記録ID: 823587
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
空木岳 池山尾根ピストン
2016年03月03日(木) ~
2016年03月04日(金)
長野県
WAK_Yamareco
その他1人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,975m
- 下り
- 1,975m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 9:08
天候 | 晴れ 積雪深65cm(駒ヶ根高原スキー場) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
南新宿→トラビス駒ヶ根インター(花バス観光) 赤穂タクシー 10分 復路 赤穂タクシー 15分 駒ヶ根市→新宿西口 (伊那バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から林道終点まではほぼ無雪、旧池山小屋への分岐付近から脛丈から膝丈のラッセルになる。池山小屋は冬季解放を行っており、トイレが使えるが、行きも帰りも水場は出ていなかった。小屋内にマットやシュラフなどの備品は置いていない様子。小屋から尻無までもラッセル。ここも脛から膝丈程度の積雪深。パノラマルートを通らずに小屋からコンパスを切って直登すると赤札が見つかる。尻無から大地獄までは雪少なく木の根や岩が露出している。雪の下に氷層ができており、わかんだと歩きにくい。大地獄は凍結箇所あるが鎖や階段等出ており比較的歩きやすいが、階段が微妙に埋まっており注意が必要。小地獄から先の冬ルートは赤札が多く迷う心配は無い。ルンゼ内でザイルを2ピッチ出す。基本的に木が20m間隔くらいで生えているので、支点は木に取ると楽。直径60cmくらいの木もあるので、180cmのシュリンゲを1〜2本程度持って行った方が良い。ルンゼの登りルートは3ヶ所取れるが、一番右側を行った方が支点を取り易い。左側のルンゼに赤札がついているが、右側と比べて斜度がきつくて支点を取れる木が少ない。中央のルートは斜度がきついが支点を取れる木は生えている。右側のルートは登り始めに登攀要素が必要になる3mくらいの段差がある。ここは段差の右側の枯れ木の折り重なった部分から枯れ木を潜り抜けながら進むと楽。段差の直後の左側に直径15cmくらいの木が生えているので、ここで支点を構築する。そこからルンゼの上までは50mロープ1ピッチで抜けられる。ルンゼの上端にも直径20cm程度の木があるので、ここに支点を構築する。ヨナ沢の頭の手前で幕営できるが、4人用以上のテントを張るのは大変かもしれない。ヨナ沢の頭から先は膝〜腿丈くらいのラッセル。所々巻道が付いているが、尾根上を行く事も可能。リッジになっている箇所があるので注意。稜線上はクラストしていて歩きやすい。駒峰ヒュッテは玄関を冬季解放している。こちらも特に宿泊用の備品等は無く、広さも4畳程度。入口のドアには小窓がついているが埋まり易いので、ここで泊る場合は入り口を開けたままにしないと閉じ込められる可能性がある。空木岳山頂までの道は所々凍結しているが、アイゼンを履いていれば問題ない。空木岳山頂から南駒ケ岳へ向かう道はガチガチに凍結しており、ザイルが無いと厳しいかも知れない。下りはヨナ沢の頭まで特に危険箇所は無い。2415P付近も赤札が多いため北側の尾根に迷い込む事は無いだろう。ルンゼの下りは懸垂下降3ピッチ。1ピッチ目はルンゼギリギリの木に支点を取る。2ピッチ目はボロボロな捨て縄が掛かっている直径60cmくらいの木に取る。3ピッチ目は段差の直上にある直径15cmくらいの木に取る。ルンゼを降りた後の痩せ尾根を過ぎた場所にある急斜面で懸垂下降1ピッチ。枯れ木に支点を取らない様に注意。大地獄の鎖の下に階段が連続している箇所で懸垂下降1ピッチ。以降はワイヤーや木などを頼ればロープ無しで降りられる。赤札が豊富なので下りで迷う事はない。 |
その他周辺情報 | 駒草の湯 大人610円(10回分回数券が5100円) |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル 1 バンド付
アイゼン 1 12本歯
輪かんじき 1
ハーネス 1
カラビナ 7 環付4、環無3
スリング 5 120cm×2、60cm×3
プルージックロープ 1
確保器 1 ガイド付き
ヘルメット 1
ザック 1
登山靴 1 冬用
行動食 1 6000kcal分
靴紐予備 1
オーバーシェル上下 1
毛下着上下 2
行動着上下 2
中間着 1
防寒着 1
目出し帽 1
ニット帽 1
ネックウォーマー 1 任意
アンダー手袋 2
毛手袋 2
オーバーグローブ 1
靴下 2
スパッツ 1
サングラス 1
ゴーグル 1
ヘッドランプ 1
コンパス 1
ナイフ 1
ホイッスル 1
2Lポリタンク 1
ライター 1
トイレットペーパー 1
コッフェル 1
武器 1
テルモス 1
新聞紙 1
セームタオル 1
ビニル袋 1
眼鏡類 1
目薬 1
荷物整理袋 1
寝袋 1 夏用は2枚
シュラフカバー 1
ロールマット 1
計画書 1
筆記用具 1
地図 1 赤穂、空木岳
健康保険証 1
携帯電話 1
急速充電器 1
現金 1
腕時計 1
カメラ 1
三角巾 1
滅菌ガーゼ 1
絆創膏 1
消毒液 1
化膿止め 1
テーピングテープ 1
日焼止め 1
持病薬 1
リップクリーム 1
予備電池 1
細引き 1 5m
ガムテープ 1 3m
サバイバルシート 1
非常食 1
ビーコン 1
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---|---|
共同装備 |
テント本体 1
ポール 1
スコップ 1
50mロープ 1
赤札 10
ラジオ 1
気象図 3
土嚢袋 1
鍋セット 1
漏斗 1
茶漉し 1
コンロ 2
プリムス缶 2
ラジウス板 1
テントマット 2
医療袋 1
装備袋 1
砂糖 1kg
紅茶 25
プラティパス 2
|
感想
昨年2月下旬にチャレンジして失敗したので、リベンジの気持ちを込めて今度こそは落としてやろうと思い3泊4日のつもりで計画を立てていました。今シーズンの雪の少なさは何処に行っても同じようで、林道終点まではほぼ夏道だったので拍子抜けしました。池山小屋の手前辺りから雪が付き始めたものの、小屋まで遠くなかったので輪かんじきは履かずに行きましたが、面倒くさがらずにサッサと履いておけばよかったと後悔しました。尻無から先まで輪かんじきで歩いていましたが、アイゼンで歩いた方が良かった様に思います。昨年は冬道を通らずに夏道の途中にあるルンゼを詰めたのですが、積雪量が多く雪もズブズブに腐っていたのでタイムアップで敗退しました。今年は冬道を行って、そちらのルンゼを詰めることにしました。ルンゼの登りで落ちないかとか頼っている枯れ木が崩れないかなど内心ヒヤヒヤしながらトップを張りましたが、滑落や崩壊が起きなくて良かったです。ヨナ沢の頭でテントを張る頃には日が傾き始めており、ルンゼの通過に時間がかかっていたらヘッドランプを出して設営していたかと思うと、スムーズにルンゼが登れて良かった。翌日は天気も良く風も無かったので、ラッセルは暑かったものの稜線歩きは良い気持ちでした。帰り道で落とせど落とせどアイゼンに特大の雪玉がくっつくのには閉口しました。テントを撤収する際には池山小屋辺りで幕営かと考えていましたが、ペースを上げて下りる事にして1泊で済ませました。今回登頂できたのは積雪が少なかったお蔭だと思いますが、昨年の雪辱を見事果たす事ができたので、大変満足ゆく山になりました。
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