伊予富士(瓶ヶ森林道よりピストン)
- GPS
- 01:10
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 262m
- 下り
- 250m
コースタイム
天候 | 曇り・ガス、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口や稜線分岐など要所に分かりやすい標識あり、特段の危険・不明箇所なし。(登山口の小沢渡渉点のプチ岩場に若干注意。) |
その他周辺情報 | 愛媛側に下山の場合、伊予西条周辺に日帰り温泉等多数。(高知側は比較的温泉少なめ。) |
写真
感想
連休四国ツアー初日、日頃の不義理の埋め合わせ兼ね、四国未上陸の連れ合いと3男を帯同、車でイージーアクセスの四国・スーパー林道近くの2座をロックオン。前夜、普通に学校行きの高校生ムスコの帰り待ち、岡山へ移動し24時間営業のレンタカーを借り出し、瀬戸大橋を渡って伊予西条の道の駅で仮泊。(これが、夕刻東京を出て陸路で未明までに四国の登山口入りする唯一のオプションです。)
四国ツアー初日は、生憎昼前から雨予報の冴えない天気。初日を観光に切り替え、2日目に瓶ヶ森含め2座クリアする作戦も考えましたが、今夜の宿がやっとの思いで低コスト調達した土佐清水市の民宿のため、2日目は移動だけで相当な時間がかかります。2座残してしまうと、取りこぼす恐れも十分あり、初日に一座だけでも何とか踏破しよう、と頑張って未明より旧寒風山トンネル抜け、憧れのUFO林道に入ります。さすがにこの悪天予報で行き交う車はゼロ、すれ違いの苦労もなく、楽々と第一ターゲットの伊予富士登山口到着。
車を停めてもシュラフで爆睡状態の妻子を尻目に、登山靴・雨具・スパッツにザックカバーのフル装備で出発準備完了。ギリギリ雨こそ降っていないものの、外は相当の強風。最初の一歩を踏み出した瞬間に心が折れかけますが、何とか自分を奮い立たせ、小沢をへずって山腹の巻き道をズンズン進みます。
稜線分岐に辿り着き進行方向を160度ほど変えると、正面から吹き付ける強風の勢いは更に増し、真っ直ぐ立って進むのも難しい程に。姿勢を低くし、プチ耐風姿勢で少しずつ歩を進めますが、風の勢いは弱まる気配なく、車で我が帰りを待つ(というか、後で聞いたら実際は爆睡中!?の)家族の顔を思い出すと、図らずも「撤退」の2文字が頭をよぎります。それでも、樹間のコースで風の弱まった僅かな時間に精神力は回復、何とか分岐から20分強で立派な山名標識の立つ伊予富士山頂到達。
自撮りも並大抵でない強風下で、四苦八苦して複数のカメラにて証拠写真をゲット。僅か5分弱の滞在で頂上を辞します。すると、下山途中に何とテン泊装備の男性ソロとすれ違い。先方も「本日はどこから来られたのですか?」と訝しげな表情で尋ねられ、口がかじかんで呂律も回らぬ中、「林道からのピストンです」と応じましたが、小生も同じ質問を発したい気分でした。(装備からして、きっと石鎚山方面への縦走をされるのでしょう…。お互い「何の因果でこうまで…」と我が身を呪ってしまう、酔狂なヤマラーですね。)
ともあれ、帰路は出だしでヒモを締め直したはずのザックカバーが恐怖に煽られ吹き飛ばされたハプニング以外は、時折ガスが引いて気持ち良さそうな山腹やUFO林道の延びる様子を俯瞰しながら、ひたすら登山口へと歩を進めます。我が家の車が見えた時には思わず快哉を叫びたくなりましたが、車に戻って車内を覗いて見ると、親子ともに文字通りの爆睡状態…。「何だ、一人で行ってきたの。ご苦労さんです…」と短い言葉を発した後、二人揃って再び心地良い眠りに。仕方なく、一人眠気をガムとキャンディで押さえ込みながら、たまに対向車の現れる林道を進んでいくと、何と目の前にカワイイ野ウサギが出現。道端に除ければ良いものを、車を先導するようにひたすら我が車のすぐ前をピョンピョンと走って行きます。この思わぬ出し物には、爆睡の母子もやおら目を覚まし、スマホで写真やら動画やらを撮影し、大盛り上がりです。この「野ウサギ先導」がいい加減1km近く続いたところで、ついに対向車が登場。ウサギちゃんは進退窮まり、さあどうする、と2台の車がお見合い状態となった次の瞬間、何とウサギちゃんは向きを180度変え、今後は対向車を先導する形で走り始めました。
この「投稿Do画」に応募したら入選しそうなハプニングに、すっかり同乗者は「林道を往復走行するなんて、体育会系のウサギだよね!」などと盛り上がっていましたが、やがて二人とも元の快眠状態に戻っていきました。小生も眠気と闘いつつ、国道を快走して高知市内に下り、まだ観光客もさほど押しかけていない午前中の程良い時間帯に高知城観光をサクッとこなし、午後はこちらも悪天で思ったほどの渋滞もなく定番の桂浜〜龍馬記念館観光を終えます。そうこうするうちに大雨となり、やっと確保できたこの日の宿、土佐清水(竜串)の民宿までの約150kmドライブを黙々とこなしたのでありました。この日は山歩きゼロの家族も「移動距離が無駄に長い!何で登る山と宿がこんなに離れてるの?」とクレームしきりでしたが、翌日の好天を信じつつ、積み残した瓶ヶ森登山をレンタカーの制限時間内にクリアすべく、荷物をまとめて早々に就寝します。(ツアコン役の父ちゃんはツライヨ…。)
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