甲斐駒ヶ岳 (黒戸尾根をピストン)


- GPS
- 09:18
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,419m
- 下り
- 2,409m
コースタイム
天候 | 上は晴れているんだけど,ガスの多い,湿っぽい一日。 なんとか山頂での大展望に間に合ってよかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
午前4時前に到着したが、すでに1/3ほどは埋まっていた。 (525K) |
コース状況/ 危険箇所等 |
刃渡り,五合目小屋跡から七丈小屋までのはしごの連続,八合目から上の岩場と 難所はいくつもありますが,鎖やはしごなどがよく整備されていて, 総じて登りやすい登山道だと思いました。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
MYアイテム |
重量:-kg
![]() |
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個人装備 |
ALTRA LONEPEAK 2.5
|
感想
6月のうちに登っておきたいルートがありました。
一昨年の6月には,便ヶ島からの聖岳。昨年6月には,青木鉱泉からの鳳凰三山と,なぜか6月の梅雨の晴れ間に,南アルプスへ向かっていたボクでしたが,今年の6月は「甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根に行こう」と考えていたのです。
甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根は標高差2200m,日本アルプス屈指の急登コース。
ヤマケイアルペンガイドには
「近年ではハードな登高が敬遠されて,このコースを登る登山者はきわめて少ない」
と書いてありますが,なんのなんの,このヤマレコでも,黒戸尾根日帰りピストンは,剱岳の早月尾根とならんで,足自慢(?)の方々に人気の定番コースですよね。ボクも一昨年に,早月尾根を日帰りピストンしたので,次は黒戸尾根でした。
高速道路のPAで前夜泊して,登山口の尾白川渓谷駐車場に着いたのは午前4時前。すでにけっこうな数の人たちが準備をしています。皆さん,黒戸尾根でしょう。ボクも準備をして,4時過ぎに出発。今日は山靴ではなく,トレランシューズ(アルトラ ローンピーク)をチョイスしてみました。
尾白川にかかる吊り橋を渡って登り始めてから,笹の平をすぎ,刃渡りまで,登山道は大きな段差も少なくて,とても歩きやすいのが印象的でした。黒戸山北斜面の巻き道をすぎると,五合目小屋跡まで思っていたより下っていって,帰り道の登り返しが思いやられます。
そして,五合目から七丈小屋までのハシゴと鎖。20ヶ所以上あるようですが,これがなかなか消耗しました。すでに標高差1500m近く登高した身には,ハシゴや岩場のヨッコラショが堪えたのです。
八合目にやってくると,正面に岩をまとった甲斐駒ヶ岳。「ウオーッ」と感動するはずの景観なのに,そんな余裕もあまりなく,最後の標高差300mを,ひたすら根性で登り切りました。
やっとついた甲斐駒山頂。山梨県側からガスがどんどんわき上がっていましたが,なんとか晴れ間に間に合いました。間近に,仙丈ヶ岳や北岳・間ノ岳をながめて,充実感でいっぱいになりました。
山頂に30分ほど滞在して,今度は標高差2200mの下りです。右ヒザのバクダンに火がつかないよう,できるだけ衝撃を与えないように,でも,なるたけスムーズに下ることに注力しました。
黒戸尾根ピストンから1日たって,山に行ってもほとんど筋肉痛なんてならないのに,太ももとおしりが筋肉痛です。さすがに,それだけ激しい登り下りだったということですね。
甲斐駒山頂間際の登りでは,「このルートにはもう二度と来ない」と思いながら足を動かしましたが,今朝,NHK-BSの「日本百名山」とBS-TBSの「日本の名峰・絶景探訪」で黒戸尾根を登る出演者を見ながら,昨日見た情景を思い出していたら,また登りたくなってきてしまいました。う〜む,こういうのも「山には魔物が住む」と言うのでしょうか…。
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