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Yamareco

記録ID: 912380
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雪山ハイキング
甲信越

【薮山レコ】駒の湯山荘〜手別山 (佐梨川奥壁を望む)

2013年04月29日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.1km
登り
666m
下り
657m

コースタイム

日帰り
山行
5:55
休憩
0:20
合計
6:15
7:20
10
スタート地点
7:30
7:30
140
9:50
10:00
60
手別山
11:00
11:05
135
996m
13:20
13:25
10
13:35
ゴール地点
参考文献:小出郷山岳史
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駒の湯山荘手前まで車両で進入
駒の湯山荘と駒ヶ岳。定番の撮影スポット。
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駒の湯山荘と駒ヶ岳。定番の撮影スポット。
オープン前の秘湯、駒の湯山荘。電気は自家発電。
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オープン前の秘湯、駒の湯山荘。電気は自家発電。
山荘前の尾根に取り付く。最初は樹林帯の薮。
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山荘前の尾根に取り付く。最初は樹林帯の薮。
やがて残雪が現れ楽になる。
やがて残雪が現れ楽になる。
荒々しい、越後駒ヶ岳の北面が望まれる。
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荒々しい、越後駒ヶ岳の北面が望まれる。
尾根上は残雪と薮が交互に繰り返される。
尾根上は残雪と薮が交互に繰り返される。
視界が開け雄大なパノラマが広がる。(元サイズ→拡大)
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視界が開け雄大なパノラマが広がる。(元サイズ→拡大)
登ってきた尾根を振り返る。
登ってきた尾根を振り返る。
毛猛山塊アップ。山頂部は真っ白。
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毛猛山塊アップ。山頂部は真っ白。
当初の目的地であった池ノ塔(中央の突起)。
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当初の目的地であった池ノ塔(中央の突起)。
黒々とした郡界尾根の向こうに真っ白な駒ヶ岳を望む。左端はフキギ峰。
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黒々とした郡界尾根の向こうに真っ白な駒ヶ岳を望む。左端はフキギ峰。
718mの平坦部。手別山は近い。
718mの平坦部。手別山は近い。
駒ヶ岳周辺の薮山でよく目にする「三山岳友会」のテープ。
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駒ヶ岳周辺の薮山でよく目にする「三山岳友会」のテープ。
718mから望む駒ヶ岳方面のパノラマ(元サイズ→拡大)。
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718mから望む駒ヶ岳方面のパノラマ(元サイズ→拡大)。
登ってきた尾根を振り返る。
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登ってきた尾根を振り返る。
雪渓、デブリに埋まる佐梨川上流部。
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雪渓、デブリに埋まる佐梨川上流部。
手別山を過ぎさらに尾根を登る。佐梨川金山沢の奥壁に刻まれた鉱山への作業道。
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手別山を過ぎさらに尾根を登る。佐梨川金山沢の奥壁に刻まれた鉱山への作業道。
金山沢と桑の木沢に挟まれた尾根に付けられた鉱山道(黄色点線)。
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金山沢と桑の木沢に挟まれた尾根に付けられた鉱山道(黄色点線)。
同じくパノラマサイズ(元サイズ→拡大)。
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同じくパノラマサイズ(元サイズ→拡大)。
前の画像の続き。鉱山道は黄色点線。
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前の画像の続き。鉱山道は黄色点線。
同じくパノラマサイズ(元サイズ→拡大)。
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同じくパノラマサイズ(元サイズ→拡大)。
鉱山道の最奥部は金山沢の雪渓に消えている。
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鉱山道の最奥部は金山沢の雪渓に消えている。
996m付近で小休憩。
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996m付近で小休憩。
996m付近から望む駒ヶ岳。
996m付近から望む駒ヶ岳。
遠望(1)。下権現堂山〜上権現堂山〜唐松山。
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遠望(1)。下権現堂山〜上権現堂山〜唐松山。
遠望(2)。唐松山〜大倉山〜檜岳、背後に守門岳。
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遠望(2)。唐松山〜大倉山〜檜岳、背後に守門岳。
遠望(3)。毛猛山塊(左)
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遠望(3)。毛猛山塊(左)
下山途中に佐梨川沿いの道路の様子が良く分かる。佐梨川に架かる橋(中央下)。
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下山途中に佐梨川沿いの道路の様子が良く分かる。佐梨川に架かる橋(中央下)。
佐梨川沿いの道路へ降りる。振り返ると駒ヶ岳がかっこいい。
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佐梨川沿いの道路へ降りる。振り返ると駒ヶ岳がかっこいい。
駒の湯山荘に到着。明日からオープンのようだ。
駒の湯山荘に到着。明日からオープンのようだ。
風呂場が工事中だった。これが本当の露天風呂(^^;)
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風呂場が工事中だった。これが本当の露天風呂(^^;)
駒ヶ岳と山荘を見納め。
おわり。
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駒ヶ岳と山荘を見納め。
おわり。

感想

駒の湯山荘から越後駒ヶ岳を目ざす登山道は小倉尾根が一般的であるが、昭和23年には小出山ノ会によって、廃坑になった新吾鉱山の作業道を利用して郡界尾根へ突き上げる鉱山道と呼ばれる登山道が切り開かれた。それは大チョウナ沢と桑ノ木沢の中間尾根より郡界尾根上のフキギ峰へ突き上げ、傾斜の緩やかになったオツルミズ沢源頭部を歩き山頂をめざすというバリエーション的なルートであった。しかしフキギ峰の前後があまりにも険悪なため、まもなく廃道になっている。また佐梨川支流の金山沢上流域には雪渓で磨かれた急峻なスラブが展開し、真山鉱山へ至る水平歩道が刻まれ現在も残っており途中までたどることが出来る。

 今回は佐梨川奥壁の景観と鉱山の水平歩道跡を眺めるために、駒の湯山荘から池ノ塔へ突き上げる薮尾根を残雪利用で登った。長い冬季閉鎖が終わる前日、既に駒の湯山荘へ向かう道路は通れるようになっていた。山荘周辺で積雪は80センチほど。早朝、山荘近くのスペースに駐車して支度をしていると軽トラック2台が通り過ぎ除雪終点で停まった。猟友会らしき方が数名、熊狩り目的かと思われる。タイミングが悪いと思いながらも、邪魔にならぬように彼らより先に出発する。

 斜面の薮をこぎ手別山へ延びる尾根に向かう。尾根は薮こぎがしばらく続いた後、北側に残る残雪を拾いながら進めるようになる。足元にはイワナシ、イワウチワの花が目を楽しませてくれる。標高600mを超えてようやく残雪が連続するようになりペースもアップ。670m付近から尾根はなだらかになり、うっすらと踏み跡が現れナタ目も確認できる。718m地点は畳二畳ほどの平坦な地面が露出しており絶好の休憩ポイントであった。近くの枝に「三山岳友会」と書かれたピンクのテープが結ばれていた。

 手別山が近づくと、前方に雪が付かず黒々とした佐梨川奥壁(フキギ〜池ノ塔)の大岩壁が迫ってくる。振り向けば遠くに守門岳、毛猛山塊、権現堂山〜未丈ヶ岳と重厚な白い山並が広がっている。勾配が急になり、いよいよ険しい池ノ塔への登りを実感する。左に目を移すと金山沢右岸のスラブ帯に一筋の道形が確認できた。道形は金山沢源頭部の雪渓の中に消えていた。こんな急峻なスラブに人間の営みが及ぶ光景を眼前にしてただ驚くのみである。

 天気が崩れる気配のため、今回は池の塔は諦め996m峰を最終目的地とし、しばらくここで休憩する。すると突然、手別山方面の谷間から発砲音が聞こえた。猟友会が熊を仕留めたのであろうか。音はその1回のみであった。佐梨川奥壁の絶景を十分に楽しみ下山にかかった。やはり下りは速くあっという間に手別山を通り過ぎた。このあたりから猟友会の方々の足跡が残っていた。570mあたりからはショートカット気味に薮の急斜面を降り佐梨川沿いに下りた。明日のオープンを控えた駒の湯山荘では玄関先に大量のスリッパが干されていた。栃尾又温泉に戻る途中、大ザックを背負った大勢のパーティーとすれ違った。

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