白馬岳主稜登攀
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,306m
- 下り
- 2,288m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:35
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:50
【北アルプス・白馬岳主稜】
白馬岳主稜は無雪期にはブッシュと脆い岩場の連続する尾根だが、豪雪におおわれると波のようにうねる美しいスノーリッジに姿を変える。主稜は8つのピークからなり、中級者向けの雪稜ルートとして日本で最も人気のあるルートの1つである。
※ルートグレード・III級上
↑とある有名な本より抜粋
GWに行かれる方、お気をつけて行ってきて下さい
天候 | 初日◎メイン2日目×っぽい△ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雪質は既にザラメちゃん。お昼を過ぎるとかなりザラメ化します ・リッジとリッジの間、剥き出しのところは岩出てます ・狭いタイプで尚且つ下りのリッジはチョイと怖い ・2300m超えた辺りからは支点取るところありません ・エスケープルート無し ・戻る事も出来ない ・登り切ってしまうのが一番安全なんだそうです ・大雪渓、上部で尻セード敢行するのは止めるが吉。滑り出したらすぐに100劼らい出るので滑落してると勘違いされます |
写真
感想
上級者な方にとってはどうってことないルートなんだろうけどワタクシにとってはどうってことあった白馬岳主稜。
メンバーはジャックナイフ氏、サブリーダーTさん、ケン、ワタクシの4名。
戦闘力で例えるとベジータ、ナッパ、ラディッツ、農夫といったところか。
参加させてもらうにあたり、考えらるリスクを今の自分の力量に当てはめて検証してみる。雪稜歩行能力、ロープワーク、クライミング技術からテント生活にまで落とし込んで。
ブルーシグナルが少ない・・
グレーなの多数でレッドやブラックなのもチラホラ。
しかし参加表明した以上、出来るだけのことはやっておくしかない。出発までの期間、走ったり腹筋したりクライミングしたりと鍛錬に励んだ。完全に趣味を超える領域の山に入るのだ、やり過ぎると言うことはない。自分の安全のこともあるけどパーティーに迷惑がかかるのが一番イヤだった。
食事にも気をつけた。魚中心のバランス食に乳製品&果物の栄養フルコース型食事をサボることなく毎食心がける。学生時代を思い出す。同志社や大阪体育大学などの強豪と試合する前は確かこんなんよくやってた。
【初日】
長いアプローチを経て主稜取り付きへ。ビーコン装備の指令。
ビーコン車に置いてきた・・。
もし万が一雪崩たらケンの近くに居よう。抱きついてもいいくらいか。
「♪キミとビーコンと私〜愛する貴方のため」契約がケンとワタクシの間で取り交わされた。
明日は雨が降りそうなので先を急いだ甲斐もあり、初日は思ったよりいいペースで進み、一度ロープを出したものの無事テントを張ることが出来た。お昼を回るとやはり雪がザラメになり、ステップを結構崩してしまった。埋まるし。
19:00就寝も風が強くバタバタうるさくて眠りが浅かった。テントごと飛ぶんじゃないかとも思った。
【2日目】相変わらず風強い。
雨が降らないうちに、締まっているうちにケリつけたいので2:30起床、4:30行動開始。
飛び出してすぐ難所にブチ当たる。II峰への登り。
ロープ出してリーダーがアックスビレイしてくれる。
も、攻め方がワカラナイ・・さっきリーダーが確保無しでスイスイ登ってったけどラインよく見てなかった。左足を間違ったところに置いたので進退窮まる。右足宙ぶらりん。
両手のアックスの効きだけで左足を引き上げなきゃならない。
あちこち刺したけど、どうにも落ちない確信が持てない。中森明菜デザイアにはなりたくないしなぁ・・と、かれこれ1分くらいもだえていた。
「ここか!?」というポイントがあったのでアックスブッ刺したらなんとか効き、脱出できた。
で、最後の壁。
そそり立ってる、55mが。ヤバイ角度で。笑うしかない。
リーダーがロープをお情け程度に結ってガツガツ登ってく。支点二ヶ所作った。Goのホイッスルが聞こえてきた。
「ハヤっ」
出番だ。って、さっきお借りしたアッセンダーが早くも何処かにいった。プルージックか気合いだなー、と思ってるとサブリーダーが「あ、支点回収しといてー」とあくび混じりに言ってくる。
これしきの壁は確保なんかいらないと言う事なんだろうか。
壁はよく締まっており、アックスもよく効いたので慎重に登ったらけっこうイケた。回収したスノーバーを左腰に勇者の剣のように挿していたのが時折邪魔になったくらい。一回振り返ったけどイヤーな感じだった。横は横で自分が今、どんな高さのどんな角度にいるかがリアルに分かってしまうのであまり見ないようにした。
みんな無事登れたので山頂でパシャリして大雪渓を降った。大雪渓上部はいい角度。慎重にカニ下りしていたらサイヤ人3人にほってかれた。みんな異常に早い、降りるの。てかここら辺が雪崩怖いのにケンの野郎は契約をあっさり反故にしやがった。
傾斜緩んできたので後は尻セード交えゆっくり降りた。500m以上の尻セードはけっこう楽しかった。
95%トップを張ってくれ全ての支点構築して頂けたリーダー、最後尾で温かく見守ってくれていたサブリーダー、終始後ろからアオリを入れてくれたケン、皆様に感謝
去年白馬岳登ったときに白馬村側は切れ落ちてたような気がしますが、あそこを登っちゃったんですね!
ご無事で何よりです。収穫の多い山行になったようですね。
夏は崩れまくってるから登れないみたいだね。
リーダーにおんぶに抱っこな山行でしたワィ
山男スタッフ、頑張ってー。また遊びに行きます^ ^
いいな〜。白馬主稜ロープ無しは無理かな〜?行きたいな〜......。今日は、一人で水晶尾根行って来た!
リーダーもサブリーダーもロープなんか必要としてなかったような感じでしたよ。
まぁ状況によるんでしょうけど。
ケンに言わせると、大山北壁・別山中央バットレスの方が数段難しかったんだそうです
行ける!!来年の目標が一つ増えた〜。
ロープは必要な場合があるかもしれないから持っていきました。ロープレスで行くには、最悪の状況でもロープなしで対処できるだけの能力が必要です。私個人はそこまでハイレベルではないので持参しました。 またKENの感想通り、別山のほうが各ピッチの難易度は上です。しかし山行として考えるとルートスケール、外的危険、撤退時の困難さ、安全圏までの距離などを考えると一概には言えません。
TOSHIZOさんがロープ無しで行けるかどうかは何とも言えませんが、こういうルートに行く場合は安易に聞くよりも、自分で研究して、十分な準備をしてから臨れたほうがいいと思います。
そうですよね!行くのは自分ですし、人に聞いても??ですよね。sinくんLYNXさん変な質問してすみませんでした。ありがとうございました!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する