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Yamareco

記録ID: 99006
全員に公開
雪山ハイキング
奥多摩・高尾

浅間嶺・松生山

2010年02月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:29
距離
10.1km
登り
712m
下り
829m

コースタイム

上川乗バス停    09:45
浅間嶺(最高点)   10:50-11:00
浅間嶺(展望台)   11:10
松生山       11:45-11:55
峠の茶屋      12:55
時坂峠       13:05
いっぷく亭 遊   13:30-14:10
払沢の滝入口バス停 14:15
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2010年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
武蔵五日市駅 09:00-(西東京バス)-09:34 上川乗バス停
(帰り)
払沢の滝入口バス停 14:20-(西東京バス)-14:40 武蔵五日市駅
コース状況/
危険箇所等
浅間嶺と松生山の間は登山地図によれば赤破線路です。登山道が雪に覆われたこの日は道形もやや不明瞭でしたが、単純な尾根道で紛らわしい分岐はなかったので、積雪がなければ迷う心配もなさそうでした。
それ以外の区間はすべて赤実線の一般路で、難所や急坂などは全くありません。特に上川乗から浅間嶺休憩所までの登りは、穏やかでとても歩きやすかったです。

なお一般的に浅間嶺の頂上とされているのは、標識が立ちベンチなども置かれている展望の良い地点ですが、その地点は最高点(903m)ではありません。
最高点は、少し下った所にある東屋やトイレなどがある休憩所から、人里峠や数馬へ向かう道に入って、少し西へ進んだ所にあります。
雪の中の浅間嶺頂上。上部中央の白いプレートに書かれた文字は「浅間嶺 903m」。
2011年02月12日 10:09撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2/12 10:09
雪の中の浅間嶺頂上。上部中央の白いプレートに書かれた文字は「浅間嶺 903m」。
同じく浅間嶺の頂上で。
2010年02月14日 10:56撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2/14 10:56
同じく浅間嶺の頂上で。
一気に雪深くなった入沢山の頂上です。標識には「入沢山 930m」とありましたが、地形図によれば標識の地点の標高は920m圏です。
2010年02月14日 11:22撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2/14 11:22
一気に雪深くなった入沢山の頂上です。標識には「入沢山 930m」とありましたが、地形図によれば標識の地点の標高は920m圏です。
松生山頂上。今日の最高点ですが、ガスの中で展望はゼロ。
2010年02月14日 11:43撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2/14 11:43
松生山頂上。今日の最高点ですが、ガスの中で展望はゼロ。
撮影機器:

感想

昨日の土曜日は雪。平野部では積雪には至らなかったものの、山間部ではしっかり降った模様なので、2年ぶりに新雪を楽しむ山歩きに出掛けることにしました。
武蔵五日市駅からのバスを上川乗で降りたのは、私のほかには単独行男性が1人だけ。すぐに浅間嶺へ登り始めたその男性の後ろ姿を見送って、トイレを済ませ(きれいなトイレでした)、ゆっくり身支度を整えて登り始めます。

歩き始めると、先行者の足跡はたった2人分だけです。人が少ないのを期待して選んだルートではなかったので、これは嬉しい誤算でした。
でも始めしばらく続く樹林帯の緩やかな道では、積雪はあまり深くありません。
しかも日差しがあって気温が上がったためか、樹木の着氷が融けて水滴となり、頭上からポタポタと落ちてきます。多い所では小雨のような降り方になっていて、その下の地面では雪が消えているばかりか、すでにぬかるみ始めている箇所すらありました。

先行する2人との時間差は小さかったようで、やがてその2人を相次いで抜かしてしまうと、行く手に広がるのは、全く足跡のない真っさらな雪景色です。標高が上がるとともに、積雪も数センチ程度の厚さになってきています。
それでも道型は明瞭で迷う心配は全くなく、新雪を踏んでいく楽しさだけを存分に味わえる、願ってもない状況でした。

ずっと緩やかった道がやや急になって、空が広くなった中を登っていくと、浅間嶺の休憩所に出ました。
ここから、まずは最高点を先に往復します。数馬方面に歩き始めてすぐに、直進する浅間尾根の縦走路から分かれて、左に入る階段状の道を登っていきます。この区間にはすでに先行者の足跡が残されていました。
浅間神社の祠の前を通過して、さらに奥へ進んだところにあるピークが浅間嶺の最高点です。樹林に囲まれて展望はなく、小さな標識が樹木にくくられているだけの地点でした。

先程の休憩所まで戻って、最高点とは反対側にやや急な道を短く登ると、今度は展望台に到着しました。
一般的にはこちらが頂上とされていて、ベンチなどもあるこの場所では、女性3人のグループと単独行男性の計4人が休憩中です。天気が良ければ展望の良い地点ですが、この日はパッとしない空模様で、特に見るべき景色はありませんでした。

浅間嶺の展望台から東へ緩やかに下り、一般ルートが尾根を外して左へ下り始める地点が、松生山への赤破線ルートの分岐点です。
マイナーな山だけに、こんな状況の日に歩く人は少ないらしく、松生山方向には僅かに1人分の足跡が続いているだけでした。積雪はこれまでよりも一層深まって、道筋も不明瞭だったので、辛うじて片道分だけあるその足跡だけを頼りに松生山を目指します。

最初の急坂を登りきって、傾斜が緩やかになると、ほどなく入沢山の標識のある地点を通過します。あまりピークらしい地点ではなく、こんな所に山名が付いていることに少々違和感を覚えたほどでした。
その後、ほぼ忠実に尾根をたどる道は、何度となく小さなコブを越えて行くのが少々煩わしく感じます。しかも着氷の重みで垂れ下がった木の枝などが至る所で道を塞いでいて、それを度々かいくぐって進むので、ちょっとしたヤブ漕ぎのようでもありました。

やがて前方からやって来た男性とすれ違いました。松生山を往復する帰りとのことで、ずっと頼ってきた足跡の主その人だと分かり、簡単にお礼を述べていきます。さらにその男性からは、松生山への分岐点付近で熊の足跡を見たというお話もあって、お互い気をつけましょうと言ってお別れしました。
さらに進むとササが出てきて、その中を通って行くと、松生山の頂上に到着しました。曇り空が続いて展望は皆無ですが、浅間嶺と同様の、無人でひっそりとした雰囲気が実に好ましいです。三角点に積もった雪をどかして、そこに腰掛けて休憩していきます。

松生山までは普段通りに登ってきましたが、やや急な箇所もあった松生山からの戻り道には多少不安がありました。
今日はせっかくアイゼンを持って来ていたこともあり、慣れておくことも兼ねて、ここからはアイゼンとスパッツを装着して下ることにします。

アイゼンを使うのはこれが2回目。1回目が白馬岳大雪渓の登りでしたから、下りで使うのは今回が初めてになります。8本爪の軽アイゼンですが、なにしろ柔らかい新雪だけに、普通に歩くだけで良く効いてくれて、登る時よりもむしろ快適なくらいに楽に下れるのは驚きでした。
至って順調に入沢山を通過して、難なく松生山への分岐点まで戻ると、もうその先に残すのは良く歩かれた広い道だけでした。それなりの傾斜が続いた小岩への分岐点付近まではアイゼンを着けたままで下りましたが、その先で外して普段の装備に戻ります。

やがて道が沢に沿って下り始めると、雪はこの時間までにかなりの部分が消えかかっていて、問題なく歩ける状況に変わりました。
冬季休業中だったそば処「みちこ」の前を過ぎ、峠の茶屋まで来ると、一旦山道は終わります。しばらく車道を歩いた後、時坂峠から再び山道を下り、時坂の集落内に入れば、もう歩く距離も残すところ僅かでした。

バスに乗る前に、払沢の滝への分岐の少し手前にある「いっぷく亭 遊」に寄って腹ごしらえしていきます。注文した「つけとろそば」は、やや太めでコシのある麺がちょうど好みで美味しく戴きました。ただし、量はやや控え目だったので、大盛りにするか、ごはんとのセットにしたほうが良かったかもしれません。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_01_03/mt2010_01_03.html#20100214

写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-02-14

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