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Yamareco

記録ID: 8399983
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

剱岳妻Cフェイス〜八ツ峰上半

2025年07月11日(金) ~ 2025年07月13日(日)
 - 拍手
kurinneko その他1人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
23:05
距離
18.7km
登り
2,428m
下り
2,441m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:27
休憩
0:30
合計
3:57
距離 4.9km 登り 520m 下り 424m
8:40
7
8:47
8:48
3
8:58
8:59
15
9:14
6
9:34
9:41
118
11:39
12:00
37
2日目
山行
11:05
休憩
4:58
合計
16:03
距離 9.1km 登り 1,501m 下り 1,507m
4:21
4:24
38
5:02
13
5:15
158
7:53
10:28
63
11:31
11:41
107
13:28
15:37
143
18:00
21
18:21
102
20:03
11
20:14
20:15
4
20:19
宿泊地
3日目
山行
3:03
休憩
0:46
合計
3:49
距離 4.7km 登り 408m 下り 510m
7:23
56
宿泊地
8:19
8:32
59
9:31
9:49
12
10:01
10:03
12
10:15
10:26
10
10:36
8
10:44
4
10:48
10:49
3
10:52
10:53
9
11:02
9
11:11
1
11:12
ゴール地点
天候 3日間快晴
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
長次郎谷の上部は雪渓が切れており下降不能
予約できる山小屋
雷鳥沢ヒュッテ
剱澤小屋
立山駅
2025年07月11日 06:47撮影 by  Redmi 12 5G, Xiaomi
7/11 6:47
立山駅
室堂着
2025年07月11日 08:21撮影 by  Redmi 12 5G, Xiaomi
7/11 8:21
室堂着
ミクリガ池
2025年07月11日 08:48撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 8:48
ミクリガ池
硫黄臭が凄い
2025年07月11日 08:56撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 8:56
硫黄臭が凄い
雷鳥沢幕営地
3年前のGWに会の春合宿でここに泊まったなぁ…
懐かしい
2025年07月11日 09:33撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 9:33
雷鳥沢幕営地
3年前のGWに会の春合宿でここに泊まったなぁ…
懐かしい
剱御前までの登りがきつい
修行や
2025年07月11日 11:11撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 11:11
剱御前までの登りがきつい
修行や
あ〜しんど
倒れ込んだ
2025年07月11日 12:00撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 12:00
あ〜しんど
倒れ込んだ
ここから剱沢まではなだらかな下り
2025年07月11日 12:12撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 12:12
ここから剱沢まではなだらかな下り
チングルマが可愛らしく咲いている
2025年07月11日 12:21撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/11 12:21
チングルマが可愛らしく咲いている
絶景幕営地
水は豊富やし、最高過ぎる
しかし、暑い…
テント内はサウナ状態
2025年07月11日 15:46撮影 by  Redmi 12 5G, Xiaomi
7/11 15:46
絶景幕営地
水は豊富やし、最高過ぎる
しかし、暑い…
テント内はサウナ状態
雪渓がかなり残っていた
2025年07月11日 15:53撮影 by  Redmi 12 5G, Xiaomi
7/11 15:53
雪渓がかなり残っていた
別山方面
空が青い
明日は早いので早めの就寝とした
2025年07月11日 17:50撮影 by  Redmi 12 5G, Xiaomi
7/11 17:50
別山方面
空が青い
明日は早いので早めの就寝とした
翌朝も晴れ
今日は本番
2025年07月12日 04:11撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 4:11
翌朝も晴れ
今日は本番
剱沢雪渓を下る
つぼ足でオッケー
2025年07月12日 04:23撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 4:23
剱沢雪渓を下る
つぼ足でオッケー
キヌガサソウが沢山咲いている
2025年07月12日 04:36撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 4:36
キヌガサソウが沢山咲いている
遠く鹿島槍が焼けている
2025年07月12日 04:46撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 4:46
遠く鹿島槍が焼けている
平蔵谷
源次郎尾根に4人組Pがいた
2025年07月12日 05:01撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 5:01
平蔵谷
源次郎尾根に4人組Pがいた
ガスが幻想的
2025年07月12日 05:04撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 5:04
ガスが幻想的
長次郎谷
ここでアイゼン装着(Tさんはまだつぼ足)
2025年07月12日 05:18撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 5:18
長次郎谷
ここでアイゼン装着(Tさんはまだつぼ足)
長い長い登りを休みつつ登る
荷物が軽いのでかなり楽
2025年07月12日 05:54撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 5:54
長い長い登りを休みつつ登る
荷物が軽いのでかなり楽
振り返ると後立山
2025年07月12日 06:24撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 6:24
振り返ると後立山
5、6のコルよりABCフェイス
2025年07月12日 07:04撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 7:04
5、6のコルよりABCフェイス
Tさんはようやくアイゼン装着し、Cフェイスに向かう
2025年07月12日 07:40撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 7:40
Tさんはようやくアイゼン装着し、Cフェイスに向かう
1P取り付きはシュルンド内にて寒い
出だしがちょっと悪くて、濡れているが奥の緩い傾斜より登攀開始
2025年07月12日 07:54撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 7:54
1P取り付きはシュルンド内にて寒い
出だしがちょっと悪くて、濡れているが奥の緩い傾斜より登攀開始
2P
2025年07月12日 09:22撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 9:22
2P
3P
2025年07月12日 09:23撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 9:23
3P
5P終了
2025年07月12日 11:05撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:05
5P終了
5P終了点
Cフェイスの頭はすぐ上にある
2025年07月12日 11:06撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:06
5P終了点
Cフェイスの頭はすぐ上にある
Cフェイス頭より八ツ峰下半を眺める
2025年07月12日 11:16撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:16
Cフェイス頭より八ツ峰下半を眺める
疲れて休憩
時間大丈夫か?
2025年07月12日 11:17撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:17
疲れて休憩
時間大丈夫か?
さ〜八ツ峰上半縦走
2025年07月12日 11:44撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:44
さ〜八ツ峰上半縦走
懸垂支点
2025年07月12日 11:44撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 11:44
懸垂支点
少し雪渓が残っている所もあるため、ルーファイしながら進む
2025年07月12日 12:06撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:06
少し雪渓が残っている所もあるため、ルーファイしながら進む
妻の懸垂支点
2025年07月12日 12:11撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:11
妻の懸垂支点
司の懸垂支点
ここ降りてから更にもう1個支点がある
2025年07月12日 12:24撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:24
司の懸垂支点
ここ降りてから更にもう1個支点がある
懸垂下降
2025年07月12日 12:25撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:25
懸垂下降
いかつい
2025年07月12日 12:34撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:34
いかつい
八ツ峰
2025年07月12日 12:46撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:46
八ツ峰
雪渓が残る
下部を通る
2025年07月12日 12:53撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:53
雪渓が残る
下部を通る
司への登り
ややチムニー状
岩が安定しないため確認しながら登る
2025年07月12日 12:56撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 12:56
司への登り
ややチムニー状
岩が安定しないため確認しながら登る
Tさんも登る
2025年07月12日 13:04撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:04
Tさんも登る
2025年07月12日 13:09撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:09
凄い所やわ
2025年07月12日 13:10撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:10
凄い所やわ
2025年07月12日 13:10撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:10
縞の懸垂支点
降りてから更にもう1個支点がある
2025年07月12日 13:12撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:12
縞の懸垂支点
降りてから更にもう1個支点がある
八ツ峰の頭。
今回は長次郎谷に行くためここには行かなかった
2025年07月12日 13:15撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:15
八ツ峰の頭。
今回は長次郎谷に行くためここには行かなかった
高度感ある懸垂下降
2025年07月12日 13:43撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 13:43
高度感ある懸垂下降
長次郎谷の雪渓
シュルンド内へは岩壁をクライムダウン
2025年07月12日 14:37撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 14:37
長次郎谷の雪渓
シュルンド内へは岩壁をクライムダウン
雪渓の状態を確認
クレバスがあるため、ロープ確保で雪渓をクライムダウン
2025年07月12日 14:38撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 14:38
雪渓の状態を確認
クレバスがあるため、ロープ確保で雪渓をクライムダウン
クレバスに落ちてヒヤヒヤした雪渓
2025年07月12日 14:57撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 14:57
クレバスに落ちてヒヤヒヤした雪渓
そして…
絶対に渡れないクレバスが見えた!
右岩壁に渡り、懸垂下降しながら進む事にした
2025年07月12日 15:28撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 15:28
そして…
絶対に渡れないクレバスが見えた!
右岩壁に渡り、懸垂下降しながら進む事にした
懸垂下降にてシュルンド内に降りる
2025年07月12日 15:46撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 15:46
懸垂下降にてシュルンド内に降りる
恐ろしいほどいかつい
2025年07月12日 15:49撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 15:49
恐ろしいほどいかつい
えげつない懸垂下降やった…
サポート無しでは行けなかった
2025年07月12日 15:49撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 15:49
えげつない懸垂下降やった…
サポート無しでは行けなかった
ここからは、クレバスもほぼなくなりひたすら降りるのみ
2025年07月12日 16:08撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 16:08
ここからは、クレバスもほぼなくなりひたすら降りるのみ
足がガクガクになりながら…
なんとか剱沢雪渓に到着。
あ〜やれやれやわ
でも、ここから登らなあかん(T_T)
ヘッデンつけながらヒーコラ言いつつテン場に戻りました。
2025年07月12日 17:42撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/12 17:42
足がガクガクになりながら…
なんとか剱沢雪渓に到着。
あ〜やれやれやわ
でも、ここから登らなあかん(T_T)
ヘッデンつけながらヒーコラ言いつつテン場に戻りました。
翌朝も快晴
テン場をあとにします。
2025年07月13日 07:23撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 7:23
翌朝も快晴
テン場をあとにします。
ほんま綺麗やわ
2025年07月13日 07:38撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 7:38
ほんま綺麗やわ
お花が咲き乱れていました
2025年07月13日 08:15撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 8:15
お花が咲き乱れていました
最高の景色
こんな絶景が簡単に見れるんやから…
あんな危なくてしんどいことせんでもええんちゃうん?
と自問自答
2025年07月13日 08:34撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 8:34
最高の景色
こんな絶景が簡単に見れるんやから…
あんな危なくてしんどいことせんでもええんちゃうん?
と自問自答
お花畑
2025年07月13日 10:01撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 10:01
お花畑
雷鳥さんの親子がいた。
サービス精神旺盛でずーっといてハイカーさんを癒してくれてました。

ここから少し歩いて室堂着いて帰阪
2025年07月13日 10:37撮影 by  XIG03, Xiaomi
7/13 10:37
雷鳥さんの親子がいた。
サービス精神旺盛でずーっといてハイカーさんを癒してくれてました。

ここから少し歩いて室堂着いて帰阪
撮影機器:

装備

個人装備
アイゼン、ピッケル
共同装備
8ミリ50メートルダブルロープ
備考 ダブルアックスの方が安心
カム使用しなかった

感想

3年前にTさんと、池ノ谷ガリーから北方稜線を経て剱岳に登った。その際に見えた八ツ峰がとてもカッコよくて・・・ 「いつか登りたい!」と思っていた場所に行くことができた。

【7/11】晴れ一時ガス
立山駅7時発のケーブルカーとバスを乗り継いで、室堂着。
本日は剱沢までなので気が楽。重荷を担いでゆっくりと歩を進める。
お天気が良いのは嬉しいが、とにかく暑い・・・日差しがきつく日傘を使用。
雷鳥沢から剱御前小屋までの登りがきつくて長い。Tさんはマイペースに行ってしまう。最初は「待って〜置いてかないで〜」と思っていたが、そう思うことに疲れてきた。「ソロで来ていると思うことにしよう」と気持ちを切り替え、他の方とおしゃべりしながら進んだ。 昼過ぎには幕営地着。
ゆっくりと時間を過ごし、早めの就寝。

【7/12】快晴
4時起床5時出発と言い続けるTさんを説得し、3時起床4時出発。
長次郎谷までの雪渓はノーアイゼンで進む。途中源次郎尾根に取りつこうとしてる4人組Pがいた。
長次郎谷にてアイゼン装着。本日はアタック装備にて足が軽い。 長い長い長次郎谷を詰めあがる。
5.6のコルより、ABCフェイスが見える。Cフェイスの取りつきに到着後クライミング装備を整える。他に誰もおらず静か。

『Cフェイス登攀』
1P(Tさんリード):シュルンドの中に入り登攀開始。出だしが非常にいやらしく「ここかな?」と思われるバンドがあるが、足が決まりにくくフォールしそう。ちょっと奥に進み雪解け水で濡れながら傾斜の緩い場所より登攀。左リッジ上のテラスでピッチを切る
2P(クリンリード):リッジに絡んでハイマツの間を登る。
3P(クリンリード):フェースを左上するのが正規ルートであるが、右上しハイマツにて支点を取りつつ進むとRCCルートに入ってしまった。ザイルが足りなくなり、仕方なくひとり立てるのがやっとの小さなテラスのハーケンにて支点構築。ここでピッチを切る。
4P(Tさんリード):RCCルートをトラバース気味に進み、左上。
5P(クリンリード):右側に進みCフェイスの頭到着。
クライミング技術的には容易であり、どこでも登れる快適なルートであった。

Cフェイスの頭にて11時になった。まだまだ先は長い。Tさんより上半縦走は辞めて、このまま長次郎谷下山の提案あったが、せめて上半は登りたい!とお願いする。
ここからの上半縦走はフリーで登る。浮石が多く、ひやっとする場面も多い。
懸垂ポイントが要所要所にあり、懸垂を何度もしながら進んだ。
疲れているが、絶景の中憧れの八ツ峰に登れ、最高の気分である
縞にてすでに14時前・・・
〇長次郎谷にて下山 〇本峰より別山尾根で下山  どちらにしようか悩む。
上から長次郎谷を見て谷での下山を決定する。

長次郎谷のシュルンドに向けて2P懸垂下降。  
シュルンドより、雪渓に上がりザイル確保にて雪渓をクライムダウン。 一部クレバスがあるため、慎重に下降。
クレバス手前でスノーブリッジがある場所までトラバース。スノーブリッジに足をかけた際にブリッジ崩壊!!身体がガクンと落ちてクレバス内で宙ぶらりんとなってしまった。ザイル確保のお陰で事なきを得たが・・・ 本当にびっくりして手足が震えた。
Tさんの適切なビレイのお陰で大して落ちず、すぐに復帰することができた。
そこからも慎重にクライムダウン。ピッケルとアイゼンを効かせる。雪で手の指がしびれるがそんなこと言ってられない(現在、私の指はあかぎれと霜焼け状態)
なんとか、ちょっと良い場所について体勢を整える。
次いで、Tさん下山開始。スノーブリッジはまだあるが、とても脆いので気を付けるよう声かけ。Tさんがスノーブリッジに足をかけると穴が開いたらしい。しかし崩壊までは至らずなんとが進むことができた。
その後も確保しつつ雪渓を下山。

しかし・・・目の前には大きなクレバスが何層も見えた('Д')
クレバスは確実に雪渓を断裂しており雪渓にての下山は不可能。
「どうしようか?」と悩んだが、右岩壁から懸垂しながらシュルンドを渡り進むしかないと判断。
「シュルンドに降りてから進めなかったらどうしよう?」「シュルンドから抜け出せなかったらどうしよう?」「クレバス地帯から抜け出せなかったらどうしよう?」色々な不安が頭をよぎる。
Tさんに聞くと「分からん。行ってみて考える」と。そやな、現地をみて考えるやな。 なんでこんなに落ち着いてるんやろ? 
岩壁に取りつくと、一応懸垂下降できる支点を発見。 Tさんリードにて懸垂開始。この懸垂下降が曲者でした( ゜Д゜)
最初は高度感ある空中懸垂から、シュルンド内をトラバースしながらの懸垂下降。身体が振られ安定しない! ひーこら言いつつ、Tさんのサポートを受けなんとか降り立つ。あ〜しんど。
少し進むと、第2の懸垂ポイント発見。めっちゃくちゃ汚い残置・・・一切信用できないが、一応チェックをして負荷をかけないように降りた。
なんとか、クレバス地帯は抜けた様子・・・
再度雪渓上に行き、確保しつつクライムダウン。 ここからは、クレバスもかなり減り、目視しつつ渡れる状態。
危険地帯を抜けてからは、ひたすら降りていく。 足はがくがくで、とにかくしんどいが帰るしかない。
18時前に剱沢雪渓に出た。
これから、剱沢まで登り( ノД`)シクシク… 満身創痍であるが、帰るしかない。

ヘロヘロになりながら、20時過ぎに幕営地着。
あ〜生きてて良かった・・・ テント内に入ると、疲れすぎて横にもなれず、ダンゴムシのように丸まり動けなかった。胃がムカムカして気分が悪い。何も考えれず頭が真っ白。
そんな中・・・Tさんは「さ〜カレーカレー。カレー食べよう♪」と言っている。
バケモンやわ。
私は「もう・・・あかん・・・勝手に作って食べて・・・」
でも少しすると治まり、暖かい飲み物を飲んでいると回復し、結局カレーの匂いにつられ、結局私もカレーを食べた(笑)
その後すぐに就寝したが、胃のむかつきは継続しているし、疲れすぎて気分も高まったままなのであまり寝れなかった。

【7/13】快晴
朝起きると、3日間で一番の快晴。 体調はかなり回復。
本日は帰るだけ。でもあの荷物を背負うんか〜と落胆・・・
といっても、絶景の中の帰路であったので、とても気持ちが癒されました。
雷鳥の親子にも会えました。
道中沢山の人が行きかう。昨日のアタック中は、ほぼ誰にも会わなかったのでなんだか嘘のよう。
休み休み歩を進め、11時過ぎには室堂に到着し、帰阪しました。

いま、こうしてブログを書いていても、実感が湧かないほどの山行でした。
ただ、いえることは、一生の思い出になるな。ということ。
今の私の力を出し切った感じです。
そしてTさんなしでは考えられない山でした。本当に感謝しかないです。

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コメント

標高グラフを見て「は?」。そして感想2行目の”本日は剱沢までなので気が楽”に「え〜??」。さすが体力オバケのクリンさん。そんなクリンさんが「バテバテになる」ってどういう事だろう??と思って読み始めましたが・・・いつもは自分が登ってるような気になるドキドキ臨場感タップリのクリンレコだけど、今回はあまりにも遠い世界で、テレビ見てる様な気になっちゃった(笑)スゴイを通り越して、ポカーンとしたよ。何はともあれ、無事のご帰還おめでとうございます。ほどほどで一般人の世界に戻っておいでね。待ってるよ〜♪
2025/7/15 16:20
chankoさん

長い長いレコになりました笑
読んでくれてありがとう〜
いっつも、「登った気分になるよ」って言ってくれるから、そのつもりで書いたんやけどあかんかったか(^.^;

いや〜
マジでしんどかったわ。
まだ山の事を良く分かってないから、クレバスの状態とか、対処法とか…ほんま分かってなくて。
Tさんに助けられてばかりでなさけない(T_T)
あかんねぇ

でも、普通に登りゃええのに。
とは思ってるんやで〜
2025/7/15 16:40
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1
kurinnekoさん
いや、共感は難しいわ〜普通の人はクレパスの中に入った事ないから(笑)
Tさんな〜くやしいけどカッコイイな。。。山限定で!www
2025/7/15 18:27
chankoさん

そやね
私も初体験やわ

まぁないよね
普通は笑
2025/7/15 19:23
八ツ峰登ったんだ〜いいなぁ!と思ったけど読んだら大変だったね💦
剱岳登頂して別山尾根の方廻った方が良かったかもね。
私は来年に持ち越しだわ。
参考にさせてもらうね〜
2025/7/15 18:52
marron1208さん

そやねん。
雪渓の状況があんな悪いとは(^.^;
えらいことになったわ

確かに時間はかかるけど、本峰登って普通に下山した方が良かったかも…
と今さらながら思うわ…
まぁええ経験にはなったけど。

参考にはならんで笑
2025/7/15 19:25
kurinnekoさん

うん、でもCフェース登ってからだと別山尾根廻ると時間かかるから
それがベストの判断だったかもよ〜
2025/7/15 20:31
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
剱岳 八っ峰上部 バリエーション
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳点の記コース/剱沢〜長治郎谷〜山頂〜別山尾根 
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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