《甲府北山》甲府駅、愛宕山、大笠山、日影山、東山、鹿穴、兜山、岩下温泉
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,198m
- 下り
- 1,169m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
地下足袋+脚絆
焚き火セット
ノコギリ
弁当
水筒
軍手
ラテルネ
地図磁石
防寒具
雨具
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共同装備 |
ツエルト
6mm×10m
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感想
甲府北山未踏ルートを。愛宕山の甲斐奈神社ラインを探ったが、少し取付くのが早すぎたみたい。住宅の裏を抜けられず、結局廃屋だらけの畑脇から直登。今度はもっと、いにしえのラインをじっくり探したい。16世紀に山麓に引っ越した甲斐奈神社のあとは最近復元したらしき祠で、ちょっとツルツルしすぎている。いっそ樹を刈って見晴らし良くした方がいいかもしれない。どのみち最近まで塞だったのだから、禿山だったのだろう。ここは聖地にふさわしい。
愛宕山こどもの国は子供と遊園地まではよく来たけど、その上、大笠山までは膨大な敷地に今はあまり使われていないコンクリートレジャー施設がたくさんある。今回は全て視察した。柵で囲ったような施設ばかりで、変なもの作らず、ほっといてくれればいいのにという念ばかり。仏塔は日蓮宗だった。昭和33年建立。戦争が終わってようやく建設の余裕ができた頃か。まだ日本にも宗教的な心の依存があった最後のことか。カトマンズのボドナートを偲び、一回りしてウンマニペメフンを唱える。
大笠山山頂には函館山要塞の砲台跡みたいな巨大コンクリ円盤があった。以前甲府育ちの人に、ここに長大滑り台があったそうだが、事故があって閉鎖になったと聞いた。閉鎖するなら撤去してほしいなあ。その工事現場みたいな山を抜けると、大笠山の最高点は、輝く苔に覆われた巨岩帯で、美しかった。ここは昔、東光寺山とも呼ばれていたのかな。昭和20年の空襲記憶の手記で、大笠山を東光寺山と書いている記述を見たことがある。この辺り、左下には躑躅ヶ崎の武田氏居城が見える。きっと見張りの番兵の詰め所もあったろう。
右側、信玄が信濃から本尊を拉致してきて作った甲斐善光寺の背景の山に、この一年ですごく大きな太陽光パネル地帯ができた。背景景観ぶち壊し。そのパネルが近くに見えた。茶道峠周辺にも、昔の別荘の残骸と廃棄ゴミが多い。いやだなあ。
ここを越えると、防火帯のようなしっかりした道で、どうも昭和末期に整備した武田の杜整備事業の道のようだ。ゴミカゴと土管の灰皿は、他のところでも見覚えがある。
東山手前あたりから昨日の雪が積もっている。スパイク地下足袋だから冷たいけど、我慢できないほどでもない。鹿かイノシシか、道は人より痕跡が強い。道は地図と違ったり、雪で見えなかったりで、地図を頻繁に見る。大黒峠から鹿穴へは、道は右を巻いて付いていたが、直登した。850mのところ、尾根の合流点で岩稜になった。結構脆いレキ岩で、巻き気味にいくが、傾斜はある。素敵な植物が岩にびっしり付いていた。岩の上からは武田時代の冬みたいな寒々した風景の中、積翠寺が見えた。
本日の最高点1042も尾根直登で攻める。踏み跡などは雪でわからないがどこでもいける。山頂に山名表示特になし。岩堂峠では埼玉大宮から来たという10人くらいの人たちがいた。積翠寺から来たという。兜山へは広い沢を下って地図にはないけど北西の尾根に乗る道からまた上がる。この辺りは道も標も十分ある。兜山山頂は最高点ではなかった。うっかり通り過ぎてまた戻る。990m。展望なし。三角点の兜山山頂913も展望なし。一分ほど南に行ったところに樹を刈って展望良くしたところがある。急傾斜の山で高度感がある。御坂の山は雪雲に覆われ見渡せない。でも山の麓や、うっすら見える稜線が冬らしくて美しい。笛吹川、日川、金川が御坂の山を割って流れ下り合流する様。
下って行くと鎖場で幼稚園年長さんくらいの男の子と母が登ってきた。あっぱれじゃ。元気付けてすれ違う。たくさんプロテクションが打ってあるクライミング道場の脇を降りる。ここが有名な兜岩の岩場か。今はあんまり岩のぼりしたくないなあ。
沢に下ると、また廃棄物や廃屋ばかりの山麓を抜け、観音塚に出る。相変わらず農業資材の倉庫代わりになっている。夕狩沢古戦場の案内あり。武田信玄の曽祖父信昌と跡部氏の合戦場らしいぞ。ぶるぶる。
葡萄畑の中、崩壊中の山寺古墳もお参りして、岩下温泉へ。山から降りた人たちが何人か入っていたのとすれ違いに入浴。古い旅館建築が大好きだ。小さい一件温泉。おかみさんと少々話して、ビールサーバの最後の一杯を頂いて春日居駅へぶらぶら歩く。お隣の神社の乗った天神塚古墳にお参りして、駅までの道がてら、武田信虎の生まれたという跡地前にも差し掛かる。ナニナニ、信虎の母の実家岩下氏居館跡かぁ〜。もう、入山も下山も武田だらけだ。
最後は春日居駅横の足湯コーナーで近所のおっさんたちの世間話を聞きながら電車待ち。「馬頭観音はあそこのホレ」「牧洞寺になんかあったぞ」「字が小さくて読むのにエラくていけねえだよ」とかなんとか。いいサロンになっていました。子供連れの若いお父さんは、ずっとスマフォ見ていた。
お湯でふくらはぎマッサージして十五分で下り電車がきた。車窓より、登った山並みを目で追いおさらい。また、すみか近くの山が違って見えるようになる。甲府まで二百円。
甲府駅の魚屋でイワシとアジが安かったので買って帰って、刺身にする。
姿勢、良くなったんじゃないっすか?!
岩下温泉、たしかに良い佇まいですね。
たー坊いたら、こどもの国で終了でしたよ
此度は失礼つかまつりました。
また改めてよろしくお願いいたします。
こどもの国は寒かったのできっと歩いて前進したけど、雪でエラかったかも。。
よねやまさん、こんにちは。
お山歩き再開はいかがでしたか?
兜岩ってどこかで聞いたことがありますが、お近くなんですね。
今はあんまりしたくないのは、昔にやり過ぎたからでしょうか?
岩下温泉いいですね〜
あ〜温泉浸かりたい〜
今、ごじゅっかたなんで、肩が痛くてやる気にならないんです。クライミングは、サボっていると全然歯が立たなくなるんですよ。
この温泉は渋すぎるので、つい歌っちゃいますよ。
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