山スキーで裏岩手大縦走(安比~八幡沼~大深~三ツ石~網張)


- GPS
- 49:41
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 1,407m
- 下り
- 1,928m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 7:46
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 8:24
天候 | 3月25日 曇のち雪時々吹雪 ガス 3月26日 雪 時々 曇り ガスも時々展望あり 3月27日 快晴、風微弱 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
安比高原スキー場の無料駐車場に駐車、インフォメーションセンターへ駐車の許可と登山であることの通知をしました 1000台位?駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】全コース雪です 三ツ石山荘~網張スキー場10番を除いて、フルラッセル、軽くて10cm、深いと30-40cm、午前は重めの粉ですが、昼頃からは玉になる湿り雪でシールが滑りにくい状況になりました。 西森山から大黒森までは指導標(全て大黒森向き)とピンクテープがたくさんあり完璧です。 大黒森から夏道沿いで茶臼山荘までは、ピンクテープの間隔は空くものの、たどることが可能です。 茶臼山荘からも夏道沿いですが、ピンクテープはまばらとなり、あてになりません。 黒谷地湿原からピンクテープはまれで発見しにくく、ほぼあてになりません。 夏道コースをはずしたところと思われる地点に小さいピンクテープがありましたが、ここで南西から西に登る方向を変えるべきだったと思われます。 その先はまったく標識、表示、夏道の気配すらもほぼありません。 三ツ石山荘から網張スキー場までは、ピンクテープと踏み跡もしっかりしていました。 【危険個所】 一般的な雪山の危険が全体的に伴います。 雪庇、雪崩の危険な斜面に踏み込まないこと。 ルート喪失(もともとないに等しいが)、気象悪化に伴う危険など、冬山に対する様々な判断と、それを実行に移せるスキルが必要だと思います。 |
その他周辺情報 | 【温泉】網張ビジターセンターの隣の網張温泉館 600円 休憩スペースあり 露天風呂あり、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、(女性は洗顔料、化粧水、ピーリングジェルなどもあり・・・えっ!?女性の方はそんなに有ったの?w(゚o゚)w)、ドライヤーあり 【食事】網張スキー場内のレストラン(3月27日が最終営業日でした)でいただきました komadoriはチャーシューメンで900円 shun_sはコロッケカレーで860円 下山の連絡を網張ビジターセンターにしに行き、ついでにセンターの職員さんと少し話をしましたが、やはりmitugasiwaさんは有名人でした(笑) |
写真
装備
個人装備 |
スキー兼用靴
85-90Lザック
ヘッドランプ(予備含)
水筒(テルモス500ml+歩きながらの保温した水筒350ml)
地図・コンパス
行動食・通常食料(3日分)
防寒着(komadoriはダウン
shunは化繊ダウン)
手袋(ウール)
オーバーグローブ
帽子(バラクラバつき)
ゴミ袋
常備薬・非常用薬
ティッシュ
マッチ・ローソク
十徳ナイフ
予備衣料・スタックバック
コンロ・食事道具・ガス(小1・中4
厳冬期用)
ストック
携帯電話
アマチュア無線機
予備電池
お金
4シーズンテント(内張つき)
シュラフ・シュラフカバー
テントマット(全体と個人用)
ロールペーパー
時計
山スキー
シール
サングラス
ゴーグル
GPSロガー
携帯用枕(shun)
バックアップ用のワカン
ゾンデ
ビーコン
スコップ
スキーアイゼン
|
---|---|
共同装備 |
ロープ
カラビナ
|
備考 | 食事 一日目 夜 すきやき 二日目 朝 玉子たっぷり雑炊 昼 行動食 夜 ラーメン、カレー 三日目 朝 牛肉沢山の雑炊 予備食 余りものは、カップヌードルとインスタントパスタ、五目ご飯、高野豆腐、乾燥しらたき、乾燥野菜ミックス、チーズ、スープ各種、お味噌汁のもと 調味料各種、お菓子 |
感想
今回の山行は、家内の休日年度末調整でできた休日に、私が便乗した山行でした。
お互いナカナカ休みが合わず、一緒に行動できる日が少ないので、年度も押し迫った今なら何とか私も休めそうだったので、少々強引気味ではありましたが休みを取って行ってきました。
しかしチョット飛んでる人と結婚したと思います(笑)
実は今回のコースの前半(安比~陵雲荘)は、私も以前考えていたコースでしたが、その先を冬に歩くだなんて考えもしなかったルートでした。
それをアッサリと計画しちゃうだなんて・・・・・いい人と結婚したと思います(大笑い)
今回の山行では何回かあった困難を二人で力を合わせ、何とかそれを乗り越え、無事に下山することができ、本当に良いパートナーに恵まれたと思います。
ちょっと不安に感じさせてしまった事もあったし、食事の面では完全にお任せだったけど(^^ゞ、楽しく刺激的な三日間でした、本当にありがとう!
これからもお手柔らかに宜しくお願いしますね(笑)
で、個人的な収穫としては、私のコンパスウォークはナカナカいい感じであることがわかった。(だからと言って、これに今後溺れるつもりはないけれど)
初日日が暮れて、ヘッデンの光も降る雪に邪魔をされ、遠くまで思うように光が届かない時でも、帰ってきてログを見ると合わせた角度で一直線に進めているのがわかった。
雪原と言えども樹木があるし、その周りには雪のウネリもあり、意識してもナカナカ真っ直ぐ進むことはできない。
進みたい方向からどのくらい外れ、どのくらい戻れば良いか、そして最初の基点と同じ角度で同じ方向を見る事が出来なければ、いくら地形図を読めてコンパスを使えても、進みたい方向に進むことは難しくなる。
この事は「山岳同人たがじょ」に入った当初から、常にシゴカレてきた事です。
これについては個人的に意識しているチョットしたコツがあるのですが、それが今回はナカナカいい感じで使えていたのだと思います。
正直に言って、めっちゃ嬉しいです!O(≧∇≦)o
指導して下さった方々と、冬の八甲田であれこれと自分なりに修業した成果が顕れてきているのでしょうね。
皆さんありがとうございます。
最後に、現在、最終日の完全快晴のおかげで、顔面がとてもとんでもない事になっております(爆笑)
みなさん、残雪期の紫外線は真夏より強烈で、顎の下まで照り返しで焼けます(笑)
対策には万全を期してくださいね。
ふぅー、明日は会社で笑われるだろうなぁ~('◇';ゞ
休みができたので、さてと、どっか縦走でもしたいな、と
向白神、北・南八甲田、早池峰…
今年は雪が少なめで前者2コースを止め、せっかく2泊+予備1日とれているので、ということで裏岩手へ
夏になると鬱蒼と笹に覆われる縦走路もこの時期ならではの歩きができるんじゃないか?といういい加減な動機ではじまった思いつき
天気予報は一日目はあまりよろしくなく、縦走路では12ー14m位の風は覚悟
ただ、ほぼ樹林帯なので大丈夫だろうという判断になりました
当日は朝の網張ビジターセンターの開所に合わせて自宅を二台体制で出発
アマチュア無線でつなぎながらの移動
すんなりと網張で登山届を受理して頂き、いってきますのご挨拶
安比高原で早いお昼ごはんをたべてからゴンドラで高度をいただいて鞍部に滑り降りて西森山へハイクアップする
トラバースするように入山してしばらく進むと尾根上にでた
そして、立派にたなびくピンクテープのオンパレード
ありがたく使わせていただきながら進む
足元は緩いゆきのラッセル…
これは予想外
じょじょに空も雲がかかって小暗くなり雪も舞い始め、時に吹雪になる
一瞬だけ得られる展望とコンパスと地図、そして道案内のテープを頼りにすすむ
しかし、なかなか進みは芳しくない
16時になったら一つの判断をしよう、これまでに茶臼を通過できなければ早めに今日の行動中止に、などと言いつつ進む
ピンクテープも大黒森から先の夏道に入るとまばらになって、進むとある、という感じになってきた
ますます積もった雪に足をとられながら、茶臼山荘に16時少し前に到着
先に進めるだけ進むことにした
この時はなんとか源太ヶ森の山頂に日暮れまでに到着したいと思い始める
頑張ってラッセルするも、調子が良くない
息が上がり、頭が真っ白になってくる
そして吐き気の前兆
徐々に影が濃くなり、焦る気持ちで源太ヶ森の尾根をよじ登っていく
夏道らしい木のはえていない空間
暗くなってきた空間の真ん中の針葉樹に小さいピンクテープを見つける
shunの「右じゃないか?」の言葉もあったが、正面に夏道が続いているように思えて地図でちゃんと確認することを怠ってそのまま直進
登りきって、平らなところに出る
さらに高い場所目指したが、はっきりしない
展望はガスもあって、得られない
一応の山頂としてコンパスを合わせた
そろそろ暗い
いい加減、行動を止めなければ、と思うも、うねりの強い地面を造り出す濃い樹林
右に左にかわしてそれでもまっすぐ進む
ついにヘッデン
薄暗い景色の中、崖を見た
ここで予定のコースからずれたことを確信し、現在地も確信した
再度、小屋方向にコンパスをあわせて進む
暗くて、小屋は視認しえない
良いテント適地を見つけて一日の行動を終えた
しっかり食べて、しっかり寝て、朝が来た
支度して歩くと沼の向こうに小屋
やっぱりね、と言いながらそのまま八幡平のレストハウスの方向へスキーを向けた
凍った道路を横切って、しばし真っ白い雪が堆積した白い帯をたどる
裏岩手縦走路の看板から、白い道と別れた
昨日よりも風は弱く、雪もまだ軽い
畚の白くなめらかな山頂を右に滑らせていく
好きに周囲を見させてはくれないガスと雪も、要所で、「こっちだよ」と見せてくれる
きっとあのガスの中に山の神様がいるにちがいない
前諸桧のゆったりとした山様から、険しい険岨森を偵察する
東斜面は急で入る気にはなりっこない
西は、いや、予想よりなだらかで樹林も濃くない
西から緩いカーブで山頂を巻いた
南の尾根も、雪庇に近づく必要もない
ほっとする
先に、ぽつりと大深山荘が見えた
近そうで遠い
夏の後立山の縦走を思い出す
でも、今日は日没前に確実に小屋に入れそうだ
遠いよね、と話ながらも口調が明るい
コンパス片手に木と雪と風の作品と知恵比べ
近づくと少し登った斜面に木の新しい小屋がいた
大深山荘は春の気配をさせてたたずんでいた
一階の引き戸の氷を砕いてピカピカの空気が柔らかい室内へ
広く使わせてもらい、テントの中で休息した
また、しっかり食べて、しっかり寝て、朝が来た
空は真っ青、そよ風
雲はない
白いモールの樹にウサギの足跡
大深岳に続いている
うっすらとしたスキー跡を見つけてびっくりする
秋駒からの縦走路から伸びた単独行
昨日大深に乗ったのだろう
広がる全方角の白と黒と青の景色に二人で立つ
伸びやかな縦走路と険悪な鬼ヶ城、大きな岩手山
先に目を向ければ、小畚の険しい姿
秋には赤絨毯の壁だったところだ
岩肌剥き出しに威厳を演出している
敬意を表してぐるりと西から回り込む
冬は自由だ
そして、一直線に三ツ石へ
まだ人影もない
大休止して露になった岩肌に寝転ぶ
日射しが痛い
三ツ石小屋に滑り降りれば、ひさしぶりの人の姿
たくさんの人が踏んだ雪のレールに乗って、玉になる雪と格闘しながら網張のスキー場に
目の前を半袖スキーヤーが滑り降りて目を丸くした
春は一段進んでいた
で、半泣きになる瞬間ありでしたが、そんな私に付き合ってくれたshunちゃん、ありがとう~(^^)/
下山後、車回収しに歩いてくれてありがとう
その間、すっかり伸びてましたよ
そのおかげでなんとか回復できました~
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
素晴らしい体力!!!!
特に奥様のザックの大きさにはビックリしましたよ
出不精なので年中このあたりを登っています。
また、岩手でお会いしましょう
三ツ石山荘でお会いできて、ホッと安心しました!
荷物は持つまではゲンナリしますが、持ってきてしまえばあとは「根性」と思ってます
またお邪魔すると思いますのでよろしくお願いします
前半ルート私も行ってみたい所。
夫婦で行かれるなんて幸せデスネ
素晴らしい(⌒‐⌒)アグレッシブ‼
marusoraさん、コメントありがとうございます。
はい、久しぶりに3泊分の装備を詰め込んだザックを背負い、かなり堪えました(~_~;)
今回のルートで『山』を強烈に感じたのは二日目でした。
時折上空を通過する飛行機さえなければ、人の気配は皆無ですからバリバリの登山気分を味わえましたよ・・・・・それなりの緊張感もありますけどね
あとは大深岳山頂の360度の大展望が最高でした!
出発地点からゴール付近までの大パノラマが広がり、
ひえぇ~~~~~よく歩いてるもんだ!
冬季のテン泊だ~♪
と昨夜は一名騒いでいました
この一名の騒ぎぶりが、こちらまで伝わってきます。
本当に素敵な山行をなされましたね。
shun,komaご夫妻のように夫婦一緒にこのような山登りをして
みたかったのですが、それも叶わずこの歳になってしまいました。
今後も、二人で楽しい山登りを続けられることを願っています。
かずひさん、コメントありがとうございます。
さすがにテン泊を決めるまではピリピリしていましたが、決めた途端に脳天気ブリが炸裂してしまいました (^^ゞ
あまりバカな事を言ってもなぁー・・・・・
でも、シンミリしてもしかたないしなー・・・・・
食事の支度の主導は完全にお任せで ヒマ だしなー
と言ったところでしょうか
こんな私に付き合ってくれる人で、本当に良かったです
騒いでるとなりで、お湯と砂糖と和風だしと醤油、ちょっとの油で「すき焼き」の割下をつくって冷凍の牛肉を投入していました
いつもの時間の縮小体が展開されているようで、リラックスできましたよ
とてもいい時間でした!
冬の裏岩手、お疲れ様でした!存分に楽しまれたようですね
まさか、冬に安比から網張なんて…
たった2人でラッセル三昧の3日間とは…私の知る限りの狭い範囲ですが、こーんなことが大好きなご夫妻が私の身近にもう一組いますw いつか、コラボすると凄いことになりそうなんですが…。
shunさんのコンパス術は、いつか教えていただきたいです。婦唱夫随、いいですね
komadoriさんの記録は、臨場感があって、とっても参考になります!
網張はザック背負ったテレマーカーや、山岳救助トレーニングの県警がよく滑っているので、ザック姿は全然恥ずかしくないですが、きっとあの大きさにはみんな度肝を抜かれたでしょうね(笑)
一体、何キロを背負われたのでしょうか。力を蓄える食事もすごい
ぽんちゃんさん、コメントありがとうございます。
すごいでしょ~
自分でもよくやったもんだと思っていますよ(^^ゞ
でかいザックの重さですか・・・・・
さて、何キロあったんでしょうかね?
量っても量らなくても、どのみち背負わないといけませんから、
量ってショックを受けたくなかったので、今回は量っていませんでした(笑)
しいていえば、今現在も肩が痛い重さでした(爆)
HPの山行記録からきました。
素晴らしい景色のなかご夫婦で山行されてしかもいい天気で楽しそうです。
最後の写真の肌、確かに赤いですね、お大事に。
会のHPの、一日目に方向を外したところの経緯が書いてある記録ですね
後からみなおしてみると面白いものですね
日焼けですが、私は二度目の脱皮に入っております
お休みとれてよかったね~
これからもガンバ!!
シト姉さん、コメントありがとうございます。
この記録を見てもらえて嬉しいです!
今回はちょっと気合が入った山行でしたので、是非とも見てもらいたい記録でした
シト姉さんの先日の櫛計画を見て、朝夕は会えるかもしれないと思って、スノーシェルターあたりを少しウロウロしましたが、残念ながらいらっしゃいませんでしたね。
そのうちまた、久しぶりに御一緒したいですね
ありがとうございます!
休みをもらうこと、それが二人で一致する、それが一番の難関ですね~
これからも、できる範囲でがんばります
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