【中越作戦】水無渓谷〜グシガハナ〜越後駒ヶ岳〜中ノ岳【乙76.0】
- GPS
- 11:12
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,903m
- 下り
- 2,886m
コースタイム
- 山行
- 10:36
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 11:10
天候 | 所により晴れたり曇ったり。越後三山のピーク部分は概ね雲がかかる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
十二平〜グシガハナ:時々中休みがあるが、基本急登、ずっと急登、延々急登、とにかく急登。降りの際は、ずっと急降下。 越後駒ヶ岳:男性が草刈りをしていて歩きやすくなっている。 越後駒ヶ岳〜中ノ岳:大きいアップダウンが続き、ピークを超えても越えても目の前に中ノ岳は現れず、次のピークへの長いアップダウンがあるのみ。しかも、岩、木の根、崩壊、藪で歩きにくい。こちらも草刈りされれば若干歩きやすくなるだろう。 |
写真
感想
晴れか、雨か…。梅雨明けがまだの関東甲信越において晴れが見込めそうな23〜24日の週末。しかし、気圧の谷の影響で23日も24日も雨の可能性がある。比較的好天が見込めそうなのは白馬周辺だが、その南方の槍・穂高方面は雨予想だ。さて、どうするか。後立山連峰の場合は共同山行とすることを考えていたが、天気に不安が残る以上、長丁場となる3000m級は避けた方が無難だろう。共同山行は万全を期して順延することとした。しかし、未練たらしく天気予報を梯子している内に、視野が長野に狭まっていることに気がつく。視野を広げてみると、北陸はさらに状況が良さそうではないか。そこで、以前、計画はしたものの時機を得ず放置されていた越後三山周回に着目。こうして、急遽新潟行きが決まった。
【三山周回への布石】
新潟行きは決まったものの、23日夜は飲み会の約束を一月ほど前からしていたので、20時には帰京しなければならない。ということで、もとから時間は限られていた。十二平からいきなり急登という体力的負荷、そして結構登ったかなと思っていたらまだ標高800m以下だったという精神的ダメージを受けながらグシガハナに登る。
登りながら、中ノ岳に何時までに着けば周回して20時までに東京に帰ることが出来るだろうかと考えるが、駒ヶ岳〜中ノ岳間をサッサカ行けばいいやという楽天的な考えも、アップダウンのある稜線と「中ノ岳 5km」という看板を目の当たりにして一瞬に吹き飛ぶ。稜線に雲も多かったので、駒ヶ岳だけで下ろうかと一瞬思ったりもしたのだが、今後、三山周回を志す時に備えて、中ノ岳までの稜線と所要時間を確認していくこととした。
【中ノ岳遥かなり】
残雪と蜻蛉と山花の稜線を経て駒ヶ岳山頂に着く。出発時の空と山頂にいた人の会話からすると、明け方は晴れていたようだ。まさに早起きは三文の徳と言うべきか。小屋泊はこの点で有利だ。雲が取れそうも無いので、山頂直下で草刈りをしている男性に会釈しつつ次なる中ノ岳へ向かう。
グシガハナから見てもアップダウンがあるのは分かっていたが、実際に面と向かうとかなり高低のある行程だ。分岐から落葉の多いフカフカした道を進んだ後、ガツンと下る。鞍部から次なるピークに登り、今度は長く下って急な上り返し。それがまともに歩ける道ならまだ救いがあるのだが、何だかハイマツやシャクナゲが道に張り出してきたなあ、これはもしかして、、、と思っていたら、やはり本格的な藪道になる。急傾斜の斜面が草薮で足元が見えないので、恐る恐る歩を進める。また、笹薮に覆われた細い道の片側は切れ落ちており、左足を踏み外して思わず「ヌォーッ!」と声を上げる。藪の次は横になって道を塞ぐ樹木を乗り越え、岩場をよじ登る。
そして、中ノ岳一つ手前と思っていたピークに達した時、眼の前には次なる鞍部とピーク。20時までに帰京するには中ノ岳に10時50分には着かねばと思っていたが、もうダメかも、引き返そうかなとつい思ってしまった。しかし、まだ時間はある。余計なことを考えず一歩一歩進んで何とか中ノ岳に着いた。
【行きは良い良い、帰りは?】
帰りは来た道、すなわち、藪と岩と木の、アップダウンの激しい稜線を戻る。その頃から山頂以外の部分に日が射す時間が多くなってきた。体感温度が暑くなり、水分の消費も増える。そして眼の前の急で長い上り。駒ヶ岳分岐まで来てようやく一息つけた。しかし、山頂部は雲に覆われているくせに戻りの稜線にはギラギラした日射が照りつける。水分の摂取制限をしていたこともあり、暑さに参ってしまって、さっさと木陰に隠れようと、樹林帯を目指して急な下りを早足で降りる。体は熱く水分の残りも少ない。下手したら熱中症だなと帽子で扇ぎながら休憩。上りに時間を要した行程は、やはり下りでも時間を要し、ついに水分も尽きてしまったが、気力を振り絞って十二平に下山。下山して早速沢の水を頭からかぶり、服を濡らしてクールダウン。これで何とか無事、起点に戻ることが出来た。
【総括】
今回は急遽決まったということもあり、所要時間や距離への認識が甘かった。また、やはり夏山は暑い。暑さ対策、日射対策をより手厚くする必要があるだろう。
しかし、いろんな花が咲いていて心癒された。中ノ岳往復で越後三山周回へ向けた自信もついた。今年中になるか来年以降になるか分からないが、天気の落ち着いている時期に再訪することとしたい。
〜おしまい〜
コメント
この記録に関連する登山ルート
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下越在住の者ですが、かねてから三山縦走を思案しており、この3〜4(木、金)で突っ込もうかと考えています。
グシガハナ〜駒、大倉口〜五龍岳 は歩いたことがあります。
檜廊下とオカメノゾキに足跡をしるしたい、その想いでここ数年来ました。
記録、参考になります。
新潟方面は今週天気が良さそうですね。
なかなかハードな稜線と感じましたが、暑さと難路を乗り越えて無事周回されるよう健闘を祈ります。
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