甲斐駒ヶ岳・ラッセル敗退・日帰り
- GPS
- 08:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,328m
- 下り
- 2,324m
コースタイム
- 山行
- 12:21
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 13:44
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
十二曲り辺りで凍結あります。 笹の平分岐から積雪あります。 梯子や鎖はこの時期にしては使える状態でした。 七丈小屋テント場より八合目まで吹きだまりの深雪でした。 八合目より先は雪の状況で変わります。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
ソフトシェル
フリース
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
水2liter
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ピッケル
調理用食材
調味料
コンロ
コッヘル
食器
|
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感想
2月厳冬期に東海から甲信地方までまとまった雨が降った。
月曜日の休みが天気予報では穏やかな陽気。
近い登山口の尾白川渓谷から甲斐駒ヶ岳。
駐車場には2台の車が止まってた。
支度中の1台と既に不在の1台でした。
支度をして6時14分スタート。
竹宇駒ヶ岳神社にお参りして、吊り橋を渡る頃にはすっかり明るくなってしまった。
渓谷道分岐と尾根道分岐を過ぎて黒戸尾根の始りは2月とは思えない夏道の様相。
冷えた朝の空気で快調に登るとすぐに暑くなってきたのでソフトシェルを1枚脱いだ。
歩き慣れた道は単調で精神的にツライ。
そんな道に凍結が出てきて軽アイゼンを着けた。
笹の平分岐7時38分。
この辺りは2日前に雪ではなくて雨だったようだ。
凍結も多くなりペースが上がらないので12本アイゼンに交換した。
進むにつれて積雪で足跡が確認できた。
先行者の方か?上りのトレースはツボ足。
刃渡りに8時54分。
スタートから2:40もかかってしまった。
黒戸山の辺りは西側に巻く登山道で日照が少ないこともあって雪も多く残っていてアイゼンで歩き易く10時過ぎに五合目小屋跡に着いた。
少し下り屏風小屋跡でストックをしまいピッケルに交換した。
脇の長い梯子を登り先は急ぐ。
いくつもの梯子と鎖を登るこの区画は何度も通ってるけどなかなか正確には覚えられない。
七丈小屋まであと少し位の所で前から人影、挨拶すると、先行の方で下山途中でした。
先の様子を訪ねると、降雪後トレース無し。テント場から八合目御来迎場までワカン使用、ルンゼ先の2本の剣辺りで時間制限の9:00となり引返した。日帰りスタートは深夜1:30と話してくれた。
とても感じの良い人でした。
七丈小屋に11時04分。
第2小屋前でヘルメット、サングラス、ピッケル2本目、ソフトシェルを装備して上を目指す。
テント場まで上がると雪が深くなり、斜面を登るスピードが遅くなる。
ここからワカンのトレースを辿るけど膝まで埋まる。
ピッケル刺して埋もれた硬い雪面を探しながら進むが、時間ばかり進んでなかなか抜け出せない。
八合目御来迎場に12時47分。
体力勝負のこの区画が七丈小屋から1:37もかかってしまった。
ここで鳳凰、北岳、富士山が見渡すことができた。
この先に進むと痩せ尾根でリッジになる場所を通過して岩の右トラバースも上に巻いて登っているので同じルートを辿る。
柔らかい雪が積もった状況は気が抜けない。
夏ルートと変わり大きな岩の右を上がり、ボルト支点にピッケル支持してルンゼの中間に取り付き急斜面を登るとトレースが終わった、先行の方が引返した場所まできた。
その先を手付かずの雪をかき分けて登る。
場所によって吹きだまりを腰ラッセルで5メートル進むのに数分かかった。
さっきまでのトレースに助けられて来れたと思った。
トレース無しから100メートル位で時間は既に折り返しのリミットとなってしまった。
風よけできそうなコルを見つけて休憩場所としてエネルギー補給する。
快適な天気でも2900近い標高の気温、防寒対策して休憩した。
目の前は鳳凰、北岳。遠くに少し雲がかかってしまった富士山。後ろには八ヶ岳。
なかなかの景色で頂上の景色に勝るとも劣らず、それなりの達成感で気持ちは良かった。
弱風の中、ステーキにチャンポンと最近の定番、楽しい休憩はあっという間の1時間で下山開始。
いつもならここの下り雪道は歩き易いが、今日は苦戦。
油断すると大きく踏み抜いてしまうのでペースが上がらず時間はかかる。
ルンゼの急斜面は後ろ向きで慎重に下って、状態の良くない場所を問題なく通過して八合目御来迎場まで下りて安心した。
テント場に下ったところで防寒ウェア、アウターグローブ、ピッケル1本をしまう。
七丈小屋通過 16時23分。
日没までに刃渡りを通過したいので先を急ぐ。
16時55分 屏風小屋跡に降りたところでストックに交換して、登り返して五合目小屋跡からさらに上りを急ぐが疲れた身体は元気良く動いてくれない。
刃渡りに18時01分、暗くなる前に通過。
ライトつけて長い道を下り、渓谷の音が聞こえた先に神社の灯りが見えた。
暗く長かった道も終わり、吊り橋を渡ると嬉しくなる。
竹宇駒ヶ岳神社で手を合わせて、駐車場に19時58分到着。
今回の黒戸尾根 甲斐駒ヶ岳は簡単には登頂させてくれなかったが経験から沢山収穫のあった山行となりました。
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