白馬三山 白馬岳・杓子岳・白馬鑓ケ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,122m
- 下り
- 2,122m
コースタイム
天候 | 曇り 終日ガスで真っ白 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
歩き始め10分程、登山道を歩いた後、しばらく林道歩き。 白馬尻小屋までは、緩やかな道が続きます。 白馬尻小屋からしばらくしたら、大雪渓のはずだったんだけど、 この時期、大雪渓も痩せ細っていて危ないので、雪渓沿いのガレ場歩きが続き、 大雪渓歩きは、ほんの10分程でした。 大雪渓沿いのガレ場と、雪渓歩きが終わってから避難小屋までの区間は(葱平)、 崩壊が進んでおり歩きにくかったです。 白馬岳からの稜線歩きは天気が良ければ快適だと思います。 稜線から鑓温泉までの間に、短い区間だけど鎖場あり。 気をつければ、危なくは無いです。 鑓温泉小屋は9/30までの営業だったので、小屋解体中でした。 小屋の営業は終了したけど、温泉は入れるとのことです。 鑓温泉から猿倉までは、ほぼ水平な登山道が長く続き、疲れた体にはシンドかったです。 登山届は猿倉荘にて。 水場も猿倉荘にて。 下山後の温泉はいっぱいあるけれど、「みみずくの湯」500円を利用しました。 |
写真
感想
先日登って来た、白馬岳登山記です。
昨年も白馬岳には登ったけど、今年は更に欲張り杓子岳・白馬鑓ヶ岳の二つも登ったもんで、白馬三山登山記ですな。
昨年も登った白馬岳へ、今年も行って来たのには、ちゃーんと理由が。
それは白馬岳の麓にある山小屋「猿倉荘」で昨年から働いている、人力の先輩に会いに行く為。
毎年恒例(2回目やけど)の、自分の中でのイベントですなああ。
やもんで今年も、出発前には高山土産を買い求めてから向かったのでした。
昨年は「豆天狗の中華そば」・「とらやの草まんじゅう」・「音羽屋のかたりべ」の三点セットを持っていったんだけど、
今年は「甚五郎らーめん」・「とらやの草まんじゅう」・「前畑点心堂の栃の実煎餅」の三点セットを持っていきました。
やはり、「とらやの草まんじゅう」は外せませんな。
ホントは月曜日、仕事が終わってから向かう予定にしていたんだけど、雨で仕事が中止となり、
幸か不幸か連休になってまったもんで昼過ぎには高山を出発し、のーんびりと向かったのでした。
ちょっとのんびりしすぎたみたいで、白馬には7時頃到着。
先輩には5カ月ぶり、支配人さんとは1年ぶりの再会となりましたー。
今年も夕食をご馳走になり、更には生ビールも1杯、ご馳走になってしまったのでした・・・。
さすがにこの時期、ほぼシーズンオフみたいで、お客さんは1人も居ませんでした。
やもんで食後は、久しぶりに再会した先輩とゆっくり話も出来たし、話が弾むと共に当然のようにビール量も増え、
更に500mlの缶ビールを2本追加し、翌日に備えアルコール燃料補給もバッチシ?なのでした。
ひとしきり会話を楽しんだ後は、翌日も早いしガッツリ歩く計画なので眠るとします。
眠る前には、従業員用のお風呂も使わせてもらい、昨年と同じ4畳の部屋「猿倉の間」にて眠りに就いたのでした。
翌朝は5時半頃起床。10時頃には眠ったのでお目覚めパッチシ。そして
5時45分
猿倉荘出発!!!
コースタイムは約15時間という、最近ゆるゆる登山ばかりでなまった体にはちと厳し目な、
久しぶりに長い長い1日になりそうなので、気合いを入れて行くとしますか。
出発直後に福岡から来た老夫婦を抜いたけど、この日お会いした登山者は、この2人と
白馬尻小屋付近ですれ違った2人の、合計4人という非常に静かな登山となったのでした。
天気は上々で、朝日浴びる景色を眺めながら進み、
6時30分
白馬尻小屋到着。おなじみの景色が歓迎してくれました。
先を急ぐので休憩も取らずに、目の前に見える大雪渓に向かうとします。
だけど、一番雪が溶けてしまっとる時期やもんで、大雪渓も痩せ細って危ないみたいで、
崖沿いのガレ場がルートとなっており雪渓には、なかなか辿り着けません。
そして、このガレ場が足元が崩れて崩れて、ソレハソレハすこぶる歩きにくかったのでした。
歩きにくい道と格闘して何とか待望の雪渓歩きに辿り着いたんだけど、わずか10分位で終了。
一応アイゼン持ってきとったけど、アイゼンも使う事無く、あっという間でした。
その後は沢沿いの崩れやすくて歩きにくい、いやらしい道を真っ白なガスの中、進むんやけど、
たまーにガスがはれた時に見える景色が、心を癒してくれたのでした。
8時45分
避難小屋到着。相変わらずキレイな小屋です。ここで中に入って、しばし休憩してリフレッシュ。
そして小屋を出てスグ飛び込んできたのが、いい感じで赤色に色付いたナナカマド?(植物は詳しく無いのでよくわからんです)
やもんで、しばし時間を忘れて写真をパシャリパシャリしたのでした。
コレが夏山には無い、秋山の魅力かな。
左手には白馬岳の後に登る予定の、杓子岳・白馬鑓ヶ岳も見えました。
そして前方には、村営頂上宿舎の建物も見えてきて
9時40分
村営頂上宿舎到着。ここも先を急ぐので休むことなく、すこし登った分岐にザックをデポして、
本日最初のピーク、昨年も登った白馬岳を目指します。稜線に出ると、さすがに風が強く寒い。
ザックを下ろすと、やっぱ身軽やさなー。ココから山頂まではスイスイスイスイ進め、
10時10分
白馬岳到着!!!
この頃には、ガスで眺望も効かんかったもんで、山頂には10分程の滞在で戻るとします。
戻る途中に、朝追い抜いた福岡の老夫婦とすれ違ったけど、その後、登山者とすれ違う事はなかったのでした。
ザックをデポした場所に戻り、しばし今後の行動について思案します。
選択肢は2つ
1、眺望も良くなかったので残りの2つの山は止めて猿倉へ戻る
2、初志貫徹で眺望は悪いけど残りの2つの山も登る
正直、楽な方向へ流されたい気持ちがかなりあったけど、せっかく朝早くに出たんやし、
「白馬三山、日帰りで行ってきまーす!!!」っと宣言してまっとったで、初志貫徹で向かうとしたのでした。
杓子岳までの道のりは、晴れてたらいい景色なんやろうなーっと思わせる、ガレ場の稜線を1回下って再び登り返し
11時40分
杓子岳到着!!!相変わらず周囲はガスで真っ白やもんで、証拠写真だけ撮り、
真っ白で次の目的地もよく見えないけど、とにかく先へ急ぐとします。
杓子岳から白馬鑓ヶ岳までの道のりも、今までの道と同じようなガレ場が続きました。
鑓みたいに尖がったピークがあったもんで、ココが山頂かなあっと思って登ったら、それは偽物で、
本物の白馬鑓ヶ岳は鑓みたく尖がってはなく、なだらかなお山でした。
ガスがはれたわずかな瞬間に、その姿を間近で見て確認できました。そして
12時40分
杓子岳から1時間程かけて、白馬三山最後のお山、白馬鑓ヶ岳に到着!!!
相変わらず周囲はガスで真っ白やもんで、証拠写真だけ撮って、山頂に留まることなく、下山するとします。
それにしてもこの辺りは、とにかくガレ場ばかりで、まるで石の墓場みたいでした。
また、この頃になると更にガスで周囲が真っ白になってきたので、初めての道やもんで不安で不安で、しゃーなかったです。
そして何とか鑓温泉への分岐に辿り着き、本格的な下山開始です。
そして、こんな真っ白な状況やで、アイツがおらんかなああっと思いながら下ってたら、
ガサガサっという物音がしたもんで、周囲を見渡したら案の定、アイツはおったのでした。
そう、それは雷鳥でーす。周囲がガスって白い時によく現れるんやさなー。
やもんで、しばし雷鳥ウォッチング。そして、雷鳥が美味しそうに餌を食べてる光景を見た瞬間、
そう言えば昼メシまだ食べとらんかったなーって事を思い出したので、ココでメシを喰らうとします。
昼メシも、でーれありがたい事に、先輩が前日の晩にお弁当を作ってくれたのでしたー。
可愛らしい包みを開けると、大盛り弁当が入っていましたー。
フリーズドライのとん汁も作り、しばし至福のランチタイムを過ごすとします。
これでエネルギーチャージもバッチシ。リフレッシュして気合いを入れ直し、真っ白なガスの中、
色付き始めた紅葉の景色にも励まされながら、黙々と下ります。
また、鑓温泉に行く途中には、短かったけど、微妙な鎖場もあったので慎重に下っていったら、
ついに鑓温泉が見えてキター。そして、
14時35分
鑓温泉到着。9/30が小屋閉めだったので、小屋の解体工事中で何人かで作業中でした。
「兄ちゃん、風呂に入って行かんのか?」って聞かれたけど、
多分、ココで風呂入ってまったら下山するのが間違いなく嫌になってまうろなーって思ったのと、
300円かかるという事で、この時、お金を持ってきてなかったという2つの理由で泣く泣く我慢。
鑓温泉は来年の課題やなっという事で、先を急ぐとします。残念・・・。
露天風呂から、溢れ流れていたお湯に手を触れたのみでした。
それにしても、こんな高所に湧く温泉、間違いなく秘湯やな。
ちなみに先輩情報なんやけど、小屋閉めした後も、露天風呂はそのまんまあるもんで、無料で入れるみたいです。
そして、鑓温泉から猿倉までの道が今回一番、精神的にシンドイ区間だったのでした。
それは地図を見て、事前にある程度、想像は付いていたんだけど、想像を上回った、
ひたすら水平な登山道なのでした・・・。遠くまで見渡せる分、より一層、気が滅入りました。
歩けど歩けど、全く高度が下がりません。
登りも下りもコースタイムがほとんど変わらないのも、納得でした。登り返しもあるし・・・。
たまーに眺望が開け登山口が見えてしまったんやけど、でーれ遠いっと思ってまった。
ただ登山道は非常に整備されていて、でーれ歩き易かったのでスピードに乗って歩け、思ったよりも早く、
登山道に入る林道に戻って来れたのでした。林道が見えた瞬間は、でーれ嬉しかった。
ココから猿倉荘までは、スグです。林道をサクサクとクールダウン的な感じで下り
17時
猿倉荘到着!!!。行って来ましたー。
そして再び先輩に会って、秋の高山祭に人力を引きに高山に帰って来る予定だったので、
「そしゃ、しあさって高山で、また会いましょう(笑)!!!」
という言葉を残しサヨナラして、オススメの温泉「みみずくの湯」に入り、
長野市内のオススメのラーメン屋さんに立ち寄り、わざわざ遠回りをして高山に帰ったのでした。
今回の登山は、行動時間は前回の北ノ俣岳とほぼ同じ半日、約12時間だったけど、
休憩もあまり取らず、ほぼ歩きっぱなしだった分、結構疲れました。
ほとんどガスで真っ白で、眺望もイマイチやったし・・。
ただこの時期、いい感じで色づき始めていた、紅葉の景色に癒されましたな。
昨年も来た白馬岳だったけど時期をずらしてくると、違った表情が見えるので面白いものです。
昨年は白馬岳ピストン、今年は白馬三山日帰りと昨年にも増してハードな登山をしてまったで、
来年は鑓温泉でまたーりしたいもんやさー。
白馬3部作は、3年かけて来年で完成やな。
また来年も、お世話になりまーす!!!
こんにちは。毎度毎度恐ろしい山行をされてますね。
自分のヘタレがイヤになります。まぁ、自分はおっさんだから貴殿のような荒行は出来ません。
しかし凄い!!この距離を悠々と歩ききってしまうとは。脱帽ですm(__)m
それと、貴方のヤマレコは食べ物がおいしそうで 羨ましいですよ、どっさり食べて、しっかり歩いて。自分ももう少し若かったら(無理無理)
また、楽しみにしてますよ。
こんばんはー
いえいえ、久ーしぶりのハード登山ですよー
最近はゆるゆる登山ばっかりでしたからねええ
白馬三山は、のんびり1泊2日だと楽しいコースだと思いました。
あんまり休憩も取らず、黙々と歩きました。
今回は、猿倉荘に先輩が働いとるもんで、お弁当も作ってもらい、
食べ物に恵まれた登山でした
たくさん歩いたで、たくさん食べてもいいかなあっと思って、
登山してます
今シーズンもあと少し。
また楽しいレポをアップ出来るように、楽しい登山をしたいと思います。
白馬へ行ったと聞いていたのでてっきりピストンかと
思ってました。さすがですね〜。
来年の完結編を期待しています。
こんばんはー
白馬岳ピストンは去年やったもんで、
今年は気合いを入れて白馬三山を歩いてみました
さすがに疲れました・・・
やもんで来年は鑓温泉で、またーりします。
来年の完結編を乞うご期待。
3年がかりの大プロジェクト?ですね
ちなみに絵文字は、絵をポチっと押せば簡単に入りますよー
9月にほぼ同コースに行きました。
といっても、当方は1泊2日でしたが。
そうなんですよね、鑓温泉からは殊の外「でーれ疲れる」わけで、
林道が現れるとホントうれしいんですよね(笑)。
またお邪魔します☆
hansu
hansusya さん
こんばんはー。コメントありがとうございます。
事前に情報収集ということで、何回か記録拝見させていただきました。
やもんで足あとがペタペタ残ってたと思います
鑓温泉から先が、ホントでーれ疲れました(笑)
林道が現れた瞬間が、一番嬉しかったかもしれません
このコースを楽しむなら、やっぱ1泊2日ですねー
また覗きに来て下さーい
yama-chanさんお久しぶりです。
いい山ばっかり登ってますねー
こちらはしばらくマイナーな山を登ってますw
いつか白馬も行きたいですが、
遠い・・・
1000円高速がなくなる前には行かないと
とは思ってるんですけどね^^;
metabonさん、こんばんはー。
もうそろそろ、いつ雪が降ってもおかしく無い時期なので、
(朝晩は高山も、だいぶ寒いです)
行けるうちにっと思い、アルプスに行ってまーす
高山から白馬までは下道で3時間やもんで、ギリギリ
しんどくない距離です
逆に南アルプスや関東・東北の山は、遠い場所です
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