富士山BC(3年ぶりに吉田大沢滑走)
- GPS
- 06:12
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:11
天候 | 晴れ(山頂強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
往復2,000円。 5月は朝3:00〜通行可能。夜間は車も人も残ることはできない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆5合目〜7合目 ・6合目と7合目の中間までは全く雪がないので夏道をトレース。 ◆7合目〜本8合目 ・8合目からアイゼン着用。雪が固かったので慎重に登った。 ・滑落したら止まらないと思われるので、相当に注意する必要がある。 ◆本8合目〜山頂 ・本8合目からシール+クトーでハイクアップ。(ツボ足アイゼンだと傾斜が急+固い斜面なので腱が疲れるので;;) ・ステップが切れていればアイゼンでもよかったが、斜面が固くアイゼン歩行だと疲れるコンディションだった。 ・歩行中は西風がかなり強く時折耐風姿勢が必要だった。 ・山頂では恐らく風速20m/s以上の強風で、立っているのも困難な状態だった。(特にシートラーゲンだと風をもろに受ける) ◆スキー滑走 ・上部100m程度アイスバーンだったが、その下は快適ザラメ。 ・本8合目まで夏道沿いを滑ってから吉田大沢にトラバースし、2700m地点まで滑走することができた。 |
その他周辺情報 | 富士山ガイドラインの記載は以下の通り。 ------------------------ 万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山禁止 夏山期間以外の時期は、充分な技術・経験・知識としっかりとした装備・計画を持った者の登山は妨げるものではないが、以下の理由により、このような万全な準備をしない登山者の登山(スキー・スノーボードによる滑走を含む)は禁止する。 ------------------------ ということで、しっかりとした準備を行った上でのスキー滑走は問題ないとの解釈。(実際にBC仲間が関係機関に問い合わせて得た回答も同様) |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
タイツ
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
携帯
サングラス
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
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感想
不完全燃焼気味のゴールデンウィーク。
最後くらいは華々しく山登りをしたい、ということで3年ぶりに富士山の吉田大沢を滑ることにした。
思い起こせば昨年の3月。
富士山ガイドラインが改訂され、富士山でのスキースノーボードが禁止に・・・という話題が世間を騒がせた。
しかし、現状においては情報が整理されつつあり、万全の装備をしない登山者(スキーヤー・スノーボーダー)はNGだが、ちゃんと知識、経験、装備があればOKという解釈になったようだ。
ならば、ということで2年ぶりの富士山、3年ぶりの吉田大沢を滑走しようということではるか石川から故郷山梨へ向かうことになった。
前日、御坂トンネル手前のパーキングで車中泊。(前回同様)
一応標高1,000mあるので多少の高所慣れにはなるかも・・・と期待する。
翌朝3時半に起床してスバルラインへ向かう。
通行料金の2,000円は高いが年に一度のイベントだと思えば大したことはない。
5合目の駐車場に到着するとまだ車はまばらで、一部の登山者とスキーヤーが準備をしていた。
自分も高度に慣れるため少し時間を置いてから出発する。
体調は良く、足取りは軽かった。
ところで、自分の中で富士山を滑るルールとして下記3点を決めている。
1.晴れていること。
2.下界の気温が25度前後あること。
3.山頂の風が15m/s以下であること。
これは、山頂から滑走する前提で視界が確保され、上部の雪が緩むために必要な条件だと考えているからだ。
これを考えずに登れば滑落や遭難のリスクが高まり、救助の方々や富士登山を楽しみにしている登山者やBCスキーヤーに迷惑がかかる。(富士山ガイドラインのように締め付けが厳しくなったりする)
富士山に限った話ではないが、BCスキーヤーは絶対に事故を起こしてはならない。(改めて自分に言い聞かせる意味で)
今回の予報では1.2.は問題なさそうだが3.が微妙な状態だった。
実際に8合目を過ぎると徐々に風が強くなり、時折耐風姿勢をとる羽目になった。
更に山頂にでは強烈な西風が叩きつけ、とてもお鉢巡り&御釜滑走という状況ではなかった。
そうなれば後は安全第一、楽しく滑走、ということで山頂からドロップイン。
本日のファーストトラックをいただきました。
最上部こそ多少アイシーだったが、中盤から下は快適ザラメで最高に楽しい滑走となった。
お初巡り、御釜滑走ができなかった分、体力的には若干不完全燃焼だったが、気持ちよく滑ることができたので今回は良しとしよう。
やっぱり富士山はスキーの山だな・・・改めてそう思った。
私もいつか富士滑降をしたいと思っています。もちろんもっと経歴を積んでからですが。3点ルール参考にさせていただきます。
Chikauさん、おはようございます。
ぜひ富士山滑ってみてください。
滑走自体はそれほど難しくないので、コンディション次第だと思います。
今回のようなコンディションだとちょっと危ないかも。(風が想定外だった)
やっぱり3点そろった日を狙うのが安全ですね。
一度は登っておきたいと思いつつ未踏です。
本8合目あたりから傾斜がきつそうですが、登山の難易度はどんなものでしょうか?
(地元の山で例えてもらえると分かりやすいです(笑)
souさん、おはようございます。
そっか、富士山未踏でしたっけ。
souさんなら夏じゃなくて今の時期に登るのをおすすめします。(ガラガラだし)
傾斜がきついって言っても35度くらいじゃないかな・・・別に直登しようと思えばできないことはないです。
ただ斜面が固いと足が疲れるので・・・
そうだな、エコーライン下部くらいの斜度かなー。
BCは全面禁止ではなかったのですね。いつかは滑りたいです。
本8合目までシートラだったようですがシール登高は難しいのですか?
富士山は未踏なので今夏いっちょ登ったろかと思っています。
レッズさん、おはようございます。
今回シートラ併用で行きましたが、雪さえあれば全部シールでいけますよ。
ただ、例年5合目〜6合目付近は雪がないのでそこだけはシートラになります。
夏は混みますよ〜(って別に積雪期に登ることを推奨するわけではないですよ)
Sanchanさん、こんにちは。
遅いコメントでスミマセン^^;
レコ見た時、「おぉ、行ったんだ!」とニヤニヤして見てました。
自分の中ではSanchanさんは、
白山、立山、そして富士山のイメージがどうも強くて^^;
以前もこの時期にご紹介頂いたこちらのルートは、
写真を見る限り、広くて大きな斜面が続いているんですね。
8合目から上の雪の量は、まずまずって感じですかね?
自分も下旬にまた富士山を予定していました。
参考になります。
お疲れ様でした。
nishiyanさん、コメントありがとうございます。
nishiyanさんとのつながりは2年前の羊蹄山→富士山がきっかけでしたね。
先日立山でnishiyanさんと会話した際に富士山ガイドラインの話題が出ましたが、あの時の情報も今回の山行を実現させる原動力になりました。
ありがとうございました。
本当ならもうすこし遅い時期の方が雪も緩んでいい感じになるのですが、今年は雪が少ないのでギリギリのラインで今回行ってみました。
8合目から上は雪の量は全く問題なし。
レコにも書いた通り、滑走距離も標高差も1,000m以上稼げます。
頑張って、気を付けていってきてください。
もしかすると僕ももう1回くらい行くかもしれません。
富士山はこんな時期が良さそうだねえ。
夏山で登った時は、8合目で泊まって夜中初で山頂ご来光を目指す王道パターンでしたが、どっかの国の牛歩戦術の歩みでした(^_^;)。(大袈裟でなくほんとに進みません)
yamachan、こんばんは。
そう、皆さん夏富士の牛歩戦術のことをおっしゃるので、行くなら5月!と思ってこれまで登っています。
逆に他の季節はどうなんだ?と気になるところではありますが、正直登っても景色が変わらない富士山はあまり好きではありません。
僕の中で富士山は見る山!滑る山!です。
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