十勝岳 (望岳台から往復)
- GPS
- 04:32
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,132m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り 無風、微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
望岳台から山頂まで樹林はなく、天候の良くない日は風雨が吹き付けるのできつい登山になりそう。ある程度天候を選んで登る方がよい。火山ガスが始終出ていて場所と風向きによってはガスが濃いのか、むせることもあった。ガスの多いエリアは長居無用。登山道は典型的な火山のそれで、歩きにくいところもあった。砂や小石などが靴に入るのを防止するため、スパッツがあると良いと思われる。残雪は豊富なものの、望岳台からの山頂ピストンであれば雪を踏む箇所はほぼなく、アイゼン・ピッケルは要らない。下りで一部雪渓歩きをすれば面白いところはあった。 |
写真
感想
昨日に続き北海道遠征。早朝に望岳台に向け移動を開始するが天気は小雨。テンションが上がらない。日の出時刻を過ぎても雲の中にでもいるよう。雲・晴れ予報を信じてレンタカーを走らせる。狩勝峠を超えるとガスが消え青空も見えるように。十勝連峰も見える。望岳台には6時前に到着。思ったほどの混雑はなく、駐車場の空きも目立つ。十勝岳方面もよく見える。食事と準備をしていざ出発。始めは大変緩やかな登りが続く。ウォームアップにはちょうど良い。長袖シャツ一枚で歩いてちょうど良いくらい。風もほぼない。1時間かからずに避難小屋に到着。登山者も思ったほどいなくて自分のペースで歩けるのが幸い。避難小屋から上は傾斜が少しきつくなるが、それも長くは続かず稜線に上がる。ガスが出ているものの見通しは効くし火口も見える。ほぼ平坦だが細かい砂礫の登山道を先に進む。山頂方面はガスが付いたり離れたりだが、何も見えないよりはまし。火山の溶岩の黒色と、残雪の白のコントラストが美しい。昨日に続いて今日も真っ白のガスの中の登山でなくて本当に良かったと思える瞬間だった。右手に火口を見つつ先を見るが残雪と登山道が見える。雪の上を数メートルだけ歩いて傾斜のある登山道に取り掛かる。活火山の登山道なのでザレていて登りづらいところもある。落石に注意して慎重に標高を稼ぐのみ。稜線に上がってからはところどころ風が体に当たるようになったのでウィンドブレーカーを羽織って歩いたが、頂上への最後の登りあたりが一番風が強く冷たかった。とはいえそれでもそよ風程度で、本格的なシェルジャケットは不要だったが。望岳台出発から2時間強で山頂に到着。天気を気にしながらの行動だったが、山頂に着いた時は遠くの山々までガスの合間から見ることができた。雨覚悟で歩いてきたのでこの天気は大変嬉しい。想像以上に早く付いたので自分としては珍しく長めに山頂で休憩する。山頂でも場所によっては風が吹き付けて汗が冷え寒さを感じるが、場所を選べば無風でポカポカしているところもあり長居も問題なかった。富良野岳や美瑛岳方向への縦走路は大変魅力的だったが、リサーチ不足なのと何より帰りの飛行機に間に合いそうもないので、元来た道を戻ることに。後ろ髪を引かれる思いだったが、下り始めて30分もするとあっと言う間にガスが出てきて山頂付近の眺望が効かなくなった。よいタイミングで降り始めたのかもしれない。また、縦走路に行かなくて良かったかもしれない。下り続けると続々と登山者が登ってくる。30人くらいのパーティが2つあってやり過ごすのに苦労する。登山道の真ん中で休憩しながら何か食べるのは勘弁してほしい。避難小屋まで降りてきても山頂付近は相変わらずガスの中だったし、結局ゴールの望岳台まで戻ってきてもそれは変わらなかった。今日は朝早起きした人のみが素晴らしい眺望を得られたことになったようだ。出発から5時間かからず駐車場に到着。後片付けをしていると今日が十勝岳の山開きであることを知る。どうりで大きな団体が多い訳である。登りの途中で太鼓のような音が聞こえたのだが、それもひょっとしたら山開きのイベントの一部だったのかもしれないが、降りてきた時には駐車場にはクルマと人以外には何もなかった。
十勝岳はピストンではやはり勿体ない気がする。機会を作って次回は是非日帰り縦走か、1泊程度で望みたい。しかし関東から北海道は遠く、下山後に白銀荘で温泉につかり再度空港まで観光しつつ移動し飛行機に乗り羽田から自宅に戻ったのは23時を過ぎていた。北海道の遠征中は幸運にも行動中に雨に当たることはなく、雨具も用いる必要がなかったが、帰宅間近になって土砂降りのために傘を用いることに。世の中上手くいかないものだと思った。
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