槍ケ岳
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 53:04
- 距離
- 45.7km
- 登り
- 1,999m
- 下り
- 1,990m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 9:15
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 3:33
- 合計
- 8:41
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 3:35
天候 | 16日 晴れ 時々 くもり 17日 晴れ のち くもり 18日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
平湯温泉まで自家用車 平湯温泉から上高地は、少しでも早く入れるようタクシーで(事前予約で駐車場停めさせていただきました) タクシー料金 6,040円(トンネル代込) 帰り 上高地から平湯温泉は、シャトルバス 平湯から自家用車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特にありません 雨が降ると沢水が出てきそうな箇所がたくさんあり、今回は雨の降る前に退散しました |
その他周辺情報 | 下山後は、平湯温泉「ひらゆの森」で入浴 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
---|
感想
今年の一番のメインイベント。
4日間の休みを確保し、いろいろ計画を練りました。
当初の予定は、新穂から双六、雲ノ平方面。
しかし、天候が思わしくなさそうなので、10月に行く予定だった槍ヶ岳をメインにし、上高地から槍ヶ岳、西鎌尾根を抜けて双六、三俣方面へ向かい、新穂高へ下山という計画としました。
しかし、直前になって後半二日間は天候が思わしくないということで、ひとまず上高地から入り、槍ヶ岳へ向かい、状況をみて上高地へ下山ということで出発しました。
1日目
前日、夜のうちに高山まで車で移動。
ビジネスホテルに宿泊し、keronsさんと早朝高山駅で合流しました。
平湯へ車で向かいますが、平湯からのシャトルバスの始発が遅く、今回できたら一日で、コースタイム10時間弱のヒュッテ大槍までたどり着きたいという思惑もあり、タクシーを予約しておきました。
タクシー料金は痛い出費ですが、駐車場は停めさせてもらえるということなので、時間には代えられません。
5時40分にタクシーに乗り込み上高地へ。
上高地で身支度を整え、理想に近い6時過ぎにバスターミナルを出発できました。
朝も早いので、雲は多いですが山の稜線はくっきり見えています。
幸先いいスタートです。
河童橋で記念撮影だけしたら、横尾までは黙々と歩きます。
明神、徳澤で休憩を挟みながら、ほぼコースタイムで横尾に到着。
久々の長丁場の山行ですでに疲れ始めている感はありますが、とりあえず槍沢ロッジを目指します。
ここからもほとんど傾斜のない道を淡々と。
二ノ俣で少し休憩だけ入れ、無事に槍沢ロッジへ。
気持ち的にはここで宿泊したいくらいでしたが、到着時間が10時半。
さすがに早すぎます。
しかし、ここからヒュッテ大槍まではコースタイムで5時間弱。
休憩時間を入れるとそこまでの余裕はありません。
何よりも最近の山行からして、自分の体力がそこまで持つかが一番不安材料でした。
いろいろ葛藤したあげく、今後の天気を考えてもできたらこの日のうちにヒュッテ大槍までたどり着いておく方が、なにかと良いということで、上を目指すことにしました。
とにかくばててしまはないように水分や食べ物を定期的に十分とりながら、焦らずゆっくりゆっくり進むことに。
雲が多く、少し風もあり涼しかったのが本当に好条件でした。
途中で少し日が差してくると、一気に暑くなり疲労度が増します。
休憩もはさみながら、大曲へ到着。
コースタイムよりやたらと早かったのが不思議でしたがここでまず休憩。
ここからも、天狗原分岐、坊主岩下分岐と休憩をはさみつつ、ほぼコースタイムで進んで行きました。
徐々に傾斜がきつくなり、足も体もかなりつらくなってきましたが、何とか一歩一歩進んできた結果です。
後は、ヒュッテ大槍の最後の登り。
とりあえず、ここまで来たら、どんなにゆっくり歩いてもたどり着けるということで、今日のゴールが見えたことでほっとしました。
しかし、甘かった。
ここからの傾斜がかなりあったこともあったとは思いますが、足が一気に進まなくなったのと同時に、体にも異変が。
バテなのか軽い高山病なのかだんだん気分が悪くなってきて、ほとんど進まなくなってきました。
少し歩いては止まる、止まっては進むということを繰り返し、なかなか進みませんでしたが、コースタイム40分を1時間かかってしまいましたが、何とか小屋に到着。
疲れ果てた感じでしたが、何とかホッとできました。
15時40分、何とか予定の16時までには小屋にたどり着くことができました。
コーラを飲んで、あったかいココアを飲んだりして、ゆっくりしていると少しは体も落ち着き、食欲も復活してきました。
到着時間が遅くなったことで夕ご飯の時間はすぐでしたが、楽しみにしていた夕ご飯。
お洒落な感じの食べきれないくらいの夕ご飯でした。
名物(?)のウェルカムワイン、チーズやマッシュポテト、パスタとすべてがおいしく大満足でした。
夕食後は、黒ビールをいただきながら、翌日以降の行程を天気予報とにらめっこしながらいろいろと考えました。
結局、3日目の天気は風雨、4日目も雨ということだったので、2日目に荷物をヒュッテ大槍においたまま、槍ヶ岳の山頂を踏みピストン、上高地へ向けて下山開始することにしました。
3日目の雨に備え、横尾まで下山しておけば雨が降ってもなんとか帰れるということで計画は固まりました。
その後は、以前から良く知っている山小屋の主人ともいろんな話をしながらまったりとした夜を過ごしました。
平日だったこともあり小屋は空いており、かなり疲れましたが頑張ってあがってきたかいがあり、快適に過ごせました。
2日目
2日目は、そう長くない行程なのでゆっくりと起床します。
とりあえず良い天気です。
槍ケ岳もくっきりと見え、富士山をはじめ360度、たくさんの山々を望むことができました。
これまたおいしい朝食をいただき、大満足。
槍の穂先が込み合わない時間帯にということでゆっくりと準備し小屋を出発。
東鎌尾根から槍の穂先は、ヘルメット装着推奨区域ということなので、持参したヘルメットをかぶり歩き始めます。
岩あり、小さなハシゴありとなかなか楽しい道をゆっくりと槍ヶ岳山荘まで進みます。
徐々に穂先が近づき大迫力で迫ってきます。
そして、槍ヶ岳山荘前に到着。
ここまで来たら西鎌尾根からずっと続く双六や三俣、行く予定だった鷲羽、他にも水晶や黒部五郎、薬師岳もくっきりと見え、空の雲が山肌に映りとてもきれいな景色が見えました。
ここでちょっと休憩。
ここまで持ってきたストックを小屋前にデポし、山頂に向け再出発。
keronsさんに先行してもらい、ゆっくりと登ります。
待っている間にどうやったら高度感が伝わるかなぁとか考え、あちこち写真を撮りながら登っていきます。
気温も低く、素手で登っていると手が冷え切ってくるので、待っている間に手袋をして手を温め、素手で登るというのを繰り返しました。
そして、最後の二連ハシゴを登り切ると山頂です。
山頂には、先に登っていた方が2名おりシャッターを押してくれるというので、早々に記念撮影だけ済ませました。
さすがに連休初日のこの時間なのでほとんど人がいないので写真を撮ってもらう人も貴重です。
後は、360度の景色を楽しみ、写真を撮り、今回もつれてきたリサガスも記念撮影しました。
360度見渡せる晴天の景色に名残惜しさはありますが、下山もあるのであまり長くいすぎるわけにもいかず下山開始。
下りほど慎重にということで気をつけて下山しました。
そして、槍ヶ岳山荘に到着し、ちょっと休憩。
売店やキッチン槍を物色し、チョコクロワッサンを購入。
ここでゆっくり食べてしまうと帰るのが嫌になるので、とりあえずこれを持ってヒュッテ大槍まで戻り、そこでお茶をすることに。
尾根を慎重に降り、無事に小屋に到着。
ココアとチョコクロワッサンでティータイム。
まったり休憩してしまいました。
後は降るだけ。
しかし、ここに到着した時から気になっていたものが…。
昼食時間にあるラーメン。
しかし、これを食べるにはあと30分以上。
11時からの昼食を食べるとそれだけ下山も遅くなる。
さすがに横尾までといっても、到着があまり遅くなるとまずいといろいろ葛藤しましたが、やはり悔いを残さないように食べることに。
11時を待ってラーメン(担々麺)を注文しランチタイム。
これで悔いもなく、おなかも大満足。
時間が押し気味なので、下山準備をし、小屋番と一緒に記念撮影し、名残り惜しいヒュッテ大槍を後にします。
ヘロヘロになって登ってきた急登を一気に降ります。
登りはあんなに大変だったのに下りはあっという間に分岐まで。
だんだん空模様が怪しくなってきたので、先を急ぎます。
が、ここからは単調ですがなかなか足にくる降り。
細心の注意を払いながら慎重に降ります。
天狗原の分岐で軽く休憩。
このあたりで雨がポツリと当たります。
なんだかのんびりしていられず先を急ぎます。
後は黙々と下り、傾斜は徐々に弱くなり、しばらくすると大曲に到着。
ここまでこれば、槍沢ロッジはもうすぐ。
まだまだ続く下りをひたすら下山。
足はだんだん疲れもたまって、惰力になってますが何とか槍沢ロッジに到着。
最後の横尾までの下りに向け、しばし休憩。
雲が増え、だんだん暗くなってきているので、最後の力を振り絞り横尾へ向かいます。
ここまで来ると足が本当に惰力で歩いてる感じになってました。
ようやく森が開け、横尾へ到着。
荷物を置いて、早速お風呂へ。
お湯で汗を流せるだけでもめちゃめちゃさっぱりしました。
さっぱりした後は、ビールでお疲れさまの乾杯。
この日もまたあっという間に夕ご飯。
満腹になった後は、もう一杯。
明日は横尾からの3時間と思うだけで、気持ちに余裕が(笑)
天気も良くないので、長い夜は時間を持て余していましたが、19時から山岳警備隊の方の安全登山の講話があるということでそれを聞きに。
ヘルメットの大切さなどを再認識しました。
疲れがたまっているせいか、アルコールのせいか、消灯となりベットに横になるとあっという間に眠っていました。
3日目
夜中から音がしていましたが、予報通り雨の朝です。
それでも私たちは上高地へ向かうだけなので、ゆっくりしていますが、これから山へ向かう方々もたくさんおり、ある意味感心して見送ってしまいました。
ゆっくり朝食を食べ、コーヒーを飲み、ゆっくり準備をし、7時半ごろようやく出発。
雨が強く降ったり弱くなったり繰り返していますが、3時間ということである意味余裕。
でも体は正直で前日までの疲れで、平坦な道さえ重い足取り。
とりあえず徳澤のソフトクリームを目指して歩きました。
そして徳澤へ到着。
ソフトクリームを食べ、大満足。
そして雨の降る中、再出発。
明神を経由し、上高地へ。
間もなく小梨というところで、激しい雨が。
あっという間にあたりが水没。
当然、雨具を着ている自分たちもびしょ濡れになり、靴も浸水。
どうにかこうにかで河童橋に無事到着。
お土産だけ物色し、ゲット。
バスターミナルへ向かいました。
ここで、雨具などを脱ぎ、荷物を整え、平湯行のバスを待ちます。
到着した定期便には乗れず、臨時便に乗車。
濡れた荷物に押しつぶされそうでしたが無事に平湯に到着。
あまりの空腹に飛騨牛まんを食べ、おなかを満たしました。
冷えた体を温め汗を流すためにひらゆの森へ。
気持ち良い温泉に入り、汗を流し、疲れも軽減されました。
次は、おなかを満たすために高山へ向かいます。
飛騨牛を食べれるところと探していましたが、車を停めれてと考えていると郊外の方が良いのではということで、高山までの道沿いにあった自然薯とろろめしの食事処へ。
ここで、飛騨牛の陶板焼きととろろめしを食べ贅沢なランチとなりました。
そして、高山でkeronsさんと別れ、帰路につきました。
今回、計画から二転三転としましたが、天気の状況からしてベストな計画となったと思います。
ただ、最近の体力不足がなかなか解消されないままの山行だったので、バテてしまったりと今後に課題がたくさんあった山行となりました。
それでも好天の中登れた槍ヶ岳、宿泊したヒュッテ大槍での時間、たくさん食べた満腹登山(笑)は、とても有意義な時間となりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2f69a0b562207fe539cc53dee0a712ddde.jpg)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する