2016年 大佐飛山(今年はお早めに)
- GPS
- 11:17
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,724m
- 下り
- 1,725m
コースタイム
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 11:16
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪量は4月なみです。このままだとヤブが出るのも早そうですから、予定されている方は早めに計画されることをおすすめいたします。 |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン
スノーシュー
Wストック
|
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感想
ヤマレコはじめての報告です。よろしくお願い致します。
大佐飛山は、例年なら3月から4月の雪がしまった時期が歩きやすいのですが、暖冬寡雪の今季、いつ雪が消えてしまうかわからないし、もしかしたら先日の雨で巻川林道の雪も融けて新登山口まで車で入ることができ、稜線の雪もしまっているかもしれないことを期待し、この日に行くことにしました。
条件が良ければ、大佐飛山〜鹿又岳〜日留賀岳と縦走するつもりだったため、原付を道の駅「湯の香塩原」にデポしました(日留賀岳登山口までデポしに行くのはしんどいため、下山後バスを乗り継いで道の駅に戻る計画です)。
光徳寺の南100mくらいのところから巻川林道に入ります。はじめのうちはまったく雪がなかったのですが、徐々に凍結箇所が出てくるようになり、大巻川を渡る橋から先はしばらくアイスバーンの登りが続いているのが見えました。車の轍も続いており、無理すれば行けなくもないかもしれませんが、自分の車はFFでしかも7年目のスタッドレスタイヤでは上りはよくても下りが心配なため引き返すことにしました。1時間近い林道歩きを覚悟し、林道を戻る途中、(19号)鉄塔巡視路の黄色い表示が目に入りました。地図で確認すると、鉄塔からそのまま尾根を詰めれば新登山口につながるため、急遽ここから歩くことにしました。後で調べると、もう少し下に水道施設があり、皆さんこの水道施設の脇から入り、18号鉄塔巡視路を利用する方が多いらしく、その方が道の状態も良いみたいです。
何も調べていなかったのでそんなことは知らず、最初に見つけた19号鉄塔巡視路から尾根に取り付きました。鉄塔までは明瞭な九十九折の作業道を登っていきます。鉄塔の先にも道は続いていましたが、どうやら反対側(水道施設方向)に下ってしまうようでした。鉄塔の周囲は潅木ヤブが密なので、少し先のヤブが薄いところで急斜面を這い上がり、少しのヤブを漕いで尾根に乗るとヤブはおとなしくなりました。快適とは言えませんが、歩くのに大きな支障はなく、急登に耐えながら登っていくと、出発からちょうど30分で巻川林道に飛び出しました。新登山口の目印となる梯子が目の前に見えています。途中ヤブ漕ぎがありますが、時間的には18号鉄塔経由よりも早いのではないでしょうか。林道の上に雪はほとんどなく、わずかに残る雪の上に新しいタイヤ痕が残っていましたから、四駆であればここまで来れたようです。
新登山口からは踏み跡も明瞭となり、時々雪に埋もれているところもありますが特に迷うこともなく主稜線に到達しました。百村山は時間短縮のためパスします。もし戻ってくることがあれば帰りに寄ることにしましょう。
主稜線上はずっと雪がつながっており、今朝の冷え込みで雪も固く歩きやすかったです。古いトレースがサル山の手前まで確認できました。そのサル山の手前の急登箇所でアイゼンを装着。ちょうどその時日の出の時間となりました。
山藤山の手前は笹薮が露出しており、雪の締りが悪く脛から膝くらいの踏み抜きが連続しましたが、山藤山から先はカリカリの雪質で快適に歩くことができました。
黒滝山の先はフカフカの雪で、脛から膝くらいまで沈みましましたが、面倒なのでスノーシューは履きませんでした。後から思えば、ここで履き替えるのが正解でした。
西村山の手前には例年ですと巨大雪庇が見られ、今回も楽しみにしていたのですが、やはり今年の天候ではそれも叶いませんでした。
スノーシューに履き替えるのが面倒なので、この際最後までツボ足で歩きとおしてやろうと思いましたが、大長山の手前で深雪に苦しめられ結局履き替えることになりました。そこから先は打って変わって快適な歩きとなり、今更スノーシューのありがたさを実感しました。
天空の回廊は足跡一つないまっさらな状態で、最高の景色を独り占めです。結局この日の入山者は自分だけだったようです。
大佐飛山への登りは展望もないのでただ登るだけだと思っていましたが、まさかの霧氷祭りで嬉しい誤算でした。
大佐飛山に到着したのが、新登山口まで車で入れなかったことや、早めにスノーシューに履き替えなかったことなどで予定よりも大幅に遅くなってしまいました。このまま日留賀岳に縦走しても最終バスに間に合うわけもないため、縦走は断念して往路を戻ることにしました。無名峰や瓢箪峠までつなげたかったのですが、また別の機会にリベンジしましょう。
そうとなれば予定よりもだいぶ距離が短くなるし、往路の自分のトレースをたどるだけなので、気分的に楽になりました。急ぐ必要もないので、帰りものんびり景色を楽しみながら歩きました。
帰りにせっかくなので百村山にも寄り、新登山口からも往路と同じ尾根で下山。
途中、あかつきの湯で汗を流し、道の駅「湯の香塩原」にデポした原付を回収し、家路につきました。
コメント
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たそがれオヤジです。せっかくですから、こちらにコメントを入れさせていただきます。
相変わらずというか、さすがのきりんこさんですね。私でしたら、だれかが歩いたのを確認してからの検討でしょう。もっとも、そちら方面は遠いので、問題は検討の段階までいくか…ですが。
きりんこさんが歩くと、何でも素晴らしく見えるのがいつも不思議です。確かに、ノートレースのお歩き、おそらく今季一番乗りではないでしょうか。さぞご満足といったところでしょうね。
少なくともきりんこさんの載せられた写真の数々は素晴らしい景色です。
大佐飛山にはさほどの興味はなかったのですが、きりんこさんレポで興味がいくらか出てきました。
「今年はお早めに」ですか。今年は無理だろうな。気持ちの準備もできていないし。
ご訪問&コメントありがとうございます。
大佐飛山にしても、日留賀岳にしても、本当ならどなたかの記録を参考にしてから行きたかったのですが、直近の記録が見つからなかったため、結果的に先陣を切る形になってしまいました。日留賀岳は断念せざるをえませんでしたが、もし自分が今季一番乗りだとしたら、確かに格別な思いはありますね。
写真、お褒めいただき光栄です。写真で真実を伝えるのなら、いいところも悪いところも写し、公開するべきなのでしょうが、気が付くといい景色ばかり撮影してしまいますね。まぁ、今回はいい印象ばかりが残りましたから、これでいいとは思っています。
たそがれさんのところからでしたら、大佐飛山よりも上越方面のほうが近いでしょうし、もっと雄大な景色が見られるでしょうね。きっと大佐飛山の魅力は、最後のご褒美を得るための長いアプローチがあるからこそなんだと思います。簡単に行ける山であったら、ここまで人気も出なかったのではないかと。もし今後大雪が降れば(そう願っていますが)残雪歩きも長く楽しめるでしょうから、気持ちの準備が間に合いましたらご検討ください。
こんばんは、kirinkoさん
3月後半に歩いてみようかと思っているのですが
雪不足を心配していた所で、貴レコ大変参考になりました(有難うございます)
これまで2回歩いて前回敗退だったので、次は何とか届けば良いなと思ってます
(それにしても日留賀岳までのご計画だったとは凄いですねw)
これからも楽しいレコを宜しくお願い致します
拙い記録ですが、少しでもお役に立てるところがありましたら幸いです。
今後の積雪によっては、状況も大きく変わると思います(できればもう少し降ってほしいですね)ので、最新の情報をご確認ください。
日留賀岳までの計画は、あらゆる面で条件が良ければの話でしたが、世の中そう甘くはないですね(笑)
いつもは自己満足の記録をブログに載せていますが、今回のように注目度の高そうな山行のときは、少しでも皆様の参考にしていただけるよう、ヤマレコにアップしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
kirinkoさんの昨年2月18日、3月4日の両ルートの投稿写真に魅せられて4月10日に平均年齢67歳の3人で新登山口(前泊)から登りましたが、西村山まででヤブ回避を繰り返すうちに1名が足を痛めUターン、2名が大佐飛山まで行きましたが、新登山口に着いたのが19時になってしまいました。今年も同年代の7名で登りたいと思っていますが、ヤマレコの投稿が無く行ける状態にないのかなあと思っていますが、kirinkoさんは今年は行かないのですか?。宇都宮のじっちより。
こんにちは。
昨年は雪が少なかったですから、ヤブの回避も難儀されたでしょうね。先日、日留賀岳を歩いたときの印象だと、男鹿山塊の雪の量は例年並みのようですので、これからが残雪歩きの適期になると思われます。大佐飛山は、その日の雪の状態やトレースの有無に左右されますので、なんともいえませんけど、十分行ける状況になっていると思いますよ。自分は他に行きたいところがあるので、今年は行けるかどうか微妙です。今度の連休は天気もいいし、多くの人が入山すると思いますので、お急ぎでなければ週明けの報告を待たれてはいかがでしょうか。
返信有難うございました、19〜20日の投稿を見て計画を立てたいと思っています。平均年齢が高いので新雪ラッセルでは大佐飛山まで日帰りは無理と思いますので、皆さんの投稿から十分な踏み跡が出来た時点を狙い目に頑張りたいと思っています。経験豊富な方のご意見や美しい写真の掲載を今後も楽しみにしております。宇都宮ハイキングクラブ 新井作司より
こんばんは。
数日前の予報と変わってしまい、結構な降雪があったようですね。
明日も吹雪きそうですので、初レコは来週以降になるかもしれませんね。
よほど暖かい日が続かなければ、4月中旬くらいまでは十分チャンスがあると思います。
せっかくですから、条件のいいときを選んで楽しまれてください♪
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