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Yamareco

記録ID: 95869
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
支笏・洞爺

恵庭岳 北東尾根ルート

2011年01月21日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:47
距離
7.6km
登り
796m
下り
787m

コースタイム

6:00 オコタンペ分岐(駐車場)
9:00 953ピーク
11:20 岩塔(ピークの隣)
11:40 恵庭岳ピーク
12:00 岩塔(ピークの隣)
13:30 953ピーク
14:45 オコタンペ分岐(駐車場)

トータル8時間45分(座り休憩ゼロでした。)
天候 雪のち晴れ マイナス15度位
過去天気図(気象庁) 2011年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
オコタンペ分岐地点に除雪のされた駐車場があります。
30台程は、停まられそうです。
コース状況/
危険箇所等
オコタンペ湖方面の林道から取り付くのですが、いきなり深説&急坂ラッセルでキツイです、気合いです!
また、953ピークからも急坂の深雪ラッセルに加えて、稜線に出るので風も強くなります。
最後のピークの岩登りは、岩&氷の上に雪がのってて非常に手強いです。
特に降りる時は、十分注意が必要だと思います。
6:00出発 日の出前でまだ暗いです〜
2011年01月21日 06:29撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 6:29
6:00出発 日の出前でまだ暗いです〜
林道からの取り付きは、いきなり急坂の深雪ラッセルで、非常にキツいです。気合いです!
2011年01月21日 07:48撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 7:48
林道からの取り付きは、いきなり急坂の深雪ラッセルで、非常にキツいです。気合いです!
ひと汗、かき終わった
2011年01月21日 07:48撮影 by  DSC-TX5, SONY
1
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ひと汗、かき終わった
きのこ雪??
2011年01月21日 08:00撮影 by  DSC-TX5, SONY
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きのこ雪??
なんか美味しそうなお菓子みたい
2011年01月21日 08:00撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 8:00
なんか美味しそうなお菓子みたい
静かでいいなー
2011年01月21日 08:19撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 8:19
静かでいいなー
おっさんの・・・ニコッ♪
(スイマセン)
2011年01月21日 08:19撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 8:19
おっさんの・・・ニコッ♪
(スイマセン)
太陽が出た!やったー!!
2011年01月21日 10:07撮影 by  DSC-TX5, SONY
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太陽が出た!やったー!!
眩しいのでサングラスを、今回はジョギング用のサングラス、これは曇りにくくて良かった。
2011年01月21日 10:07撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:07
眩しいのでサングラスを、今回はジョギング用のサングラス、これは曇りにくくて良かった。
ぜーんぶ、ひとり占め!!
2011年01月21日 10:12撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:12
ぜーんぶ、ひとり占め!!
ラッセル跡、疲れるなー。
2011年01月21日 10:12撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:12
ラッセル跡、疲れるなー。
標高1000mくらいから稜線に出て、一気に風がキツくなる。
2011年01月21日 10:42撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:42
標高1000mくらいから稜線に出て、一気に風がキツくなる。
天気はいいけれど、風で寒いのです。
2011年01月21日 10:42撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:42
天気はいいけれど、風で寒いのです。
地味な稜線も素敵です
2011年01月21日 10:46撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:46
地味な稜線も素敵です
ここを登っていきます。
2011年01月21日 10:48撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 10:48
ここを登っていきます。
天気がいいとテンション上がる!
2011年01月21日 10:48撮影 by  DSC-TX5, SONY
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天気がいいとテンション上がる!
あっ、ピーク見えた!!
2011年01月21日 11:02撮影 by  DSC-TX5, SONY
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あっ、ピーク見えた!!
あの上に立つぞー!!
2011年01月21日 11:03撮影 by  DSC-TX5, SONY
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あの上に立つぞー!!
山頂直下から、ピークを見上げる。
これ登るんだよー、怖いな〜。
2011年01月21日 11:17撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 11:17
山頂直下から、ピークを見上げる。
これ登るんだよー、怖いな〜。
ピークの岩へとりつく
2011年01月21日 11:17撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 11:17
ピークの岩へとりつく
ピーク直下は、突風が吹き荒れています。
2011年01月21日 11:17撮影 by  DSC-TX5, SONY
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ピーク直下は、突風が吹き荒れています。
何もかも凍りつく突風・・・
2011年01月21日 11:17撮影 by  DSC-TX5, SONY
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何もかも凍りつく突風・・・
山頂からの景色1
2011年01月21日 11:45撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色1
山頂からの景色2
2011年01月21日 11:45撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色2
ピークに着いた!!けど突風で三脚は使えません・・・。
2011年01月21日 11:45撮影 by  DSC-TX5, SONY
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ピークに着いた!!けど突風で三脚は使えません・・・。
山頂からの景色3
2011年01月21日 11:49撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色3
山頂からの景色4
2011年01月21日 11:49撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色4
山頂からの景色5
2011年01月21日 11:49撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色5
岩陰は風がマシなので、パチリ。
2011年01月21日 11:50撮影 by  DSC-TX5, SONY
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岩陰は風がマシなので、パチリ。
山頂からの景色6
2011年01月21日 11:50撮影 by  DSC-TX5, SONY
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山頂からの景色6
ピッケル君、日本男児のカジタックス
2011年01月21日 11:50撮影 by  DSC-TX5, SONY
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ピッケル君、日本男児のカジタックス
1100mくらいまで降りてきて、ようやく一息
2011年01月21日 12:03撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1100mくらいまで降りてきて、ようやく一息
見返しても、やっぱ凄いわなー
2011年01月21日 12:04撮影 by  DSC-TX5, SONY
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見返しても、やっぱ凄いわなー
さーって、のんびりと帰りましょう
2011年01月21日 12:51撮影 by  DSC-TX5, SONY
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さーって、のんびりと帰りましょう
c900mくらいまで下がると風もなく楽々♪
2011年01月21日 12:51撮影 by  DSC-TX5, SONY
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c900mくらいまで下がると風もなく楽々♪
一気に余裕が出てきたぞー
2011年01月21日 13:04撮影 by  DSC-TX5, SONY
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一気に余裕が出てきたぞー
自分のスノーシュー、MSRライトニングアッセント25インチ。高価だけれど使いやすいですー。
2011年01月21日 14:06撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 14:06
自分のスノーシュー、MSRライトニングアッセント25インチ。高価だけれど使いやすいですー。
帰りは、ピックテープにそってみました。林道からの取り付き場所にもテープあります。
2011年01月21日 14:20撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 14:20
帰りは、ピックテープにそってみました。林道からの取り付き場所にもテープあります。
林道に帰ってきて、ホッとする
2011年01月21日 14:21撮影 by  DSC-TX5, SONY
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林道に帰ってきて、ホッとする
あっ、行きはあの工事現場の階段を利用して取り付いたのです。ありがとうございます。
2011年01月21日 14:28撮影 by  DSC-TX5, SONY
1/21 14:28
あっ、行きはあの工事現場の階段を利用して取り付いたのです。ありがとうございます。
ひろーい駐車場にポツンと1台
2011年01月21日 14:42撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/21 14:42
ひろーい駐車場にポツンと1台
今回の装備はこんな感じです
2011年01月21日 14:46撮影 by  DSC-TX5, SONY
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今回の装備はこんな感じです
撮影機器:

感想

厳冬期の恵庭岳北東ルートに単独で行ってきました。
厳しいのは覚悟の上、チャレンジだけでもしてみよう!って感じです。

今回は札幌近郊なので、朝4:30に出発、オコタンペ湖分岐の駐車場に5:30に到着。
日の出から登ろうと思ってたけれど、早く着いたし、ヘッドランプを付けて6:00に出発。

まずは、オコタンペ湖への林道を歩いて、適当なところで左の尾根に登るらしい。
適当なところ?ってどこ??
地味に、めちゃくちゃ急斜面で雪も1m。どーしよう??

と歩いていたら、工事現場があり、土砂崩れ防止の工事で、はじめの急斜面分は工事用の階段がある。ちょっと拝借して登り、そこから取り付きました。

もともと夏用の登山道があるわけでもないので、ただの林の中を自分の判断だけで歩く。というか、GPSを頼りに歩く。

膝下くらいのラッセル3時間でようやく953ピークへ到着。
地味に疲れた・・・。
やはりラッセルは重労働です・・・。

ここからは、斜面も急坂になる。
木が多く、急斜面なので、スノーシューのラッセルはキツくなったので、
つぼ足でラッセルしてみる。
腿や腰まで埋まり、全然前に進まない。
ただただ、疲れるだけ・・・。

なので、もう一度スノーシューで進む。ゆるやかなラインを取りジグザグに少しづつ進む。

標高1000mを越えたあたりで、一応稜線?に出る。
風が一気にキツくなる。

強風の中、せっせと進み、ようやく山頂の岩塔が見えた。
おぉぉ〜!!!!
あれに登るの??マジ??と思えるほど立派な岩山。
近づけば近づくほど、自分で登れるのか?不安になる。

いざ、ピーク直下に到着して、目の前で見てびびる・・・。
それでも、右側のルンゼまでまいて見上げると、
まだ行けるかな??といった感じ。

本当は、ロープがあり補助にして登り降りするらしい。
が、もちろん、氷と雪でそんなロープは見当たりません。
アルパインクライミングしてる人なら、なんてことないのかも知れないけれど。
自分は、冬の岩は初めて、しかもアイゼンを付けて。
とにかく、慎重に慎重にアイゼンの前爪を岩にかける。
手袋をはめてるので、ホールドがつかめない。
ピッケルを打ち込むにもいいところに氷なんてない。

さらに、追い討ちをかけるのが、洒落にならない突風。
ルンゼは風の通り道で、常に雪を巻き上げながら秒速20〜30秒で吹いている。
全てのものを凍らせる。
サングラスも汗で曇ったところが一瞬で凍る。
目出し帽もカチカチ、ハードシェルもカチカチ。

一番やばいのは、自分の顔。
始めは痛かったけれど、後半は何も感じなくなってた・・・。
車に戻って鏡見たら、少しドス黒くなってた・・・。

目出し帽を深く被ると、サングラスが曇り瞬時に凍り何も見えなくなる。
ゴーグルはもっとひどい、だけれどサングラスをはずすと一瞬も目を開けられまい・・・。
顔の皮膚は、凍傷になってもすぐに再生するし、結局我慢で乗り切りました。

そうやってようやく山頂!!
突風で、立って歩くのが怖い。
360度の絶景をのんびり楽しむ余裕はない。

突風もそうだけれど、あの岩を降りれるの??
フリークライミングでもあそうだし、登りとりも降りるほうがはるかに難しい。
マジで、スリングと6mmロープとカラビナくらい持ってくれば、簡易ハーネス作って、安全に降りれるのに・・・。

まー、考えても単独で、ここまで来たので誰も助けてくれない。
大丈夫かな??
高さ的には、滑落しても即死はないかな?
ヘルメットとロープあればなー・・・。
真面目に超ビビリながら、アイゼンの前爪を、岩に立てて、ゆっくりゆっくりと降りる。

途中の安全なところで休憩する。
地吹雪の突風で顔の感覚は完全にない、まつげも氷だらけで視界も悪い。
やばい、追い詰められてるぞ、マジでやばい!!
はい、いつもの「叫ぶ!!」の出番です。
絶叫して叫び、自分に喝を入れて、集中力を上げる。
どうにか無事に岩塔から降りれた。

単独で行く時には、ロープとスリング、カラビナで簡易ハーネスで懸垂下降する方が安全です。少なくても、6mm程度の補助ロープを持参することを薦めます。
本当に生きた心地がしませんでした。

さて、あとは下山だ。
特に危険なルートは無かったけれど、斜面が急なのでスノーシューでの下山は疲れる&危険なので、つぼ足で歩く。
木が多いエリアなので、雪崩の心配がない分、踏み抜きが多い。
ドスンと体ごと落ちる、胸まで埋まる。
始めは、めちゃくちゃ怖かったけれど、雪が1.5m程なので、落ちても大怪我はないかな?

それでも、落とし穴に落ちる感じで、怪我の恐れもあるので、やっぱり怖い。
斜面がゆるくなったらスノーシュー。つぼあし&スノーシューで着実に高度を下げてくる。

下山はピンクテープを見つけたので、たどって降りてみた。
林道まで降りて、とりつきが自分よりも700mくらい奥だった。
林道から見える位置にピンクテープがあります。

で、山頂直下までは深雪のラッセルを5時間、岩と雪のミックスのクライミング。
マイナス15度くらいに突風と、厳冬期の登山の厳しさを知りました。

けど、けど、めちゃくちゃ楽しかったー!!
行って良かったー!!

今回の反省点など
・冬の岩登りがある時には、ハーネス(スリング)、エイト環、6mm以上のロープ30m以上は準備した方がいいと実感。夏にも必要だね。
・芦別岳でラッセルを嫌という位にやったので、ラッセルが苦痛にならなくなってきた。
・インナー手袋の替えを忘れた・・・。
・アイゼンを付けての岩登りを勉強しないと!
・今の自分のレベルでは、厳冬期の単独恵庭岳が限度に感じたので、これ以上の難しい山は、残雪期に狙おう。
・やっぱり、冬山は座り休憩ゼロになりますね。今回は行動食しか持って行かなくて正解だった。あっ、9時間で1回も座らなかったわ。

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コメント

ラッセル
お疲れ様でした
写真から楽しさ伝わってきました

凄くいい山行ですね♪
2011/1/21 22:00
コメントありがとうです
★aoyamaさん
コメントありがとうございます。
ラッセルって本当にバテますよねー。
それでも、天候にも恵まれて、最高の景色が楽しめました。
冬は厳しいけれど、楽しみも大きいですよね。
2011/1/22 8:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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