京都・愛宕山 千日詣り


- GPS
- 03:57
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 945m
- 下り
- 947m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 3:58
天候 | 夕立のあと |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
- |
コース状況/ 危険箇所等 |
(かつてのボクの説明をコピーして文章を加えた) ●京都、愛宕山にある愛宕神社は、全国約900社の愛宕神社の総本社で、通称 愛宕さんとして京都の人々に愛されてきた。古歌には「お伊勢へ七度 熊野へ三度 愛宕山へは月参り」と謡(うた)われるほど厚く信仰されてきた。 ●むかし、台所に”おくどさん”があった頃には、ほとんどすべての京都の家の台所には、「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた愛宕神社の火伏札が貼られてあったが、今でも京都の町屋ではこのお札が貼られている場合が多い。 ●その火伏札を求めて愛宕山頂の愛宕神社へ詣(もう)でるのを「愛宕詣で」や「愛宕参り」と呼び、京都の人々の年中行事のひとつであった。とりわけ、千日通夜祭(7月31日夜〜8月1日早朝)のときに参拝すると、千日分の火伏・防火の御利益があるとされている。今回これに行ってきた。 https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=2&ManageCode=1000080 ●参詣と言っても、愛宕神社の場合は、登りの標高差が850m近くもあるので、登山に近い。これを知らずに気軽に登って、遭難騒ぎになることが、最近、度々あるという。参詣した/していないにかかわらず、昔の人はみんな、ここの登りの大変さを知っていたのに。 - |
写真
感想
『おのぼりやす〜』、『おくだりやす〜』という掛け声とともに、初めて愛宕山の千日詣りに行ってきました。この日に参ると千日分の火伏せのご利益があるそうですが、そのためというよりはむしろ、京都の伝統的な風物を味わいたかったからです。月曜日に仕事もあるので、どっぷりとまでは、はまることはできませんでしたが、7/31のPM9時から始まる神事・夕御饌祭(ゆうみけさい)をじっくり楽しむことができました。法弓の儀、祈願文の奏上のあと、護摩壇に点火され、10名ほどの山伏によって般若心経などのお経が唱えられました。役の行者などの修験道の深い歴史を少し垣間見た感じがしました。8/1のAM2時から始まるという神事・朝御饌祭(あさみけさい)はさすがにご遠慮させていただきましたが、ここには、人長の舞(にんちょうのまい)というのが奉納されるということなので、少し残念だった気持ちもあります。なお、夕御饌祭と朝御饌祭の間にお参りしないと、正式には千日詣りにはならないということです。今後行かれる方のために・・・
驚いたのは、これだけ多くの人が、標高差850mの山登りを夜中にして、大汗をかきながら参拝しているという光景です。年配者だけではなくて、若者や子供までの幅広い層です。ほとんどの方は、愛宕神社の檀家でも、信仰者の方でもないと思うのですが、京都の人々にとっていまだに大きなイベントのひとつになっているのだと感じ入りました。
この雰囲気が京都の歴史の重みのひとつなんでしょうね。山伏が鳴らすほら貝の響きや、錫杖(しゃくじょう)の音がいまでも耳に残っています。夕御饌祭(ゆうみけさい)での山伏による柴燈護摩焚き神事の動画をアップします。動画編集テクを持ち合わせていないので、生ダラです。護摩の煙や、法螺貝、錫杖の音、10人ほどの修験者による声明を味わってください。動画の経過時間が5分ぐらいから般若心経の読経が始まりますので、そこからでもいいかと思います。
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Kuma−san,有名な神事。雰囲気を十分感じられました。伝統の重み、不易の部分を今後も伝承していってほしいです。だって京都だもんね。いいなあ。チカ
チカさん、
たとえ信者でなくても、日本人であれば、こういった歴史の重みを感じますよね。いつまでも、大切に守っていってほしいし、守っていきたいと思います。
動画もアップしましたので、お暇な時にでも、今回の雰囲気を味わってください。
クマ
動画すごかった。火の粉舞う中での般若心経の読経。錫杖の縦揺れ、法螺貝のエンディング。その場にいたら戦慄したことでしょう。いつか生で見てみたいです。ありがとうございました。チカ
チカさん、
動画楽しんでいただいて、何よりです。
現場で、じっと見入っていたら、
時代を遡ったような錯覚を覚えました。
いつか、いらっしゃってください。
クマ
クマさん、千日詣りだったんだ…
行かれるとわかってたら…
(心配しないでください、ストカーではありませんので
実は私、行ったことがないんです、千日詣り。
#35の疑問ですが、
帰る脚(バス)がなくなっても、
近辺なら歩いて帰る、あるいは化野辺りに自転車デポじゃないでしょうか。
結構境内と言うか山頂広場辺りで過ごし、
朝になってから下山って方も多いようですよ。
それにしても凄い煙に私もむせてしまいました…げほっ!
大学時代、時代祭りのバイトで馬上武者をやって以来、
京都のお祭りハンターやってました
ところが、千日詣りだけは、逃していたんです。
今回、ん十年にして、ようやく行けましたわ
ヘヘどんは、近所すぎて行きそびれているという感じかな?
ゲホゲホだけでなく、ええ雰囲気なので、来年は是非、
ゆうみけ祭とあさみけ祭の間にお参りしてくださいな。
ここはやっぱ、京都の人が多いですね。
自転車や原チャリで来るんですね・・・
典型的な庶民文化です。
クマ
愛宕神社が「火の用心」の元締めだったとは。この神事も。
1000m級の山に普通の格好で登るのは驚きですが、参道が普通に歩けるようになっているのですか?
阿多古(当て字というか万葉仮名なのかな、たぶん)が愛宕にどういういきさつで変わったのかも興味あるところです。
レッズさん、
ここは、修験道の祖とされる役の行者つまり役小角と、なんと白山の開祖の泰澄の二人によって開山されているのですが、どういう訳で、火伏せの神さんになったのかは、判りません。
参道は、石段になったり地道になったりしますが、普通に歩いて登れます。
当て字は京都の神社ではよくあります。阿多古はボクも万葉仮名だと思います。京都は歴史があるので、いろいろな発見があって面白いです。もしご興味があるなら、ボクのこんなレコでもどうでしょうか
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-346838.html
クマ
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