四阿山&根子岳(菅平牧場から反時計回り)



- GPS
- 09:00
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 984m
- 下り
- 976m
コースタイム
天候 | 晴れ、山頂部はガスで視界不良、スタート時14℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
菅平牧場へは、菅平国際ホテルベルニナのあるT字路を左折、100M弱で変則交差点を左折、この辺りからラグビーやサッカー合宿中の学生・生徒に注意が必要です。その後はほぼ道なりで”料金所”に到着(200円/名)、料金所から約1Km直進すると駐車場があります。一番上がNo.1駐車場で、すぐ上にトイレ・登山ポストが設置されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストの傍に、記入台兼用の鉄製ボックスがあり、中に用紙と鉛筆がありました。登山ポストの位置が根子岳への登山口になっています。四阿山の登山口は地形図ではすぐ南側にあるようですが、実際には牧場沿いに300〜400Mの位置にありました。(知らなければ不安になるくらいの距離です。) 登山ポスト(トイレ)の位置から、時計回りで根子岳〜四阿山、反時計回りで小四阿山、四阿山〜根子岳と周回できます。 四阿山から根子岳へのルートの内、四阿山から鞍部までの区間が難所です。他の区間と比べて勾配が急なことに加えて、特にウエットの場合は岩も根っこも滑ります。 また、根子岳山頂を経由しないで周回することはできません。トラバースルートがあることを期待していましたが、根子岳の南側山腹が崩壊地なので、一般登山道の設置は無理だったと推察しました。 鞍部から根子岳の間のルートは森林限界より上の稜線に設置されており、この周回ルートで一番気持ちのよい区間でした。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴は、ふれあいさなだ館・真田温泉健康ランド(500円) http://www.sanadanosato.or.jp/charge.htm ここは、信州物味湯産手形で無料入浴ができる施設です。 |
写真
感想
四阿と書いて”あずまや”、箱根の山から西では馴染みの薄い文字ですが(西では東屋が主流?)、関東に居たころは結構、話題に上りました。大工さんの修業の一環として刻ませるとか・・・、正方形で屋根は間違いなく寄棟(方形(ほうぎょう))です。ゴルフ場などによくある切妻屋根の壁のない建物は東屋なのだと思います。
前置きが長くなりましたが、その四阿山を訪れました。スノーハイクのレコが多く、雪のある時期を狙っていましたが、この季節になってしまいました。しかし、無雪期に登ってみて、私たちの体力からして同じルートをスノーシュー&アイゼンで踏破するのは無謀とも思えました。根子岳だけなら快適なスノーハイクが出来そうですが・・・
初めての山域であることもあり、早めのスタートが出来るように長野道・梓川SAで車中前泊をしました。それに先立つ道中、丁度、恵那山トンネルに差し掛かった時に、登山ブーツのインソールを忘れたことに気づきました。珍しく、靴の手入れをするのにインソールを抜いたままにしていました。
途中、中央道・駒ヶ岳SAのコンビニでスペーサー用のソックス(2足)を仕入れましたが、結果的にスペーサーとしてソックスを重ね履きすることはNGだったと思います。この方法では、靴底と足裏のスペース(縦方向)は縮めますが、横方向は窮屈になります。
登山口には午前7時前に到着しましたが、結構な方々です。その多くの方が直進の根子岳を目指されていました。右(時計)回りがセオリーなのかも知れませんが、体力に難のある私たちは、まず四阿山に登り最悪ピストン、チャンスがあれば根子岳もとの目論みでした。
いつものように花を愛でながらスローペースで登ります。途中、道をお譲りしたのは同じ時間帯のスタートの方では2名だけ、静かな山行でした。その後で道をお譲りした方々はもっと後にスタートされた方々が追い着かれたケースだと思います。
そして、恐れていたことが起こりました。山頂を目前にしたところで右太腿に痙攣の前兆が現れました。スタート時は車の車外温度計で14℃だったのですが、それから気温上昇にともなって発汗も増していました。”来るべきものが来たか!”との思いです。
すぐに芍薬甘草湯を飲み事なきを得ました。芍薬甘草湯の即効性にはいつもながら感謝です。時間的にもお昼前で四阿山山頂は物凄い人でした。座る場所の確保も侭ならない状況でしたが、何とか段差のある岩場に座ることができました。平坦なところから立ち上がる際に痙攣が発症しやすいことは経験的にわかっています。
下山時はすっかり収まっており、周回ルートを選ぶことにしました。ひょっとして、根子岳へ登り返すことなくトラバースで周回できるのではとの期待もありました。
四阿山・根子岳分岐からの下りが難所でした。勾配が急なことに加え、下がウエットで木の根っ子も出ており、非常に滑りやすい状況でした。反対から来られる方に聞いてみると、全ての方が根子岳の山頂を踏んでから来られていました。
お聞きした中のお一人、ソロのお嬢さんはザックを外して地図を取り出して、「やはり根子岳山頂を通るルートしかないようです。しかし、稜線の景色の良いルートですよ。」と教えて下さいました。
鞍部からの登り返しの登山道は、そのお言葉に違わぬ快適なルートでした。鞍部で一緒になった別パーティの方よりも先に出発し、すぐに追い抜かれると思っていましたが、結局、道を譲ることなく山頂へは先着しました。
ただし、別の方には道をお譲りしましたが・・・、その中のお一人とは抜きつ抜かれつだったのですが、偽ピーク手前で今度は左太腿に違和感を感じ芍薬甘草湯をもう一包飲んでいたときに追い着かれ、初めてその方が左手に提げていらっしゃるレジ袋の中身が、拾いながら来られたゴミであることを知りました。
「ゴミが落ちていると気になって・・・」と云われましたが、頭の下がる思いです。
その方は先行されましたが、偽ピークでルートを見失われたようで、私たちがルートをご案内する形になりました。そして、本ピークの手前で、”その美しい心に敬意を払う”ということで、先をお譲りしました。
根子岳山頂部は四阿山と違い、少々人が集っても問題なく休憩できる広さを持っていました。後は駐車場を目指して下るだけです。しかし、下り出すと両足の親指の爪が悲鳴を上げそうです。インソールの代わりにソックスの重ね履きで、親指の爪に余計な力が加わっているようでした。
このままでは、親指の爪が黒く変色しそうで怖かったので、止まって靴を脱ぎ、スペーサーとして追加した2足を脱ぎました。結果オーライで、楽になりました。それまでも違和感はありましたが、靴の中で”グッパ”が出来るくらい余裕があったので大丈夫と思っていましたが、下りが続くと足指(爪)の負担は更に大きくなったということのようです。
無事下山した時、駐車場の車は残り少なくなっていました。「帰りにまた(チケットを)見せてもらう」と云っていた料金所のおじさんの姿もありませんでした。
帰りは嫁はんが見てみたいという、”上田城”、”河岸段丘”を目指し上田方面へ向かいました。途中、信州物味湯産手形の利用できる”真田温泉健康ランド”で日帰り入浴した後は、観光という選択肢はどこかに消え去り、”食事→仮眠”が優勢になっていました。
結局、長野道・姨捨SAで食事をし、19:30〜1:30まで仮眠しました。その後も中央道・屏風山PAで3:30〜4:30の仮眠を再度取って、無事、帰着いたしまし。
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