三ツドッケ(天目山)【東日原からヨコスズ尾根ピストン】
- GPS
- 06:38
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,125m
コースタイム
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奥多摩湖方面へ 奥多摩駅入り口を過ぎ 一つ目の信号を右折、日原鍾乳洞方面へ 東日原バス停手前の左側に有料駐車場あり 駐車場は十数台のスペース トイレあり 正月のせいか、管理人不在 料金不明 |
写真
感想
行きたいなと思いつつ
天気が心配になったり
別件で忙しかったり
山に行けなかったけど
今日、やっと山初め。
最近読んでた、植村直巳の自叙伝や、新田次郎の山岳小説の影響で、雪山単独行を夢に描いていたけど…
道具はそこまで持ってないし、買い揃える金もないし、何より技量も度量も持ち合わせてない。
雪山で穴掘ってビバークなんて絶対ムリッ
と、言うことで「日だまりハイク」
ターゲットは奥多摩、蕎麦粒山(そばつぶやま)標高1472m。
名栗側から登ることも考えたけど、北側斜面は凍結の可能性もあるし、寒そう。
奥多摩駅側から、川苔山(かわのりやま・標高1363m)を経由して蕎麦粒山に向かうことにした。
朝4時半、自宅を出発。
新青梅街道を西へ。
奥多摩駅を通過して日原方面へ右折。
川沿いの細い道をクネクネと走る。
川乗橋を右折…
ゲゲッゲートが閉まってる!
しかも、車を駐車出来そうなスペースもない…
まだ暗い中、室内灯を点け地図とにらめっこ。
ターゲット変更
蕎麦粒山より奥、西に位置する三ツドッケ(別称=天目山・標高1576m)に変更。
地図では、コースタイム登り2時間強。
さらに蕎麦粒山に片道1時間30分。
時間があれば、三ツドッケから蕎麦粒山を往復してもいいかな、なんて考えつつ、車をさらに奥、日原方面へ走らせる。
山あいに民間がかたまって建ってる集落が見えた。
集落は谷あいにへばり付くように民家が建っている。
この集落の真ん中に東日原のバス停がある。
登山口はこの脇。
地図で有料Pとなってる、車十数台しか置けそうもない駐車場に車を停める。
一番のりだ。
管理人小屋にも人はいない。
まだ真っ暗闇。
靴を履いて、準備をしていると一台、単独の登山者らしき人が乗った車が入ってきた。
外は寒い。
長袖のシャツに、ヤッケ、さらに防寒として、カッパを上だけ着る。
タオルをマフラー代わりに首にかけ、手袋は登山用の薄手のナイロンを装着。
6時30分出発。
ようやく、空は白み初めた。
登山口の看板に従いアスファルトの狭い道を登る。
民家の庭先のような道になる。
幅は70cmほど。
けっこうな斜度だ。
民家を縫うように抜け、車道の壁の上のような道を歩く。
地面はやがて土になるが斜度は相変わらず。
林を抜け山道になる。
その先にも民家がある。
こんな所で生活するの、不便だろうなぁ。それでも、ここで生きていくんだ。
妙に感心しつつ、民家を三軒ほどやり過ごすと、杉の植林に入る。
杉の植林の中の道は、奥多摩、秩父の山らしい30cmほどの角ばった石がゴロゴロしてる。
鬱蒼とした感じの山道。
斜面をきつい角度で斜めに進む。
11月初め以来の山歩き。
アキレス腱からふくらはぎの辺りがピキピキ言ってるようだ。
できるだけゆっくり、小股で歩くことを意識する。
体を左右に振らないように、両肘を抱えるようにしながら、ゆっくりと歩く。
折り返し、また登り、折り返す…こんな感じを6〜8回繰り返すと、錆びたフェンスにあたる。
陽が木々の間からこぼれ始めた。
太陽が山影から赤く昇り始めている。
すでに汗が出始めている。
ここで一旦ザックを降ろしカッパを脱ぐ。
フェンスには「鉱山施設の為、立入禁止」。採石場のようだ。
フェンス沿いに登る。
暫くは太陽のこぼれ陽を背に受けながら高度をあげていく。
斜面の上を見上げると木々の間に尾根が見え、その稜線の上に真っ青な空が見える。
俺の好きな風景だ。
道は折り返し東に向かい登る。
右手は杉の植林が遥か下まで続いてる。
左手は雑木林。斜面の上のほうには木々の隙間から青空が見える。
山を巻くように進むと尾根すじの東側にへばり付くような道になった。
右手はほぼ垂直に下まで落ちこんでいる。雑木も心なしか少ない気がする。
道幅は50cmあるかなしか…
道にはミズナラやクヌギ、ヤマグリなどの落葉がカサカサに乾いてびっちり。
高所恐怖症の俺にとってはイヤな道。
時々くらくらとめまいがする。
その都度、歩を止め左手で岩や壁に触れ、深呼吸する。
そんな道がどの位続いただろう…
やがて、道は痩せ尾根になり、広い尾根歩きになった。
落ち葉が道に深く積もる中、足を引きずるように歩くとガサガサと音がして楽しい。
右奥に蕎麦粒山が見え隠れし、左手やや後方に所々白くなった雲取山が見える。
小さなピークを超えたり、巻いたり。
目の前にアセビの林が現れた。
アセビの間を歩き、二つほど小ピークを超えると、小屋の屋根が見えた。
地図のコースタイムでは、ここまで2時間だが、すでに時間は9時を回っている。
歩き始めて2時間半。
休憩取らずに歩いたけど、少しのんびり歩き過ぎたかな。
小屋を右手に見ながらピークを巻いて行く。
お腹減ってきたなぁ…
20分ほど歩くと分岐。
左、酉谷山。
右、天目山。
戻るように返し右へ進む。
道はうっすらと雪が残っている。
道の左側は北斜面。
雪がけっこう残っている。
10分後、三ツドッケ山頂!
9時40分到着。
目の前には霞がかった関東平野が広がっている。
見晴らしサイコー
新宿の高層ビル、その左にはぽつんとスカイツリー。
まるで夕焼けに照らされているように光るのは茅ヶ崎の海。江の島がよくわかる。
そこから右に目をやると、丹沢の山々。
近くの鷹ノ巣山の左側には富士山の中腹だけが雲の間に見える。
更に右側は雲取山。
関東平野の左側には筑波山、加波山が残されたように横たわっている。
更に左側は男体山、日光白根、皇海山、赤城山。こちらは完全に真っ白の雪山だ。
正面手前には実家近くの狭山湖、多摩湖が見える。
更に手前には川苔山、蕎麦粒山。
寒い…
カッパを羽織り、バーナーで途中のコンビニで買った冷凍ちゃんぽんを温める。
時折、太陽が雲に隠れ陽が遮られるけど、風は弱い。
熱いちゃんぽんが胃に浸みていく。あったか〜い
タバコが美味い!
景色が良くて、降りたくない。
今日は蕎麦粒山は諦めよう。
水を沸かし、コーヒーをドリップ。
両手を温めるようにカップを持ち、ワッフルと一緒に飲む。
景色に見とれながら…
結局、11時過ぎまで山頂でゆっくりと過ごしてしまった。
下山は、山頂から小屋へまっすぐ下る。
小屋からは、登って来た道だ。
のんびりと、シジュウカラやキツツキの囀りを聞きながら、落ち葉をガサガサと蹴り遊びながらゆっくり下る。
途中、リスが目の前を横切って木に登っていく。
南斜面の日当たりのいい、落ち葉の吹き溜まりにどかっと腰をおろし、またまた(-。-)y-゜゜゜
久しぶりの山歩きで右足の太ももは痛くて仕方ないけど、この景色を歩けるのが楽しい。
山で会った人は6人ほど。
静かな山だった。
1時過ぎ無事車に到着。
駐車場の管理人は相変わらず不在。
正月だからいいのかな?
駐車場料金は結局払わなかった。
それにしても、足痛い…
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