ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 946264
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

縦走/立山・剱岳から後立山連峰◆斂譟措島槍〜五竜〜唐松】

2016年08月16日(火) ~ 2016年08月20日(土)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
50:13
距離
24.2km
登り
3,060m
下り
2,768m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:57
休憩
0:54
合計
5:51
距離 8.2km 登り 1,450m 下り 429m
9:57
8
扇沢駅駐車場
10:05
70
11:15
11:20
55
12:15
12:16
35
12:51
12:52
28
13:20
14:00
38
14:38
14:43
11
14:54
14:55
19
15:14
15:15
33
15:48
2日目
山行
7:59
休憩
1:23
合計
9:22
距離 8.3km 登り 1,199m 下り 1,120m
5:23
49
6:12
70
7:22
7:31
83
8:54
8:56
13
9:09
9:41
224
13:25
14:05
40
14:45
3日目
山行
4:28
休憩
1:15
合計
5:43
距離 7.7km 登り 407m 下り 1,220m
6:27
5
6:32
6:33
50
7:23
7:26
67
8:33
8:35
5
8:40
9:10
46
9:56
10:02
15
10:17
10:20
35
10:55
11:25
35
12:00
10
12:10
ゴール地点
天候 8/18晴のち雨, 8/19晴のち曇り, 8/20晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
立山・剱岳縦走から転戦。
駐車した扇沢を起点として縦走、八方尾根経由で白馬八方に下山。
白馬八方バスターミナルから扇沢行きバスあり、1日4本(アルピコ交通「アルペンライナー(特急)」、夏季のみ)。
コース状況/
危険箇所等
・鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は八峰キレットを通る険しい道。八峰キレットそのものよりも、キレット手前の下りザレ道の方が注意が必要かもしれない。
・五竜岳から五竜山荘までと、唐松岳頂上山荘直前の牛首辺りは、岩稜の急坂を行く難所。
立山室堂山荘を出発。
2016年08月18日 07:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 7:27
立山室堂山荘を出発。
大観峰より後立山連峰(正面は赤沢岳)を見ると、早くも頂上付近に雲。
2016年08月18日 07:55撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 7:55
大観峰より後立山連峰(正面は赤沢岳)を見ると、早くも頂上付近に雲。
黒部ダム。
2016年08月18日 08:38撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 8:38
黒部ダム。
湖面は静か。奥に水晶岳が見える。
2016年08月18日 08:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 8:40
湖面は静か。奥に水晶岳が見える。
ダム放水に虹。
2016年08月18日 08:41撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 8:41
ダム放水に虹。
黒部ダムの調査・工事には、大変な苦労があったことが偲ばれる。黒部ダム駅に掲げられた写真から。
2016年08月18日 08:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 8:54
黒部ダムの調査・工事には、大変な苦労があったことが偲ばれる。黒部ダム駅に掲げられた写真から。
こんな所を歩いていったのかよ!
2016年08月18日 08:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/18 8:54
こんな所を歩いていったのかよ!
室堂からの始発で9:20に扇沢駅に着く。
2016年08月18日 09:19撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 9:19
室堂からの始発で9:20に扇沢駅に着く。
柏原新道・扇沢登山口。ここが後立山連峰縦走の入口。
2016年08月18日 10:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 10:04
柏原新道・扇沢登山口。ここが後立山連峰縦走の入口。
最初は普通の坂道。
2016年08月18日 10:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 10:09
最初は普通の坂道。
少し登ると、東に大町市街地が見えてきた。
2016年08月18日 10:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 10:39
少し登ると、東に大町市街地が見えてきた。
だんだん急に。こんな調子で稜線までだらだらと1,000m登っていくのだ。
2016年08月18日 11:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 11:06
だんだん急に。こんな調子で稜線までだらだらと1,000m登っていくのだ。
奥に見えるのは、扇沢駅と駐車場。だいぶ登った。
2016年08月18日 11:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 11:07
奥に見えるのは、扇沢駅と駐車場。だいぶ登った。
目印のケルン。ここまでで1/3ほどか。
2016年08月18日 11:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 11:09
目印のケルン。ここまでで1/3ほどか。
その名のとおり。山中に突然…。
2016年08月18日 12:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:12
その名のとおり。山中に突然…。
ずいぶん大きな松の実だ、
2016年08月18日 12:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:17
ずいぶん大きな松の実だ、
しかも真っ黒!
2016年08月18日 12:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:17
しかも真っ黒!
ずっと登り続きの道で、この辺りだけ確かに平坦な道。
2016年08月18日 12:25撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:25
ずっと登り続きの道で、この辺りだけ確かに平坦な道。
どんな意味なんだ?包優
2016年08月18日 12:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:29
どんな意味なんだ?包優
柏原真道最大の危険箇所(?)のガレ沢。
2016年08月18日 12:49撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:49
柏原真道最大の危険箇所(?)のガレ沢。
落石に注意して慎重に素早く通過。
2016年08月18日 12:53撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 12:53
落石に注意して慎重に素早く通過。
鉄砲でも担いで通ったのか、鉄砲水が出るのか?
2016年08月18日 13:08撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 13:08
鉄砲でも担いで通ったのか、鉄砲水が出るのか?
3時間の格闘の末、稜線上の種池山荘に到着。雨が降り出した。
2016年08月18日 13:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 13:18
3時間の格闘の末、稜線上の種池山荘に到着。雨が降り出した。
種池山荘から先は雨中山行。爺ヶ岳南峰。ケルンが複数立って雰囲気は良いのだが…眺望はなし。先を急ぐ。
2016年08月18日 14:37撮影
8/18 14:37
種池山荘から先は雨中山行。爺ヶ岳南峰。ケルンが複数立って雰囲気は良いのだが…眺望はなし。先を急ぐ。
爺ヶ岳中峰。こちらはすっきりしていて。まあいいや、さらに先を急ぐ。
2016年08月18日 14:55撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 14:55
爺ヶ岳中峰。こちらはすっきりしていて。まあいいや、さらに先を急ぐ。
吸い込まれそうな谷。岩や土が赤い。
2016年08月18日 15:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 15:27
吸い込まれそうな谷。岩や土が赤い。
緩やかな下り坂。晴れていれば気持ち良さそうな所のようだが。
2016年08月18日 15:33撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 15:33
緩やかな下り坂。晴れていれば気持ち良さそうな所のようだが。
雨の中突然、冷池山荘出現。
2016年08月18日 15:47撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 15:47
雨の中突然、冷池山荘出現。
これが冷池(つべたいけ)なんだろうな。冷たいかどうか確かめなかったけど。
2016年08月18日 15:47撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/18 15:47
これが冷池(つべたいけ)なんだろうな。冷たいかどうか確かめなかったけど。
夕方、雨が上がり、爺ヶ岳の姿が現れた。
2016年08月18日 17:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 17:17
夕方、雨が上がり、爺ヶ岳の姿が現れた。
北方に一瞬、鹿島槍ヶ岳も姿を見せた。あすは登っていくぞ。
2016年08月18日 17:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 17:29
北方に一瞬、鹿島槍ヶ岳も姿を見せた。あすは登っていくぞ。
冷池山荘の夕食。充実していました。
2016年08月18日 17:57撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/18 17:57
冷池山荘の夕食。充実していました。
翌朝、冷池山荘から鹿島槍ヶ岳を望む。
2016年08月19日 05:07撮影
8/19 5:07
翌朝、冷池山荘から鹿島槍ヶ岳を望む。
雲の上に日の出。
2016年08月19日 05:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 5:12
雲の上に日の出。
5:30前出発。
2016年08月19日 05:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 5:23
5:30前出発。
お花畑もそろそろ終わりの頃なのか。
2016年08月19日 05:35撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 5:35
お花畑もそろそろ終わりの頃なのか。
高度を上げると、南に昨日歩いた稜線と三つの頂を持つ爺ヶ岳が見えてきた。稜線上の真ん中あたりに種池山荘が見える。S字型の稜線の奥にあるのは、針ノ木岳。
2016年08月19日 05:52撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 5:52
高度を上げると、南に昨日歩いた稜線と三つの頂を持つ爺ヶ岳が見えてきた。稜線上の真ん中あたりに種池山荘が見える。S字型の稜線の奥にあるのは、針ノ木岳。
布引山で朝食。前方に鹿島槍。
2016年08月19日 06:13撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 6:13
布引山で朝食。前方に鹿島槍。
うっすらと見えてきたのは、立山。
2016年08月19日 06:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 6:14
うっすらと見えてきたのは、立山。
その右方に、ごつごつと険しい剱岳。
2016年08月19日 06:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 6:31
その右方に、ごつごつと険しい剱岳。
前方の北を望むと、鹿島槍ヶ岳がくっきりと。あと小一時間。
2016年08月19日 06:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/19 6:26
前方の北を望むと、鹿島槍ヶ岳がくっきりと。あと小一時間。
鹿島槍に向かう途中のお花畑。トリカブト多い。
2016年08月19日 06:34撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 6:34
鹿島槍に向かう途中のお花畑。トリカブト多い。
ツリガネソウ。
2016年08月19日 06:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 6:42
ツリガネソウ。
2016年08月19日 06:44撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 6:44
早くも雲が出てきた。ブロッケン現象に出会う。
2016年08月19日 07:02撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/19 7:02
早くも雲が出てきた。ブロッケン現象に出会う。
よく見ると、ブロッケン現象の外側に大きく虹が出ていた(写真だときれいに映っていないのだが)。珍しい光景にしばし足を止める。
2016年08月19日 07:03撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
3
8/19 7:03
よく見ると、ブロッケン現象の外側に大きく虹が出ていた(写真だときれいに映っていないのだが)。珍しい光景にしばし足を止める。
あと少し。
2016年08月19日 07:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 7:06
あと少し。
2016年08月19日 07:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 7:06
鹿島槍ヶ岳に到着!
2016年08月19日 07:16撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 7:16
鹿島槍ヶ岳に到着!
頂上は晴れていたのだが、周りに雲がかかってしまっていたのだった。おじさんも泣く?
2016年08月19日 07:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 7:17
頂上は晴れていたのだが、周りに雲がかかってしまっていたのだった。おじさんも泣く?
こんな具合です。南方、爺ヶ岳、針ノ木岳の方向を望む。右側にわずかに立山が出ている。
2016年08月19日 07:24撮影
8/19 7:24
こんな具合です。南方、爺ヶ岳、針ノ木岳の方向を望む。右側にわずかに立山が出ている。
こちらは鹿島槍北峰から五竜岳(左)への稜線。その間が「八峰キレット」なのだが、稜線に見事に雲がかぶってしまっている。あんな中を進むのかあ…
2016年08月19日 07:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 7:31
こちらは鹿島槍北峰から五竜岳(左)への稜線。その間が「八峰キレット」なのだが、稜線に見事に雲がかぶってしまっている。あんな中を進むのかあ…
鹿島槍北峰直下、八峰キレットへの降り口。
2016年08月19日 08:02撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:02
鹿島槍北峰直下、八峰キレットへの降り口。
真っ白だぞ…。でも濃霧ではなさそう。いざ、すすめ。
2016年08月19日 08:01撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 8:01
真っ白だぞ…。でも濃霧ではなさそう。いざ、すすめ。
こんな道を進みます。
2016年08月19日 08:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:17
こんな道を進みます。
どんどん険しくなってきたぞ。
2016年08月19日 08:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:26
どんどん険しくなってきたぞ。
写真だと高度感がわかりづらいが、かなり下っています。
2016年08月19日 08:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:29
写真だと高度感がわかりづらいが、かなり下っています。
クサリ、ハシゴも数か所。でもむしろ、クサリ・ハシゴの箇所より手前のガレ場の方が、急で滑りやすいので要注意です。
2016年08月19日 08:50撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:50
クサリ、ハシゴも数か所。でもむしろ、クサリ・ハシゴの箇所より手前のガレ場の方が、急で滑りやすいので要注意です。
ここが核心のキレット。
2016年08月19日 08:52撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:52
ここが核心のキレット。
霧がかかっているので、余計に雰囲気が出ていますな。
2016年08月19日 08:53撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 8:53
霧がかかっているので、余計に雰囲気が出ていますな。
スパッと深い切れ込み。確かに落ちたらヤバいです。
2016年08月19日 08:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 8:54
スパッと深い切れ込み。確かに落ちたらヤバいです。
クサリがあるとはいえ、こんな所を行く。
2016年08月19日 09:02撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:02
クサリがあるとはいえ、こんな所を行く。
ボルトが打ち込まれているとはいえ・・・
2016年08月19日 09:02撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:02
ボルトが打ち込まれているとはいえ・・・
鳥は平気な顔してこちらを見ていますな。
2016年08月19日 09:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:04
鳥は平気な顔してこちらを見ていますな。
クサリと丸太で動線を補強(ここは見た目ほどではない)。
2016年08月19日 09:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:04
クサリと丸太で動線を補強(ここは見た目ほどではない)。
キレットを通過すると、突然眼下に小屋。
2016年08月19日 09:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:07
キレットを通過すると、突然眼下に小屋。
その名も八峰キレット小屋。すごい所に建っています。
2016年08月19日 09:49撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:49
その名も八峰キレット小屋。すごい所に建っています。
何せこんな場所ですから。よくぞこんな場所にという感じです。でも鹿島槍〜五竜岳の険しく長い道の途中にあるのだから、その安心感は計り知れない。小屋のお兄さん、親切でした。
2016年08月19日 09:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/19 9:51
何せこんな場所ですから。よくぞこんな場所にという感じです。でも鹿島槍〜五竜岳の険しく長い道の途中にあるのだから、その安心感は計り知れない。小屋のお兄さん、親切でした。
小屋を出てすぐ、ばさばさと音を立てて鳥が飛んできたと思ったら、ライチョウだった。飛ぶ姿を初めて見た。
2016年08月19日 09:57撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 9:57
小屋を出てすぐ、ばさばさと音を立てて鳥が飛んできたと思ったら、ライチョウだった。飛ぶ姿を初めて見た。
全部で3羽いた、一家だな。
2016年08月19日 09:57撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 9:57
全部で3羽いた、一家だな。
小屋を離れると、しばらくきつい岩稜の登り返し。
2016年08月19日 10:03撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:03
小屋を離れると、しばらくきつい岩稜の登り返し。
再びクサリ場も出現。
2016年08月19日 10:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:23
再びクサリ場も出現。
また雲が深くなってきた。これはコース上にはない岩。門みたいではないか。
2016年08月19日 10:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:26
また雲が深くなってきた。これはコース上にはない岩。門みたいではないか。
一瞬、剱岳が部分的に見えたのだが、はっきりしないな…。
2016年08月19日 10:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:46
一瞬、剱岳が部分的に見えたのだが、はっきりしないな…。
口ノ沢のコル、ここが鹿島槍〜五竜岳の最低鞍部。ここからは登り返しだ。
2016年08月19日 10:50撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:50
口ノ沢のコル、ここが鹿島槍〜五竜岳の最低鞍部。ここからは登り返しだ。
前方に五竜岳(頂は雲の中)と唐松岳。
2016年08月19日 10:53撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:53
前方に五竜岳(頂は雲の中)と唐松岳。
北尾根ノ頭。五竜岳手前のきつい登りに備えて、腹ごしらえ。
2016年08月19日 11:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 11:17
北尾根ノ頭。五竜岳手前のきつい登りに備えて、腹ごしらえ。
しばらくは砂礫帯の斜面をトラバースする。
2016年08月19日 11:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 11:54
しばらくは砂礫帯の斜面をトラバースする。
ポーポーと何かが鳴っている。ハイドロシステムのチューブでも鳴っているのかと思ったら、再びライチョウ、今度は4羽の一家。
2016年08月19日 12:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/19 12:09
ポーポーと何かが鳴っている。ハイドロシステムのチューブでも鳴っているのかと思ったら、再びライチョウ、今度は4羽の一家。
これは天気が悪くなる兆候か…
2016年08月19日 12:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:09
これは天気が悪くなる兆候か…
五竜岳に近づくにつれ、道はいよいよ険しさを増す。
2016年08月19日 12:22撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:22
五竜岳に近づくにつれ、道はいよいよ険しさを増す。
「G5」といわれる岩山のポイント。もう少し。
2016年08月19日 12:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:29
「G5」といわれる岩山のポイント。もう少し。
G5の先にこんな看板。
2016年08月19日 12:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:32
G5の先にこんな看板。
岩の上に看板と、矢印と無数の×印。確かに右側に進みたくなりそうだ。正しくは左側にクサリを登っていく。雨や濃霧だとわかりづらいのかもしれないから、そのためのマーキングか。
2016年08月19日 12:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:32
岩の上に看板と、矢印と無数の×印。確かに右側に進みたくなりそうだ。正しくは左側にクサリを登っていく。雨や濃霧だとわかりづらいのかもしれないから、そのためのマーキングか。
えーと、どちらが信州側/富山側だったっけ。風で看板の位置が変わるから、こう書いてあるのかな。
2016年08月19日 12:33撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:33
えーと、どちらが信州側/富山側だったっけ。風で看板の位置が変わるから、こう書いてあるのかな。
「G4」の手前で一瞬、五竜岳の全貌が現れた。そのまま晴れていろよ。
2016年08月19日 12:37撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/19 12:37
「G4」の手前で一瞬、五竜岳の全貌が現れた。そのまま晴れていろよ。
道を急ぎながらも、目に留まってしまい、つい。
2016年08月19日 12:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:58
道を急ぎながらも、目に留まってしまい、つい。
三たび、ライチョウに遭遇。これは雨が近いということが確定的ということなのか? 急げ!
2016年08月19日 13:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 13:00
三たび、ライチョウに遭遇。これは雨が近いということが確定的ということなのか? 急げ!
最後がこれまた、きつい岩稜の登り。
2016年08月19日 13:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 13:06
最後がこれまた、きつい岩稜の登り。
五竜岳頂上が目の前。
2016年08月19日 13:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 13:23
五竜岳頂上が目の前。
やった、到着!五竜岳
2016年08月19日 13:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/19 13:26
やった、到着!五竜岳
でも周りは真っ白!
2016年08月19日 13:33撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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でも周りは真っ白!
とっとと下山するかと思いつつも、鹿島槍〜五竜岳を縦走した達成感から、しばらく休息がてら頂上に留まったのだった。
2016年08月19日 13:25撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/19 13:25
とっとと下山するかと思いつつも、鹿島槍〜五竜岳を縦走した達成感から、しばらく休息がてら頂上に留まったのだった。
当然、下りも岩場。
2016年08月19日 14:10撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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当然、下りも岩場。
南側ほどではないが、それでも結構な岩場。
2016年08月19日 14:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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南側ほどではないが、それでも結構な岩場。
なだらかになってきた。お花畑が広がる。
2016年08月19日 14:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 14:42
なだらかになってきた。お花畑が広がる。
下りるにつれ雲が出てきたのだが、五竜山荘も雲に包まれていた。
2016年08月19日 14:44撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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下りるにつれ雲が出てきたのだが、五竜山荘も雲に包まれていた。
五竜山荘に到着。八方尾根方面から五竜岳を目指す、あるいは鹿島槍まで縦走するのに便利が良いため、結構混雑していた。団体多し。
2016年08月19日 14:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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五竜山荘に到着。八方尾根方面から五竜岳を目指す、あるいは鹿島槍まで縦走するのに便利が良いため、結構混雑していた。団体多し。
山荘内に、五竜〜鹿島槍間のルート詳細図が掲げられている。
2016年08月19日 14:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 14:54
山荘内に、五竜〜鹿島槍間のルート詳細図が掲げられている。
翌朝、夜明け直後。ピーカンに晴れて、山荘から五竜岳の全容。
2016年08月20日 05:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 5:17
翌朝、夜明け直後。ピーカンに晴れて、山荘から五竜岳の全容。
五竜岳に満月。
2016年08月20日 05:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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五竜岳に満月。
東を望む。雲が多いが、奥に八ヶ岳と富士山。
2016年08月20日 05:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 5:18
東を望む。雲が多いが、奥に八ヶ岳と富士山。
八ヶ岳と富士山、アップで。
2016年08月20日 05:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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八ヶ岳と富士山、アップで。
晴れてバンザイ!五竜岳と。
2016年08月20日 06:19撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/20 6:19
晴れてバンザイ!五竜岳と。
西を見ると、立山・剱岳の北につながる山々。毛勝山の模様。立山・剱は五竜岳にかぶって、ここからは見えない。
2016年08月20日 06:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 6:26
西を見ると、立山・剱岳の北につながる山々。毛勝山の模様。立山・剱は五竜岳にかぶって、ここからは見えない。
五竜岳全容。晴れているのは朝数時間だけではないかな…。
2016年08月20日 06:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 6:31
五竜岳全容。晴れているのは朝数時間だけではないかな…。
北東を見ると、右から飯縄山(雲かぶり)、昨秋登った戸隠山、高妻山、左手に妙高山などなど。
2016年08月20日 06:38撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 6:38
北東を見ると、右から飯縄山(雲かぶり)、昨秋登った戸隠山、高妻山、左手に妙高山などなど。
唐松岳方向へ移動していくにつれて、五竜岳の肩から少しずつ剱岳につながる山並みが見えてきた。
2016年08月20日 06:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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唐松岳方向へ移動していくにつれて、五竜岳の肩から少しずつ剱岳につながる山並みが見えてきた。
見えた、剱岳!
2016年08月20日 06:59撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/20 6:59
見えた、剱岳!
剱岳から毛勝山までばっちり。
2016年08月20日 06:59撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 6:59
剱岳から毛勝山までばっちり。
もう一度、剱岳!
2016年08月20日 07:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 7:00
もう一度、剱岳!
眼下に白馬の町もよく見える。
2016年08月20日 07:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 7:06
眼下に白馬の町もよく見える。
しばらく樹林帯に入る。
2016年08月20日 07:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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しばらく樹林帯に入る。
樹林帯を抜けると、剱岳に加えて、立山の姿の見え始めた。
2016年08月20日 07:22撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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樹林帯を抜けると、剱岳に加えて、立山の姿の見え始めた。
五竜岳と背後に立山・剱岳。
2016年08月20日 07:25撮影
8/20 7:25
五竜岳と背後に立山・剱岳。
もう一枚!
2016年08月20日 07:44撮影
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もう一枚!
行く手の奥に唐松岳。天気良さそうだ。
2016年08月20日 07:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 7:48
行く手の奥に唐松岳。天気良さそうだ。
五竜岳&立山・剱岳。谷越しに見ると、また風景も変わる。しつこいですが、何度見ても良いものは良いので。
2016年08月20日 08:10撮影
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8/20 8:10
五竜岳&立山・剱岳。谷越しに見ると、また風景も変わる。しつこいですが、何度見ても良いものは良いので。
2016年08月20日 08:11撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:11
唐松岳が近くになると「牛首」と呼ばれる急な岩場あり。ここも土が赤い。
2016年08月20日 08:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:12
唐松岳が近くになると「牛首」と呼ばれる急な岩場あり。ここも土が赤い。
何の碑か、特に説明はなかったのだが。
2016年08月20日 08:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:24
何の碑か、特に説明はなかったのだが。
おいおい、もう雲が上がってきた。
2016年08月20日 08:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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おいおい、もう雲が上がってきた。
あっという間だな。まだ8:30すぎ。
2016年08月20日 08:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:36
あっという間だな。まだ8:30すぎ。
唐松岳頂上小屋まで雲は上がり、少し雨も降りだした。長居せず下ることにした。
2016年08月20日 08:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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唐松岳頂上小屋まで雲は上がり、少し雨も降りだした。長居せず下ることにした。
八方尾根もしばらくは霧の中。
2016年08月20日 09:13撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:13
八方尾根もしばらくは霧の中。
高度を下げたら、八方尾根の稜線がきれいに見えだした。
2016年08月20日 09:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:26
高度を下げたら、八方尾根の稜線がきれいに見えだした。
五竜岳からすぐ下りていく遠見尾根。こちらを下山する手もあったが、唐松岳周りにした分、数時間だが剱岳・立山をばっちり望むことができて正解だった。
2016年08月20日 09:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:42
五竜岳からすぐ下りていく遠見尾根。こちらを下山する手もあったが、唐松岳周りにした分、数時間だが剱岳・立山をばっちり望むことができて正解だった。
丸山ケルンで小休止。
2016年08月20日 09:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:51
丸山ケルンで小休止。
ここからは白馬岳がばっちり見えるのだが、上半分は雲の中。
2016年08月20日 09:51撮影
8/20 9:51
ここからは白馬岳がばっちり見えるのだが、上半分は雲の中。
八方尾根は軽装の方も含めて登山者が多い。人気コース。
2016年08月20日 10:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 10:17
八方尾根は軽装の方も含めて登山者が多い。人気コース。
続々といった感じで登ってくる。
2016年08月20日 10:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 10:26
続々といった感じで登ってくる。
八方尾根から、少しの間だが、五竜岳と鹿島槍ヶ岳が見通せた。
2016年08月20日 10:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/20 10:31
八方尾根から、少しの間だが、五竜岳と鹿島槍ヶ岳が見通せた。
だいぶ下りてきた。天候がよくなった。
2016年08月20日 10:37撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 10:37
だいぶ下りてきた。天候がよくなった。
2016年08月20日 10:38撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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有名な八方池。
2016年08月20日 10:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 10:40
有名な八方池。
八方池と白馬岳。上部が見えないのが残念だけど。
2016年08月20日 10:53撮影
8/20 10:53
八方池と白馬岳。上部が見えないのが残念だけど。
汗を吸ったザックにチョウがとまって水分補給。
2016年08月20日 11:13撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:13
汗を吸ったザックにチョウがとまって水分補給。
八方ケルン。まもなく八方尾根も終わり。
2016年08月20日 11:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:32
八方ケルン。まもなく八方尾根も終わり。
ボードウォークを下って、
2016年08月20日 11:45撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:45
ボードウォークを下って、
終点の八方池山荘&リフト乗り場。
2016年08月20日 11:55撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:55
終点の八方池山荘&リフト乗り場。
あっという間に下界へ下る。
2016年08月20日 12:19撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 12:19
あっという間に下界へ下る。
下りたところで、長野名物・シナノゴールドのソフトクリームを試す。歩き続けた体に染みわたる。
2016年08月20日 12:41撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 12:41
下りたところで、長野名物・シナノゴールドのソフトクリームを試す。歩き続けた体に染みわたる。
ここで4泊5日の山旅終了。よく歩きました。
2016年08月20日 12:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 12:48
ここで4泊5日の山旅終了。よく歩きました。
撮影機器:

感想

(記録ID: 946032からの続きです。)
立山・剱岳に留まらず、後立山連峰縦走を企てたのは、一つには剱岳を黒部渓谷を挟んだ山から見てみたいと思ったのと、もう一つは昨秋登った戸隠山・西岳から見た後立山連峰の中で、鹿島槍ヶ岳、五竜岳の印象が特に強く残り、いつかあそこに登ってみたいと思ったからだ。

【3日目・8/18】
室堂は朝から晴れて日差しがきつい。しかしここ数日の傾向で、天気が良いのは日の出から数時間だけで後は午前中にもかかわらず山頂には悉く雲がかかり、午後には雨が降り始めていた。
この日一番の懸念は、室堂を始発(7:45)で経っても扇沢から登り始める時間が10時近くになってしまうことで、天気がいつまでもつか、どこまで進むことができるのかが心配された。

案の定、登り開始が10時。柏原新道を登る。稜線に出るまでは一気に1,000mの登りだ。道は1,000m一気に稼ぐ道としては急坂というほどではなく、非常に登りやすい道だった。3時間少しで種池山荘まで出た。前2日歩いていたので、脚ができていたのかもしれない。
しかし種池山荘の手前あたりで心配していた雨が少し降り始めた。昼食休憩して外に出ると、すでに本降り。行くか、留まるか。ここから2時間。
怖いのは雷。それほど強い雨ではなく、黒い雲ではない。少し空に明るみも残っている。ここ2日雨になっているが、雷は出ていない。しかし山の天気は予測できない。山荘の人と話していて、雷になる話は出てこない。あと2時間がんばってくださいぐらいのニュアンス…。いろいろ考えた結果、雨対策完全装備の上、進むことにした。

風はそれほど強くない。雷鳴の兆候は聞こえてこない。ひたすら先を急ぐ。爺ヶ岳についたが、当たり前だが眺望は一切なし。記念撮影だけして先に進む。3つのピークを通り越して下りに入れば、あと1時間。冷乗越までたどり着き、さらに10分ほどで冷池山荘に無事着くことができた。肝が冷えた。

冷池山荘はそれほど混雑せず、食事も充実して良い山荘だった。山荘にいた山岳救助隊の方と会話し、翌日の行程を相談した。あすも雨、しかもこの日と違って雷雨の予想が出ているとのこと。そこでキレット小屋まで進んで、天候を判断し進むかそこで留まるかを決める、もしキレットが真っ白になるぐらい霧が濃い場合は進まない、自分たちレスキュー隊もそのような場合は決して進まないとのアドバイスを受けた。

夕方、雨が上がって、歩いてきた爺ヶ岳がくっきりと見えた。逆方向に目を転じると鹿島槍ヶ岳の姿も雲間から覗いていた。

【4日目・8/19】
朝は快晴に近い空。鹿島槍ヶ岳がくっきりと見えた。日の出直後に出発。高度を上げて鹿島槍がどんどん近づいてくる。天気の良いうちに早く頂上に着きたい、と気持ちがはやる。それでも手前の布引山で朝弁当。鹿島槍が目の前ですがすがしかった。そして立山・剱岳も少し雲間から見えている。雲が晴れないものか。
ところが出発するとまもなく、鹿島槍の頂上付近に早くも雲がかかってきた。
早すぎる!頂上に着くと、頂上は晴れていたものの、周囲に雲がかかってしまっていた。五竜岳の方向を見ると、例の八峰キレットの稜線部分を東側から雲が越えて覆っているではないか。一番心配なのは午後の雨。とにかく先を急ぐことにした。

八峰キレットは、槍・穂高間の大キレット、唐松岳の先の不帰キレットと並んで北アルプス三大キレットの一つらしい(三つの中ではこの順番で難易度が高い)。大キレットを2年前に経験している、とはいえ、雨の中ではなかった。鹿島槍北峰直下、八峰キレットへの下降点からキレットを見ると、雲の中ではあるが数m先が見えないほどの濃さではない、まだ雨の心配もなさそうだ。進め、だ。
キレットそのものより、鹿島槍からの下りがザレ場で足元がよくなく、慎重を要した。キレットの核心部分は垂直に近い岩と深い谷。しかし注意してハシゴ・クサリを辿っていくことで大きな問題はなかった。霧が出ていたことに加えて、ほとんど人がいなかったから、何か浮世離れした場所を進んでいるような気がした。

キレット小屋はキレット部を越えた先に忽然と現れる。よくもこんな場所にあるものだと感心するような場所に立つ。鹿島槍〜五竜岳の長い道程の中間にあることが、どれだけ登山者の負担を減らしていることか。小屋の人と話して状況を聞いたが、まだ十分先に進める時間・状況のようだった。雨が降り始めることだけが心配だ、急いで先に進む。

口ノ沢のコルを越して、北尾根ノ頭からは一気に岩場の登りが続く。気が抜けない。前方に一瞬、五竜岳の山頂が姿を見せた。遠くから眺めていた姿と違って、山頂周辺は岩ごろごろのごつごつした山だ。
出発から8時間、五竜岳に到着。残念ながら眺望はなし。しかし雨に降られることなく、到達することができて何より良かった。
あとは岩場を下って40分ほどで五竜山荘だ。山頂で少しくつろいだ。

キレット小屋から五竜岳の間で、ライチョウを三回見た。
最初はいきなり何か鳥が飛んできたと思って驚いたら、オス、メス、子供の3羽家族。ライチョウが飛ぶのを初めて見た。
次は、ハイドロシステムのチューブがポーポーというかキューキューというか音を立てているのかと思って歩いているとそのうち音が後ろから聞こえてきて、動物を通り越したことに気付いて辺りをよく見たら、つがいと2羽の子供の4羽の家族。ライチョウの鳴き声をじっくり聞いたのも初めてだった。
そして最後にもう一度、つがいのライチョウ。
短区間でこれほどライチョウを見る機会を得たのは初めてかもしれない。心行くまでじっくりと観察したい気はあったのだが、天候悪化の兆候と捉えてとにかく先へと進んでしまったのは、少し残念である。

【8/20・5日目】
日の出は素晴らしい晴天。五竜岳が山荘前からくっきりと見えた。
冷池山荘、五竜山荘で同室だった男性は遠見尾根を使ってそのまま下山、自分は唐松岳へ進んで八方尾根から下りることにして、ここで別れた。

唐松岳に向かって進むと、次第に五竜岳の背後から剱岳の姿が見えてきた。
雲が出ないように願いながらさらに進むと、剱岳の姿が完全に浮かび上がった。
ごつごつした岩山、一体どこから登れるというのかという感じの剱岳。
樹林帯を抜けると立山も全て見えるようになって、剱岳・立山の姿がセットになって現れた。足がなかなか前に進まなかった、見とれていた。

その後唐松岳に進むにつれて、早くも雲が下から上がってきて、唐松岳に着く頃には眺望はすでに失われていた。
わずか数時間の間だけの、剱岳・立山の姿だったが、山行の最終日にじっくりその姿を見ながら歩けたのは、至福の時間だった。

扇沢から北に向かって縦走してきたが、それほど多くの人が歩いていたわけではない。むしろ逆コースを進む人が多かったかと思う。有名な八方尾根はこの日までの縦走では見たことがないほど多くの人たちが登ってきていた。
その中を逆に、緩やかな尾根をゆっくりと下っていって、今回の山行を終えた。
あまりやらない組合せでの縦走、天気も恵まれたとはいえないが、印象に残る山行となった。

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コメント

お疲れさまでした!
私は、扇沢〜鹿島槍ヶ岳までと、八方尾根の途中までは歩いた事があるので
そこは懐かしく見ました
今まで八峰キレットを歩くつもりはなかったので、ヤマレコで見てなかったので、
ichi11さんの記録で写真を見ながらハラハラ、ドキドキしてました
でも行かずに、歩いた気分になれて楽しかったです(*^_^*)
2016/8/26 22:18
Re: お疲れさまでした!
popieさんが歩いた扇沢〜鹿島槍と八方尾根の途中まで、そのコースでも北アルプス北部の感覚を味わうには良いコースだと思います
キレットと聞くと、槍・穂高間の大キレットを経験したものだから、私は反応してしまいましたね もし時間が許すならば、唐松岳から先の不帰キレットを通過して白馬岳まで行ってみたいと思っていました。そうすると扇沢からの北ア北部縦走が完成するから。今回は立山・剱岳と組み合わせたので、時間的・体力的に厳しかったし天候も良くなかったので、残りは今後考えることにしました。
北アについてはpopieさんの方が詳しいと思いますが、今回このコースを歩いて北アってどんな場所か、自分の理解は進んだかなと思っています
2016/8/28 11:11
行ってみたい!
お疲れさまでした。大変興味深く、何度もお写真拝見させて頂きました。この後立山連峰はまだあまり下調べもしておらず、私にとっては未開の地なのですがこれは面白そうなルートですね。ぜひとも同じルートでいつか登ってみたいです。白馬から扇沢へのバスがあれば車を停めてても回収できるのですし、アクセスも便利ですね。八峰キレットやG5、G4付近、五竜岳直下等々、かなり険しいでしょうが岩場の登り下りがガシガシあって楽しいでしょうなぁ それにしても雷鳥もこれでもかというくらい現れ、ラッキーでもありましたね。とても参考になりました。ありがとうございます!
2016/8/28 1:32
Re: 行ってみたい!
ご無沙汰していました、コメントありがとうございます。
今回のルートは、北アを知る上で有名な白馬岳と槍・穂高の間を選ぶとしたらどこがよいのかと考えていて、もちろん裏銀座ルートもありましたが、書いたような経緯があって選んだものです  キレットを含む鹿島槍〜五竜岳はこのコースの白眉で、北穂〜奥穂を歩いたryoさんならわかると思います。 バスは調べていて偶然見つけたもので、当初はJR大糸線+ローカルバス乗継で考えていました。利用価値は高いです。
昨夏の南ア縦走で雷鳥を見かけた三度が全て雨天だったこともあり、今回は雷雨を警戒して先を急いだので、ライチョウ発見は素直に喜べなかったのですが、生息地域も個体数も限られていることを考えるとラッキーと捉えるべきですね  本当は行程など無視して、じっくり見ていたいのが本心です。
2016/8/28 12:20
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技術レベル
3/5
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4/5
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3/5
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