[飛騨の名峰] 笠ヶ岳 《笠新道トコトコ》新穂高 [Mt.KASA]
- GPS
- 10:02
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,999m
- 下り
- 1,984m
コースタイム
6:55 笠新道分岐 14:48
9:06 杓子平 13:21
10:00 抜戸分岐 12:49
10:57 笠ヶ岳 12:06
上り5:00
下り3:54
天候 | 薄曇 栃尾(765m) 6:00 5.8℃ 9:00 9.8℃ 12:00 17.4℃ 14:00 18.7℃ 16:00 15.5℃ 最低気温5.7℃ 最高気温19.1℃ おおむね南西の風 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
=国道471号=栃尾=岐阜県道475号=新穂高温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笠新道は整備されています。大き目の石が多いです。 下ばかり見ていると、枝が1,2回直撃します。(当方175cm) 登山ポスト:新穂高登山指導センター(バスターミナル)、林道ゲートにあります。 日帰り温泉:平日でしたので新穂高では営業終了、定休日などでした。 林道ゲートにあるニューホタカさんは営業していましたが、着替えがないので寄れず…。 平湯のバスターミナル「アルプス街道平湯」600円です。17:30まで! 笠ビューの湯です。 |
写真
感想
仙丈ヶ岳からみた笠ヶ岳の山容に惹かれ、
登ってみたいとうかがっていました。
土日、天気が良かったみたいですが、仕事で行けず。
平日休みを取って、思い切って行ってきました。
早めに出発です。調布ICから松本ICまでちょうど2時間。
松本から無料化になった安房トンネルをくぐって新穂高には1時間30分くらいかな。すんません忘れました。
天気は悪くありません。恵まれたと思います。
出発するころには明るくなっていました。
多少寝不足気味で、林道ゲートを越えてもテンションが上がってきません。
左俣谷と穴毛谷の出合から笠ヶ岳が見えていたのですが、気付かず。って具合で。
しかししだいに、まわりの紅葉で高揚してきました。
北アルプス三大急登のひとつ、笠新道ですから気合入れていかなきゃ!
笠新道の取り付き。ここで水を補給します。最後の水場です。
笠新道は、なんでも東京五輪の年の国体にあわせて開かれた道なんです(Wikipediaより)。
大きめの岩を敷いて作られた新道は歩きやすいと思います。
つづら折りで登っていく道で、杓子平まで地図通り勾配は均一的であります。距離は長めでしょうか。
樹林帯でも落葉していますので、振り返ると穂高連峰が枝の間から見えてきます。
槍も登り始めて間もなく見えてきます。反対側の槍も素晴らしい形。尾根も。
焼岳、乗鞍も見え、さらに御嶽も現れます。テンション持ち直しました。
ピーカンとまでいかないながら、風もなく気温もわりかし高めです。
写真を撮りながらマイペースで登っていきます。2時間で杓子平まで来ました。
ここがポイントです。
笠ヶ岳が急登を労ってくれます。素晴らしく端正なお姿。
杓子平はカールで、夏はお花畑が広がっているそうですね。夏はここでしばらく止ってしまいそうです。
さて登りましょう。杓子平からは緩やかな登りです。
ここで、初めて先を行く方のクマ鈴の音を聞きました。
さらには笠ヶ岳山荘で野営された方とすれ違います。山荘は15日で営業終了でした。
何もないから降りてきた、とおっしゃっていました。でもまんざらでない様子です。
北アルプスといえど、平日は静かなのですね。笠は主脈じゃないからでしょうか。
約1時間で稜線に出ました。
つづく稜線の先に、穏やかなのだけれど、両肩をいからせたように「笠」様。
そして、双六岳に黒部五郎岳。そして薬師岳が!
反対側はいうまでもなく槍穂。穂高すごいなぁ。
穂高連峰のこと何も知らないオレ。登るのはまだ早いです。
稜線上風もなく、寒くない。恵まれました。
笠ヶ岳に近づくと、無数の岩とハイマツに感心させられます。
小1時間で無人の笠ヶ岳山荘に。一気に山頂まで登っちゃいましょう!笠の先端にはすぐです。
頂上標識は記念写真用タイプでしょうか。単独なので標識は持ちませんでしたとも。
南アルプスまでは展望が利きませんでしたが、すばらしい光景ですよ。
先月登った針ノ木岳から、笠の先端が見えていたことをヤマレコにアップしてから、教えていただいて気付いたというくらいなのですが。。
いちはやく針ノ木岳を見つけました。当然なのですが、鷲羽とワリモの鞍部からチョコっと見えるのです。点と点を結んだ感じがして嬉しかったです。
パノラマ画像を撮ってみたり、なんだり。ゆっくりしてこなかった気がします。
欲を言えば、青空のパノラマを見てみたかった。わがままがまた出ました。
さて下山しましょう。
ほんとうに平日は静かで、物思いにふけって歩けました。しかし寂しさも感じたり。晩秋だからかいままでにない不思議な感情を持ちました。
杓子平からの下りは油断大敵です。疲れがありますから、不安定な岩、鋭角な岩に足をとられやすいですよ。
甲斐駒黒戸尾根以来の膝の不安を感じましたが、なんとか大丈夫でした。やはり北アルプス三大急登でしたね。笠新道。
林道に出ますと、紅葉を楽しみながら振り返ります。
行きに気付かなかった「笠」様。新穂高一帯から見上げられるんですね。さすが!
新穂高に着くと、穂高連峰、西陽を反射して白く輝いていらっしゃいます。いいねぇ。
さて温泉、温泉。新穂高〜新平湯までは日帰り温泉を見つけられませんでした。
平湯のバスターミナル「アルプス街道平湯」でようやく見つけて汗を流しました。
ふ〜〜〜!建物最上階にあるテラスの露天風呂に出ると、
闇にとけこむ間際の「笠」様。平湯からも端正な御姿ですな。
初めての飛騨の山行。楽しかったなあ。日帰り、バカですね(笑)
今度はゆっくりしたいです。
急登・長い道のりで、とかく敬遠されがち、と聞く笠ヶ岳。
姿見るだけじゃあ、あーたもったいないですよ。
追記:来年は黒部五郎から笠様を見てみたい!
鍔(肩)のない笠様を です
拙文最後までお読みいただきありがとうございました。
【後日談】
最近、地元の営林署に永く勤められていた方のブログを読んでいます。
すると、じつは十数年前に、もとの笠新道は途中の沢(岩小舎沢)の大崩落で崩れ去ったそうです。
それで付け替えられたのが今日の笠新道だそうです。
さぞ大工事だったことでしょう。また来年噛み締めて歩きたいと思います。
2010/12/21votti
vottiさん おはようございます
笠ヶ岳お疲れ様でした。
針ノ木に登ったとき、鷲羽とワリモの間に見えた笠ヶ岳
を今度は反対側の笠ヶ岳に登って針ノ木を見るとは、
思いもしませんでした。
雲はあったようですが、秋の空は高く展望は随分よかっ
たようですね。
今週末は、仕事等で山には行けません。
来週、平日に休んで出かけようかな?
なんて、vottiさんと同じことを考えています。
URU-12さんおはようございます
コメントありがとうございます!
笠ヶ岳登ってきました!
笠ヶ岳は今秋になって、表銀座、針ノ木岳(と言いましても帰ってからですが)、仙丈から見て急激に気になった山でした。
針ノ木は山頂といってもピークではなく祠のある方から見ることができました。
山頂に着くなり探しました(笑)
案外かんたんに見つけられました。
このような楽しみが山にはあるんだなぁ。と感動しました。
今度は黒部五郎に雲の平とか気になり始めています。来年ですけれど。
余談ですが、新穂高ロープウェイのライブカメラを見ると今日はかなりよい天気です。
いく日間違えたかな?なんていうのはなしですよね。
明日もどこか歩こうかな。
URU-12さん来週はどちらへ登られますか?
いやいやレポートを楽しみに待ちます。
お気をつけていってらっしゃい!!
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