初冬の仙丈ケ岳
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- GPS
- 64:00
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,705m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はほとんどなし。日陰にちょっと残る程度。 ルート上、小仙丈からの下りにちょっと岩場があるくらい 全般に安全で初心者向き |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
ファイル |
高度記録(Pro Trek)
(更新時刻:2010/11/08 20:31) |
写真
感想
赤石岳に登る予定だったが、いろいろな事情から急遽行き先を変更。北沢峠から仙丈ケ岳に登る事にした。夜叉神峠から先への道が11/8以降冬季閉鎖になる事も考慮した。とはいえこういった急な予定変更はいろいろと問題を引き起こす。2つほど面倒な事態が発生した。
それは後で話すとして、今回の山行の目的としては以下4つが挙げられる。
1.NEWテント初使用
今までのアライ「AIR RAIZ」から「X RAIZ」に変更
しかも3〜4人入れる大きさへのサイズアップだ。
2人使用でどれくらい余裕があるか楽しみ
2.NEWシューズ初使用
7年間履いた靴が、ソール剥がれ寸前の状態であるため
いよいよ新しいものに買えた。ROWAの幅広タイプ。
次週の甲武信ヶ岳に向け、ゆるい山で慣らす計画だ。
3.NEWマット初使用
今までテント泊の際、でシュラフの下にはサーマレストを敷いていた。
ただ厳冬期は自分の#2シュラフではかなり寒い。底冷えを防ぐのと
快適な睡眠のためISUKAの「Comfy Mattress165cm」を購入。
どれくらい違いがあるか。検証しようと思う。
芦安のバスで移動するため、時刻を定めて出発するがいきなり問題が発生した。1つ目のトラブルとは、横浜〜海老名間の移動で時間を食った事だ。最速30分で移動出来るこのルートだが、平日午前中という事もあり大渋滞に巻き込まれ1時間半かかってしまった。16号が混んでいるため東名御殿場経由で中央道目指すが、さすがに遅れを取り戻せず。北沢峠どころか広河原行きのバスにも乗れなかった。乗り合いタクシーも終わっていたので普通のタクシーを呼ぶことに。これでなんとか広河原までは行ける。幕営地を北沢峠から広河原に変更だ。タクシーの途中、白鳳渓谷では素晴らしい紅葉を見る事ができた。正直、とっくに終わっているものと思っていたので嬉しいサプライズだった。タクシーのおかげで、降りての撮影も出来て大満足だ。
3時過ぎには広河原に到着。他のテントは一つもなしで、貸切状態だ。さっさと幕営の準備に取り掛かった。ポールは、間接間の部品が一体化したため収納が楽そうだ。設営は二人で2分もかからず。さっそく中に入ってみたが、、相当に広い! AIR RAIZより幅50cm、奥行き10cm、高さ10cm違うだけあって「超快適空間」だ。夕飯までワインとチーズを楽しむ。ザックを外に出さずとも全く問題ない広さだ。3人で泊まる場合出すといったところか。広さに気をよくした我々はガブガブと酒を飲み、今までのテント泊で最高の量(ワイン1本、焼酎500、ウイスキー350)を飲んだ気がする。今回は外張りもフライシートも持っていかなかったのでテント内は結構冷え込んだ。外はマイナス5℃だったのでそこそこ結露した。厳冬期はもちろん外張り必須だろう。
続いてマットの利用レポートだが、これもサーマレストから較べると驚くほどの快眠が得られる。酒を飲みすぎたのかマットが良かったの区別は出来ない(笑)が、8時に寝て、目が覚めたのがなんと!3時だ。今まで小屋でも2時間以上は続けて寝られなかったのを考えると、すごい進歩だ。唯一の難点は、まあ分かっていた事だが、サーマレストが288gに対して、718gもある事だ。こればかりは体力で解決するしかないか。。
翌日、広河原の始バス(6:50頃)に乗り北沢峠へ。出発準備をする間、すごく寒かった。ヒートテック+フリース+レインウェア、下はズボンのみなので当然といえば当然か。ただ登り出すと一気に暑くなるので我慢した。
山については、簡潔にまとめる。雲一つ無い快晴でいう事なし。稜線からは、甲斐駒、八ヶ岳、鋸、アサヨ岳、北岳、間ノ岳、塩見、赤石、富士山。中央アルプス〜御嶽〜乗鞍〜北アルプスがくっきり。アルプスの高峰は全て冠雪していた。特に北アルプスは先週の寒気で、60cm降った場所もあるという程真っ白であった。もう完全冬山装備が必要といった見え方だった。仙丈ケ岳の頂上までは危険箇所はほとんどなし。一部積雪あったが、根雪にはならない量。3000mでもひなたで風が無いと暑いくらいだ。ただ風の通り道で日陰だったりすると一気に寒くなるのでレイヤードは必要。頂上ではカップラーメンを食べている人がたくさんいた。我々もコッヘルでラーメンを作って食べた。広いカール等、景色を満喫し同じ道を引き返した。もう一つルートがあるが北岳方面の展望が無いのでチョイスせず。北沢峠までは2時間で戻る。しかし!!ここで2つ目の問題が。。終バス前のバスがいったばかりで、次はラストだ。ラストだと広河原でテント撤収の時間がないのと、2時間半も空き時間がありつぶすのも何なので、歩いて広河原へ。ここは1時間半もあればいけると思っていたが、きっちり2時間かかった。。案外アスファルト歩きは疲れた。ただ景色が良かったのが救いか。。
ここで忘れていた靴の感想。まだ足になじんでいないせいか、変なところで折れ曲がったりするが、これはじき解決するだろう。上部の紐を締めたときの安定感は満足出来る。下りがラクチンで足の裏もこすれず安定していた。また当分の厳冬期以外のオールシーズンで使える事だろう。
広河原でテント撤収後、最終バスで芦安へ下山。芦安の日帰り温泉で少しくつろぎ帰路に付く。土曜日という事もあり中央道の渋滞は17kmと普通。22時には横浜に到着できた。
新装備は全て満足、天気も最高で気分のよい山行となった。
了
小仙丈付近からの大パノラマ
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