【四阿作戦】四阿山〜根子岳【乙48.4】
- GPS
- 09:19
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,867m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 9:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
あずまや温泉〜四阿山:下半、藪が煩い所あり。 四阿山〜根子岳:下りの傾斜が急でぬかるんでいた。スリップ注意。 根子岳〜菅平:最もメジャーな登山道。濡れた岩で滑りやすい。 菅平〜四阿山:今回最も歩きやすかったように思う。 |
その他周辺情報 | あずまや温泉 10:00〜16:00 タオル付き950円 |
写真
感想
コロコロ変わる天気予想に「磐越方面晴れ?越後駒か会津駒か! → あれ、曇り?」と一喜一憂したこの一週間。9日朝の天気予報でいよいよ翌10日の晴れが固いとの報に接し、俄然緊張が高まる。
しかし、コロコロ変わった結果の晴れ、しかもまだ梅雨の合間だ。油断はならぬ。そして10日は参議院選挙投票日。20時までに帰京して投票できなければならぬ。
その結果、上信国境未踏の高峰、四阿山に赴くこととした。9日の15時頃まで、ああでもない、こうでもないと山行ルートの検討を行う。期日前投票に行っておいた方が良いという思いはあったのだが、何やかやしているうちに時間がなくなってしまった。となれば、早発早着はマスト(must)だ。
【あずまや温泉コース】
四阿とは四つの軒という意味であるから、やはり4点は押さえたい。そこで着目したのが小四阿〜中四阿〜四阿山のラインであり、これに根子岳を加えれば4点だ。さらに米子大瀑布も観に行きたく思ったので、四阿山から浦倉山経由で滝に下り、そこから根子岳に登って中四阿〜小四阿を菅平に下る計画とした。
しかしながら、実際に歩いたコースはそのようになっていない。というのは、あずまや温泉からのルートは他のルートに比べて道が細く、しかも、所々笹薮が道を覆わんばかりに張り出しているところ、前日雨が降ったために大粒の雨露が付着しており、そんな中、恐らく第一山行者として露払いすることとなったので、山行前半にして早くも下半身がぐしょ濡れになったからである。
靴下まで濡れてしまい、こんな状態で長時間長距離歩いていられないと、四阿山の山頂で靴下と靴のインソールを乾かすことにした。蕾だった花が開花するほどの長い間、虫に集られながら、この後どうするか考える。いや、特に何も考えていなかった。単純に、乾かなかったら根子岳だけに寄ってとんぼ返りしようと思っていた。
【靴下乾いて士気いよいよ高まる】
とはいいつつも、山頂に1時間もいて太陽光が強まってくるとだんだん乾いてくる。インソールに虫が集らなくなったのも乾いてきたからだろう。最後の仕上げに手で擦って摩擦熱で残った水分を飛ばす。そして復活。靴下もインソールも十分乾いた。根子岳だけと言わず、どこまでも行こう。当初の企図の通り、四つのポイントを押さえよう。という訳で、この後、登山届けの内容とは全く異なる山行となる。遭難してなかなか見つからない人というのは、登山届けを出さない人の他に、臨機応変にルートを変えてしまう人もいるのではないかと思うが、こんな時どうしたら良いものだろうか。「思いつきのルート変更はやめよう」と言ってしまえばそれまでだが、状況に応じてルートを変えること自体は悪くないはずだ。問題は、その変更したルートが不案内だったり、一般的なルートでなかったりする場合に、好奇心が逸って進んでしまうケースだろう。
と、自己正当化をしつつ根子岳を目指す。根子岳分岐から暫くの間はぬかるんだ急降下で、木の根等が張り出して大変滑りやすく注意を要するが、それを抜けると、大スキマという広い空間に出て、その画の素晴らしさにそれまでの労苦を忘れる。四阿山よりも鮮やかな緑、そして青い空。遠くに北アルプス。百名山である四阿山の添え物みたいな扱いだが、根子岳は単独でも美しい。絵に描いたような光景に惚れ惚れする。
山頂に到ると、時間が下ったこともあり、多くの人が憩っており、また続々と菅平から人が登ってくるのが見える。それでも山頂は広いのでストレスもなく、暫し休息。コテコテの関西弁が聞こえる。ここまで来ると関西から来る人も多いのだろう。
【菅平経由四阿山再登頂、そして下山】
最もメジャーと思われる菅平牧場からの道は幅も広く、子供連れからトレイルランナーから多くの人が利用するが、ガレているうえにやはり湿っているので、何回かスリップする。メインルートとは言え油断は禁物だ。
菅平で用を足して、今度は小四阿、中四阿経由で四阿山へ。このルートもさほど急ではなく、沢もあり、また道中、小四阿、中四阿というメルクマールがあるので大変歩きやすい。
再度登頂した四阿山からは南の方は雲が増えて、富士山も見えなくなってしまっていたが、北アルプス方面は雲増えたりといえどもなお稜線は雲の上にその姿を現していた。梅雨の不安定な時期に午後まで晴れて有難い限りである。昼時ということもあって多くの人が山頂で憩っており、私は朝のうちに十分占有したので下山に移る。朝方の露は、或いは落ち、或いは蒸発し、まさしく、つゆと消えて、今度は快適な下山となった。
【総括】
結果として、東京の地元に戻ったのが19時40分。何とか国民としての権利を行使することが出来た。ラグビーをやっていたという人に「菅平は良かった」と言われて数年、ようやく訪れた菅平は素晴らしい高原だった。今回は時間的制約もあったが、自戒赴く時はより縦横無尽に歩き回りたい。山と高原、太陽と空に感謝感謝。
〜おしまい〜
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