大雪渓〜白馬岳〜小蓮華〜栂池
- GPS
- 80:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,903m
- 下り
- 1,296m
コースタイム
天候 | 最悪(視界なし強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
今年の夏山合宿は、梅雨明け後の好天を期待して白馬岳から不帰嶮を経て唐松岳までの計画を立た。関東地方は梅雨明けしたものの新潟・北陸地方に停滞前線が居直り稜線は台風並の状況であり、幕営予定であったが急遽村営頂上宿舎に避難する事とした。また、同時期に他山域において遭難等が発生するなど非常に厳しい山行となった。
【7月16日(金:夜行)】
タイから夏山合宿に参加するために11日に帰国した林さん、急遽休暇が取れた宗方、久々の参加の山田、常連の山崎、千葉とメンバーが新宿駅のホームに揃う。久しぶりの対面に話が弾む。男性車両(呑み助?)とレディース車両(座席はグレートアップ)に分れ乗車する。
【7月17日(土)<天候:曇り〜暴風雨>】
5時頃に目が覚めるが外の天候は雲が垂れ込みイマイチ芳しくない。白馬駅に5時36分着、駅で身支度を整え(夏山なのに完全武装である)タクシーにて猿倉に向う。6時15分に歩き出すがさすが北アルプスである。老若男女、ジジ・ババが多い。白馬尻まではルンルンで歩き、天候の好転を期待し大雪渓を登高するが大雪渓終了部を過ぎた辺りからはちよっと危ない天候で暴風雨状態となり雨粒で腕・身体が痛い・対風姿勢の状態を何度も行う。こんな悪天は十数年振りの経験であるが、とにかく凄かった。昼過ぎに村営山頂宿舎に到着するが全身ずぶ濡れである。小屋裏のテントサイトは幕営できる状態ではなく、山田もバテバテ状態で小屋泊りを余儀なくされる。山小屋のアルバイトのお兄ちゃんも最繁忙期を向え忙しい上にテント泊の連中までの受入れにパニック状態であった。我々は早い時間帯であったため、若干の受付時にトラブルがあったものの寝床の確保と夕食の場所では好位置を確保し外は暴風雨であるが和やかに快適なスペースで空腹を満たした。
【7月18日(日)<天候:ガス〜稜線は飛ばされそうな強風>】
4時頃に目が覚めるが、外は強風が唸っている。小屋の受付脇の通路で食事を 行う。素泊まり組みには食事スペースを考慮していない。(素泊まりはお客でない?)6時10分に強風の外に飛び出すが、白馬岳山頂に向うが強風は昨日と変らずザック カバーも飛ばされる有様である。白馬山頂に6時30分に到着するが、記念撮影のみ行い早々に縦走路に向う。本来であれば360度見渡せ、黒部湖を始めとし剣岳・五龍岳・鹿島槍ケ岳・遠くは 槍・穂高まで眺望が利くのだが、山崎さん・千葉さん・林さん申し訳御座いません。(誰が悪いのか???)縦走路の途中、老いらく山岳会風の女性が縦走路で対風姿勢を取っているが、風上にお尻を向けていたり非常に危険な状態の登山客を見かけた。強風帯は小蓮華岳付近まで続いたが、その後白馬大池までの縦走路はお花畑の中を歩くルートで百花繚乱!「花と花?▼□×※??」と言う状況でピンクの雨具と花々が非常にマッチしていた。9時45分に白馬大池着、周りにはコマクサ等高山植物が咲き乱れているが小雨も降っているので早々に栂池に向う。辺りはガスッていて展望が利かないが幾分穏やかでガスに包まれた白馬大池は結構幻想的だ。乗鞍岳山頂は、たおやかな所で結構登山者も居るのでそのまま通過する。乗鞍岳から一気に下山し天狗原の中ノ原に着く頃には標高も下がった事もあり「真夏」を思わせる素晴らしい天候となった。13時10分に栂池自然園に到着し俗化した一団の中に入った。Beer・ソフトクリーム???。栂池からはロープウェイ〜ゴンドラを乗り継ぎ山麓駅へ、その後今日の幕営地である岩岳のキャンプ場へ向うが途中タクシーの運転手より昨日からの豪雨で猿倉線も通行止めとなり、東京方面からのお客さまは栂池経由を余儀なくされたことを聞いた。(だから乗鞍岳あたりでの登山者が多かったんだと納得した)岩岳キャンプ場では綺麗なキャンプサイトで隣接した岩岳の湯に浸りながら山行の反省を行いつつ満天の夜空(稜線は雲の中)を仰ぎ次なる山行の意欲に燃えた。(白馬岳の稜線を見ると強風が吹き荒れているのが下からでも望まれる)
【7月19日日(月)<天候:地上は晴れ〜稜線は雲が流れている>】
予定より早く行動が出来たので信濃森上駅を早朝に乗車することが出来た。信濃大町駅・松本駅で乗換え各駅停車の電車で東京までたどりついた。車内では山の反省・今後の山行計画、会の運営等幅広い議論が交わされ山行中及びアープローチの電車内で非常に良い議論が出来た。更に東京到着後、時間的に余裕があったので横山、宗方、林で新橋へ繰出したが、後が利いた!!!今回の合宿は、白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ケ岳〜不帰嶮〜唐松岳〜八方尾根をメインに計画したが、メンバーの技量的には遜色が無いと思った。しかし、天候には勝てず、同時期に入山して遭難した例もあった。登山は決して焦る事なく確実にゆっくり行うべきものであると確信した山行であった。
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