白山[南竜ヶ馬場野営場 泊](別当出合 IN/OUT)

- GPS
- 11:22
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,754m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 8:09
| 天候 | 曇りのち雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回は山仲間と3人で白山へ。
候補ルートは、石川県市ノ瀬ルートと岐阜県平瀬ルート。
岐阜県平瀬ルートは、10数年前に登ったルートであり、この10数年間でどれだけ山レベルが向上したのかを測るにはちょうど良い。
しかし、県道451号線大白川〜平瀬が崩落により通行止めとのこと。残念、、、
石川県市ノ瀬ルートは、7月5日から一般車両通行規制がスタート。7月4日23:59までは別当出合まで入れるが、規制が始まると手前の市ノ瀬から別当出合まではシャトルバスで行くことになる。
ただバスアプローチには、あまり良い印象がない。
木曽駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、南アルプス広河原などバス待ち、駐車場争奪戦で登山口に到着するまでに心身消耗する印象が、、、
市ノ瀬ビジターセンター
駐車場到着は1時過ぎくらいだっただろうか、駐車場はまだ余裕あり。仮眠を取って4時からゴソゴソし始める。
シャトルバス乗車券売機は4時に設置され、バス始発時間は5時。
混雑具合や周囲の動きなどをキョロキョロと確認してみるが、あまり慌ただしくない。運行初日はゆるやかな滑り出しということか。(ホッとした。)
バスは、混雑時は早めに動くらしいので、ささっと支度を整えてシャトルバス乗り場へ。バス待ち列15番目くらいか。
この日は4:50に第一便がスタート。
■Day1:
バスに揺られること15分。別当出合に到着。空は曇天模様。予報としては午後から晴れるはずだが山の上部はガスに包まれている。さてさてどうなるだろうか。
準備を整えたら登山スタート。まずは別当出合吊橋を渡る。この吊橋は、例年冬を迎える11月に踏板を撤去する。積雪による影響を避けるための措置かな。この長い吊橋を渡りつつ、踏板を踏みながら「どうやってこの踏板を外していくのだろうか?」と撤去作業手順に興味が湧いてきた^^
中飯場を経て甚之助避難小屋へ
吊橋を渡り、瑞々しい緑に包まれた登山道を一歩一歩と登っていく。花を愛でながらゆっくりゆっくり^_^
中飯場まで登ってくると甚之助谷、不動滝が良く見える。不動滝の大きな落差は、遠目からでも目を見張るほどだ。
甚之助谷は崩落跡が巨大で、砂防堤が幾重にも造られておりその激しさを生々しく感じる。
甚之助谷の地滑りは100年以上続いているらしく、長い年月、地形保全、流域保護のための工事を重ねているらしい。そして、それでも年間10冂の地形変化が続いているらしい。(https://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/hakusansabo/04outline/hard03.html)
中飯場と甚之助避難小屋の間で、甚之助谷が良く見えるポイントがあるがそこに立つと甚之助谷から吹き上がってくる涼しい風が心地よい。自然のクーラー^_^
1700mを超えてくるとサンカヨウの花が目に入ってきた。心が躍る^_^
ここまでは花が散って実がついた株しかなかったので、株の多さに驚きながらも既にシーズンは過ぎているのだと諦めていたのだが。
この辺りまではまだまだ寒さも残っているのだろう。1800mを過ぎると登山道に雪が残っているところもあったので今年の雪の多さも相まっているのかもしれない。
南竜道分岐から南竜ヶ馬場へ
南竜道分岐まで来て空を見上げると、くっきりとした空の青さが目に飛び込んできた。よし!ようやく晴れてきた。テンションが上がる。
まずは南竜ヶ馬場のテント場に立ち寄りテントを設営してから白山主峰へ向かう予定だ。時間的には往復で40分ほどロスがあるが、荷物を軽くできるメリットを選択。
南竜山荘までの道は、2ヵ所で雪渓トラバースがあるがいずれも雪切りがしっかりされているのでスパイクなしで通過できる。
テント場に着いてテントを設営したら荷物を軽くして、再び南竜道分岐まで戻り、室堂へ向かう。
南竜分岐から室堂へ向かう砂防新道ルートは積雪もなく危険は少ない。
エコーラインルートは雪渓がしっかり残っており、アイゼンが必要。ピッケルはなくてもよさそうだがお守りに持っていた方が良いと思われる。
南竜山荘裏のトンビ岩コースもアイゼンが必要。
展望歩道ルートはチェーンスパイクでもギリギリいけるらしい(小屋スタッフ様曰く)
室堂へ
南竜道分岐から砂防新道コースで室堂へ。
空は青空。途中でサンカヨウ群生地を見つけた。サンカヨウ以外にも、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲなど沢山の花で溢れておりとても素晴らしい景観だ。
青空、鮮やかな緑、沢山の花、雪渓。この美しさは、写真では切り取ることができないのが残念だ。
ボコ岩でひと息つき、振り返ると(明日登る予定の)別山がはっきりと見えた。
この時は、これが今回山行で別山に触れられた唯一の機会になるとは思いもしなかったのだが、、、
御前峰へ
広大な弥陀ヶ原を抜け、室堂平へ。室堂ビジターセンターに着く頃には青空が隠れてしまった。またガスが抜け青空が覗くのだと信じつつ、白山奥宮の脇から御前峰に向けて登っていく。
このあたりから山頂に向かって登山道沿いにクロユリが沢山生えていた。クロユリとミヤマキンポウゲとのコラボ、イワカガミとのコラボ、沢山の花々を愛でながら山頂へ。
しかし、それにしても雲行きが怪しい。青空が覗く兆しがない、、、山頂に着いたが眺望ゼロ。エメラルドグリーンの池はおろか、山頂からは何も見えない。大汝峰は今回も諦めるしかなさそうだ。
予定ルートを諦めて早々に室堂ビジターセンターに戻る。するとほどなく降雨。眺望は残念だったが、途中で雨に濡れずに済んだのはラッキーだ^^
テント場へ帰陣
ビジターセンターでレインウェアを着込んだら、急いでテント場へ戻る。途中は雨が降ったり止んだり。
テント場に戻ったら、着替えや食事の準備をしたりするのだが、雨中のテント泊では諸々難儀するし外で食事もできなくなるし盛り上がりに欠けるのが残念。
ただ、この南竜ヶ馬場のテント場は、屋根付き炊事場があったので、大助かり。
雨を避けながら、落ち着いて着替えを済ませ、荷物を整理し、皆で食事を楽しむことができた。
南竜山荘売店で購入したビールで乾杯をしつつ、山の話をし、明日のプランを再確認。明日は晴れるといいな。
■Day2:
別山へ向けて
昨晩は雨が断続的に降り続いていたが、明け方からはようやく止んできた。朝4時に目覚め、テントの外へ。白山にはガスがかかっているが、青空も覗いている。今日は晴れそうだ^^
霞んだ朝日を眺めながら、温かいコーヒーを満喫。
ただ、本日の目的地、別山の方角を見やると、こちらはガスが濃い。別山はガスに阻まれてその姿が見えない。不穏、、、
朝食を済ませたら、テントはそのまま残し軽量装備で別山を目指す。
別山へ向かう途中の木道脇にハクサンコザクラの群生を見つけた。チングルマの花も咲いている。
ハクサンコザクラ越しに見える白山をみると、弥陀ヶ原あたりはガスの中だ。早くガスが抜けたらいいのにと思いながら曇天を見上げる。
赤谷を下っていくと雪渓が出てきた。雪切りはされておらず、早朝のため雪面も硬い。チェーンスパイクが必要と判断したのだが、、、
オレ「チェンスパいるね」
仲間A「、、、」
あれ?反応が薄い、、、
オレ「チェンスパあるよね?」
仲間A「持ってきてない、、、」
オレ「え?、、、ま、まぁしゃあないか、、、片足ずつ付けて渡れるかなぁ」
仲間B「軽アイゼン、テントにおいてきた、、、」
オレ「、、、山舐めとるな〜」
終了、、、
テント場へ撤退、、、あとで説教やなwww
テント場に戻って、本日のプランBを協議。と、いうか気分はもう撤収モードwwwとりあえず、ツェルト設営の練習をしてみたり、山の話をしたりしつつ、テントを撤収。
楽しい思い出がまた一つできたし、さぁ、下山しようか^^
別山で食べようと思っていた「山と青空と甘味♪」塩大福。下山途中の甚之助避難小屋で甚之助谷を眺めながら食べました^^
晴れるはずだった初日は急な雨でプラン変更を余儀なくされ、雨のため快適な点と時間を過ごせず、
快晴のはずだった2日目は、すっきりとしない天気の中、早々に別山登山を諦め、
なんだか計画通りには過ごせなかった2日間の山行ではあったのだが、
沢山の花を愛でたり、山話をしたり、山とは関係のない話をしたり、楽しい時間を過ごすことができた。
「山とは思い通りにはいかないものだ」とあらためて体感した今回、10数年前に必死に登ってフラフラで下山してきたことを思い起こすと、この10数年の間に山スキルの成長具合を測ることはできなかったが、山の楽しみ方(余裕の様なものか)についてはしっかり成長しているような気がした。^^
宿題を色々残したので、また白山に登るプランを考えないとね^^
kouzi1104
うみ










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