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記録ID: 877784
全員に公開
ハイキング
比良山系

リトル比良・見張山〜いきものふれあい室・リトル比良の自然に親しむ〜

2016年05月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
churabana その他11人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:57
距離
12.1km
登り
702m
下り
697m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:30
休憩
1:27
合計
7:57
距離 12.1km 登り 702m 下り 702m
9:09
22
スタート地点
9:31
9:32
4
9:36
9:40
52
10:32
10:39
22
11:01
11:23
11
11:34
11:42
70
12:52
45
13:37
13:57
7
14:04
14:24
75
15:39
15:44
82
17:06
ゴール地点
天候 はれ
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR湖西線 近江高島駅 駅前コインパーキング利用(24H¥300)
コース状況/
危険箇所等
よく踏まれています。
ときどき粘土質のところで登山道がぐちゃぐちゃです(たいしたことはないです)
道標は、高島ロータリークラブさんが整備を進めてくださっていました。
鳥越峰から、見張山の下りで、倒木が目立ちました。手で除けられるものは、処理しておきました。
その他周辺情報 白髭神社 御朱印 9時〜17時
藩校修身堂「近江諸藩の中でも最も早い開設」
藩校修身堂「近江諸藩の中でも最も早い開設」
下山は、ぐるりと周回して日吉神社です。アカガシやシイ、ブナなど新緑の林を観察しました。
下山は、ぐるりと周回して日吉神社です。アカガシやシイ、ブナなど新緑の林を観察しました。
音羽から登ります。長谷寺も御朱印がいただけます。
音羽から登ります。長谷寺も御朱印がいただけます。
獣害対策のフェンスの中へ。
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獣害対策のフェンスの中へ。
ふもとのアカガシ。樹形をよく覚えておくようにと指示が出る。
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ふもとのアカガシ。樹形をよく覚えておくようにと指示が出る。
立派な木が残っています。1本残っていることで、昔はアカガシの林があったことが分かるそうです。
立派な木が残っています。1本残っていることで、昔はアカガシの林があったことが分かるそうです。
こちらはケヤキ。
こちらはケヤキ。
登山道よりこちらの林道を登っていきます。青木先生おすすめ。
登山道よりこちらの林道を登っていきます。青木先生おすすめ。
溜池にでます。逆さ岳山。
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溜池にでます。逆さ岳山。
タンナサワフタギ
タンナサワフタギ
賽の河原
やさしいお顔ですよ。
やさしいお顔ですよ。
高島ロータリークラブのリボンでマーキングされていました。
高島ロータリークラブのリボンでマーキングされていました。
展望ポイントの石灯篭。
展望ポイントの石灯篭。
ここに灯りが灯されれば、琵琶湖からよく見えたんだろうなぁ。
ここに灯りが灯されれば、琵琶湖からよく見えたんだろうなぁ。
登りは、暑かったな。
登りは、暑かったな。
白坂。肥料袋、段ボールで「昔は」滑ったものでした。祖父母世代は、たくましい!
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白坂。肥料袋、段ボールで「昔は」滑ったものでした。祖父母世代は、たくましい!
アカガシ。樹形はすらりと伸びている。
アカガシ。樹形はすらりと伸びている。
弁慶の切石・・・ですが、
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弁慶の切石・・・ですが、
アカガシがメインです。信仰の山でもあるので、ご神木として残されたのだろう。
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アカガシがメインです。信仰の山でもあるので、ご神木として残されたのだろう。
下山ルートの尾根。マイクロウェーブの反射板が見えている。
下山ルートの尾根。マイクロウェーブの反射板が見えている。
岳山(ダケサン)信仰の山は「サン」と読むことが多い。富士山、白山、高野山、御嶽山・・・
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岳山(ダケサン)信仰の山は「サン」と読むことが多い。富士山、白山、高野山、御嶽山・・・
元嶽岩屋観音
石造観音三尊
オウム岩
シライトソウ
アカドウダンツツジ。今年は表年だそうです。
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アカドウダンツツジ。今年は表年だそうです。
岳山を振り返る。
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岳山を振り返る。
オウム岩の下は雨宿りできそうです。
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オウム岩の下は雨宿りできそうです。
ナナカマド
逆光ぐらいでちょうどです。
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逆光ぐらいでちょうどです。
ヒメシャガ
鳥越峰を少し過ぎたところにあるブナの木。700mを越える山頂付近にだけ十数本ばかりの小さなブナ林があります。
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鳥越峰を少し過ぎたところにあるブナの木。700mを越える山頂付近にだけ十数本ばかりの小さなブナ林があります。
朝日新聞の滋賀県版に近江だよりとして、青木繁先生が2014年4月9日より第1回「小鳥にぎわう 森の春」から、27回連載されてきました。最終回は2016年3月16日「ブナの帽子をかぶった山」として紹介されました。
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朝日新聞の滋賀県版に近江だよりとして、青木繁先生が2014年4月9日より第1回「小鳥にぎわう 森の春」から、27回連載されてきました。最終回は2016年3月16日「ブナの帽子をかぶった山」として紹介されました。
朴の木、香りがよい木です。
朴の木、香りがよい木です。
道標かなと思ったら、
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道標かなと思ったら、
境界を示していました。
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境界を示していました。
ろくわ石
歩きやすいよい道ですが、倒木が目立つところもあります。
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歩きやすいよい道ですが、倒木が目立つところもあります。
見張山。展望はあまりありません。
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見張山。展望はあまりありません。
二等三角点 音羽山 (失礼しました。二等でした。)
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二等三角点 音羽山 (失礼しました。二等でした。)
この木も炭に焼かれていたのでしょう。株立ちで立派な木になりました。
この木も炭に焼かれていたのでしょう。株立ちで立派な木になりました。
燃料革命から森の様子はがらりと変わります。
燃料革命から森の様子はがらりと変わります。
涼しい下りを楽しんでいたら、読図が甘くなっていて・・・ランドマークの高圧線下で混乱してしまいました。道ははっきり、道標もしっかりしている。ただ、自分のイメージがあいまいなだけでした。
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涼しい下りを楽しんでいたら、読図が甘くなっていて・・・ランドマークの高圧線下で混乱してしまいました。道ははっきり、道標もしっかりしている。ただ、自分のイメージがあいまいなだけでした。
帰って落ち着いてからカシミールでみたら、合点承知の助でした。
帰って落ち着いてからカシミールでみたら、合点承知の助でした。
混乱しつつも、都合のよいように判断してしまうものですね。一旦、気持ちをリセットする行為がやはり必要です。
混乱しつつも、都合のよいように判断してしまうものですね。一旦、気持ちをリセットする行為がやはり必要です。
下の鼻打
新しい道標、分かりやすいです。
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新しい道標、分かりやすいです。
ここは、ポールだけでしょうか?
ここは、ポールだけでしょうか?
小さい橋を渡ってすぐですよ。
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小さい橋を渡ってすぐですよ。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 レジャーシート 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ

感想

朝日新聞滋賀版に、「淡海だより」が水曜日に連載されている。
青木先生は、2014年4月9日から、山で生きる人として連載されていた。残念ながら、2016年3月16日、第27稿「ブナの帽子をかぶった山」を紹介されて、最終稿となった。
リトル比良を初めて訪れたときは、鳥越峰にたどり着き、つぎへ足を進めるだけで精一杯で、まわりを見る余裕もなかったのだが、
コラムを読んで、珍しいブナの林の存在を知って、今度は、ゆっくり歩いてみたい、山を感じて歩いてみたいと思っていた。
2016年度のいきものふれあい室観察会が始まった。
第1回は、「リトル比良の自然に親しむ」
音羽から入山し、ケヤキやアカガシの巨木を見る。
今は、1本しか残っていなくても、この辺りの数十年、○百年前の森の姿を想像してみる。
樹形をよく見て覚えておくように指示があった。
株立ちになっているアカガシは、炭焼きのために伐採されてきたあかしだそうだ。アカガシは硬くてよい炭ができるそうだ。
少し南の地域になるが、地蔵峠の下にはコメカイ道という名の道が残されている。葛川側の人々は、炭を担いで上がり、高島側の人々は米を担ぎ上げる。峠で出来上がった炭と米を物々交換するために比良の峰を行きかった人々。それを持ち帰って、煮炊きして、美味しいご飯をいただく。子どもたちは、その食事を楽しみにしたのだろう。外食を楽しみにする今の時代とは違って、質素だけど、山から下ってきた親の姿をみてほっとし、時には、お前も大きくなったのだから、ついてこいと言われて荷を担いであるいたのだろう。そして、手を合わせて、一膳をいただく。「ご馳走さま」なのだ。

しばらくすると、「弁慶の切石」の傍に立つアカガシ。
(見どころは、まず樹木なのがいいのである。・・・打下城跡はさらりと。青木先生とあるく山は、だから面白い!)
今度は、株立ちではない。嶽観音さまの神聖な山域として、守られた木。
暮らすためには、山を使い恵みをいただかないと生きていけないが、厳しさも見せる自然には、手を合わせて願うしかない人間の姿もここにある。
立派な木が残されているのは、観音さまへの信仰と、行きかう人々の安全を願って残されたのであろう。

鳥越峰のピークは702m。
このピーク付近に十数本のブナ林がある。
生息高度がこの辺りでは700m前後なのだろう。
だから「ブナの帽子をかぶった山」なのである。
いよいよ、新聞で紹介されていたブナにご対面。

高切りされ、株立ちの姿からは、ブナも炭に焼かれ、この地域の生活を支えてきたことがうかがえる。アカガシほどよい炭が焼けるのではないそうですが、ブナも暮らしを支える木として使われてきたのです。
その後、燃料は、石油やプロパンガスにかわり、炭はほとんど焼かれなくなりました。
切られてから40年は経過しただろう。
青々と葉を茂らし、幹も太り立派な姿だった。
今日は、風が心地よく、ブナの木陰で一息ついた。

抱きしめるとほっとする。
君に巡り会えてよかった。

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