北岳バットレス お盆なのに貸切!

- GPS
- 28:15
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,958m
- 下り
- 1,976m
コースタイム
- 山行
- 11:57
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 13:32
| 天候 | 午前中晴れ、午後稜線上はガス 雨はほぼなくて助かりました。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
お盆なので混雑しているかと思いきや、22時過ぎに第2駐車場につくと空きがちらほら。ラッキーでした。 5時発のタクシーに乗りました。混雑が予想される時期は4時にはスタンバイしたほうがよいでしょう。広河原まで約1時間、1人1,200円。 帰りは広河原についたらすぐに乗り合いタクシーが定員になり、待たずに出発。これまたラッキーでした。 時間が早かったせいか、中央道の渋滞もさほどひどくなく、またまたラッキー! ◎ 甲府昭和ICから芦安はコンビニ多数。 ◎ バス停&タクシー乗り場から一番近いのは第2駐車場。 ◎ 24時間利用可能なトイレは第3駐車場 ◎ バス、タクシー始発は5:10でタクシーは4:20くらいには到着し、すぐに乗客の割振開始。ゲート前で待機するために4:50くらいには出発。 ◎ 帰りもタクシー利用。7人集まればすぐ出発。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
北岳バットレス第4尾根は、北岳東面の急峻な岩場を山頂へ突き上げるアルパインルートです。 いくつかのルート取りが考えられる下部岩壁、10ピッチからなる上部岩壁を抜けて北岳山頂へと至ります。 事前情報、アプローチ中にすれ違った方からの情報、天候を吟味した結果、以下のコースでいくことにしました。 広河原→白根御池小屋(テント設営)→c、d中間尾根→dガリー大滝→横断バンドをcガリーまで→cガリー左端を登ってヒドゥンスラブ→上部岩壁取付→上部岩壁はトポ通り→北岳山頂→肩の小屋、草滑り→白根御池小屋 一般登山道からc、d中間尾根への入口は比較的簡単に見つかりました。水流があるc沢を越えてちょっと戻る感じ。 c、d中間尾根は踏跡明瞭です。登りつめると下部岩壁取付き、目の前に威圧的なピラミッドフェース! そしてdガリー大滝・・・のはずでしたが、今思うと左に回り込みすぎて泥とブッシュとボロい岩のわけのわからんところを登ってしまいました。ここが今回1番悪かった〜 このあたりからガスがあがりはじめて先の状況が見えなくなってきましたが、横断バンドにたどり着いてからは迷うことなくcガリーに回り込み、上部岩壁取付に達しました。 ここからはトポ通りに問題なく登れましたが、意外に手足が細かく、見た目が滑りそうな岩の印象でした。hibaのビブラムソールは平気でしたが、kameのステルスC4は滑ったとか。 残置は豊富で、ナチュプロの携行は必要ありませんが、どれもこれも体重をかけたくないような色をしています。墜落は絶対NGです。 |
| その他周辺情報 | ◎ 白峰御池小屋 テント500円/人 ソフトクリーム500円(2日目は午前中に売り切れたそうだ) 生ビールあり。 ビール自販機は20:00まで!! 南アルプスの天然水飲み放題 バイオトイレとてもキレイ 生ビールも鳥もつ煮もカレーも食べ逃した〜。要リベンジ! ◎ 温泉 駐車場目の前の白峰会館(700円)利用。 シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり。 悪くなかったけど次はもう少し調べてみよう。 |
写真
装備
| 個人装備 |
テント泊装備&登攀装備
|
|---|
感想
山の日もお盆も仕事のはずが急遽3連休の夏休みがやってきた!
kamehiba行きたいところリストから1番人気の「北岳バットレス4尾根」に決定。
お天気も悪くなさそうでラッキー!
12日金曜夜
都内出発。2時間半で芦安到着。
初めての芦安はびっくりするほど近かった。
心配していた駐車場の混雑もさほどでもなく、バス&タクシー乗り場から一番近い第2駐車場で車中泊。
13日
4時起床でタクシーの列に並ぶ。
こちらも2台目のタクシーに乗車できて一安心。
6時過ぎに広河原に到着。
広河原山荘前のベンチで落としたてのコーヒーとパンで朝ごはん。
今日は白根御池小屋で幕営&ルートの偵察なのであせらずスタート。
一般登山道の渋滞のうわさも聞いていたので心配していましたが大樺沢のルートを登る人が多いようで分岐からはかなり静かになりました。
テント泊装備に登攀装備でザックは重いけれど冬のバリエーションの時の重さに比べるとまだましだし、登山道は樹林帯で思ったより涼しくて歩きやすく順調に小屋に到着。
テント場はひらけていて気持ちいいけど暑い!
テントの受付をしてさっそくアイスクリームを購入。
アイスをなめながらテント設営。
そして時間はまだ9時前。
カメピューターが
‥卦ね淑鵑鰐斉より今日の方がいい。
∈鯣奸芦安辺りでは雨が降っていたが山ではガスるもののここ数日夕方でも雨は降っていないとの小屋の方からの情報。
F没(18:30くらい)まで10時間弱ある。
な發い芯柑劼二人ともいい感じ。
を鑑みて初日登攀にしようと提案。
そうと決まれば急いで装備の準備です。
ツェルトや雨具、防寒着、行動食に軽量マット、途中ビバークになっても大丈夫なように備えます。
まずは大樺沢方面にむけてスタート。
二俣までは日陰で涼しかったですが大樺沢は日差しを遮るものがなくて暑い!
登山道を離れてバットレス下部へ向かうころにkameはシャリバテ&暑さで危機一髪。あわててパンとドリンクで栄養補給して復活しました。
kameは山での行動中はあまり固形物が食べられないのでやっぱりこういう時はパワージェルみたいなのが必須だなぁ。
11時前に下部取りつきに到着。
この辺りは虫が異常に発生中だった。
虫除けスプレーにローションを潤沢に使う。
登攀についてはhibaがオールリード(無事OSおめでとう)でkameはフォローなので簡単な感想のみで。
まず一番時間がかかって、その上怖かったの横断バンドまでの下部の登り。
自分たちではdガリーを登っているつもりだったがあとからいろいろ調べてみるとどうも違うらしい。
片側は手掛かりになる木の全くない急な草つき、もう片側はコケコケの岩という悪烈な登り。
ビレイをしながら何度も「大丈夫?大丈夫?」と聞いても「大丈夫だよ、あとちょっと」しか言わないhiba。
でもどう見ても大丈夫じゃないよなぁと思ってフォローしてみると案の定コワイ。
その上、最初のランナーをとった残置ハーケンがまんまと抜けていた!ロープにぶらーん、ぶらーんと抜けていた。ひぃぃ。
ヒドゥンスラブまでのガレの登りは噂通りザレザレで前後に人がいたらいやだなぁ。
4尾根主稜と言われる4尾根上部の取りつきまで意外と長い。
この辺りからガスガスになる。景色は残念だけど涼しいし高度感を感じなくってよかったかも。
ガスで視界が10Mくらいしかなかったけどhibaのナイスルーファイでまずまずのペースで登っていった。
ちなみに私のアナサジのステルスc4とバットレスの岩質は相性がよくないのか単に私の足使いがへたなのか足が妙にすべっていやだった。
途中ガスが切れると中央稜やマッチ箱のコルに城塞ハング、それに北岳山頂も見えました。
フォローだったので出来る限りスピーディーな登攀と思いましたが久しぶりの高所だったせいか後半は息が上がってあまり早く登れませんでした。
城塞ハング手前のトラバースは高度感ゼロだったので怖くなかったけど晴れてたらどうだろう。
城塞ハングはハングというよりチムニーかな。
チムニーに体を入れすぎるとかえって登り辛いと思う。探すとガバが結構あった。
体の大きいhibaは体をチムニーに入れすぎてちょっと苦戦。リードだから落ちないようにチムニーに体を入れてしまうのは仕方ないのかも。
終了点からもう少し簡単な岩登りをしてテラスで装備を解除。
そこから踏み跡をたどって山頂に向かう。ここも結構息が切れた。
山頂到着は5時半。
さすがに誰もいないと思ったら外国人の男子がひとりたたずんでいました。
パンと暖かいコーヒーで無事の登頂をお祝い。
山頂にいる間、ガスが切れたり、雲の間からの太陽の光線がうっとりするくらいきれいだったりと自然の芸術を堪能。
遅い登頂でさびしいかなぁと思ったけど静かな山頂は厳かで美しくて最高だった。
下山開始前におひとり男子とちょっとだけ会話を交わした。
とても丁寧な日本語を話す人でヘッデンもあり、日本語で「同じ道を(肩の小屋に)帰ります。」と言っていたので「では気を付けて」と言ってお先に下山しました。
肩の小屋までは順調。途中でお猿に遭遇。いかにもライチョウが出てきそうなお天気だったけど残念ながら遭遇せず。
肩の小屋ではたくさんの人が小屋やテントの外でガスが切れるのを待っているようでした。
「ここの小屋からは4尾根がかっちょいい角度で見えるんだよ」ってhibaが言ったらガスが切れてラッキーでした。
男前な4尾根の横顔は結構な傾斜で「あそこ登ったんだぁ」と感激しました。
小太郎尾根分岐辺りからヘッデン歩き。
草すべりは想像していたほど悪路でなかったのでよかったのですがLEDのヘッデンめがけて蛾が始終3〜4匹顔の周りにまとわりついて不快だった。
日が落ちてからも気温が下がらず汗をかきながらの下山でオールリードで頑張ったhibaはヘロヘロ。
もう少しきちんと休憩をとりながら降りればよかったとちょっと反省のkameなのでした。
8時頃テントに無事帰還。
気温も高く、小屋前のベンチで夜ご飯を食べた時は長袖Tシャツ1枚で十分だった。
「もう明日は目覚ましなしで起きようね〜」と話して就寝。
よく歩いたお蔭でぐっすり眠れました。
翌日はさすがに6時半くらいには自然に目が覚めました。
のんびり朝ごはんをベンチで食べて、朝からソフトクリームを食べて撤収。
せっかくだから広河原にまっすぐ降りずに、二俣経由で北岳の眺望を堪能してから下山することにしました。
ガスがかかることもありましたが青い空に映える北岳の眺めを堪能して下山できました。
広河原〜芦安〜高速〜自宅は想像していたよりもずっとスムーズに進み、
片付けを全部済ませても夕方6時には生ビールで祝杯をあげることができました。
今回は計画時に心配した
,盆の高速渋滞
芦安・広河原の混雑
テント場の混雑
4尾根登攀の渋滞
がどれも大丈夫だったのは本当にラッキーでした。
体力不足、ロープワークの改善、ルーファイ力向上と反省点はたくさんありますがhibaと二人で無事登頂でき、すごくうれしいです。
登攀時は前後に誰もいず、あまり他の方と言葉を交わすことはなかったのですが、お池小屋への登りでロープを担いで降りてきた2人組の男性と「どこを登りましたか?」「ルートは混んでましたか?」など教えていただきました。
そしてなんと、そのうちのおひとりと今週たまに行くボルダリングジムで偶然再会しました!あちらは山中で話した時から「どっかで会ったことあるなぁ」と思っていたそうです。クライミングの世界も本当に狭い!
そしてもう一つ。
4尾根下部に向けて大樺沢を登っていると降りてくる方がロープを担ぐ我々に気が付いて話しかけてきました。
「これから登攀ですかぁ?2組くらい登ってますよ〜。赤いウエアの人が見えました」と教えてくださいました。
帰ってきてレコを見てびっくり。なんとdejavuさんが同じ日の早い時間に登攀して同じ御池小屋にとまっているではないですか!
レコを拝見するとdejavuさんの赤いアタックザックが!
話に聞いた先行クラマーはdejavuさんだったのですね。
下山日、我々が起きたころに下山を開始されたようで微妙なタイミングでお会いすることができず残念でした。
素晴らしい2日間、hibaに感謝、お会いした皆さんに感謝。
バットレス4尾根という素晴らしいルートに感謝。
次にむけてまた練習だ〜
kamehiba








ご無沙汰です。
同じ日に私も北岳でした!
会いたかったなー。
私はクライミングからすっかり遠ざかってしまいましたが、kamehibaさんは、どんどんステップアップされてついにおふたりでバットレスですか!
凄いなぁ。
白根御池のソフトクリーム、食べたかったです(笑)
nityさん、こんにちは!
出発前に「きっと誰かとすれちがうよね」っと話していたらやっぱりでした〜
行動時間を見てみると行きの大樺沢辺りで会っていてもおかしくない時間ですねぇ。
残念だぁ〜〜
バットレス4尾根は入門クラスなのでまだまだ修行は続きます
御池小屋のソフトクリーム、美味しかったですよ〜
私達もそうですが皆さん朝7時頃からアイス食べてますから売切れ必至でした。
お互いに素敵な週末を山で過ごせてよかったですね!
いつかどこかのお山で会えるとうれしいです
お二人ともかっこいいなぁ…
北岳はまだ登ったことすらないのですし、クライミング自体も遊びの延長程度なので到底出来ない世界ですが、憧れだけは強くあります
いつの日か…登れる日がくる…のか??
岩場も勿論ですが、ガレ場がおっかない…
utaotoさん、こんちには!
kamehiba隊はへっぽこでかっこよくないですが北岳バットレスは本当にかっこよかったです!
特に肩の小屋から見る4尾根の横顔は「あ〜あそこがマッチ箱だよねぇ」とかが立体的によくわかっていい感じです。
南アルプスは西からだとちょっと遠いですよね〜
お互いに安全登山でロープワークにクライミングと頑張って修行しましょう!
こんにちは!
タイトルの通り、「力」が入りながら、レコ見ました。
いいですね!
バットレス。
頂上写真、撮り忘れる気持ち!
分かります。
達成感に満ちあふれていたのでしょうね。
第四尾根は、私の若い頃の宿題だったのですが、単独で行く勇気もなく、結局、行かずじまいになった経緯があります。
と、言う訳で、力が入って見てしまいました。
今の私には、もう無理だろうな。(行ってみたいけど…)
カメヒバさん、事故の無い様に、アルパイン・攻めて下さい。
ではっ!←力、入ってる
PS
8月12日にデジャさんが、バットレスに入ってますね。
ニアミス〜
当時、眺めていたバットレスの解説本の写真です。
ページが、黄ばんでますねぇ〜。
ringo-yaさん、こんにちは〜
へっぽこ隊の登攀記録なので冷や冷やして「力」が入ったのではないでしょうか
私達にはロングルートだったので最終ピッチを登りきった時は本当にうれしかったです!
ただ反省点もたくさんあったし、テント場まで下山しなきゃいけなかったので達成感にのんびり浸ることはできなかったです
ringo-yaさん、今はmumさんという素晴らしいパートナーがいるのですから宿題片付けられるんじゃないですか!
マッチ箱の先が崩落でルートが変わっていますのでそこだけお持ちの解説本以外から情報ゲットしてくださいね!
そうそう、デジャさんと入山日は違うのですが登攀は同じく13日だったのですよ〜
下山日も同じでテントも御池小屋とほんとにおあいできなくて残念
「力」のこもったコメントありがとうございました!
風呂上がりソフトのkameちゃん、こんちは〜
やっぱり岩では頼りになるhibaちゃん、こんちぃ
バットレス!?って、寝具なの?
って、ぐらいの知識しか持ち合わせておりません・・。
あはっ、失礼しました(笑
修行三昧で向上心マンマンのkameちゃんちですけど
たまには、グータラponpon隊とも遊んでくださいね
相変わらずのカッコ良さに!!
かんぱ〜い
そうそう、西川ならぬ北岳マットレス!ってちゃいまんがな〜〜
まぁへっぽこkamehiba隊ですので「北岳マットレス登攀」の方があってるかめ〜〜
南アルプスは大阪からは遠いよね〜
でも南アルプスからの富士山もなかなか絶景なのでいつかhime様と一緒に是非
そうそう、今年の立山はお天気も良くって楽しいテント泊でよかったですね〜
私もhime様とダンナ愚痴大会したいわぁ〜〜
こちらこそ、また遊んでくださいね〜
おっと、ponさんは
ゴツいですねカメヒバさん!(◎_◎;)
ガスってんのに怖さがすんごく伝わりました
sin-kazamaさん、こんにちは〜
「ゴツい」のはkameですか?hibaですか?
まぁどちらにしても「ゴツい」というより「デブい」ですが
素敵な言い方ですね、これからはデブと罵られたら「ゴツい」と言ってくれと反論します
あの最終ピッチ手前のハンドトラバースはガスってなければそーとー怖いと思います。
是非お試しあれ〜〜
あっ、今気が付きましたが西の方の使い方で言うと「ゴツい」って強靭・タフとかの意味じゃなくって「すごい」って方の意味ですかね?
日本語ムズイ。
あ、そうです。ニュアンス的に「凄い」という意味合いです(^ ^)
まだまだそんな所を登れるレベルにありませぬ、ワタクシ^^;
そんな大それたマネが出来ないのでレコ見て楽しませてもらいます
ゴツい、やっぱりそうでしたか!
私達は今回はいろいろな条件に恵まれました
sin-kazamaさんのレコ、私たちもいつも爆笑しながら読んでますよ〜
次のレコも楽しみにしております
お恥ずかしい^^;
ワタクシもカメさん、ヒバさん、バナナさんのレコは大好きです💗
ありがたや、ありがたや〜
次のレコは。。。
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