船上山〜甲ヶ山〜矢筈ヶ山
- GPS
- 31:22
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,316m
- 下り
- 1,040m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:06
天候 | 27日:気圧の谷通過 曇のち雨 28日:相対的高圧部 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甲ヶ山ピーク手前のゴジラの背は高度感のある岩稜 甲ヶ山の下りはブッシュを支点に25m懸垂下降の後、50mのバックステップと40mのトラバースで尾根に復帰 小矢筈ヶ山は大巻き |
写真
装備
個人装備 |
ヤッケ
オーバーズボン
アンダーウェア上下
化繊下着
スパッツ
インナー手袋
オーバー手袋
アウター手袋
インナー靴下
アウター靴下
帽子
首あったか
目出帽
ゴーグル
サングラス
ナイフ
コンパス
笛
時計
ライター
ビーコン
地図
ブキ
レスキューシート
シュラフ
シュラカバ
ロルマ
銀マ
ツェルト(ナイロンシート)
細引き
ポリタン
コッヘル
防寒具
毛下
ラテルネ
トレペ
天気図
ラジオ
レーション
アイゼン
ゾンデ
替え具
非パック
その他
テルモス
ストック
スコップ
ピッケル
テントシューズ
サンダル
スキー
ハーネス(1)
環付きカラビナ(3)
カラビナ(5)
シュリンゲ(5)
確保器(1)
シール
|
---|---|
共同装備 |
テント(1)
ナベ(1)
たわし(1)
コップ(1)
べニア板+ガス台(1)
食計道具(1)
サンダル
救急箱(1)
修理具(1)
スノーソー(1)
雪入れ用袋(1)
食糧
ザイル
テントペグ(1)
スキー
ストック
ハーネス(1)
環付きカラビナ(3)
カラビナ(5)
シュリンゲ(5)
確保器(1)
シール
火器(1)
|
感想
さて2月最後の登山は一泊二日で大山の北東に続く山々を縦走することに。
天気予報に悩まされつつとりあえずめげずに現地へ行ってみようということで、中国道を走り蒜山SAで前夜泊。
明け方は天気も悪くやる気が出なかったため不貞寝していたが、明るくなるにつれ天気が回復してくる。
とりあえず蒜山SAのクリームパンなんぞに舌鼓を打ちつつ、大山を目指す。
予報に反して天気は良く大山もよく見える。
船上山の登山口付近は冬期通行止めだがいざ行ってみると小雪のため通行止めのゲートもなく、雪も最初はほんのり程度で登山口のすぐ近くまで入ることが出来た。
時折降る小雨にめげそうになるも、なんとか気合を入れて出発。
なんてことのない樹林内を登って行くが、スキーを履いて登ることが出来るのが嬉しい。
途中森林鉄道軌道跡なんかが横切っているが、雪で埋まって軌道は見えない。
そうこうしているうちに船上神社へたどり着く。
雪山に立派な神社の建物があるのはなんか不思議な感覚だ。
そこから小1時間すすんだ辺りで今日は行動終了。のんびりめだが明日は長めなのでまあいいだろう。
テントを張って、ラジオを聞きつつ酒を飲みつつうだうだ過ごす。
外では雨が降り出した。2月なのに雨か〜とげんなり。
晩ごはんは餃子鍋。即席食計だったがなかなか美味しく仕上がってよかった。
夜には雨は上がるもガスガス。天気予報は晴れと言っているが半信半疑。明日の青空を祈って沈
翌朝、外に出てみると月が見えてる!
いつものごとく棒ラーをかき込んで月明かりの下6時に出発。
ブナの巨木が林立する尾根を登っていく。朝のうちは雪が締まっていて歩きやすい。
途中、日の出を迎え明るくなるも、霞が強くあんまり遠くまで景色を望むことは出来ない。
樹林内雪庇も続く感じだが、小雪のためかあまり大きくはない。
2時間ほどで勝田ヶ山のピークへ。甲ヶ山までいい感じで稜線が続いているのが見える。
谷の影響が抜けきっていなのか大山はガスに包まれている。
甲ヶ山までの登りは急なのと尾根が細めなので若干、スキーでの登るのに苦戦する。
途中でシーアイゼンを装着したりして登っていく。
ピーク手前のポコの登りが一番急なのでツボにしたりする。
やっとこさ甲ヶ山のピーク手前に辿り着くと、目の前に15mほど岩稜が続いている。
いわゆるゴジラの背というポイントだ。
久々にシートラしてアイゼンを装着して突破にかかる。
岩がガンガンあたり、高度感もあるのでなかなか緊張感のあるポイント。
ストックで行ったが、ピッケルを出したほうが良かった。雪の量によっていろいろな難しさが出そうだ。
ゴジラの背を突破し甲ヶ山のピークに着くと、続く矢筈ヶ山を望むことが出来る。
大山のガスも晴れ、その白い山体がどっしり構えている。こっちから見ると三錮峰がいい感じだ。
さて、甲ヶ山からの下りを覗き込んで見ると下り始めは岩の露出し崖となっている。
使うか半信半疑で背負ってきたザイルの出番のようだ。
一息ついて、それなりの太さのブッシュを支点に懸垂下降。露岩部を越えてアイゼンに岩が当たらなくなるまで降りて行くとだいたいザイルいっぱいの長さ。
そこからは前向きに下りれなくもない斜度だが、気温が上がりアイゼンがダンゴになりまくるので、バックステップで下ろしていく。
50mほどおろして、右手の岩の微尾根の末端を横切る形で40mほどトラバースして尾根に復帰。
雪崩の危険性があるときは真尾根を下ろすことになるのだろうか。
こっちもこっちで緊張感があるポイントだった。
少し進んで甲ヶ山を振り返ると鎧のような岩壁を備えていてかっこいい。巨大な黄金山のような感じだ。
続く小矢筈ヶ山も岩峰となっているが、まともにいくとダルそうなので、南西に伸びる尾根に向かってトラバースをして岩峰部分をまいて矢筈ヶ山との間のコルにでる。
トラバース部分は雪の量が多い時は雪崩に注意が必要。
矢筈ヶ山の最後の登りもそこそこ急だが、気合のシールワークでスキーを履いて山頂へ。
大山は再びガスに覆われてしまったが、烏ヶ山や振子ヶ山などがかっこいい山々を望むことが出来る。
最後の山頂だが、まだまだ下山の道のりは遠い。
大休峠までは一箇所急なところがあり、そこはツボにしておろす。
尾根上には吹き溜まりによる段差が多く、重い荷物も手伝ってなかなかうまく滑ることが出来ない。
大休峠の避難小屋はなかなか立派。屋根がせり出し小屋の基部に向かって細くなる構造のため屋根からの落雪が窓ガラスなどに干渉しないようになっている。
大休峠からは中国自然歩道を辿る形となるが、デポ旗はポツポツ程度であてにはならず、久々にしっかりコンパスを切って進んでいく。
しかし、この辺りは地形図にも出ない微沢がいくつも入っていてかったるい。
香取別れくらいを過ぎると、ようやくデポ旗も辿りやすくなる。
ときおり現れるトレースを拝借しながら暮れなずみつつある樹林内を下っていく。
岩伏分かれから夏道通りに降りていったが、どうやら.726のほうに伸びるルートもあるようだ。
一箇所橋で渡渉をし、川床の集落へ。日興タクシーに配車を依頼し、そこから香取方面の除雪終点である草谷展望駐車場までヘトヘトになりながら下山。
久方ぶりの12時間にも及ぶ行動なので疲れるのも当たり前だ。水分不足とシャリバテもひどい。
ほどなくタクシーがやってきて3000円ほどで車デポ地まで、
近くの温泉も営業時間を過ぎていたため再びの蒜山SAでご飯をかき込んで、帰路についた。
なんか久々に学生時代を思い出すような修行のような山行だったが、地図上で面白そうだというルートを繋ぐことが出来てなかなか充実感に満ちた山となった。
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