槍穂の絶景広がるパノラマ銀座縦走の山旅
- GPS
- 33:57
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,329m
- 下り
- 2,410m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 5:51
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 11:36
天候 | 2日間とも晴れ ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
もう1台で中房登山口無料Pへ。下山後回収 |
写真
感想
【いつかは歩いてみたかった】
燕岳から常念への縦走ルート。ついに実現の運びとなりました。
この実現のために、連れと車2台で出動。1台を一の沢登山口にデポ、
もう1台で中房登山口へ移動です。
1日目は燕岳に立ち寄り大天井岳でテン泊、2日目に常念、一の沢下山の計画です。
しかし、金曜日というのに結構な混雑です。
6時の一の沢Pは既に9割ほど埋まっており何とか駐車できましたが、7時頃の中房登山口Pは既に路駐状態。なんとか第2Pの軽4輪ならではの空きスペースに留めることができました。
【合戦尾根を登ると裏銀座の絶景が飛び込んできた】
テン泊装備+すべて自炊+酒のお友をザックに詰め込んだ75Lバルトロはまだ余裕はあるものの、これを担いだ合戦尾根は流石に堪えます。
まだまだ夏山トップシーズンだけあって合戦尾根の各休憩ポイントベンチはどこも満席状態。合戦小屋では名物スイカが飛ぶように売れていました。
合戦小屋からの夏ルートは初めてでワクワクしながらも既にガスが上がってきており眺望期待はまったくなく燕山荘すら見えてこなかったのに、テン場を横切り稜線に出た瞬間裏銀座の絶景が飛び込んできました。
思わずブラボーと叫ばずにはいられない状況の中、
ハイマツの緑と花崗岩の白さが絶妙にハミングした尾根を境に東側はガスで真っ白の先には燕岳がたおやかに佇んでいました。
【早速計画倒れ】
一休みしたあと大天井岳方面を見ると、かなり深いガスに包まれています。表銀座からの眺望なしです。
テン泊装備の重量ザックを担ぎ、大変疲れきった中、目前には生ジョッキが手を振っています。
連れと相談。すんなり今日はここまでとなります。
決断してからはテント設営、昼食兼ねての乾パーイまで早かったー。
そして煽るように大生を一気に飲み干した後は燕岳往復です。
結果的に時間に余裕ができたので、北燕まで足を伸ばしました。
しかし、午後になっていっそうガスが濃くなるばかり。
ついにこの日は晴れることなく、濃霧と酒浸りの午後の時間がゆっくりと過ぎ去って行くのでした。
【朝から頑張る】
今日は、行程が長丁場になること間違いなしです。
暗いうちからテント撤収。すぐに出発できる準備整え御来光を待ちます。
燕山荘の東側には御来光を待つ人・人・人の壁ができています。
そしてゆっくりと一日が始まり、日の出と同時に表銀座突入です。
朝の澄んだ空気の中、向かう先には槍ヶ岳を中心に北アルプスの峰々が静かに日を浴びてオレンジ色に染まっていきます。裏銀座の峰々は未だ行ったことがないので同定できないのが残念ですが、雲ひとつ無い大パノラマを横に見ながら本山旅メインイベントの始まり始まり。朝一の行動で大正解です。
しかし、なぜか目的地の大天井岳だけがガスにのまれています。到着頃に晴れてくれることを願い天狗の頭〜大下り〜喜作さんレリーフ〜大天荘と歩を進めます。
ようやく大天荘に到着しましたが期待空しくガスの中でした。
ザックをデポし、大天井岳に向かいます。
山頂でしばらく待っているとな、なんと、ガスが抜けて前方に槍穂が浮かび上がってきました。チョーラッキーでした。
【そして遥か彼方の常念へ】
大天荘から常念方面に向かう稜線はそれほど大きな緩急なく、ずーっと登山道が繋がっているのが見えるのでこれまた最高の稜線歩きとなります。
東側から流れるガスも稜線を越えてくることなく快適ではありましたが、常念岳はガスにのまれています。僅かな期待をこめて常念小屋に辿り着きますが、ガスはより深くなるばかり。
時間も押していますので、ザックをデポし常念往復します。
標高差400mほどの岩ゴロ帯の登りとなりますが、身が軽いことも味方しサクサクと登りながら、時折ガスが切れると眼下には常念小屋の赤い屋根と歩いてきた稜線が見えてきます。
意外と狭い山頂では沢山のハイカーが佇んでおりますがガスが上がってこないようで
まあまあの景色堪能するも槍穂の稜線はもう雲の中でした。
【さあ、帰りますか】
常念小屋に戻りしばし休んだ後、一の沢に向けて下山開始です。
整備された登山道ではありましたが、河原沿いの岩ゴロ帯は、歩いても歩いても景色が変わらず、同じような道の繰り返しで結構膝に堪えるも、ようやく登山口に到着しました。
既に時間は17時を廻っており、これから中房まで車を回収に行かなければと思うと、ちょっと滅入ってしまいしたが、バス代、タクシー代をケチったのしょうがないです。
午後はガスってしまう夏山特有の天候も、一番のポイントでは絶景を見渡すことができたのは感謝です。
今回も大満足の山旅をテン泊縦走で味わえました!
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