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Yamareco

記録ID: 848626
全員に公開
アルパインクライミング
白馬・鹿島槍・五竜

白馬岳主稜登攀

2016年04月16日(土) ~ 2016年04月17日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
23.2km
登り
2,306m
下り
2,288m

コースタイム

1日目
山行
8:45
休憩
0:50
合計
9:35
6:25
80
二股
7:45
7:55
90
猿倉
9:25
9:45
135
白馬尻
12:00
12:10
70
8峰
13:20
13:30
150
5峰直下
16:00
2峰直下の平坦地
2日目
山行
5:10
休憩
0:40
合計
5:50
4:30
100
2峰直下の平坦地
6:10
6:25
35
白馬岳山頂
7:00
7:10
60
頂上宿舎
8:10
8:15
40
白馬尻
8:55
9:05
75
猿倉
10:20
ゴール地点

【北アルプス・白馬岳主稜】
白馬岳主稜は無雪期にはブッシュと脆い岩場の連続する尾根だが、豪雪におおわれると波のようにうねる美しいスノーリッジに姿を変える。主稜は8つのピークからなり、中級者向けの雪稜ルートとして日本で最も人気のあるルートの1つである。
※ルートグレード・III級上

↑とある有名な本より抜粋

GWに行かれる方、お気をつけて行ってきて下さい
天候 初日◎メイン2日目×っぽい△
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・雪質は既にザラメちゃん。お昼を過ぎるとかなりザラメ化します
・リッジとリッジの間、剥き出しのところは岩出てます
・狭いタイプで尚且つ下りのリッジはチョイと怖い
・2300m超えた辺りからは支点取るところありません
・エスケープルート無し
・戻る事も出来ない
・登り切ってしまうのが一番安全なんだそうです
・大雪渓、上部で尻セード敢行するのは止めるが吉。滑り出したらすぐに100劼らい出るので滑落してると勘違いされます

風25mて。雨やし
4人で200劼困弔らい運転し辿り着いた此の地
2016年04月16日 05:48撮影 by  iPad mini 3, Apple
1
4/16 5:48
4人で200劼困弔らい運転し辿り着いた此の地
最初はかったるい二股→猿股への車道歩き。1時間30分ほど歩く
2016年04月16日 07:21撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 7:21
最初はかったるい二股→猿股への車道歩き。1時間30分ほど歩く
猿倉山荘
2016年04月16日 07:43撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 7:43
猿倉山荘
バツーラ。クソ暑くてたまらないらしい
2016年04月16日 07:46撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 7:46
バツーラ。クソ暑くてたまらないらしい
天候安定、今日はツメられるだけツメよう
2016年04月16日 08:23撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 8:23
天候安定、今日はツメられるだけツメよう
一発目の渡渉点
一発しかなかったけど
2016年04月16日 08:30撮影 by  SH-10D, SHARP
5
4/16 8:30
一発目の渡渉点
一発しかなかったけど
大雪渓
帰りはコイツを激下りしてくる予定
2016年04月16日 09:14撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 9:14
大雪渓
帰りはコイツを激下りしてくる予定
都会の某山岳会♂1♀2の3人パーティー。♂リーダー、強過ぎワロタ
2016年04月16日 09:19撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 9:19
都会の某山岳会♂1♀2の3人パーティー。♂リーダー、強過ぎワロタ
ルートの確認。トップはリーダー、最弱戦士ワタクシ2番手→ケン3番手→最後尾サブリーダーの順で進む
2016年04月16日 09:31撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 9:31
ルートの確認。トップはリーダー、最弱戦士ワタクシ2番手→ケン3番手→最後尾サブリーダーの順で進む
都会の3人パーティーは出発しました
2016年04月16日 10:11撮影 by  SH-10D, SHARP
4/16 10:11
都会の3人パーティーは出発しました
我々も出る
2016年04月16日 10:48撮影 by  SH-10D, SHARP
4/16 10:48
我々も出る
グイグイ高度を稼ぎ
2016年04月16日 11:03撮影 by  SH-10D, SHARP
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4/16 11:03
グイグイ高度を稼ぎ
傾斜が出てくる。ま、まだ序の口ですな
2016年04月16日 11:55撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 11:55
傾斜が出てくる。ま、まだ序の口ですな
悪いミックスの通過
2016年04月16日 11:56撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 11:56
悪いミックスの通過
1m登るたび景色良くなってくる
2016年04月16日 11:56撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 11:56
1m登るたび景色良くなってくる
出た、リッジ
これから延々お付き合いする
2016年04月16日 11:59撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 11:59
出た、リッジ
これから延々お付き合いする
コヤツら白竜の背と
2016年04月16日 12:01撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 12:01
コヤツら白竜の背と
杓子岳
2016年04月16日 12:01撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 12:01
杓子岳
街並みも良く見える
2016年04月16日 12:01撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 12:01
街並みも良く見える
8峰→7峰と山頂1峰まで登ってく
2016年04月16日 12:13撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 12:13
8峰→7峰と山頂1峰まで登ってく
笑う余裕アリかよ
2016年04月16日 12:13撮影 by  SH-10D, SHARP
5
4/16 12:13
笑う余裕アリかよ
ウネウネとだいぶ登ってきた
2016年04月16日 12:27撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 12:27
ウネウネとだいぶ登ってきた
コレもまた悪い
掴んだ岩掴んだ岩、ほとんど崩れちまう
2016年04月16日 12:27撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 12:27
コレもまた悪い
掴んだ岩掴んだ岩、ほとんど崩れちまう
全行程中、三番目にイヤだったところ。下を見ると
2016年04月16日 12:33撮影 by  SH-10D, SHARP
5
4/16 12:33
全行程中、三番目にイヤだったところ。下を見ると
スッパリ切れ落ちている。スリップするとまず助からない
2016年04月16日 12:33撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 12:33
スッパリ切れ落ちている。スリップするとまず助からない
3番手・ケンの無事通過を祈る。ケンの感想は「イヤ、別に何とも」
2016年04月16日 12:35撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 12:35
3番手・ケンの無事通過を祈る。ケンの感想は「イヤ、別に何とも」
あっそ
2016年04月16日 12:37撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 12:37
あっそ
雪庇。例年よりだいぶ小さいらしい
2016年04月16日 12:59撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 12:59
雪庇。例年よりだいぶ小さいらしい
お次は5峰だか6峰だか
2016年04月16日 12:59撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 12:59
お次は5峰だか6峰だか
黙々登る。いいペース
2016年04月16日 13:09撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 13:09
黙々登る。いいペース
一度主稜線に乗ると休憩ポイントは無いに等しい。休憩はテン場跡を利用
2016年04月16日 13:11撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 13:11
一度主稜線に乗ると休憩ポイントは無いに等しい。休憩はテン場跡を利用
さらに高みを目指そう
2016年04月16日 13:17撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
3
4/16 13:17
さらに高みを目指そう
どこまでも
2016年04月16日 13:17撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
1
4/16 13:17
どこまでも
笑えるくらいの数のリッジを越えてきた
2016年04月16日 13:46撮影 by  SH-10D, SHARP
6
4/16 13:46
笑えるくらいの数のリッジを越えてきた
今回はエッジ化していないからまだマシなんだそう
2016年04月16日 13:52撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 13:52
今回はエッジ化していないからまだマシなんだそう
お、図鑑で見たことあるヤツが至近距離に
2016年04月16日 13:55撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
12
4/16 13:55
お、図鑑で見たことあるヤツが至近距離に
キミ、ホントに冬は白くなるんだねぇ
2016年04月16日 13:56撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
8
4/16 13:56
キミ、ホントに冬は白くなるんだねぇ
登攀続行
2016年04月16日 14:01撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
2
4/16 14:01
登攀続行
ポカ出来ない領域が続く
2016年04月16日 14:02撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 14:02
ポカ出来ない領域が続く
抜けたと思ったら次の激登りリッジが出てくる
ハハハ・・
2016年04月16日 14:02撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 14:02
抜けたと思ったら次の激登りリッジが出てくる
ハハハ・・
またテン場跡発見
2016年04月16日 14:03撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 14:03
またテン場跡発見
ま、景色でも
2016年04月16日 14:04撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 14:04
ま、景色でも
お行儀よく登ってます
2016年04月16日 14:09撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
5
4/16 14:09
お行儀よく登ってます
ここの稜線は大した事なかったと言っていた知り合いの話で盛り上がる。「キッツイよなー、アイツ嘘ばっか。少々オカシイんじゃね?」
2016年04月16日 14:11撮影 by  SH-10D, SHARP
8
4/16 14:11
ここの稜線は大した事なかったと言っていた知り合いの話で盛り上がる。「キッツイよなー、アイツ嘘ばっか。少々オカシイんじゃね?」
ここでヘラヘラ笑えるアンタらも充分オカシイと思った
2016年04月16日 14:30撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
10
4/16 14:30
ここでヘラヘラ笑えるアンタらも充分オカシイと思った
しかし
2016年04月16日 14:47撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
2
4/16 14:47
しかし
いつまで続くんだ
2016年04月16日 14:47撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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4/16 14:47
いつまで続くんだ
落ちたら右も左もアウト、「もつ」かいね
2016年04月16日 14:57撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 14:57
落ちたら右も左もアウト、「もつ」かいね
ダブルアックスをガシガシキメる
2016年04月16日 15:20撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 15:20
ダブルアックスをガシガシキメる
ロープ発動
2016年04月16日 15:30撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 15:30
ロープ発動
スタンディングアックスビレイ
2016年04月16日 15:35撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/16 15:35
スタンディングアックスビレイ
人気高かった一枚
15
人気高かった一枚
もうチョイでテン場に着くど
2016年04月16日 16:00撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
2
4/16 16:00
もうチョイでテン場に着くど
到着、整地
クワみたい。スコップの5倍以上の攻撃力
2016年04月16日 15:56撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 15:56
到着、整地
クワみたい。スコップの5倍以上の攻撃力
整地カンリョ
2016年04月16日 15:59撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 15:59
整地カンリョ
2700mの稜線で寝るのなんか初めて。前も後ろも絶壁
2016年04月16日 16:17撮影 by  SH-10D, SHARP
11
4/16 16:17
2700mの稜線で寝るのなんか初めて。前も後ろも絶壁
やっと落ち着ける
2016年04月16日 15:59撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 15:59
やっと落ち着ける
高カロリー鍋
2016年04月16日 17:08撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 17:08
高カロリー鍋
明日の水のタネ
2016年04月16日 17:49撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/16 17:49
明日の水のタネ
2人分の水を作る
2016年04月16日 17:56撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/16 17:56
2人分の水を作る
神々しい
2016年04月16日 18:09撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/16 18:09
神々しい
さあ明日は山頂アタック
頂上直下角度60度〜70度、55mの壁。不安で仕方ない
2016年04月16日 18:50撮影 by  SH-10D, SHARP
9
4/16 18:50
さあ明日は山頂アタック
頂上直下角度60度〜70度、55mの壁。不安で仕方ない
明日の無事を祈り石鎚山のお守り抱いて寝た
2016年04月16日 18:44撮影 by  SH-10D, SHARP
5
4/16 18:44
明日の無事を祈り石鎚山のお守り抱いて寝た
【2日目】
とっぱちで難しい箇所現る
2016年04月17日 05:14撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/17 5:14
【2日目】
とっぱちで難しい箇所現る
ゼェゼェ・・
2016年04月17日 05:30撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
3
4/17 5:30
ゼェゼェ・・
こなくそ
2016年04月17日 05:31撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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4/17 5:31
こなくそ
再度アックスビレイ
2016年04月17日 05:19撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/17 5:19
再度アックスビレイ
全員集合したら
2016年04月17日 05:19撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/17 5:19
全員集合したら
〜山頂アタック〜
タクティクスを聞く。よーく聞く
2016年04月17日 05:26撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/17 5:26
〜山頂アタック〜
タクティクスを聞く。よーく聞く
約一名呆けてますね
2016年04月17日 05:34撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
4
4/17 5:34
約一名呆けてますね
イメージを焼きつけろ
2016年04月17日 05:26撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/17 5:26
イメージを焼きつけろ
ビビッてたけどビビッてないフリ
6
ビビッてたけどビビッてないフリ
ラスボス。55mの壁
2016年04月17日 05:34撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7
4/17 5:34
ラスボス。55mの壁
上からみるとこう
2016年04月17日 06:07撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7
4/17 6:07
上からみるとこう
最後は垂壁。もうチョイ・・
2016年04月17日 06:17撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
5
4/17 6:17
最後は垂壁。もうチョイ・・
登頂!
てか引き上げて貰ったようなもん。氷壁に張り付いてる間、ずっと風雨に晒され続けたのでザックがバキバキに凍った
2016年04月17日 06:09撮影 by  SH-10D, SHARP
6
4/17 6:09
登頂!
てか引き上げて貰ったようなもん。氷壁に張り付いてる間、ずっと風雨に晒され続けたのでザックがバキバキに凍った
三度目のアックスビレイ
多忙だリーダー
2016年04月17日 06:07撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/17 6:07
三度目のアックスビレイ
多忙だリーダー
いつの間にバックアップ取ったのだろう
2016年04月17日 06:07撮影 by  SH-10D, SHARP
3
4/17 6:07
いつの間にバックアップ取ったのだろう
ケン、サブリーダー続く
2016年04月17日 06:08撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/17 6:08
ケン、サブリーダー続く
ニンマリ
2016年04月17日 06:09撮影 by  SH-10D, SHARP
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4/17 6:09
ニンマリ
ふぅ〜
2016年04月17日 06:16撮影 by  SH-10D, SHARP
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4/17 6:16
ふぅ〜
ビクトリー
キメッ!
2016年04月17日 06:34撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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4/17 6:34
キメッ!
もう一発キメッ!!
2016年04月17日 06:34撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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4/17 6:34
もう一発キメッ!!
山頂は風が強く
2016年04月17日 06:16撮影 by  SH-10D, SHARP
2
4/17 6:16
山頂は風が強く
大好きな剱岳が見えたのに写真撮れず
2016年04月17日 06:16撮影 by  SH-10D, SHARP
1
4/17 6:16
大好きな剱岳が見えたのに写真撮れず
大雪渓のど真ん中。ガッツリケツセードしたった
2016年04月17日 07:46撮影 by  SH-10D, SHARP
4
4/17 7:46
大雪渓のど真ん中。ガッツリケツセードしたった
ソースかつ丼食ってフィニッシュ。最後にグルメたぁ山ガールのハイキングのよう
2016年04月17日 14:34撮影 by  iPad mini 3, Apple
11
4/17 14:34
ソースかつ丼食ってフィニッシュ。最後にグルメたぁ山ガールのハイキングのよう

感想

上級者な方にとってはどうってことないルートなんだろうけどワタクシにとってはどうってことあった白馬岳主稜。

メンバーはジャックナイフ氏、サブリーダーTさん、ケン、ワタクシの4名。
戦闘力で例えるとベジータ、ナッパ、ラディッツ、農夫といったところか。

参加させてもらうにあたり、考えらるリスクを今の自分の力量に当てはめて検証してみる。雪稜歩行能力、ロープワーク、クライミング技術からテント生活にまで落とし込んで。

ブルーシグナルが少ない・・

グレーなの多数でレッドやブラックなのもチラホラ。
しかし参加表明した以上、出来るだけのことはやっておくしかない。出発までの期間、走ったり腹筋したりクライミングしたりと鍛錬に励んだ。完全に趣味を超える領域の山に入るのだ、やり過ぎると言うことはない。自分の安全のこともあるけどパーティーに迷惑がかかるのが一番イヤだった。
食事にも気をつけた。魚中心のバランス食に乳製品&果物の栄養フルコース型食事をサボることなく毎食心がける。学生時代を思い出す。同志社や大阪体育大学などの強豪と試合する前は確かこんなんよくやってた。

【初日】
長いアプローチを経て主稜取り付きへ。ビーコン装備の指令。

ビーコン車に置いてきた・・。

もし万が一雪崩たらケンの近くに居よう。抱きついてもいいくらいか。
「♪キミとビーコンと私〜愛する貴方のため」契約がケンとワタクシの間で取り交わされた。

明日は雨が降りそうなので先を急いだ甲斐もあり、初日は思ったよりいいペースで進み、一度ロープを出したものの無事テントを張ることが出来た。お昼を回るとやはり雪がザラメになり、ステップを結構崩してしまった。埋まるし。
19:00就寝も風が強くバタバタうるさくて眠りが浅かった。テントごと飛ぶんじゃないかとも思った。

【2日目】相変わらず風強い。
雨が降らないうちに、締まっているうちにケリつけたいので2:30起床、4:30行動開始。
飛び出してすぐ難所にブチ当たる。II峰への登り。
ロープ出してリーダーがアックスビレイしてくれる。

も、攻め方がワカラナイ・・さっきリーダーが確保無しでスイスイ登ってったけどラインよく見てなかった。左足を間違ったところに置いたので進退窮まる。右足宙ぶらりん。
両手のアックスの効きだけで左足を引き上げなきゃならない。
あちこち刺したけど、どうにも落ちない確信が持てない。中森明菜デザイアにはなりたくないしなぁ・・と、かれこれ1分くらいもだえていた。
「ここか!?」というポイントがあったのでアックスブッ刺したらなんとか効き、脱出できた。

で、最後の壁。
そそり立ってる、55mが。ヤバイ角度で。笑うしかない。
リーダーがロープをお情け程度に結ってガツガツ登ってく。支点二ヶ所作った。Goのホイッスルが聞こえてきた。

「ハヤっ」

出番だ。って、さっきお借りしたアッセンダーが早くも何処かにいった。プルージックか気合いだなー、と思ってるとサブリーダーが「あ、支点回収しといてー」とあくび混じりに言ってくる。
これしきの壁は確保なんかいらないと言う事なんだろうか。
壁はよく締まっており、アックスもよく効いたので慎重に登ったらけっこうイケた。回収したスノーバーを左腰に勇者の剣のように挿していたのが時折邪魔になったくらい。一回振り返ったけどイヤーな感じだった。横は横で自分が今、どんな高さのどんな角度にいるかがリアルに分かってしまうのであまり見ないようにした。

みんな無事登れたので山頂でパシャリして大雪渓を降った。大雪渓上部はいい角度。慎重にカニ下りしていたらサイヤ人3人にほってかれた。みんな異常に早い、降りるの。てかここら辺が雪崩怖いのにケンの野郎は契約をあっさり反故にしやがった。

傾斜緩んできたので後は尻セード交えゆっくり降りた。500m以上の尻セードはけっこう楽しかった。

95%トップを張ってくれ全ての支点構築して頂けたリーダー、最後尾で温かく見守ってくれていたサブリーダー、終始後ろからアオリを入れてくれたケン、皆様に感謝

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コメント

確か…
去年白馬岳登ったときに白馬村側は切れ落ちてたような気がしますが、あそこを登っちゃったんですね!
ご無事で何よりです。収穫の多い山行になったようですね。
2016/4/19 20:32
Re: 確か…
夏は崩れまくってるから登れないみたいだね。

リーダーにおんぶに抱っこな山行でしたワィ

山男スタッフ、頑張ってー。また遊びに行きます^ ^
2016/4/19 20:45
やるじゃん!!
いいな〜。白馬主稜ロープ無しは無理かな〜?行きたいな〜......。今日は、一人で水晶尾根行って来た!
2016/4/19 22:04
Re: やるじゃん!!
リーダーもサブリーダーもロープなんか必要としてなかったような感じでしたよ。
まぁ状況によるんでしょうけど。
ケンに言わせると、大山北壁・別山中央バットレスの方が数段難しかったんだそうです
2016/4/19 22:20
Re[2]: やるじゃん!!
行ける!!来年の目標が一つ増えた〜。
2016/4/19 22:46
Re[2]: やるじゃん!!
 ロープは必要な場合があるかもしれないから持っていきました。ロープレスで行くには、最悪の状況でもロープなしで対処できるだけの能力が必要です。私個人はそこまでハイレベルではないので持参しました。 またKENの感想通り、別山のほうが各ピッチの難易度は上です。しかし山行として考えるとルートスケール、外的危険、撤退時の困難さ、安全圏までの距離などを考えると一概には言えません。
 TOSHIZOさんがロープ無しで行けるかどうかは何とも言えませんが、こういうルートに行く場合は安易に聞くよりも、自分で研究して、十分な準備をしてから臨れたほうがいいと思います。
 
2016/4/20 11:40
Re[3]: やるじゃん!!
そうですよね!行くのは自分ですし、人に聞いても??ですよね。sinくんLYNXさん変な質問してすみませんでした。ありがとうございました!
2016/4/20 14:51
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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
猿倉〜大雪渓(秋道)〜白馬山頂〜白馬鑓温泉〜猿倉
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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