つ…つ…月が綺麗ですね@早川尾根
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,667m
コースタイム
12:03 北沢峠
12:15 北沢長衛小屋
(登り尾根、標高2450付近で昼食&仮眠 計60分)
15:09-15:26 栗沢山
16:28-16:36 アサヨ峰
16:59-18:47 アサヨ峰ひとつ東のポコ(2720m) 月待ち&夕食
19:03-19:08 ミヨシノ頭
20:25-20:33 早川尾根小屋 水汲み
21:00 広河原峠
21:58-22:07 赤薙沢の頭
22:18-07:38 白鳳峠 ※仮眠〜天気待ち
(夏道下降中、標高1850付近でザック捜索支援70分)
10:54-11:14 白鳳峠入口
11:27 広河原ビジターセンター
※白鳳峠での天気待ち
01:00白鳳峠発で高嶺を越えて月下の鳳凰三山を歩く計画でしたが、00:30時点で山がゴーゴー鳴っていました。月や星は輝いていたので02:00まで時間待ちをしてみましたが、風が止んだのは02:30頃でした。2時間かけて地蔵・薬師まで行ったとしても月没(04:30頃)になってしまうため、無理せず広河原へ下山することにしました。
(e-hara1990記)
天候 | 快晴!! (e-hara1990追記) ・帯状に連なる高気圧の圏内で、夕方・朝方も含め基本的には無風・快晴だった。 ・空気が乾燥しており、ビバーク時も寝袋等への結露はなく快適だった。 ・月が中天に昇った後の0時〜2時の間のみ、かなり風が吹いていた。 3時には野呂川の沢音が聞こえるほどの静寂が再び訪れたのは不思議。 ・夜間を通して強風時でも雲は沸かず、月が眩しくて眠れない程であった。 ・尚、本計画は週末にかかる満月を狙って一年以上前からチャンスを伺って準備しました。 http://koyomi8.com/moonage.htm?cmd=20161009110 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
◎駐車場状況 土曜の9:00過ぎ位と遅目の到着でしたが、紅葉のピーク時期と少々ずれたせいか夜叉神峠登山口の駐車場には余裕がありました。 ◎中央道渋滞 早朝に出発したことで行きの中央道の渋滞は回避できました。帰りの中央道は甲府昭和を14時台に乗りましたが小仏渋滞に捕まりました。 その後渋滞は30kmまで伸びたようです。秋の好天の日曜日は早くから渋滞が始まりそうです。 ◎バス・タクシー ・芦安⇔夜叉神⇔広河原 バス http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2016hirogawara.htm 乗合タクシー http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/taxi.htm 広河原⇔北沢峠(バス) http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/shisei/soshiki-syokai/norin-syoko-bu/kankou-shoukou/files/wxb1s4 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ◎北沢峠⇒栗沢山 急坂となだらかな坂を交えての登りです。栗沢山の山頂近くまで樹林ですが抜ければ素晴らしい展望が待っています! ◎栗沢山⇒アサヨ峰 それまでと打って変っての岩場歩きです。明るい時間帯であれば問題ないかと思いますが歩きにくい箇所や岩場の通過がありますので慎重に。 ◎アサヨ峰⇒早川尾根小屋 ハイマツ帯と樹林帯の境界付近を歩きます。ハイマツに道が隠れている箇所は明るい時間帯でもご注意を。 ミヨシノ頭を通過し一旦下降した後50mくらい登り返せば、あとはアップダウンを繰り返しつつ緩やかにくだって早川尾根小屋です。 ◎早川尾根小屋⇒白鳳峠 暫くは樹林の中アップダウンの少ない道を歩きます。50m程下って広河原峠。 白鳳峠へは先ずは100m弱の急坂の登り返し。その後緩やかに登ります。 赤薙沢ノ頭付近の崩壊地の巻き道は明瞭とまではいきませんが踏み跡は十分判別できます。 ◎白鳳峠⇒広河原 下り出して暫くは展望に優れたガレ場を下ります。晴れていれば北岳を正面に見ながらの気持ちの良い道です。 樹林帯に入ってもしばらくは比較的歩きやすい道ですが、終盤林道が近づいてくると勾配も急となり梯子等も出てくるので慎重に。 (e-hara1990追記) ・アサヨ峰から東のコルへ下る夏道上(かなりコル寄り)で、 一箇所テーブル状の岩の上を歩けるが、甲斐駒側がスッパリと切れている。 夜間(日中でもガスが沸いている場合)は、ブッシュ沿いを歩く方が確実。 ・樹林帯ではピンクテープが散見されるが、 赤薙沢の頭手前の最近できた巻き道には、ピンクテープは無かった。 踏み跡も未だ浅いので、夜間は慎重なRFが必要となる。 ・概ね下りではe-haraがRFをし、登りではkei氏にRFをお願いした。 不明瞭な場所では強力手持ちライトを使用し、二人で判断した。 ・夜間の岩稜歩きの条件については、風・気温・視界・装備・体調のうち、 普通のパーティであれば我慢できるのはせいぜい1つ。無理して2つ程度であろう。 今回は0時半に起きた時点で、二人で協議し、 ”が強い× 高山病気味の頭痛あり△ 7い離宗璽襪剥がれた△ さげ垢隼覲Δ鰐簑衞気掘 という条件を考慮し高嶺を越えることは諦めた。 ・3人以上のパーティや2人でも対等な意思疎通ができないパーティでは、ナイトハ イクは勧めない。逆に冷静な判断ができる人であれば、月下の稜線歩きはソロでも 充分に楽しめるのではないだろうか。 |
その他周辺情報 | ■かつや ◎国立府中IC店 『聖地』です。日曜17時ごろの入店でしたが店内は空いていました!! http://www.arclandservice.co.jp/katsuya/shop/313.html ◎甲府昭和IC店 今回チャンスがあれば行こうとしていましたが中央道の渋滞が伸びそうでしたので見送りました。開店が7時であればもっと活用出来そうなのですが… http://www.arclandservice.co.jp/katsuya/shop/209.html ■「月が綺麗ですね」とは♡ http://matome.naver.jp/odai/2141849251405792101 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
個人装備 |
保温水筒
ハンモック
マット
コンパス・ 地図
ヘッドランプ×2
寝袋
ダウン
雨具
フリース
防寒靴下
靴・ストック・手袋
GPS
電池・スマホ
|
---|---|
共同装備 |
ナベ(い)
ストーブ(け)
強力ライト(い)
|
備考 | (e-hara1990記) ・装備品は紛失防止のため、服装から細々としたものまで明るい色のものをチョイスした。 また黒いものには蛍光テープや蛍光細引きを付けておいた。 ・ヘッデンは各人2つ持参し、行動中の電池切れには電池交換ではなく、予備のヘッデンに交換して対処した。 ・また、パーティで1つ大光量の電灯をポケットに用意し、RF不明な場合のみ使用した。 ・早川尾根の下りで、靴底が剥がれるアクシデントが発生したが、予めストックに巻いて置いた補修用ダクトテープで対処した。 ・稜線上(ほぼ無風)では雨具上下を着て丁度いいくらいの気温だった。 ・樹林帯では雨具を脱いでフリースにしたが、登りでは汗をかいた。 |
感想
ずいぶんと昔に夜明け前の塩見岳へ向かって真っ暗な中を歩いたことがある。満点の星と欠けた月、荒涼とした岩と雪の斜面。確かにそこには宇宙があった。
そんな憧景を追体験したくて、keiさんを誘って月下の鳳凰三山歩きを計画したのは去年のこと。休日・天気・月齢・体調、すべてのコンディションが重ならないことにはなかなか実行に至らなかったが、この週末は千載一遇とでも言えそうな最高の夜を迎えることができた。
ちょっと欲張って月下の摩利支天を写真に撮ろうとしたため、残念ながら鳳凰三山までは届かなかったが、今回は良い経験になった。また来年以降、南御室小屋ベースで白砂の月光散歩を楽しもうと思う。
下山の途中で前夜に登山道から転落しザックを紛失された方にお会いした。小一時間ほどザック捜索の手伝いののち無事発見・回収したが、広河原山荘までの道すがらクライミングの話などをさせて頂いた。『もう還暦になると、昔みたいに思うように身体が動かない。無理はしちゃダメだな』とのこと。甲斐駒と北岳を眺める山旅の終りに相応しい出逢いであったような気もする。
『あの頃が一番楽しかった』とは、登った山も世代も違う氏と私の共通の思い。これからも事故に気を付けながら自分らしい山登りを楽しもうと思う。keiさん今回もお付き合いありがとう。
『満月は明るい』
文字で書くと全くもってその通りなのですが、
その明るさは
ヘッドランプを消しても道がわかる程。
瞼を閉じても眠れない程。
・
・
・
実際に体験してみると想像以上でした。
**********
快晴で風もほとんどなく
気温もそれほど低くないという絶好のコンディションの中、
自身初めてのナイトハイクは
普段見上げる街中よりも
少しだけ月に近づいた早川尾根での月見山行。
地球との距離を考えれば微々たる差かもしれませんが
街灯りから遠くなったせいか
月光は一際美しかったように思います。
暮れ行く北岳を見ながら月待ちをして
夜の帳が下りた後に現れた
北斗七星を冠した甲斐駒の姿は、
『貴公子』の名に相応しい凛々しいものでした。
今回は鳳凰までは届きませんでしたが、
月下の白砂の稜線を歩くのを想像するだけでワクワクします。
又準備を万端にして、その日を迎えられるようにしたいと思います。
11月14日はスーパームーンだそうです。
しかも
68年ぶりにかなり地球に接近するのだとか。
もし晴れているようであれば、
この日の甲斐駒や北岳、頭上に輝いていた月を思い出しながら
眺めてみたいと思います。
e-haraさん、
今回も貴重な経験を有り難うございました。
又の機会も宜しくお願いします!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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keiさん、こんばんは。e-haraさん、初めまして!
アルプスのナイトハイク!
私の頭の中ではナイトハイクって低山とばかり思っていたので、レコを拝見してナイトハイクの概念が変わりました!準備さえしっかりすれば、アルプスの稜線だって歩けるのですね!
日没前の写真が皆キレイだっただけに、日没後の稜線の様子がイメージし難しいのがちょっと残念ですが、でもきっと雰囲気たっぷりな中を歩けたのだと想像しますよ。
レコの前半部分、事前準備の緻密さに感動しました!
夜間行動ならではの道具の準備、明確な進退判断基準。何よりもすごいと思ったのは、現地で感情に流されない冷静な判断。これだけ事前に計画出来れば、どんな所でも安心して歩けるんだろうな、って思いました。
e-haraさんのレコを遡って、私も勉強しようと思いました!
またお二人のレコを楽しみにしています。
どうもありがとうございました。
taisさん、コメント有り難うございます!!
プ、プ、プロポーズはですね…
(妄想)
日没は勿論良かったのですが、日没後はさらに素敵でしたよ!!
人の目って素晴らしいです!
今回は天気が味方してくれたとはいえ
10月中旬のアルプスですので、準備は大事ですよね!
今回は良い経験になりましたし、色々な気づきもありました。
又の機会があれば活かしてみたいと思います!
仙水峠を経ずに直接栗沢山に登頂したんですね。
甲斐駒!凛々しい!!
仙丈!麗しく・・・
北岳は堂々と・・・
写真でも全然残念なんかじゃありませんよ!
それと、月に照らされた貴公子様!
なんだかミステリアスな感じです。
日中の凛々しさとは対照的ですね。
高嶺を断念して白鳳峠からの下山
北岳に向かって下りていくんですね。
大樺沢の右側に陽が射してバッドレスがキレイに映えますね。
ナイトハイクも条件が整って装備をしっかりして臨めばオツですね。
LArcさん、コメント有り難うございます!!
この日は天気も素晴らしかったので
栗沢山からの甲斐駒は
某CMで見るより綺麗だったかもしれません!
ただやっぱり月光下の甲斐駒は一際素晴らしかったです!
白鳳峠からの下山路は
樹林の急坂を延々くだるのかなぁ
良い意味で期待を裏切ってくれた素晴らしい道でした!
ナイトハイクは中々難しいですが、
又準備をしっかりして楽しめればよいなぁと思います!
keiさんの妄想トレーニング、肝心なところで
・
・
・
taisさん、らるさん、おはよーございます!!
ち、緻密な計画というのは後付ked・・・
おっと、失言
実をいうと、寝袋という名のUMAに腰まで食べられてしまい、
どーにもgdgdな二人に
・
・
・
春の守門同様、ちーむ立川の下山判断は素早いですよー
早川尾根、灼熱の太陽の下、栗沢山で水が切れて早川尾根小屋まで瀕死で辿り着いた経験があり。。。
でも、死にそうになりながらもひっそりと静かな森の雰囲気に魅了された素晴らしい場所でもあり。
そんな早川尾根でのナイトハイクとは、なんと贅沢で風流で酔狂な❗
もう、全ての写真が、お二人の感想が、素敵過ぎて酔ってしまいそうです。
楽しそうだな〜。
行ってみたいな〜。
良い刺激をいただきました。
ありがとうございます。
namifujiさん、コメント有り難うございます!!
今回早川尾根小屋は夜間に通過したのですが、
森の中のひっそりとした佇まいは
良いところなんだろうなぁと思えました!
早川尾根は少し地味な印象もありますが、
どこを向いても南アルプス北部の名峰が見えて
素敵なところですね!
月明かりに照らされると
又違った印象になりますので
namifujiさんも是非是非です!!
ステキな一夜でしたね♡
1年前からの計画というも熱いものを感じます
10月の満月というのが、やはりいちばん明るいのでしょうか?
すでにアルプスは寒くなり始めていると思っていましたが、
愛の力で温め合えば大丈夫ですね
でもマジメに考えても、ナイトハイク。
もしかすると、単独ならもっとドキドキ感もあったかもですし、
お二人のかつやで培った信頼感があってこそ、だったのかもしれませんね
そして貴公子の写真、ステキですね。
そんな中、月光に照らされ、無風の中歩けるのもステキな体験。
またe-haraさんの深夜の天候記録をみると、山ならではの世界が
そこにあったのだろうとも思いますし、とてもリアルに伝わってきました。
月が綺麗でよかったです
wwさん、こんばんは
keiさんは貴公子にむかって『バカヤロー』と叫んでいました。
同行者の私にもその理由を明かしてはくれませんでした。
翌朝の気温はー4℃まで下がったそうです
・・・とはいえ、keiさん、UMAに肩まで食べられて幸せそうな顔してましたけどね
月、いいですよー。
空気が乾いてくるこれからの季節、ますます輝きを増してくれると思います
なみさん
楽しかったですよー。
せっかく感動してもらったのに
もーしわけないっす
wwさん、コメント有り難うございます!!
10月半ばということで
標高2000mより上は寒いんだろうなぁと思っていましたが
寒気も愛の力
今回は尾根上を歩いていた時が
無風だったのは本当に幸運でした。
e-haraさんの深夜の記録はそんな事があったんだなぁーと。
(爆睡していたもので
ちょっとだけ目を覚ました時に風が強く吹いていて
次に目覚めた時には風が止んでいたのは不思議でした。
月は素晴らしかったです。
ハイクでも、ハイクでなくても、
時々月を見上げてみるのもよいかもですね!
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