記録ID: 868568
全員に公開
山滑走
大雪山
大雪山BC(旭岳、十勝岳、三段山)
2016年05月03日(火) ~
2016年05月08日(日)


体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 14:54
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 3,155m
- 下り
- 3,136m
コースタイム
●5/4(水) <旭岳アタック>
09:52 ロープウェイ下駅(1100m)
11:45 旭岳石室 休憩 -12:00
13:10 8合目(2065m)滑降準備 -13:22
13:34 旭岳石室
13:38 ロープウェイ上駅(1600m)昼食 -14:25
14:40 ロープウェイ下駅
●5/5(木) <沈殿>
停滞およびクルマ移動(旭岳温泉→十勝・吹上温泉)
●5/6(金) <十勝岳アタック>
06:57 十勝岳登山口(望岳台)(930m)
08:15 避難小屋(1321m) 休憩 -08:30
11:09 十勝岳山頂(2077m)アイゼン下降準備 -11:39
11:46 スキーセット(2000m)換装 -12:00
12:10 グラウンド火口の南西側
12:30 避難小屋 シール再登高準備 -12:53
12:40 前十勝の稜線(1600m)スキー滑降準備 -12:49
13:54 避難小屋 休憩 -14:04
14:26 十勝岳登山口(望岳台)
●5/7(土) <三段山アタック>
11:44 吹上温泉・白銀荘(1010m)
13:44 三段山山頂(1744m)スキー滑降準備 -13:59
14:19 吹上温泉・白銀荘
-
09:52 ロープウェイ下駅(1100m)
11:45 旭岳石室 休憩 -12:00
13:10 8合目(2065m)滑降準備 -13:22
13:34 旭岳石室
13:38 ロープウェイ上駅(1600m)昼食 -14:25
14:40 ロープウェイ下駅
●5/5(木) <沈殿>
停滞およびクルマ移動(旭岳温泉→十勝・吹上温泉)
●5/6(金) <十勝岳アタック>
06:57 十勝岳登山口(望岳台)(930m)
08:15 避難小屋(1321m) 休憩 -08:30
11:09 十勝岳山頂(2077m)アイゼン下降準備 -11:39
11:46 スキーセット(2000m)換装 -12:00
12:10 グラウンド火口の南西側
12:30 避難小屋 シール再登高準備 -12:53
12:40 前十勝の稜線(1600m)スキー滑降準備 -12:49
13:54 避難小屋 休憩 -14:04
14:26 十勝岳登山口(望岳台)
●5/7(土) <三段山アタック>
11:44 吹上温泉・白銀荘(1010m)
13:44 三段山山頂(1744m)スキー滑降準備 -13:59
14:19 吹上温泉・白銀荘
-
天候 | 5/3(火)晴れ 5/4(水)雨のち曇り 5/5(木)雨 5/6(金)曇り 5/7(土)曇り時々雨 5/8(日)雨のち曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
(往路)5/3 関空→新千歳 ピーチMM121便 (復路)5/8 新千歳→関空 ピーチMM104便 ・レンタカー ワールドネットレンタカー新千歳 ミニバンサイズ6日間 - |
コース状況/ 危険箇所等 |
●5/3(火) 移動のみ(関空→新千歳→旭岳温泉) 第二駐車場(?)奥にテントを張って泊まった。ホテルの温泉から戻ってきて、ディナーはテント内でジンギスカンに舌鼓を打った。 ●5/4(水) 旭岳温泉⇔8合目 当初計画では黒岳まで行って石室に泊まり、翌日戻ってくる予定だったが、悪天候のため、旭岳ピストンに切替えた。ロープウェイが強風のため運休していたが、悪天候の間隙を縫って、ロープウェイ下駅(1100m)からシール登高を開始した。さすがに積雪量は問題なくて、地面が現れているような場所はなかった。スキー場のコースを登り、姿見駅近くから東方向に逸れて旭岳を目指した。ここまではそんなに強風でもなく、ひ弱なロープウェイだなあ・・・と笑いながら登っていったが、旭岳石室から稜線に登っていくと、標高をあげるにつれ風が強くなり、8合目(2065m?)で危険を感じて下山することにした。強風の中のスキー準備は大変だが、立山で十分慣れている(笑)。稜線の北側は落ちているので、スキー滑降の際は、右側に寄らないように注意して下った。姿見駅から下はスキー場コースなので問題なく下った。なお、今日のロープウェイは運休となったが、冬期営業期間(今シーズンは5/15まで)が終わると、ロープウェイにスキー板を持ち込めないので注意してほしい。 ディナーは焼きビーフンと野菜炒めだった。TGシェフのバリエーションの多さに驚かされる。駐車場奥に張ったテントを、雨が一晩じゅう叩いた。 ●5/5(木) 停滞およびクルマ移動(旭岳温泉→吹上温泉) 雨の中、テントを撤収して、早々に十勝へクルマで移動した。吹上温泉・白銀荘は、とっても居心地のいい施設で、素泊まり(のみ)2600円、2段ベッド相部屋、自炊のためのダイニングキッチンには冷蔵庫、電子レンジありで、ガスコンロのみ有料、食器、調理道具フルセット、おまけに温泉入り放題という、我々山屋にとって天国のような場所だった。と言うわけで、ここに3連泊することにした。 ●5/6(金) 望岳台⇔十勝岳 十勝岳登山口である望岳台(930m)までクルマで移動(10分ほど)して、出発した。最初は溶岩石の岩場が出ていて積雪がなく、スキー板を担いで少し歩いたがほどなく雪が繋がっていた。だだっ広い開放的な斜面を登って、避難小屋(1321m)で少し休憩して行動食を採る。このあたりから積雪は十分な量だと思っていたら、岩が出てきて、登山道のジグザグ登りは、ときどき岩を踏みながら登るような感じだった。スリバチ火口の南側の登山路に至っては、小石がボコボコ出たアイスバーンで、厚さは5cmといったシール登高限界スレスレの状態だった。そのあと積雪の豊富な急斜面を登ってグラウンド火口の南側に登る。このあたりの雪面は表面が硫黄で黄色くなっていて、活火山であることをあらためて思い知らされる。ここから山頂まではシュカブラの急斜面となったが、さすがにもう硬いものではなく、スキー板でバリバリ割りながら登った。すべてシール登高で十勝岳山頂(2077m)に立った。 安全のため、山頂から10分ほどシートラしてアイゼンで下り、シュカブラがなくなったあたりでスキーを履き、雪面を選んで滑っていったら、いつのまにかにグラウンド火口の南西側に出てしまった。登山路のある東側へ戻るにはもう遅かった。グラウンド火口と前十勝の火口(62−恐亳)とのあいだを、少々ビビリながら、グラウンド火口側寄りに北〜北東方向に滑っていったら、ガバッと視界が開けて、マイウーなスバラシイ斜面が現れ、しばらく見とれてしまった。ちょうどこのときだけ青空まで出てくれた。開放的なおいしい斜面をヒューヒューヒャーヒャー奇声を発しながら滑った。これぞ大雪山のダイナミックなBCの楽しみだと感じ入った。避難小屋に近づいてきたら、さすがに少しストップスノー状態になってきた。 避難小屋に着いて休憩していたら、若手のTM氏がまだモノ足りないらしくて、登り返すので少し待っていてくれと言う。ボクより年配のTG氏も登るというので、ボクも、前十勝方面にまたシール登高することにした。TM氏はめちゃめちゃ強い。あっと言う間に小さな点になってしまった。前十勝の稜線へ出たところで、少しガスがでてきたので、再度、ヒャーヒャー言いながら滑り降りた。避難小屋から下は、雪が繋がっている斜面を慎重に選びながら下ったら、ほぼスキーで下ることが出来た。 お宿に戻って、露天風呂につかりながら十勝連峰をゆっくり眺める。最高にぜいたくな時間だ。そのあと、ディナーは、サラダとバラ寿司となった。まいうー。 ●5/7(土) 吹上温泉⇔三段山 午前中は天候が悪く午後から回復するという予報だったので、お昼に出発しようと提案したら、ガッツのあるお二人は朝から登るという。それじゃあ、午前はTG氏とTM氏の二人で登って、午後からは、元気なTM氏とボクの二人で登りましょうという結論になった。つまり、TM氏は同じ日に2回、三段山に登るというのだ。いやはや、その体力には参ってしまう。 二人が出発するのを見送ったあと宿でTVを見ていたら、どんどんレーダーの雨雲が近づいてくる。ほどなくひどい風雨となった。天候が荒れることが100%近く判っていて、お昼から高い確率で回復するのに、朝から出発するお二人には到底付いていけない。要するに価値観が違うのだ・・・と思っていたら、さすがに戻ってきた。それでも二段目まで登ったという。お二人は、いったん温泉につかって温まり、お昼から再度、ボクといっしょに出発することになった。気持ちのいい疎林の間のちょうどいい斜面を、1段目、2段目と登って行く。積雪も十分ある。山頂近くの稜線は、あたかもスキーコースの様にまっすぐに伸びていてスキー向けの山であることが感じられた。山岳スキーの聖地と呼ばれるゆえんが、ここにあるのだろう。山頂(1744m)に着いた時はあいにくのガスであったが、晴れたらスバラシイ展望がまっているのだと思った。 お宿の自炊用ダイニングキッチンで、今晩は〆のジンギスカン鍋を再度、食した。お隣のテーブルは札幌のボーダーとスキーヤーおよび、単独のスキーヤー女子で、いろんな情報をいただいた。日本酒やビールがまわってきて、消灯時間まで宴会模様となった。このお宿は、やっぱりいい! ●5/8(日) 移動のみ(吹上温泉→新千歳→関空) 朝、お宿周辺および上部はガスや風雨となったが、街に降りると晴れていた。まるで観光道路のような国道237号線の景色を楽しんだ。渓流釣りがしたくてたまらなくなった。占冠ICから道東道に乗って新千歳に戻った。 - |
その他周辺情報 | ・旭岳ロープウェイ http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/index.htm ・吹上温泉・白銀荘 http://www.navi-kita.net/shisetsu/hakugin/index.html - |
写真
感想
バックカントリースキーの今シーズン最期のアガキとして、大雪山へ行ってきました。TG氏からの大雪山プランのお誘いに、尻尾フリフリ乗った訳です。しかし今年のGW、日程が近づくにつれ、天気予報はあいにくの荒天を告げていて、できることならキャンセルしたかったのですが、その場合、格安航空券は捨ててしまうしかありません。しかし、それはあんまりなので、どうにかなるわいと破れかぶれで行ってまいりました。
旭岳温泉ロープウェイ(第二?)駐車場でテントを張って2泊したのですが、案の定、雨・曇り・雨の不安定な天候。それでも、悪天候の間隙を縫って、駐車場から旭岳の八合目まで登れたのは良かったです。本来の予定では、黒岳まで行って石室に泊まり、翌日、北鎮周りで旭岳温泉まで戻ってくる予定だったのですが、これは、来シーズンの雪を期待して、宿題となりました。
そのあと、十勝方面に移動しても天候は冴えなかったのですが、予定していた十勝岳と三段山は両方とも登ることができました。頂上での視界は、両山ともガスガスで全くダメだったので、北海道本来のダイナミックな景観を少ししか味わうことしかできなかったのは残念でしたが、グラウンド火口と前十勝のあいだから垣間見た景色と滑降は忘れられないものとなりました。また、白銀荘の居心地の良さも相まって、悪天気の割には、非常に良い思い出の詰まった山行となりました。是非、また来たいです。
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コメント
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kuma-sanさん、こんにちは。
今回の北海道のGWは、天気か厳しかったですね。
雨続きでテント2泊は自分にはできないなあ。
多分、私だったら旭川の健康ランドに
逃げこんじゃいます(笑)
そんな中でも、十勝を山頂から滑走できて、
よかったです。
私もGWは10連休で北海道の予定でしたが、
天気の悪さに気持ちが折れてしまいました。
シバヤンさん、こんにちは。
北海道BCをキャンセルされて、富士山へ行かれたのですね。
大雪山は、たしかに雨模様でしたが、そんなにキビしいやつでなくて、霧雨に近いものでした。風は強かったですが、意外にとっても楽しめましたよ。ボクも、ちょっと変態になってきたのかなーー?
クマ
くまさん、お疲れ様です。
お天気があまり、ぱっーとしなかったのが
残念なようですが、十勝岳山頂からの滑降
素晴らしいですね。
夏時分しか訪れたことがないのでよく判り
ませんが随分、変わりました。
ニングルテラス、風情があって良いです。
行ってみたいですね。
ストラッセさん、こんにちは。
北海道のダイナミックな景観を味わうには、今回、少々物足りないものがありましたが、結構、楽しめましたよ。しかし、お天気が良かったら、すごいんだろうなと想像しました。北海道のBCヤーはうらやましいです。
ニングルテラスは、あの倉本聰によるプロデュースで、新富良野プリンスホテルのエリア内にあります。夜に訪れたほうが絶対良いですね。ただ、所詮は観光地なので、そんなに期待されないほうがいいと思います。
クマ
空飛ぶ高速バスですね(笑)
文句言いながら使ってます。
LCCはJETSのほうがメジャーぽいかな?
大雪、いいなぁ。
花咲き乱れる化雲岳を歩きたいです。
吹上温泉、
北の国からでは濁り湯になってました(笑)
トモキキさん、博学?ですね!
白銀荘の温泉と露天の湯とは、ほんの100mぐらいしか離れていないですが、源泉はまったく違うということです。しかし、両者とも透明な温泉でした。
化雲岳周辺の御花畑は、すごいですね!チングルマの地平線ですね!今年は7月頭か、もっと早くなるかもしれません。
クマ
白銀荘ではお世話になりました 。十勝岳グラウンド火口、行ってきましたよ。良かったですね。またいつかどこかでお会いできるといいですね 。
おっと、アキねえ、お世話になりました。
満喫・・まではいってないですが、ボクは、十分に楽しめましたよ。
想像ですけど、グラウンド火口だけで、頂上には登ってないんでしょうね! おいしいとこ取りのアキねえ、今後とも、よろしくです。
これでクマさんの今季BCシーズンもついに終わりですね。
雪が少ない今季でしたが、貪欲に精力的に楽しまれましたね〜
シメは雪を求めて北海道まで行っちゃうんですから、すごい!
お天気は残念でしたが、晴れがちょっとでもあるのとないのとって大きいですよね。
悪天予報でもとりあえず行くところがまたすごい。
それともチケットとっちゃったので仕方なく?
ワタシは白銀荘の注意事項を守って途中で下山するどころか最初から勇気ある撤退でした
白銀荘、カノスケどんも、かつて泊まったことがあるんですね。
ボクはもう10年以上前に、温泉だけ利用したことがありました。
天気予報がずっと最悪だったので、今回ほどモチベーションだら下がりで出発したことはなかったですが、いざ行ってみると、想定外に楽しめました。
これにてボクの今シーズンのBCは終了です。
来シーズンは、もっとご一緒できればと思います。
クマ
すみません、表現が適切でなかったみたいですね。白銀荘は行ったことないです。
写真にあげられた注意事項の勇気ある撤退を引用して、今回悪天予報で北アを中止したヘタレなワタシを正当化しただけなのでした^^;
ははは、そういう意味でしたか。
でも、今回は中止したほうが賢明でしたよ。
特に、北アならそうですね!
ボクの場合は、運よく結果オーライになっただけです。
いつもこうなるとは限りませんね
クマ
kuma-sanさん、北海道遠征、本当にお疲れ様でした。
せっかく来道して頂いたのに、このGWは天候に恵まれず本当に残念でしたね。
黒岳、行きたかったですよね。
それでもこの条件の中で、十勝岳や三段山を滑られていたとはさすがです。
十勝岳は自分も好きな山でした。
あの広い斜面と広がる景色に、いつも興奮します。
次回は是非快晴の大雪山系を楽しんでいって下さいね。
お疲れ様でした。
ニシやんさん、今回はいろいろと情報ありがとうございました。
天候はイマイチでしたが、そんななかで、これほどまで楽しめるとは思ってなかったです。
いい意味で、想定外でした。
来シーズンは是非、ニシヤンさんと道BCをご一緒したいですね。
よろしくお願いします。
クマ
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