御殿山・大日山・坊滝:低山ながらも深山幽谷と好展望、半袖隊長、乗車固辞してエッチラオッチラ
- GPS
- 06:32
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 462m
- 下り
- 516m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:32
★EK度数:32.02=23.33+(563÷100)+(612÷100÷2)
→→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
【注】道路歩行距離が長いだけであって、山行としては、「ふつう」あるいは「比較的楽」の部類である。
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
岩井駅10:1010:25天神郷(伊予ヶ岳登山口)バス停 【注】拙者は赤線繋ぎのため天神郷(伊予ヶ岳登山口)バス停にて下車したが、御殿山の一般的な登山口(高照禅寺)へは山田中バス停まで乗車することになる。 但し天神郷(伊予ヶ岳登山口)より先まで乗車するためには事前予約が必要なのでお忘れなく(予約電話番号0470-20-4144)。 http://www.city.minamiboso.chiba.jp/cmsfiles/contents/0000000/796/kaiseizikokuhyo.pdf 【復路】那古船形駅17:1418:56千葉駅19:0420:30頃に地元駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コース状況 【天神郷バス停→山田中バス停→東星田登山口】 ●舗装道路(県道)歩き。クルマ通行量は少ないが専用歩道なし。 【東星田バス停→御殿山】 ●倒木等で道が塞がれているため「通行禁止」となっていたコース。 ●suge-gasaさんが役所に問い合わせたら「通行可能」との回答を得たとのレコを拝見し拙者も突撃してみたが、もの好きでない限り、歩くべきではない。 ●暫くは簡易舗装の農道歩きだが、登山道になると踏み跡が不鮮明となり、正規登山道に出ても多数の倒木が横たわっている。 ●そのうちの2ヶ所は道を完全に塞いでおり、潜り抜けるか高巻くしかないキワモノ。 ●高禅寺からの登山道を合流後は、山頂直下の急坂を除けば危険個所なし。 【御殿山→鷹取山→宝篋塔山→大日山→坊滝】 ●南房総らしい植生(スダジイ・マテバシイ・ツバキ・アオキなど)が続く縦走路。 ●各ピーク前後は簡易階段の激上り・激下りだが、階段が微妙に傾いていたり埋まっていたりで極めて歩きにくいのでゆっくり進もう・・・いや、ゆっくりしか進めない。 【坊滝→大日山遊歩道駐車場→県道258→県道88→県道296→那古船形駅】 ●大日山遊歩道駐車場までは林道歩き。 ●その後は長〜い県道歩き(12.6km)なので、一般向きではありません。 ★水場:なし ★渡渉箇所:なし ★残雪状況:なし ★泥濘状況:なし ☆半袖 タイム:東星田登山口から道の駅三芳村鄙の里まで ★半袖 出会い指数:なし ☆半袖 驚かれ指数:1回(御殿山山頂でご婦人に) ★入山者:御殿山では2組9人 御殿山〜大日山間で3組4人 大日山〜大日山遊歩道駐車場間で4組6人 |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし ★トイレ:山田中バス停、大日山遊歩道駐車場 ★駐車場:山田中バス停、大日山遊歩道駐車場(いずれも無料) ★コンビニ:岩井駅前にも那古船形駅前にもなし 県道296号沿いにセブン・イレブンあり ★携帯 :御殿山〜大日山遊歩道駐車場の間は断続的に圏外 ★温泉:寄らず ★飲食店:寄らず ★調達店:おどや/食品スーパー・・那古船形駅から徒歩5分 |
写真
感想
【プロローグ】今週末も寒気団の襲来と気圧の発達のためしきりに降雪に注意との天気予報が流れたが……結果として、日曜の関東地方は雪どころか晴れ間が広がる予報になった。
積雪期の逃避先になっている房総半島も午後から晴れ間が広がり、降水確率ゼロとの予報になったので、先週の保田駅からの北上作戦に続き、反対に岩井駅からの南下作戦を取ることにした。
コース策定に当たっては、山渓「千葉県の山(2015年版)」に紹介されている次の二コースを参考にして繋ぎ合わせた。
※38:御殿山・大日山/ツバキ咲く、日本武尊に山
※39:大日山・坊滝/平群川上流の滝を巡り、大日山へ登る
御殿山には2年前の3月に登ったことがあるが、関東100名山のピークハント目的だったので、高照禅寺(山田中バス停)からお手軽に単純往復したのみ。
今回は御殿山からそのまま大日山まで縦走してから坊滝に下り、沢山不動堂の奥にある不動滝や棒滝を回遊するコースにして赤線を引いてみた。
山麓に下りてから最も近いのは奈古船形駅だが……遠い。バス便があるような気がしたが、時間が読めないし、あるにせよ運行本数は数えるほどだろうから、敢えて調べなかった。それにバスに乗ったら赤線繋ぎにならない。
目的地がバス停ではなければ終バス時刻を気にする必要もないので、鉄道駅を目的地とする方が安心感もある。
でも流石に岩井駅から歩くととんでもない距離になるので伊予ヶ岳登山口まではバスに乗ることにした。
始発便(07:55発)には乗れないが第二便(10:10発)には乗れる。
御殿山に登るなら、本来は山田中バス停まで乗って行くが、これも赤線繋ぎを意識して手前の伊予ヶ岳登山口バス停で下車し、若干のアルバイトを付加することにした。
加えて最近のsuge-gasaさんのレコを拝見すると、長らく通行禁止となっている東星田登山口ルートに関し「電話で南房総市観光プロモーション課から通行可との回答を得た」と読んで、拙者も挑戦してみることにした(→但し拙者自身は電話していません)。
山行計画で引っ張ってみた赤線は24.5kmほどになるので、そこそこの距離だ。
平坦な道路歩きが多いとは言え、那古船形駅には日暮れ前の17時ごろには到着したい。すると活動時間は6時間半・・・時間が足りなくなったら沢山不動堂方面はカットする方針で臨んだ。
【ワイルドだった東星田ルート】
suge-gasaさんのレコで分かっていたことではあるが、登山道への取付地点は踏み跡が薄く、おまけに急坂・やぶ漕ぎ気味で難儀した。
正規道に達しても文字通りに道を塞ぐ倒木が続く。
この道は相当に「もの好き」な方しか歩かれない方がいいですね。
一般の方だったら、必ず後悔します。
【好展望の御殿山】
残念ながら東京湾を隔てた富士山は見えなかったが、南房総の主だった山々は見渡せた。
富山・津野辺山・伊予ヶ岳・鋸山・嵯峨山・・・。
ちょうど昼時で、取手からいらっしゃった元・山ガール/山ボーイ隊(6〜7名)としばし歓談した。
【階段上り下りが激しい縦走路】
鷹取山・大日山・坊滝への縦走路はなだらかな起伏の道かと思っていたら、とんでもなかった!
丸太階段が続く急坂を↓↑↓↑↓と何度も繰り返す。
左右が切れ落ちているわけではないので、ゆっくり慎重に歩けば問題はないが、見上げるような・見下ろすような階段の連続にはびっくり。
坊滝は・・・それなりでした。
【南房総らしいスダジイ・マテバシイ】
標高は高々300mほどの縦走路が続くが、南房総を特徴付けるスダジイやマテバシイの林が続き、深山幽谷の風情が漂う。
他に目立ったのはアオキやツバキといった常緑樹。
もちろん眺望は望むべくもないが、これが房総の低山の縦走路なのだ。
【同乗進められるも乗車固辞】
坊滝から林道を歩いて大日山遊歩道入口まで出てきたら既に14時半近く。沢山不動堂方面を周回すると2.5kmほど長くなるので、残念ながら今回はパスすることにした。
そして那古船形駅に向けて歩き始めて10分もしないうちに、背後から来たクルマがす〜っと拙者の横で止まった。
拙者はスマホで山旅ロガーを見つつ「長いあなぁ・・・」と思いながら歩いているところだった。
見れば坊滝付近の階段ですれ違い、二言三言の言葉を交わした紳士ハイカーであった。
「どこかまで乗っていかれますか?どこに歩くにしても遠いですから。」
拙者は「お〜、来たか!」と思い喜びながらも複雑な心境であった。
ここで乗せてもらえば、何処に行くかに拠るにせよ2時間以上は短縮できるだろう。とにかく12kmを歩く必要がなくなるのだ。
しかし・・・こんな中途半端な場所で赤線がぷっつりと途切れると、伊予ヶ岳登山口からここまで歩いてきた価値が半減する。
再びここまで来るだけでも大仕事になるぞ・・・どうする?
「個々を歩くのも目的の一つで来ましたので、真に有難いことなのですが、このまま歩いて行きます」
と深々とお辞儀してクルマを見送ったのであった。
見れば足立ナンバー・・・もしかして、そのまま東京駅付近まで乗せてもらえたかも・・・複雑な心境だったが悔いはない。
【道の駅の足湯で復活】
それから約1時間後に「道の駅三芳村鄙の里」を通り掛った。内房線の列車本数は少ない(1時間に1本程度)ので見物するかしないか決めかねていたが、看板に「足湯」と書かれているではないか!
これは寄らぬ手はない・・・と何かに導かれるように足湯設置箇所に向かっていた。
小さな足湯だったが、幸いに拙者の分くらいのスペースは空いている。
すぐに旅の草鞋を脱ぎ湯に足を浸す・・・あ〜極楽!極楽!
5分だけの積りが20分も足をチャプチャプしてしまった。
【混雑した内房線】
那古船形の駅員に聞いたスーパーまで出張してビール類を調達し、車内一人宴会の準備万端に整えていたら、なんと内房線はこれまで経験したことがないほどの混み具合。
館山でマラソン大会があった影響なのだろうか???座れないだけでなく、他にもそこそこ立ち客が多いのだ。
このまま千葉まで立ちんぼか!!!とショックを受けていたが、幸いに岩井駅で席が空き着席。
周囲の客に迷惑がかからないように、タオルで缶ビールを包んで静かに静かに嗜んだ。
浜金谷で東京湾フェリーに乗り換える乗客が多く、拙者の前の乗客も入れ替わった。その乗客も我慢していたのであろうが、コンビニ袋からビールやチュウハイが出てきた。
お〜同志がいた!と思うと、何となく安心感を得たのであった。
お疲れさんどしたm(__)m
隊長
コメント
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隊長❗
みんながこんなとこ歩いたら、死んじゃいますよ!
でも 混んだ電車の中で缶ビール開けて飲むの
結構勇気要りますよねー
僕は、小田急線ではいつもそうなっちゃうんですよねー(笑)
!!PS!! そうなんです!つまみ!
イカゲゾとかカキピーとか いつも衝動的に買うんですが
小田急線では食べられたことがありません!
奥多摩線では ゆっくり食べられるのに・・・(笑)
御殿山山頂の隊長の写真、あれだけ見たら半袖だし夏と思っちゃいますね
足湯、カメラアングル的に手前!右足親指の爪、少し黒いですね。あの黒さなら取れることはない感じですね。当方、親指の爪一度真っ黒にして取れて、生えてく伸びるまで1年かかりました。
隊長はタイツ無し派ですか?最近は年配者でもオールシーズンでタイツ履いてる方多いですね。
お疲れ様でした。
卓球
いや、ピンポーン
ご名答です
……って、この写り方では上の2人は有り得ませんね。
左上は女性ですし…。
登山靴が小さめだと、下りで爪先が圧迫されて内出血を起こします。
拙者は既に4~5回は経験しています。
今のは軽傷ですから、そのまま生え替わるのを待つだけです。
勿論、タイツなし・ポールなしの生足派です。
あっ、心配しないで下さい、大丈夫ですよ、穿いてますから。
半袖隊長
こんにちは。
トミー号の電話予約について、誤解される人があるといけないので、補足させて下さい。
天神郷バス停よりも先で乗車する場合には電話予約が必要ですが、天神郷バス停までに乗車すれば、その先で降車するのには予約は必要ありません。
これは、私が運転手に直接訊いたのことなので間違いありません。
さて、御殿山の東星田ルートを私は面白かったと感じました
関東ふれあいの道の群馬県コースに比べれば、あんなものは可愛いもんです。
実は、私も御殿山をもう一度歩いて赤線を「道の駅おおつの里花倶楽部」まで繋げたいと考えているところです。
心配しないで下さい、道路歩きが三分の二ですから
クルマに轢かれない限りは大丈夫ですよ。
実はスーパーで缶ビール以外にも焼き鳥を仕入れたのですが、どうも広げて食べる雰囲気にはなく……(>_<)ゞ
持って帰る羽目になりました。
半袖隊長
そうですよね、例えば山田中バス停から乗る際に予約が必要だってことですね。
東星田コースは好きな方はお好きでしょう
但し一般的ではないと拙者は申しているだけですよ。
でもsuge-gasaさんのレコを見ていたので驚きも半分程度で済みましたが、いきなりだとビックリポンですよ。
おおつの里は、先日、出発地点にされた道の駅ですね。
拙者は奈古船形駅からの南下ルートに悩みます。
半袖隊長
yamabeeryuさん、こんばんは。
この時期千葉の山いいですね
yamabeeryuさんのレコ拝見して千葉の山行きたくなりました。
千葉の山は鋸山と養老渓谷に行ったくらいなので、今度伊予ヶ岳と富山に行ってみたいと思っています。
でも電車賃高いですね。民宿に泊まって海で夕日を見て海の幸を堪能したいところです。
道の駅とみやまに寄れたらいいなぁと思っていますが、足湯いいですね とみやまにはないかな。
拙者はいずれも職場ワンゲル部活動で、
●2010年に鋸山、
●2013年に伊予ヶ岳と富山、
を歩きましたが、本格的にうろうろ仕出したのは2015年に入った冬場からです。
房総は暖かいこともあって、場所によっては「マムシやヒルに注意」の看板があります。
彼らも真冬だったら活動しないだろう・・・との考えもあって、冬場に行くことが多くなります。
交通費は高いですね。
拙者の場合、金券ショップで株主優待券や土日回数券等を買い求め、
●西船橋までは地下鉄を利用する、
●金谷まで東京湾フェリーを利用する、
などして節約に勤しんでいます
富楽里とみやまには2回ほど立ち寄りましたが、足湯 はありませんでした
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
久しぶりにお邪魔いたします
千葉って…結構遠征ですよね!?私は冬に入ってから早朝に起きるのが辛くて…中々早起き遠征が出来ません
こちらは雪で緑の木々を見る事があまりないので緑の登山道が新鮮です
遠征&20km超えのロングコースお疲れさまでした〜
遠いですよ〜〜〜 南房総は。
でも東京湾を隔ててすぐに三浦半島(久里浜)が見えるので、現地にいるとそうは思えないのです。
丹沢を前衛に従えた富士山もすぐそこにあるし・・・。
いつ行ってもスダジイやマテバシイに代表される常緑樹の森が房総の山々の特徴・魅力でしょうか?
低山だけど、迷うと抜け出すことが出来ない奥深さ
でも信州でも「春遠からじ」ではないですか
隊長
半袖隊長様
またまた先を越されてしまいました。
有難い事に近々ほぼ同じルートを計画していまして、参考にさせていただきます!
私は藪漕ぎはしませんので山田中バス停からの正統派ルートで歩く予定でいます。
バスが少ないので駅まで歩くことを覚悟していますが、
那古船形駅または岩井駅のどちらか近い方を歩こうと思っていました。
私は赤線繋ぎを意識していないのでヒッチハイクも有りですね
やはり那古船形駅の方が近いのでしょうか?
tanamari
千葉県にお住まいですので、岩井駅7時55分発のバスに乗れますね。
拙者が乗れるのは10時10分発ですから、2時間強のアドバンテージがあるのは大きいですね。
拙者は岩井駅に戻ることは毛頭考えませんでしたが、那古船形駅よりは1〜2km短いような気もします。
だったら電車賃も岩井駅からの方が安くなるので好いかもしれませんね。
あとは実際に赤線を引いてみて傾斜(上り坂)の有無・程度を確認することでしょうね。
滝田郵便局前まで来ると館山駅行きのバスがあるので、予想歩行時間と時刻表を照合されてはいかがでしょう?
但し、運行本数は極めて少なかったと記憶しています。
隊長
yamabeeryuさん、超遅コメでごめんなさい_(._.)_
実は明後日伊予ヶ岳遠征を目論んでいて、その後をどうするか考えていたんですが、少し行けば御殿山などに行けるということがわかりました。次回のためにも少し東星田登山口方面へ進んでおこうかと思います。
また、藪漕師匠が好きそうな里山も時間があったらチャレンジしてきますね
mamepapa
伊予ヶ岳の前後(左右?)にある御殿山と富山(⇒いずれも関東100名山)をまとめて縦走したレコも目にしますね。
東星田登山口は、例えば千葉県最高峰の愛宕山からの道が下りてきますし、結節点として有効地点のようです。
篠竹の藪漕ぎへは、是非、長袖で突入されることをお勧めします
隊長
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