広河原左俣(3級上/+)〜阿弥陀岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,223m
- 下り
- 1,212m
コースタイム
天候 | ドピーカン。無風。。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日の当たる場所の雪は殆ど溶けていた。 船山十字路までも完全な無雪。 滝はきれいに凍っていた。下のほうの滝は水音が聞こえる。 一番日当たりの良い所に有る滝は溶け始めて表面はテカテカで水が少し滴り始めていた。 阿弥陀岳への稜線も雪は少ない。 前回美濃戸口で御小屋尾根から船山十字路へ向う道を間違えて美濃戸口へ下ってきたパーティーが居て車で 船山十字路まで車で送るということが有った。御小屋尾根は分かり難く、かなり山に慣れた方達のようだったが そんなことも有るらしい。 |
写真
感想
22時過ぎに船山十字路へ入り二人は車中泊で自分はテン泊。3シーズンシュラフを試してみる。ただシュ
ラカバーにシュラシーツ、ダウンを着てゾウ足とちょっと鉄壁すぎ。。テントの中は1℃位で暑いくらい
だったが夜半寒さで目を覚まし温度計を見ると-9度。そのまま朝まで寝ては寒さで起きての繰り返しで
5時起床の6時出発。雪は林道を歩き始めても全く無い。先週は船山十字路の大分下の方まで有ったが、
この数日で全て溶けてしまったようだ。
結構ハイペースで広河原左俣と右俣の分岐に到着。しばらくするとF1が現れる。ほんの数メートルだが
振り返るとここが意外と難しかった。氷が薄くアックスやアイゼンが決まるところが少なくフリーぽい
身体の使い方になった。F2、F3と得に難しくない氷瀑を幾つか快適に越えていく。しばらくすると一本目
の大滝が現れた。今までよりは長さも有り立っているが、それでもスタンスも適度に有りビビルような物
ではなさそうだ。とくに自分はリードを取る事が無いので恐怖感は全く無い。ただリードを取るとなると
アックスの軽い引っ掛けやスタンスに軽く乗るなどが出来なくなるので全く別もんになる。
晴天の中快適に進んでいくが個人的にひとつ問題が。。なんせ他の二人が早い上に休まない。。自分とし
ては滝を1本登っただけで結構効いているのに登りきったところで「ロープを引いたままそのまま進んで」
と代表。。「・・ひぃ〜」最後の大滝は極力アックス引っ掛けで体力温存で登る。全体を通してほんの軽い
スリップは有ったがテンションを張ることも無かったのでよしとしよう。次回は是非リードを。ただ今回は
前回のアイスキャンディートレーニングがかなり効いていた。が、しかしもし無かったらやばかったかも。。
御小屋尾根で13:20。確実に自分が足を引っ張っている。私が疲れているのを見て代表は「とくに阿弥陀まで
行かなくてもいい?」と言われたが、抜群の天気にせっかくここまで来たのだからともう1人のメンバー。
私も自分のペースを落としたら行動時間的には十分大丈夫なので、そのまま阿弥陀岳の頂上へと向う。
二人に直に遅れをとりながら1人で稜線を歩いていると、自分のペースで歩いているのでまた周りの景色や
空気の匂いが強く身体に訴えかけてくる。身体がこの心地よさを思い出したようだ。やはり自分はソリスト
なんだと実感した瞬間だ。
阿弥陀からの下りもできれば明るい内に船山十字路まで下ってしまおうと二人はハイペース。御小屋尾根まで
はアイゼンを引っ掛けるとかなりやばいのでゆっくりと下っていったが、そこからどんどんペースを上げて下
っていく。自分はもうすでにヨレヨレだが初め無理して付いて行っていたので、初めて12爪アイゼンを履いたとき
以来数年ぶりにアイゼンを引っ掛けておもいっきり転倒。。この辺でアイゼンを外し船山十字路まで無事帰還。
大変に内容の濃い充実した1日を過ごさせていただきました。5月の中山尾根ソロ以来の充実ぶりだと思います。
またこれからも日々精進を続けていき、更なる内容の濃い一日を迎えたいところです。ただこのメンツだと自分が
明らかにヘタレになってしまうのがつらい。。
阿弥陀岳山頂で手にしているビーズの説明はこちら
http://www.tylershineon.org/index.php/programs_j/Beads_of_courage_J
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-81397.html
重度の小児癌を抱える子供達が大きな勇気を必要とするときにこれを見て元気づけられるようだ。
またご両親にも好影響が有るようだ。そしてこれを持つ自分自身にもその意味を感じながら力が与えられる。
やっとこれで一つを送り返すことができる。。
コメント
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広河原左俣(3級上/+)〜阿弥陀岳お疲れ様〜
久しぶりに、魂を感じるレポでした
しかしこれも、今のjazzyさんからすれば、ほんの通過点に過ぎないと思います。
今期のレポに期待します。
お気をつけて
やはり何よりも勉強になったのは代表の動きはもちろんですが、洞察力や
観察力、また行動に対する先読みの鋭さです。
今回同行した二人の新人の動きを洩らさずチェックしながら適切な指示を
与えていきます。
また前日フリーを登っていたにも関わらず、全く呼吸を乱す事無く冷静に
淡々と進んで行きます。
今はピークの時の6割くらいの力しか無いと何処かに書いていましたが恐ろ
しい限りです。。
そして一番感じるところは驚くほどに慎重だということです。
頂点を極めながら今も現役であるのは決して運では無いということを実感
するところです。
最大の慎重さを持って、またある時は大胆に、充実した時を創っていきま
しょう。
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