黒百合ヒュッテ〜東西天狗岳
- GPS
- 10:24
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 904m
- 下り
- 893m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:39
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
計画書(1)
コンパス(1)
笛(1)
筆記具(1)
保険証(1)
雨具(1)
携帯電話(1)
ストック(1)
タオル(1)
着替え(1)
手袋(1)
ヘルメット(1)
防寒着(1)
水(2)
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
無線(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
カメラ(1)
車(1)
ツエルト(1)
シュラフ
マット
ピッケル
アイゼン
ヘルメット
食料
お湯
|
---|---|
共同装備 |
テント
コンロ(1)
ガス(1)
|
感想
金曜の夜に「明日暇?」と先輩からメールが入る。黒百合にテント泊して天狗岳へ行こうとのお誘いでした。土曜は歩荷トレーニングの予定をしていたが、初雪山テント泊のチャンスだったので、「行きます!」と返事。
初日、渋の湯からアイゼンを付けて急登を登り始める。高山特有の森を抜け、分岐で軽めのお昼ごはんにする。その後もダケカンバやシラビソの森が続く。そんな急登の森を抜けたところに黒百合ヒュッテが見えてきました。
「14時かぁ」。明日は天気が崩れるので今日中に天狗へ行こうかと思っていたが、ちょっと遅い。
じゃあ、テントを張ろう。
まずはテン場の雪を踏み固めるんだね。
今日は南風。風の抵抗を減らすため、テントの長辺を南北に向ける。
晩ごはんまで時間が有ったので、「ちょっとその辺を歩こうか」ってことに。目の前の小高い山では何組かが雪上訓練をしていた。
その横を抜け、天狗の奥庭にある数mの岩場でクライミングの練習をした。アイゼンで岩に立つ方法、どうやったら腕を使わずに登れるかなどを教わった。
夜はしゃぶしゃぶです(^^)。が、出汁を忘れてきた!しかたなくお肉、ウィンナーを出汁代わりに「キャベツしゃぶしゃぶ」(笑)ワインもしこたま飲んでいい具合に酔っ払ったところで「水作り」。雪から水を作るのも初体験です。「楽しいのは最初の数回だけだよ」って言葉をふんふんと聞きながら、レジ袋一杯の雪で水を作った。気がつけば外は満天の星空になっていました。明日もこのまま晴れてくれないかなあ・・・
二日目、くもり。風も強い。天気図を確認したが、南風が強そうだ。
小屋泊の人達もどうするか悩んでいる様子だった。
昼から雨の予報なので、早めに頂上を目指すことにした。
中山峠までは樹林帯の中だったが、稜線に出たとたんもの凄い南風が右から吹き付けてくる。風でトレースも消え、山頂も見えない。東側の崖へ落ちないように耐風姿勢を取りながら慎重に進む。何とか東天狗岳登頂。このまま下山か?と思った矢先、西天狗が姿を現した。やっぱり俺って晴れ男!
西天狗岳を目指す間にも天候がどんどん回復し、一昨年登った阿弥陀岳や昨年縦走した南アルプスが姿を現してくれた。振り返ると小屋泊の面々が東天狗を目指して列を成している。
しばし眺望を堪能したあと、頂上からシリセイドで鞍部まで滑り落ちる(降りるではなく落ちる)。方向が少しずれたので腰までのラッセルをしながらルートへ復帰。
東天狗の北側をトラバース。振り返ると天狗は黒い雲に覆われていた。
突然、「桃缶どうした?」と先輩。「あーーっ、忘れてました!」。登頂のご褒美は桃缶と決めていたのに、眺望とその後のシリセイドが気になり、すっかり忘れていました。気を取り直して桃缶を頂く。やっぱりうまい(^^)。
テントを撤収し、昨日作った水を一滴も使わないまま全部捨て、下山。先輩はとにかく下りが速い。アイゼンを付けずに凍った急斜面を「今回の山行で一番難易度が高い!」と言いながら激下る。こっちはアイゼンを付けて後ろから必死に付いて行く。
アイゼンが氷でしっかりグリップすることも初めて経験した。
初めてづくしの雪山テント泊を無事に終えることができた。
心残りは、寒くなかったこと。厳冬期のテント泊を体験してみたかったのだが、朝の気温がマイナス3℃と、冬の八ヶ岳ではありえない暖かさだった。
帰宅してニュースを見たら、熊本で夏日だったそうな。
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