西穂高岳(独標)「−10℃のテント泊はびっくりぽんや」
- GPS
- 23:20
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 658m
- 下り
- 657m
コースタイム
天候 | 7日:晴れ 8日:快晴(風なし) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉登山者用無料駐車場は日曜日で満車。小型車1台分のスペースだけが残されていて超ラッキー。 いつものことながら、新穂高ロープウェイ乗継は重いザック背負っていると結構きつい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高口〜西穂山荘:12本爪アイゼン+ダブルストック(無謀な中国人観光客は街歩き用ファッションブーツと街着のコートで四苦八苦してた) 西穂山荘〜独標(独標手前以降):12本爪アイゼン+ダブルアックス 今回、去年はなんともなかった独標下りで恐怖を感じ、10峰手前でUターン。 |
写真
装備
個人装備 |
GTXハードシェル上下
タイツ
GTXグローブ
アウター手袋
インナー手袋
ダウン上下
ダウンブーツ
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
80Lザック
15Lサブザック
12本爪アイゼン
ピッケル
アイスパイル
スコップ
スノーソー
行動食
非常食
2Lプラティパス
ナルゲンボトル
山専ボトル
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ダブルマグカップ
地図
コンパス
ヘッドランプ2個
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
リップクリーム
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
テント一式
竹ペグ
テントマット
シュラフ♯1
♯5
シュラフカバー
ヘルメット
|
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備考 | 予備のガスカートリッジ、防水マッチ、山専ボトルFFX-900、Xライズ2+外張り |
感想
昨年に続いて厳冬期2回目となる西穂高岳挑戦です。
去年の秋以降、仕事の都合でなかなか山に登る機会がなくて、ようやく仕事が一段落した2月7日〜14日の週に冬山登山を計画。「てんきとくらす」の予報をずーっとチェックして8日のみ晴れマークが付いていたので7日〜8日に決行することに。雪の全くない金沢を07:30出発。富山ICから下りようとしたら、いきなりの轍(わだち)。国道41号線は積雪15cm〜20cm。先が思いやられるな〜と覚悟してたら神岡に入った途端に雪が消え、拍子抜け。
10:20には新穂高温泉登山者用無料駐車場に到着。丁度小型車1台分のスペースのみ空いていて駐車できた。運よく出発間際のロープウェイを乗り継いで標高2156mの西穂高口まで上がり、11:19出発。去年は西穂山荘の水が高かったので今年は水2.5Lを入れて22kgのパリセードを背負って登ったがやっぱりきつかった。
12:26西穂山荘着。直ぐにテント泊の受付をしてテント設営。ホントはXライズ2に外張りを持ってきたかったがXライズが間に合わなかったので、今回もヒルバーグソウロ。
今年は2月初旬の本当の厳冬期ということで、マットはフットプリント、厚さ2mmの銀マット、厚さ10mmのSirex、サーマレストネオエアXサーモLで完璧。
シュラフはマイナス20℃〜 30℃対応モデルでどこの買うか悩んでいる内にタイムアウト。結局、モンベル♯1に♯5を突っ込んで実験的に試してみることにしました。結論から言うと−10℃では全く寒さを感じず安眠できた。
05:30起床。目覚めたら、テントの内張りとシュラフカバーが真っ白な霜で覆われていてキラキラ輝いている。これは冷凍庫やないか!
おまけにシュラフカバーとシュラフの間から長さ4〜5cmの氷の破片がいくつも出てきて、びっくりぽんや!
取り敢えず朝飯喰って体の中から温めようとテント内に放置していたプラティパスを探し出したら、中の水1Lはカチカチの氷になってた。おまけにテルモスに入れていた0.5Lの熱湯もぬるま湯程度にまで冷めていて、プリムスで再沸騰させようとしたが、今度は火が付かない。何回か試して、やっと火は着いたが火力が灯火程度でいつまで待っても沸騰しない。完全アウト!これでは熱湯をプラティパスに入れて氷を溶かすことも出来ないので、仕方なく夕べ玉子丼に使って半分残しておいたカチカチに凍った尾西の白飯に鮭茶漬けの素とやっと湯気が立った40℃位のお湯を入れて取り敢えず朝食。余ったぬるま湯でお汁粉を作ってようやく人心地ついた。が、これで水は完全になくなってしまった。
今までヒルバーグソウロで結露したこともなかったし、去年3月の西穂でのテント泊ではセオリーどおり湯を沸騰させてテルモスとペットボトルに入れ、それをシュラフに入れて寝たら暑くて寝つけなかった経験から、今年はシュラフの中には衣類とカメラ、スマホ、電池類しか入れてなかった。完全に厳冬期の冬山を舐めてました。
せっかく早く起きたのに無駄に時間は過ぎていくし、往復5時間ならなんとかなるかもと、07:11水なしで西穂高岳向け出発。
雲ひとつない紺碧の快晴で、おまけに風も全くなく去年並みかそれ以上に絶好の登山日和。08:12独標着。写真を撮って、次に向かおうと正規のルートの下を見たら、今まで感じたことのない恐怖を感じた。えーっ、去年はここよりもっと怖い5m程飛騨側のところから平然と降りられたのになんでー!とにかく体というか心がビビったまま独標を10峰側に降りたが、これ以上先に進む気がしない。やっぱ水ないし、去年登ってるし、ここまででいいか〜って。この天気でこの景色を見れただけで十分。無理しなくていいよって、今まで出てきたことのない別の自分が現れちゃって。まあ、大満足で引き返したのでした。
お久しぶりです。
お仕事忙しいんですね。。
久々のお山で西穂独標とは! 流石ですね
槍穂はまだ未踏の地なので、行ってみたいなぁ〜♪
冬もテン泊なのですね。。
寒がりな私は冬は小屋泊です。
ダブルアックス! 最強ですね。凄い!
ni-shiさん、お久しぶりです。
雲ノ平から帰ってからは広島、11月は沖縄、1月はシンガポール出張でした。
ようやく3月までゆっくりできそうです。
こっちからは南アルプスや八ヶ岳が遠いので、今年こそ南アルプス行きたいな〜。
まずは白峰三山をテント泊で歩きたいと思ってます。
去年は西穂、アドレナリン出っ放しで超楽しく登れたのですが、
今回は−10℃で水は凍るわ、コンロは使えないわで出鼻を挫かれ参りました。
今年もよろしく!
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