笠ヶ岳(笠新道〜笠ヶ岳山荘〜鏡平)
- GPS
- 13:17
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,603m
- 下り
- 2,452m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 11:03
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:18
天候 | 9/9 小雨〜晴れ 9/10 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス | 新穂高温泉に宿泊 |
写真
感想
夏が終る前に北アルプスに行かねばならない。
新穂高温泉に宿泊地を決め、息子を誘ったら二つ返事で行くとのこと。本人は穂高に登りたかったらしいが、それは後にしてもらって、なにかと行きにくい笠ヶ岳へ。2000m近い標高差をひとりで行くのは不安もあったが、息子が一緒であれば心強い。
台風の影響が心配されたが、てんきとくらすの予報ではAマークが付き、問題なさそうである。
前泊地は槍見だったので、当初はクリヤ谷からの登りを考えましたが、登山センターに問い合わせをしたところ雨で増水している可能性もあるということで、笠新道からの登りとしました。
朝5時に宿を出発。予想に反して小雨の中車道を歩いて、登山センターで届けを出し、林道経由で笠新道の登山口に到着したのが午前7時でした。
日本三大急登に数えられる笠新道。それほど急な傾斜があるわけではありませんが、延々と登りが続きます。天気は悪くもなりませんでしたが、時折小雨が降る状態でした。あまり暑くなくてよかったかもしれません。先日の富士登山が今回の上りのための良いトレーニングになっていたようです。
それまでガスの中でほとんど景色は見えなかったのですが、杓子平に到着した時、数分間だけガスが晴れ、行く手の抜戸岳
が姿を現わしました。まるで山が私達を呼んでいるかのように思いました。
杓子平で傾斜は緩くなるものの、抜戸岳までは再び辛抱の上り返しになります。このころにはだんだんと青空も見え始め、足取りは重いものの、気分は軽くなって行きました。
稜線に出た時には、回りはガスがかかっているものの、進行方向は良く見えて、快適な稜線歩きを楽しめました。
抜戸岳から笠ヶ岳までは意外に距離が長く、山荘に到着したのが13時10分でした。その時点では山頂にはガスがかかっていたので登頂は一旦延期して、まずお昼寝休憩としました。
3時半ころになって、山荘の周辺がざわつき始めます。どうやら山頂が晴れて来たようですので、空身で山頂に向うことにしました。
山頂付近でははっきりとブロッケン現象を見ることができました。私には初めての体験でした。西日がつくる自分の影が東側にかかるガスに虹を作ってはっきりと映っています。槍ヶ岳を開山した播隆上人もここでブロッケン現象に遭遇し、阿弥陀如来の御来迎と記されているそうなので、見えやすい場所なのかもしれません。
山頂を後にし、夕食後は西の雲海に落る夕日を眺めることが出来ましたが、この日はとうとう槍や穂高とは巡り合うことは出来ませんでした。
翌朝。山荘の玄関を出て見ると、そこには夜明け前の空に槍ヶ岳、穂高岳のシルエットが見えました。昨日は全く見えなかった山がこんなに間近に見えるとは本当に驚きです。
朝食を済ませ、槍と穂高の間から登る御来光を拝み、出発です。
マイナールートが好みの私としてはクリヤ谷コースにも興味はあったのですが、あまりの大展望にすぐ降りてしまうのはあまりにももったいなく、稜線を歩いて弓折岳、鏡平経由で下山することにしました。
弓折岳までの稜線は終始槍ヶ岳や穂高が見えており、本当に贅沢な山歩きとなりました。
行く先には双六岳やその先の鷲羽岳も見えており、次の機会には絶対行ってやる、と思いながら鏡平方向に下山。鏡平の美しい沼と槍を鑑賞して、小池新道を下山。無事に新穂高に戻りました。
息子と二人、幸せな天空散歩を満喫した山行となりました。
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