龍王岳東尾根
- GPS
- 61:51
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 702m
- 下り
- 1,314m
天候 | 2016/9/24(土)曇り時々晴れ 2016/9/25(日)霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
その他周辺情報 | ●一の越山荘:素泊まり(5,500円) ※スタッフの方に許可を頂いてから、食堂で自炊させて頂きました。 ●湯けむり屋敷 薬師の湯(700円)JAF会員は100円引 http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ |
写真
感想
初級バリエーションルート 龍王岳東尾根&I峰北壁に行ってきました。
立山エリアでは、剱、雄山、大汝山、別山には行ったことがあったのですが、龍王は初めて。
龍王岳・・・
アプローチが楽、クライミング中に見える景色が最高。
一般登山道での登頂から、ロープ不要の東尾根クライミング、
初級登攀ルートの北壁、かなり立っていて難しそうな南壁・・・とマルチで楽しめるお買い得な山でした。
2016/9/24(土)
●扇沢〜黒部ダム〜室堂〜一の越
当日朝、横浜発。トロリーバス&ケーブルカー&ロープウェイで室堂へ。
室堂の紅葉は見頃〜見頃少し前くらい。
とくにナナカマドの赤がとても綺麗。
写真を撮ったり、立山の景色を楽しんだりしつつ、遊歩道と少しの上り坂を経て一の越山荘へ。
自身に写真の技術がないので、msatoさんにカメラを渡し丸投げしたり(笑)。
日の入りの時刻。
雄山真下にある一の越山荘からは、雷鳥沢方向の景色と見上げる雄山がとても綺麗。
山荘の部屋から龍王岳取り付き&全容を眺め、アプローチの予習。
一の越山荘は個室、水洗(!)、食堂での自炊可、スタッフさんが優しい素敵山荘でした。
msatoさんプロデュースの芋煮はお醤油味の仙台風。〆はうどんで(^-^)。
2016/9/25(日)
●アプローチ
薄くガスがかかる中、6:00前に出発。
東の一の越への登山道を途中から外れ、取り付きに向かいます。
踏み跡はほとんどないですが、目指すところは明瞭。
小屋から30分くらい。尾根下の小さい池が目印。
●東尾根〜I峰北壁
東尾根取り付きでハーネス&ガチャを装備し、アプローチシューズで登攀開始。
出だしが少し悪く、ロープを出す場合もあるようですが、ジムで登っている人ならロープ無しで大丈夫。
「登れると思うならチャレンジして良いよ(by msatoさん)」とのことだったので、I峰北壁にチャレンジすることに。
東尾根からトラバースし、登れそうなルート下&ビレイ出来そうなスペースを見つけ、クライミングシューズ装着。
・トポなし(登山大系には載っているらしき)
・グレード不明
・残置なし(後でハーケン発見)
「行けるかどうか」「どこを行くか」は自身のルーファイで判断という状況でのクライミング。
出だし、今までのクライミングの中で一番緊張しました。
1P目 yachimayuリード
カムと小ピナクルで中間支点を取る。
ルート取りが悪くてロープが重くなったので、登攀しやすそうなルートの下でカム2つで支点構築。
次のピッチも出だしハーケン以外に支点が無さそうだったのと、壁の上の見えない先がどうなっているか分からなかったので、支点にカム3つを使ってしまうことにためらい、2つに。
もろい部分もありますが、クラックあり・スメアリングで突破可な楽しいピッチ。
2P目 msatoリード
適度なクラックが入り、小さなスタンスも豊富で、気持ちよく登れるピッチ。
壁を抜けた先で東尾根に戻るので、小さなスペースで注意しながらシューズを履き替える。
●II峰〜III峰
ところどころ木登りあり。
一部、薄〜い踏み跡がある部分も。
II〜III級程の岩稜越えですが、人が(あまり)入っていない感が良い。
●III峰前で
後続もいないので、ここで南壁を眺めたり、クライミング講座をやったり。
問い「ここは安定したテラスです。支点を作り、セカンドを引き上げましょう。」
足場は腰掛けられる程度の広さ(と仮定)。少し上と足元にハイマツ。
壁面の凹凸やハイマツを使えないかあれこれ思案。
中々適度なリスを見つけられず、強度チェック中に岩が剥がれたり。
自身の引き出しの少なさにしょんぼり。
さらりと適当な横リスにハーケンを打ち込んで、支点を作るmsatoさんに感動。
ハーケンを打つ練習をしたりしている間に晴れ間が現れ、谷側の紅葉を堪能することも出来ました。
●山頂〜一の越
一般登山道で一の越に降りてくるのですが、東尾根に平行に走る登山道なので、今まさに登ったルートを見ながらの下山。
同じ高さでルートを見られる機会なんて滅多にないので、道すがらも写真を撮ったり、ルーファイしたり。
●下山:一の越〜東の一の越〜雷鳥平
東の一の越までは、雄山をトラバースする形で高低差もなく周囲の紅葉を楽しみながら下山。
おぉ!こちら側からだと、龍王岳東尾根を正面から見たり、南壁を見たり出来るのですね。
東の一の越では、黒部ダムを含む360度景色を堪能。
立山方面にガスがかかっていたのが残念でしたが、ダムからだと見えなかった赤沢岳奥壁も見えます。かっこいい。
東の一の越〜雷鳥平は、ロープウェイの下をやはり紅葉を楽しみながら(若干笹薮を分け入りながら)下山。
紅葉の中、下から眺める立山の稜線も○。
1泊2日とは思えないくらい充実した山行でした。
素敵ルートを提案してくれ、今回は自身の好きにやらせてくれたmsatoさん、ありがとうございました!
ここは本当にお勧めルートです。
また紅葉の時期に、ハイキング・縦走・クライミング等 色々な人と来たいと思います。
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