戸隠西岳
- GPS
- 10:57
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,442m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:36
徒渉点1028独標0650
天狗原 0715-25
高度計読み1480 0817-29
熊の遊び場 0908
高度計読み1785 0931-40
無念の峰 0959-1007
第一峰 1044-55
西岳 1123-37
本院岳 1211
本院岳北 1217-31
コル 1323-37
八方睨 1418-27
戸隠山 1436
八方睨 1448-52
西窟 1526
百軒長屋 1530
五十軒長屋 1534
高度計読み1595 1541-51
戸隠奥社 1610
随神門 1630
鏡池 1654
西岳登山道入口1700
天候 | 晴れのち時々曇り。気温高い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪は登山道上にはほぼなし。水は来週末まで取れるかどうか? やはり全般に難しいが、無念の峰-P1間、西岳-本院岳間がポイント。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
カメラ
スリング(使用せず)
|
---|
感想
時計回りの場合は、下りから始まる。
ラショウモンカズラ、クルマバソウ、スミレ(総称)、チゴユリが多い。
他にニリンソウ等。
最初の枝沢を含め3回の徒渉を終わると、斜面を登っていく。ぬかるみがやや多い。
天狗原からは目指す西岳方面が良く見える。登っていくと、
ムラサキヤシオツツジ、オオカメノキ、イワカガミが咲いていてなかなか見事だ。
やがて、西岳連峰の全容が見えるが、28mm相当の広角でも収まりきらない。
そしてクサリが連続するようになる。
この辺りから見上げる無念の峰は、登れそうもないくらい真上に見える。
イワカガミに続いてシラネアオイが、これでもかという位に咲いている。
あとは、スミレとミツバツチグリ。ユキワリコザクラも部分的にあった。
無念の峰で間隔が短いが休憩を取ったのは、その先が悪いという情報から。確かに、
下る出だしのところのクサリからハシゴに移るのが難しい。ホールドを何度も
わずかづつ持ち替え、体重を少しづつ移動してやっとハシゴに移る。
(思い切りの良い人なら何でもないのかもしれないが)
次の蟻の戸渡りは問題ないが、第一峰への登りも垂直に近い長いクサリが連続し、
なかなか大変だ。大きな影響はないがクサリの中間支点が2、3抜けているものが
あったのもここだったように思う。
第一峰まで登ると視界が開ける。ただし少しかすみはあり遠望はいまいち。
ところで、どうもやや体調が悪いようだ。少し暑すぎる。水の消費量も非常に多い。
しかし、もうここまで来たら、進むのも戻るのも大差ない。
幸い、第一峰から西岳へはうって変わった稜線漫歩。東側は絶壁だが、
近年笹が刈られたらしく道幅が広いので、鼻唄まじりに歩ける。
ここもシラネアオイが見事。たまに白花も交じっている。15年位前の芦別岳以来か?
西岳からは、その先本院岳へのアップダウンの激しさが見えて先が思いやられる。
まず、西岳下り出だしの連続クサリが悪い。上のクサリがあと1m余計にほしいと
思う場所もある。それが終わると、次は細かいアップダウンで体力を削られる。
本院岳の北で小さな残雪を見つけたので休憩。
(来週まで持つかどうか微妙。その先も2ヶ所ほどあり)
ここで頭を冷やしたのと、このころから少し風が出てきたのも助かった。
斜面のトラバースを終え、尾根に戻るとツバメオモトやミヤマエンレイソウが
目立つ。シラネアオイも勿論まだ見事。トータルでこれほどの数を見たのは
初めてだと思う。花の少ない山行が続いていたので感動も大きい。
ある種の山菜もあったが採取は思いとどまった。
八方睨への最後の登りもなかなかつらい。八方睨にザックを置き、戸隠山まで往復。
空身になったのは余力がなかったことにもよる。
八方睨と蟻の戸渡りの中間で、2人組とすれ違う。この日唯一会った登山者だ。
蟻の戸渡りは、堂々と渡る、またがってずりずり(あるいは這う)、巻き道を通る、
3つの方法があるという認識だった。こんなボロボロの状況なので、「堂々」は
論外として現地で見て楽で安全なほうと決めていた。が、北端に来てみると
巻き道はどこにもない。
仕方がないので、先の見通しはないが、とりあえずまたがってみた(←アホ)。
しかし、この体制で難所の向こうまで進むには先があまりに長そうだ。
途方にくれかかったが、落ち着いてよく見ると、途中で跨ぎ越しの必要はあるが、
1mほど下をおおむね歩いて数m先に進めることがわかった。
(後で知ったがここは剣の刃渡り)
進んでみると左下にクサリを発見。それに導かれて巻き道をたどることができた。
その後しばらくはあきれるほど連続するクサリで急降下。これだけクサリが続くのは
八ヶ岳県界尾根の上部に匹敵するか。
西窟あたりからは巻き道になり、五十軒長屋からは普通の下りの尾根道になる。
奥社ではこの時間になっても観光客が結構多い。17時にやっと車に戻る。
ともあれ、ボロボロになりながらも難関から帰還した。手の甲には細かい擦り傷。
温泉に入ったあと、帰りの車の中で左の手のひらがつりそうになったのは内緒。
私には、西岳北と第一峰南の鎖場の難易度は上下とも同等に思え、無念の峰北は
反時計回りが明らかに難易度が低そうなので、岩場トータルとしては、
反時計回りのほうが難易度が低いのではないかと思う。ただし、その場合、
標高差200mの登りが最後に来ること、さらにそれを嫌って時計回りにする
人の比率が高く、すれ違いになる確率が高いことも計算する必要はある。
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