トヨニ岳(東峰)(南東尾根登高,南峰南東ルンゼ下降)
- GPS
- 08:53
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,170m
- 下り
- 1,179m
コースタイム
06:50 南東尾根に取り付く
10:20 標高1100mくらいでアイゼン・シートラにした
12:15 トヨニ東峰
12:30 南峰と東峰のコル(最終地点)
13:00 コルから南峰南東ルンゼに滑降開始
14:10 南東尾根取り付き付近で,登りのトレースと合流
15:00 駐車場着
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南東尾根取り付きまでに4回の沢渡渉がありましたが,すべてSBで渡れました 尾根取り付きまで,沢は開いています 南東尾根はかなり急斜面のところあり,シール登高ではきびしい場面も多かったです ※GPSログの駐車場〜尾根取り付き間はログが飛んでいます 実際のルートは沢沿いに進んでいます(ほとんど沢の右岸を歩いています) |
写真
感想
今年2月にトヨニ南峰ルンゼを滑降した記事があり,その情報によれば,ルンゼでは特に崖など危険な所は出てこないとのこと(ウッチャンのBC日記 http://blog.goo.ne.jp/tokachisnowrider/e/84113f2c21125dc17614fb94e3a5087b )
この記録を参考にトヨニ岳へチャレンジしてみた。
今日は高気圧に覆われ,ビックデイが期待できる。早起きして天馬街道へ向かった。
6時,野塚トンネル駐車場を出発。近くの積雪計では160僂らい。快晴無風,気温−10℃。今日はその後,陽を受けると+5℃くらいになっていたが,大体は0℃前後で経過した。沢沿いに歩いて,4回ほどSBで沢を渡り
6時50分,南東尾根の取り付き。急斜面だがシールで何とか登って行った。しかし,しばらくすると急傾斜のためシールではズリ落ちて登れなくなり,シートラ・ツボ足に変更して100mくらい登り
8時20分,773m地点。ここで再びシールもどす。その後も傾斜がきついせいかシールではなかなか進まない。木をつかんで登るなどなんとかシール登高を続けた。
10時20分,標高1100mくらいの地点。ここまで2時間で330mしか登っていない。傾斜がきつく,薄い新雪の下にクラストした層があって危険なので,ここからシートラ・アイゼンにした。その後は最終地点までシートラで登り続けたが,深い所では膝くらいまで埋まったりして消耗した。
11時20分,1253m地点。前方にトヨニ東峰が見えるがまだ遠い。空は青空,稜線上でも弱風,周囲の眺望も良好だ。海が近いためか,オジロワシが一羽飛んでいる。
12時15分,ようやく東峰(1460m)に到着。もうヘロヘロ。稜線を降って
12時30分,南峰(1493m)と東峰間のコル着(1430m)。当初は南峰まで行くつもりだったが,すっかり疲れ果ててしまい,行く気も失せた。今日はここを最終地点と決める。ペンギンカールがすぐ北に広がっている。雪も良さそうで滑りたかったが,時間も迫り体力の限界なので見るだけにしておく。晴天無風,静寂である。
13時,コルから南峰南東ルンゼへ向けてドロップ。陽を浴びて雪は緩みベタベタして重い。非常に急斜面でこの雪なので,緊張の滑降となる。アドレナリン放出全開で,大きく斜滑降〜停止してターンという戦法で標高を落とした。自分の落とした薄いスラフが雪だるまのように大きくなっていって,下の方ではかなりの量になっていた。180mほど降り,沢二股の合流部を過ぎた所からは傾斜も緩んでひと安心。溜まったスラフを避けて滑るが,日向の雪はベタベタ状態。日陰の方には割と軽い雪のところもあった。沢は長くて滑りごたえがある。標高670mくらいまで,コルからだと標高差750mくらいを滑降した。もう腿がパンパンだ。
シールを装着して,14時10分,尾根取り付き付近で登りのトレースと合流
15時,無事,駐車場に到着。
登りに随分と時間がかかり体力も消耗した。斜度がきつくてシール登高には向いていないのだろうか。
エクストリームラインの滑降はアドベンチャーだった。今日は完全燃焼!
行動時間: 9時間 (登り 6時間30分,下り 2時間)
移動距離: 10
累積標高: 1100m
コメント
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こんばんは
こんなところを滑り降りるとは凄いですね。
akadake5 さん こんにちは
いつもヤマレコやホームページの方も参考にさせてもらっています
ありがとうございます
このルンゼですが非常に急傾斜で,「滑り降りる」というより「スキーをつけた状態で降りる」という感じでした
コルで力尽きて,どこから帰ろうかと考えたのですが,登ってきた尾根もかなりの急斜面で,コルからトラバースして行くのも冷や冷やものだったので,思い切ってルンゼから帰りました
上部を抜けた後は斜度が緩んで,谷が深いので日陰の軽い雪も残っていて,結構,快適に降りられました
しかし,またここに滑りに行こうとは思いませんね
一回で十分です
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