八柱山〜雨池〜白駒池周遊
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 685m
- 下り
- 693m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
八ヶ岳のめぼしいピークは全て登っているが、残ってしまった八柱山。ピークというほどでもないコブだが、三角点はあり、東山麓の顕著な登山ルートでもあるので、片付けたい気になった。
霧の中を走り抜け、八千穂自然園は高曇り、まあまあの天気だ。10月に入ってからの異常高温のためか、白樺や唐松の葉はまだ黄色くなりはじめた程度だ。しばらく林道を歩き、沢を渡ると間もなく、八柱山への標識がある。林道の進行方向は「雨池」と標示されており、確かに、これを下ってくれば小周回コースができる。渋滞前に帰りたいときの半日コースにちょうど良さそうだ。唐松林の下生えは熊笹だが、刈り払いはされており、歩きにくいことはない。稜線に出た頃から雲は切れはじめ、太陽が覗くようになる。周囲の唐松は原生林ではあるまいが、岳樺やナナカマドが交じり、適度な自然さがある。思いがけず良いコースだった。頂上が近づくにつれ傾斜は増し、前日の立ち仕事の疲れで脚が上がらない。ようやくたどり着いた山頂はアンテナがランドマーク。樹木が繁って、一部の方向しか開いていないが、そこも今日は雲海が望めるだけだった。
頂上から一歩進むと樹相ががらりと変わり、黒木の森となる。岳樺やモミの巨木が聳え、しかし陽が差し込んでいるので陰気くさくはなく爽やかだ。無名の池や苔のじゅうたんが左右に現れて飽きることがない。本当に拾い物のようなプロムナードコースだ。やがて下り勾配になると程なく雨池畔に降り立つ。いくらか色づいた岳樺を背景に、池は秋の陽光に穏やかに照らされている。久し振りの景色を眺めながらゆっくりコーヒーを味わう。
ここからはポピュラーコース。麦草峠へは前後を熊鈴にはさまれてしまい山に集中できなかった。峠から白駒池はまさに連休の観光地。未踏の信濃路自然歩道をトレースするために周回コースにしたのを後悔するほどだった。さらに、歩行者天国のような遊歩道を、熊鈴をジャラジャラと鳴らしながら歩く登山姿の人の少なくないことには呆れるしかなかった。時間も押しており、白駒池はチラ見で通過。八千穂への下りに入ると、やっと静寂が戻る。北八ツの森は、私の気持ちや人間の行為などに関係なく佇んでいる。国道が閉鎖されてから、心ゆくまで歩きたい。
道路に出ると、こんなところまで路駐が連なっている。切り開かれて陽の当たる道路端の方が美しい紅葉が目に付くのも皮肉ではある。標識に従い、自然歩道に入る。林道を右に分かれるとすぐに剣ケ峰。足下からは霧が湧き起こっているが、先ほど歩いた八柱山から雨池への緩やかな稜線が望めるのが嬉しい。この先は痩せ尾根になり、霧に包まれて高山的な雰囲気が味わえた。日暮れが近づき気持ちは焦るが、ここで怪我などしてはならないと、自分に言い聞かせながら歩く。濃い霧の中、急斜面を下っていくと、右にゲレンデが見えてほっとする。間もなく道はゲレンデの草地に降り立ってしまい、道形がはっきりしなくなるが、地図を見て左寄りのスキーコースの端を下っていくと、標識に従ってゲレンデを離れ、すぐにペンション街に出た。薄暗くなりかけた自然園の駐車場には、車は2、3台しか残っていなかった。
(総括)
赤線つなぎのつもりだった八柱山から雨池は予想外に良いコースで満足できた。秋の北八ツの風情は味わえたが、やはり白駒池は連休中は避けるべきだったか。
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