白山(加賀禅定道〜大汝峰〜楽々新道)〜初秋の北部白山、独り占め♪〜

- GPS
- 13:28
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,830m
- 下り
- 2,819m
コースタイム
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 13:27
| 天候 | 曇り一時小雨、のち時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
■全体的に整備されている登山道。道は明瞭。 ■檜新宮参道は下草がうるさい。濡れ防止のスパッツ、カッパは必須。 ■七倉ノ辻から清浄ヶ原への下りは下草が登山道に覆いかぶさり、溝や凸凹を隠している。ずっこけないよう足の置き場に注意。 ■小桜平避難小屋から楽々新道登山口までは、苔・石・木の根・泥・・・今回は濡れた地面だったのでありとあらゆるものが滑りまくり。とくに終盤の長い急降は慎重に。 |
| その他周辺情報 | 新岩間温泉・山旅館。外湯700円。源泉掛け流し、ぬるめのお湯でまったり。露天風呂は混浴で利用時は専用の湯衣をつける。自分の入浴中は誰もおらず独り占め。 |
写真
感想
有給休暇が取れたこの日、台風と台風の合間でなんとか天気は良さそうだ。
この夏のkoueiさんの北部白山に触発され同じコースを辿ってみることにした。
ただし、下山後の長い林道歩きは避けたいのと、苦手なナイトハイクの時間を歩きやすい林道に当てたいのと、下山後に山旅館のお風呂に入ってみたいのとで、車で新岩間温泉まで入ってしまうことにした。
楽々新道は初めてだし、ワンデイで30km超も自身初体験、それなりにチャレンジでもある。
万一の場合のプランを以下のように決めた。
 ̄長倉山や天池などキリのいいところでピストン
⊆形劵猟圓燃據洪憩擦縫拭璽
室堂から別当出合に降りて嫁さんに迎えに来てもらう。
仕事を終え晩飯を食べ早々に就寝、12時半に起きて家を出た。
岩間温泉への曲がり角に気付かずホワイトロード入り口付近まで行って引き返すというポカもして、カッパズボンとスパッツを付けて予定より30分遅れの2時半に歩き出した。
水蒸気の粒が見えるくらいの湿った生暖かい霧。
何度やってもソロのナイトハイクは嫌だ。
今回もロングなのでやむを得ず、渋々、仕方なくなのである。
まずは下りの林道歩きなのでリズム良く歩けるが、お化けが怖いので立ち止まったり後ろを振り返るなんてできっこない。林道歩きは片側が谷なのでその暗闇の空間も余計に怖さを煽られる。
一汗かいてハライ谷登山口。
登山道に入ると森に包まれ幾分怖さは和らいだが怖いことには変わりはない。クマとの出会いも脳裏にチラつく。
程なく小雨が降り出して、長袖を脱いでTシャツの上にカッパを羽織る。
とにかく湿度と気温が高いし、悪い癖で暗闇では足速になってしまうし、寝不足か最近の諸般の疲れのせいもあるのか、汗が吹き出し足取りも重い。帰ろうかと心が折れそうになった。
それでもなんとかしかり場手前まで乗り上げると空も明るみだして、四塚山辺りが遠望できて少しホッとしてようやくテンションが上がってきた。
雨が上がったのでしかり場で休憩がてらにカッパを脱いだ。木に引っ掛けたのかザックカバーが取れてなくなっていてがっかり。
長倉山付近で右手の林からバサバサッ!と大きな音がしてビクッとして見やると猿がこっちを見てた。向こうも驚いたようだ。クマでなくて良かった。
天候は回復に向かい、半袖で心地よい。
奥長倉避難小屋。朝の空気が爽やかだし、誰もいないので登山道に腰を下ろしてバナナとパンを食べた。
ロングで一人、得意のシャリバテなんぞ問題外。みかん、バナナ、ゼリー、魚肉ソーセージ、パン、チョコなど1時間〜1時間半毎に小休憩してこまめにお腹に放り込む。
今日はどうも本調子ではなく、美女坂でまた心が折れそうになるが何とか登りきり、木道が出てきたあたりから天空トレイル、再度テンションアップ!
二度目の百四丈滝を目に焼き付け、天池で腰を下ろした。
ここから先を登りながら、七倉ノ辻で引き返そうか・・・と弱気の虫がまた顔を出しそうになったが、四塚山の塚が見えたらまたパワーが出てきた。今日はテンションにムラがある。
七倉ノ辻まで来ると、もう行くしかない!
御手水鉢を過ぎたあたりで初めて人に会った。ガイド付きの4人パーティでここらで室堂に引き返すそうだ。
こちらの道程を尋ねられたので答えるとスゴイですねとの反応だったが、正直もういっぱいいっぱいだと伝えると笑顔をいただいた。
・・・そしていよいよ大汝峰。
山頂に立つ三本の標柱を見たとき、感動して鳥肌が立ち、少しウルッとした。
お池巡り中のご夫婦に大汝峰北側から室堂まで戻る道を聞かれたのでお教えして下山開始。
山頂付近に立つ新岩間温泉まで13km超を示す古い標識に気を引き締める。
七倉ノ辻からは下りとは言え未踏のルート。
踏み込んだらもう引き返せない、降りるしかないぞという、小さな決意で歩き出した。
岩間道は少し秋が早いようで雄大な眺めを楽しみながら標高を下げていく。
下草が登山道に覆いかぶさって地面の様子が分かりにくかったので足の置き場に注意して進む。
楽々新道へと左に分岐し程なく小桜平避難小屋。またガスの中となってきたが、温かかったし小屋は雨戸が閉めてあったので小屋前のテーブルで本日最後の大休憩とした。
この時点で水は2リットル強残っていたが降り切るまで何があるか分からなかったので捨てずに担いだ。
避難小屋からは泥濘もあったがさほどでもなく、ただし今回は濡れた道で苔むした石、木の根、泥などとにかくあらゆるものが滑りやすくて凶悪。
山行終盤、標高1400メートル辺りから一挙に高度を下げていくが、疲れた足に滑らないように力を入れて歩くのには難儀した。親指の裏が少し痛くなった。
シラビソ、ダケカンバ、ブナと移り変わる森を堪能しながらも、滑りやすい道にプチストレス。まだかまだかとの思いでついついGPSを覗き込む回数が増えた。
最後には登山口100メートル程手前というところで木の根に滑りとうとうコケてしまい左腰を打ってがっかりというオマケがついた。
ようやく登山口。余韻に浸りながら林道をしばし歩いて駐車場に無事到着。
一挙にホッとして力が抜けて車の前でしばらく座って汗が引くのを待った。
今日も本当に行って良かった。充実感いっぱいの山行となった。
山旅館の温泉につかりながらぼーっと振り返り。
今のところワンデイは30kmが自分の限界かな。
コメント
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ソロナイトハイクでこの行程とは・・・最近ちょっと嗜好が変わってきましたか?
一度北部白山をソロでやっちゃうと、この充実感が病みつきになるんですよ。
しかもご存知の通り表白山の10倍くらい雰囲気がいいですからね。
はっきり言って表と裏は別の山だと思います。
さて、そろそろ紅葉の季節。
北部白山の季節ですね。
まだあまり色付いていないのがわかったのでホッとしました^^
また北縦走路やりましょう!
ソロでのナイトハイク、大大大っ嫌いなんやけどね(-_-;)
ロングにしようと思うと足が遅いので背に腹は代えれんのですわ(汗)
なんべんやってもスタート時になんで来てしまったんやろと思ってしまうし、歩き出すのに相当な勇気いるし。
ただし、なんべんやっても夜が明けたらやっぱ来てよかった!と思ってしまってるんやよね〜(^_^;)
我ながら、喉元過ぎたらなんとやらの典型ですね。
24、25の週末も結局予定あり(泣)
この秋はどっかのタイミングで紅葉トレイル計画に便乗させてもらうよ♪
ロングナイトハイクお疲れ様でした!最近は日の出時間が遅くなってきたので結構長い時間暗闇を歩いたんですね。僕も先日の奥穂では広い林道のほうが怖かったです。ライトが見えたように思い後続かと思ったけどいなかったり(カーブミラーだったのか・・)
紅葉は部分的ですがもう秋の気配を感じられますね。順に写真を見ていくといろいろ思い出しました。長〜い行程を経ての大汝峰は最高ですよね!僕もロングは30kmが限界です。あまり長いと親指の皮がむけます。
山崎温泉いいですね。起点はこちらのほうが良さそうですね(^-^)
koueiさんのレコのお陰で事前学習とプランのマイチェンがスムーズにいきました。
山旅館のお湯は最高でしたよ。ぷぷぷ(^^)
最近は折り畳みチャリが欲しくなってきました。そしたら山旅館からハライ谷登山口までも楽できたろうし、市ノ瀬〜別当のアクセスがよくなって行動パターンが広がるし、もしかして中宮道〜加賀禅定道にトライできるかもと、白山に限っただけでも夢が広がります。
あと、実は密かに例のスズメバチの巣が一番恐かったかもなんですが、すっかり取り払われてました。
ロング・ワンディ倶楽部でも作る気ですか(笑)山で30kmは長いですよ。それも深夜出発。子連れ登山とのギャップがデカい。
金沢では「深夜出発ワンディ」菌をお医者さんがまき散らしているのかな(笑)
redsronさん まさにそうですね
幸いにも金沢ではまだ極一部だけで蔓延してる様ですが、この”IMP型”ってのに一度感染しちゃうと・・・これがまたかなり厄介なんですよねぇ
昨年は数名の感染者で済みましたが、
今年に入ってからかなりの勢いで感染者数が急増している状態です
このままでは全国的なパンデミックが懸念されていますので、
現在早急な対応を急がせているところでありますm(__)m
なんてね(^.^)
しかし1年前のyamaちゃんからすると、
まんざら違ってもないかもですね
真っ暗闇のスタートが、
真っ暗闇のゴールにならない事を 祈っております(^^ゞ
そや!
来年は大阪チャレンジ・ダイトレなんてのはどーでっしゃろか!
延々と歩き切って最後に待ってるのは・・・駅だけなんですが
redsさん、我ながら確かに変ですねぇ(¯―¯٥)
なんせ、ナイトハイクに向かう車中は嫌だな嫌だなと思いながらテンションただ下がりでハンドル握ってるんですから。
だったら行かなきゃいいのに^_^;
・・・という自分と、感動を求める自分が同居してせめぎ合ってます。
sanchanに言わせると、だったら行かないほうが変な人になるんでしょうけどね(^o^)
棟梁さん。IMP型はスキー、ロープ、トレラン、マラソン等を併発し、歩行スピードも加速するという症状があるようです。しかも、重度の中毒性を伴います^_^;
なので、僕の場合は持病のナイトハイク恐怖症にもかかわらず、山行日程減少による欲求不満の反動が出たはしかみたいなもんでしょう。なんてね。
チャレンジ・ダイトレはトレランを発症してない僕でも大丈夫なんでしょうか?
また、予想される「強烈キャラ」に対応するワクチンの予防接種は必要ですか?
棟梁医師の診断次第ですかね♪
ん??・・・それより、なんのことはない、棟梁さんもIMP型の保菌者のようですね!
yamachan こんばんは
ソロナイトロング、お疲れ様でした。
たまにチラチラする弱気な部分、大いに共感を覚えました(笑)
うわ!一緒だぁ〜ってんで、ちょっと嬉しくなりましたよ。
怖がりな自分はないとソロなんてブルブルだけど心境はよく解ります。
でもやっぱ怖いもんは怖いんだよなぁ。
まずは二上山でナイト特訓しようかな。
僕もかつて二上山でナイトハイク練習でもと思ってました。
ただ、何もない山奥のほうが変な諦めというかなんとうか怖いながらもすべて割り切れるというか。
二上山だと、暗い建物や人の気配、お地蔵さんとか広い道幅とかなんかなどなど、中途半端に生々しい気配があり、かえって怖いなと思ってしまってできませんでした(汗)
トライされましたら様子をお聞かせください^_^;
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