茶源郷と史跡の道 鷲峰山

2016年03月27日(日) [日帰り]

• GPS: 05:05
• 距離: 12.4km
• 登り: 664m
• 下り: 696m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:58
• 休憩: 1:06
• 合計: 5:04

距離 12.4km 登り 664m 下り 697m

8:17 原山バス停
9:58 10:30 鷲峰山
10:50 11:23 一等三角点「鷲峰山」
12:09 12:10 大神宮茶宗明神社
12:56 大道神社
13:21 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：JR加茂駅から奈良交通バス原山BS
帰り：京阪バス維中前BSからJR宇治駅

写真

3/27 7:32

JR加茂駅から見る鷲峰山

3/27 8:19

原山BSまで30分弱バスに揺られ
左の道を登っていきます

3/27 8:17

鷲峰山金胎寺までは東海自然歩道を
しまった、ドリンクがお茶じゃない！

3/27 8:30

鷲峰山までは2.8kmとのこと

3/27 8:33

春先の道標

3/27 8:39

茶畑の中をグングン登ります

3/27 8:39

中程から茶畑

3/27 9:01

上から
和束に初めて茶の木が伝わったのは
鎌倉時代、ここ原山という話です
茶源郷

3/27 8:54

里を挟んで向こうの山の斜面も
多く切り開かれた茶畑

3/27 8:53

合間から霞帯びる奈良盆地
二上山・大和葛城山・金剛山

3/27 9:01

茶畑を後にして
山道に入ります

3/27 9:11

割と急坂を一気に登ると
一旦開けた場所が

3/27 9:13

先程と同じ方角が開けてます
高度が上がった分、原山の集落も
金剛山の左後ろには高野三山がうっすら

3/27 9:16

またしばらく登ると休憩所
お地蔵さんに手を合わせるのみで
先を急ぐ

3/27 9:20

また一瞬開けた場所
こんな高所でも茶の栽培が

3/27 9:23

このあたりは
杉林の中をなだらかに登る心地よい道

3/27 9:24

左への分岐は
606m峰への道…かな

3/27 9:35

東海自然歩道だけあって
至って歩き易い道
唯一小規模な崩落箇所もありましたが
注意深く行けば問題なく

3/27 9:39

金胎寺登山口
標高500越えの地点ですが
一気に登りとなります

3/27 9:45

ラスト、九十九折を登りきると

3/27 9:46

宇治田原方面からのルートと合流

3/27 9:47

ここで東海自然歩道から離れます

3/27 9:47

下乗
聖域に入るため
乗り物からは降りるようにと

3/27 9:49

100mほど行くと
金胎寺山門に到着

3/27 9:50

山門には精巧な龍の彫刻

3/27 9:50

門戸に菊
後醍醐天皇笠置行幸の折
この金胎寺にも一時身を寄せたらしく
関係あるのかどうか

3/27 9:51

門を入ると金胎寺休憩所
300円納めて行場の方へ向かいます
ただし時間の都合上直ぐ引き返しましたが…w
行場はまたいずれ…

3/27 9:55

かわらけ投げ場から南西方面
雲が増えて来ましたが視界は程良く
左から尼ヶ岳・大洞山・俱留尊山・三峰山が一望

3/27 10:01

山門へ引き返し少し登ったところが境内
本堂と多宝塔

3/27 10:02

多宝塔は鎌倉後期のものとか
随分損傷が目立ちます

3/27 10:05

多宝塔横を進み少し登ると
鷲峰山(空鉢峰)頂上
展望は木々の合間から少しだけ

3/27 10:21

天空指す宝篋印塔

3/27 10:06

天狗の握り岩

3/27 10:10

【鷲峰山空鉢峰より】
比良山系北部と琵琶湖の景観

3/27 10:16

【鷲峰山空鉢峰より】
市街地は京都中心部
京都タワーや左大文字も
最奥は丹波長老ヶ岳

3/27 10:10

【鷲峰山空鉢峰より】
角度を変え少し左寄りに
愛宕山・地蔵山

3/27 10:41

鷲峰山三角点は空鉢峰から500m程北東
一旦北へ山道を下り
舗装の林道へおりる

3/27 10:43

湯屋谷への分岐ですが
まずはやり過ごし直進

3/27 10:45

NTTの電波塔が見えて来る
そのふもと辺りまで急ぐ

3/27 10:46

林道はそのまま直進ですが
左に折れU字で登る

3/27 10:47

階段を登り
電波塔の横をさらに登る

3/27 10:50

三角点発見

3/27 10:51

三角点よりはるかに大きい天測点
「天文測量を実施するために設けられた基準点」
とのこと。
全国で48箇所、現存は43箇所と
貴重な設置物らしいです

3/27 10:52

そして一等三角点鷲峰山
ただ一般的に鷲峰山山頂は
先ほどの空鉢峰を指し
こちらは釈迦岳と呼ばれています

3/27 10:52

事前の調べで三角点からは
展望な無しと考えてましたが
北から東にかけて大きく伐採されてました

3/27 11:02

切り株からは最近の様だと思われます

3/27 11:02

【鷲峰山三角点より】
どの方向も送電線が入り込みますが
手前が千頭岳・音羽山などの醍醐山地
右に比叡、左奥は京都北山

3/27 10:57

【鷲峰山三角点より】
蓬莱山・武奈ヶ岳など
比良の一望と琵琶湖南半分

3/27 10:59

【鷲峰山三角点より】
何げに先日歩いた金勝アルプス方面を撮ると
分かりにくいですが白山が写りこんでました
そして三上山はやはり目立つw

3/27 11:01

【鷲峰山三角点より】
後方は伊吹山と霊仙山

3/27 10:55

【鷲峰山三角点より】
鈴鹿山脈も明瞭
左から綿向・雨乞・御在所・鎌

3/27 11:20

NTT電波塔に戻り僅かに西方面
思いっきりトリミングして
画像もひどいですが
左奥の山陰は淡路北端、
明石海峡大橋が本当に僅かですが確認

3/27 11:30

先程通ってきた湯屋谷の分岐、
こちらから下りることにします

3/27 11:35

決して整備されたとは言い難い道ですが
全くもって許容範囲

3/27 11:37

椿に癒され先を急ぐ

3/27 11:57

スクーターの段差

3/27 12:12

茶宗明神社まで下りてきました
煎茶の祖、永谷宗円を祀る

3/27 12:13

宗円生誕の地
ありがたく茶、並びにお茶漬け頂きたい所存

3/27 12:26

湯屋谷のコミュニティバス乗り場ですが
ここでゴールもなんだかなので
もうひと歩き

3/27 12:31

大道寺方面に抜ける峠を越えます
前半は山道

3/27 12:34

思っていたよりもなかなかの勾配
向きは逆ですが、
家康伊賀越えルートにもあたるとか

3/27 12:35

その急斜面、僅かな広さでも茶の栽培

3/27 12:41

三角点があるらしく寄り道
三等三角点下西谷

3/27 12:43

シンボルの茶畑、近代的な工場を
雄大な大峰山が見下ろす宇治田原

3/27 12:55

大道寺の分岐到着
左へ行けば鷲峰山ですが
流石にもう一回は登らないので
右、R307方面へ

3/27 12:58

大道神社
紅葉の穴場らしいですね

3/27 12:58

近くに信西入道塚
平治の乱で落ち延びてきた信西最期の地

3/27 13:00

大道寺
枝葉ですが最近読んだ司馬遼太郎「箱根の坂」、
序盤の舞台が宇治田原です
そして伊勢新九郎と共に東国へ発つ
大道寺太郎もこの辺りの地侍かと思いをはせます

3/27 13:08

長く平坦な道を行き
振り返ると鷲峰山と大道寺の集落

3/27 13:29

維中前BS到着
まさに茶と歴史の道でした

撮影機器：

PENTAX K-5 II s PENTAX

iPhone 6s Plus Apple

感想

nack74_sg

修験道の山、鷲峰山。
奥深い地にいだかれた南山城最高峰というだけあって
その裾野は広く、幾多の谷間や斜面でも人々の暮らしがあり、
知恵を絞って茶栽培という生産技術を
長きにわたって繋いできているのを実感。

また、信西や後醍醐天皇、家康もその身を隠さんとし、
一方で永谷宗円や大道寺太郎が広い世界へ出立する、
歴史の交差もふと考えながら歩いた半日でもありました。