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Yamareco

記録ID: 820596
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

船上山〜甲ヶ山〜矢筈ヶ山

2016年02月27日(土) ~ 2016年02月28日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
31:22
距離
16.0km
登り
1,316m
下り
1,040m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:00
休憩
0:06
合計
3:06
10:54
19
スタート地点
12:24
12:24
96
14:00
宿泊地
2日目
山行
10:05
休憩
2:12
合計
12:17
6:00
113
宿泊地
7:53
8:04
130
10:14
11:16
44
12:00
12:07
30
12:37
12:53
79
14:12
14:22
99
16:01
16:04
24
16:28
16:28
61
17:29
17:52
25
18:17
ゴール地点
天候 27日:気圧の谷通過 曇のち雨
28日:相対的高圧部 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
船上山登山口付近に駐車
コース状況/
危険箇所等
甲ヶ山ピーク手前のゴジラの背は高度感のある岩稜
甲ヶ山の下りはブッシュを支点に25m懸垂下降の後、50mのバックステップと40mのトラバースで尾根に復帰
小矢筈ヶ山は大巻き
船上山登山口付近からスタート
2016年02月27日 11:03撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/27 11:03
船上山登山口付近からスタート
森林鉄道軌道跡らしい
2016年02月27日 11:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/27 11:45
森林鉄道軌道跡らしい
船上神社
2016年02月27日 12:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/27 12:28
船上神社
解説板
2016年02月27日 12:27撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/27 12:27
解説板
出会うのが遅すぎた・・・
2016年02月27日 12:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/27 12:37
出会うのが遅すぎた・・・
今日のテンバ
2016年02月27日 14:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/27 14:07
今日のテンバ
月明かりの下
2016年02月28日 06:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/28 6:14
月明かりの下
勝田ヶ山を目指す
2016年02月28日 06:27撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/28 6:27
勝田ヶ山を目指す
日の出
2016年02月28日 06:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/28 6:50
日の出
勝田ヶ山より甲ヶ山への稜線
2016年02月28日 08:07撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/28 8:07
勝田ヶ山より甲ヶ山への稜線
樹林内雪庇が続く
2016年02月28日 08:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/28 8:34
樹林内雪庇が続く
青空で気持ちがいい
2016年02月28日 09:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/28 9:05
青空で気持ちがいい
かっこいい感じ
2016年02月28日 09:20撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/28 9:20
かっこいい感じ
甲ヶ山まであと少し
2016年02月28日 09:22撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/28 9:22
甲ヶ山まであと少し
稜線が細くなってくる
2016年02月28日 09:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/28 9:28
稜線が細くなってくる
来た方をふり返る
2016年02月28日 09:32撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/28 9:32
来た方をふり返る
ゴジラの背が始まる
2016年02月28日 09:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
2/28 9:39
ゴジラの背が始まる
なかなかの緊張感
2016年02月28日 09:57撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/28 9:57
なかなかの緊張感
細いリッジの先行者を追う
2016年02月28日 10:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/28 10:00
細いリッジの先行者を追う
ゴジラの背突破中です
2016年02月28日 10:01撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
2/28 10:01
ゴジラの背突破中です
大山のガスもとれた
2016年02月28日 10:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/28 10:06
大山のガスもとれた
続く矢筈ヶ山
2016年02月28日 10:16撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 10:16
続く矢筈ヶ山
甲ヶ山の下り出しは懸垂下降
50mザイルいっぱい
このあと50mほどバックステップ
2016年02月28日 10:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 10:53
甲ヶ山の下り出しは懸垂下降
50mザイルいっぱい
このあと50mほどバックステップ
矢筈ヶ山を目指して1
2016年02月28日 11:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 11:21
矢筈ヶ山を目指して1
矢筈ヶ山を目指して2
2016年02月28日 11:25撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/28 11:25
矢筈ヶ山を目指して2
甲ヶ山をふり返る
こう見ると下ったところはとても急
2016年02月28日 11:54撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/28 11:54
甲ヶ山をふり返る
こう見ると下ったところはとても急
小矢筈ヶ山は大巻
2016年02月28日 12:04撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:04
小矢筈ヶ山は大巻
小矢筈ヶ山をふり返る
2016年02月28日 12:15撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:15
小矢筈ヶ山をふり返る
アニマルトレースと降り積もる霧氷
2016年02月28日 12:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:21
アニマルトレースと降り積もる霧氷
矢筈ヶ山の登り
2016年02月28日 12:27撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:27
矢筈ヶ山の登り
甲ヶ山と小矢筈ヶ山
2016年02月28日 12:36撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:36
甲ヶ山と小矢筈ヶ山
烏ヶ山
2016年02月28日 12:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:37
烏ヶ山
大山は再びガス
2016年02月28日 12:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 12:37
大山は再びガス
スキーで下るもなかなか大変
2016年02月28日 13:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 13:00
スキーで下るもなかなか大変
大休峠の山小屋
2016年02月28日 14:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 14:14
大休峠の山小屋
不思議な自然の造形
2016年02月28日 15:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 15:43
不思議な自然の造形
暮れなずむ樹林
2016年02月28日 16:24撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 16:24
暮れなずむ樹林
最後の渡渉
2016年02月28日 17:22撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 17:22
最後の渡渉
暮れなずむ大山を望みながら
2016年02月28日 18:13撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/28 18:13
暮れなずむ大山を望みながら

装備

個人装備
ヤッケ オーバーズボン アンダーウェア上下 化繊下着 スパッツ インナー手袋 オーバー手袋 アウター手袋 インナー靴下 アウター靴下 帽子 首あったか 目出帽 ゴーグル サングラス ナイフ コンパス 時計 ライター ビーコン 地図 ブキ レスキューシート シュラフ シュラカバ ロルマ 銀マ ツェルト(ナイロンシート) 細引き ポリタン コッヘル 防寒具 毛下 ラテルネ トレペ 天気図 ラジオ レーション アイゼン ゾンデ 替え具 非パック その他 テルモス ストック スコップ ピッケル テントシューズ サンダル スキー ハーネス(1) 環付きカラビナ(3) カラビナ(5) シュリンゲ(5) 確保器(1) シール
共同装備
テント(1) ナベ(1) たわし(1) コップ(1) べニア板+ガス台(1) 食計道具(1) サンダル 救急箱(1) 修理具(1) スノーソー(1) 雪入れ用袋(1) 食糧 ザイル テントペグ(1) スキー ストック ハーネス(1) 環付きカラビナ(3) カラビナ(5) シュリンゲ(5) 確保器(1) シール 火器(1)

感想

さて2月最後の登山は一泊二日で大山の北東に続く山々を縦走することに。
天気予報に悩まされつつとりあえずめげずに現地へ行ってみようということで、中国道を走り蒜山SAで前夜泊。

明け方は天気も悪くやる気が出なかったため不貞寝していたが、明るくなるにつれ天気が回復してくる。
とりあえず蒜山SAのクリームパンなんぞに舌鼓を打ちつつ、大山を目指す。
予報に反して天気は良く大山もよく見える。

船上山の登山口付近は冬期通行止めだがいざ行ってみると小雪のため通行止めのゲートもなく、雪も最初はほんのり程度で登山口のすぐ近くまで入ることが出来た。
時折降る小雨にめげそうになるも、なんとか気合を入れて出発。

なんてことのない樹林内を登って行くが、スキーを履いて登ることが出来るのが嬉しい。
途中森林鉄道軌道跡なんかが横切っているが、雪で埋まって軌道は見えない。
そうこうしているうちに船上神社へたどり着く。
雪山に立派な神社の建物があるのはなんか不思議な感覚だ。

そこから小1時間すすんだ辺りで今日は行動終了。のんびりめだが明日は長めなのでまあいいだろう。
テントを張って、ラジオを聞きつつ酒を飲みつつうだうだ過ごす。
外では雨が降り出した。2月なのに雨か〜とげんなり。

晩ごはんは餃子鍋。即席食計だったがなかなか美味しく仕上がってよかった。
夜には雨は上がるもガスガス。天気予報は晴れと言っているが半信半疑。明日の青空を祈って沈

翌朝、外に出てみると月が見えてる!
いつものごとく棒ラーをかき込んで月明かりの下6時に出発。

ブナの巨木が林立する尾根を登っていく。朝のうちは雪が締まっていて歩きやすい。
途中、日の出を迎え明るくなるも、霞が強くあんまり遠くまで景色を望むことは出来ない。

樹林内雪庇も続く感じだが、小雪のためかあまり大きくはない。
2時間ほどで勝田ヶ山のピークへ。甲ヶ山までいい感じで稜線が続いているのが見える。
谷の影響が抜けきっていなのか大山はガスに包まれている。

甲ヶ山までの登りは急なのと尾根が細めなので若干、スキーでの登るのに苦戦する。
途中でシーアイゼンを装着したりして登っていく。
ピーク手前のポコの登りが一番急なのでツボにしたりする。

やっとこさ甲ヶ山のピーク手前に辿り着くと、目の前に15mほど岩稜が続いている。
いわゆるゴジラの背というポイントだ。
久々にシートラしてアイゼンを装着して突破にかかる。

岩がガンガンあたり、高度感もあるのでなかなか緊張感のあるポイント。
ストックで行ったが、ピッケルを出したほうが良かった。雪の量によっていろいろな難しさが出そうだ。

ゴジラの背を突破し甲ヶ山のピークに着くと、続く矢筈ヶ山を望むことが出来る。
大山のガスも晴れ、その白い山体がどっしり構えている。こっちから見ると三錮峰がいい感じだ。

さて、甲ヶ山からの下りを覗き込んで見ると下り始めは岩の露出し崖となっている。
使うか半信半疑で背負ってきたザイルの出番のようだ。
一息ついて、それなりの太さのブッシュを支点に懸垂下降。露岩部を越えてアイゼンに岩が当たらなくなるまで降りて行くとだいたいザイルいっぱいの長さ。

そこからは前向きに下りれなくもない斜度だが、気温が上がりアイゼンがダンゴになりまくるので、バックステップで下ろしていく。
50mほどおろして、右手の岩の微尾根の末端を横切る形で40mほどトラバースして尾根に復帰。
雪崩の危険性があるときは真尾根を下ろすことになるのだろうか。
こっちもこっちで緊張感があるポイントだった。

少し進んで甲ヶ山を振り返ると鎧のような岩壁を備えていてかっこいい。巨大な黄金山のような感じだ。

続く小矢筈ヶ山も岩峰となっているが、まともにいくとダルそうなので、南西に伸びる尾根に向かってトラバースをして岩峰部分をまいて矢筈ヶ山との間のコルにでる。
トラバース部分は雪の量が多い時は雪崩に注意が必要。

矢筈ヶ山の最後の登りもそこそこ急だが、気合のシールワークでスキーを履いて山頂へ。
大山は再びガスに覆われてしまったが、烏ヶ山や振子ヶ山などがかっこいい山々を望むことが出来る。
最後の山頂だが、まだまだ下山の道のりは遠い。

大休峠までは一箇所急なところがあり、そこはツボにしておろす。
尾根上には吹き溜まりによる段差が多く、重い荷物も手伝ってなかなかうまく滑ることが出来ない。
大休峠の避難小屋はなかなか立派。屋根がせり出し小屋の基部に向かって細くなる構造のため屋根からの落雪が窓ガラスなどに干渉しないようになっている。

大休峠からは中国自然歩道を辿る形となるが、デポ旗はポツポツ程度であてにはならず、久々にしっかりコンパスを切って進んでいく。
しかし、この辺りは地形図にも出ない微沢がいくつも入っていてかったるい。

香取別れくらいを過ぎると、ようやくデポ旗も辿りやすくなる。
ときおり現れるトレースを拝借しながら暮れなずみつつある樹林内を下っていく。
岩伏分かれから夏道通りに降りていったが、どうやら.726のほうに伸びるルートもあるようだ。

一箇所橋で渡渉をし、川床の集落へ。日興タクシーに配車を依頼し、そこから香取方面の除雪終点である草谷展望駐車場までヘトヘトになりながら下山。
久方ぶりの12時間にも及ぶ行動なので疲れるのも当たり前だ。水分不足とシャリバテもひどい。
ほどなくタクシーがやってきて3000円ほどで車デポ地まで、

近くの温泉も営業時間を過ぎていたため再びの蒜山SAでご飯をかき込んで、帰路についた。

なんか久々に学生時代を思い出すような修行のような山行だったが、地図上で面白そうだというルートを繋ぐことが出来てなかなか充実感に満ちた山となった。

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