金剛堂山 どんより紅葉ハイク
- GPS
- 05:37
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,136m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
*ただし今回は栃谷登山口への林道が工事中のため、スノーバレー利賀を経由するう回路を通行しました。 五箇山ICから栃谷登山口までの道はすべて十分な幅があり(ほぼ2車線の道)、快適です。 栃谷登山口Pの駐車スペースは20台くらいでしょうか。1室のみの洋式トイレがあり、水洗でまずまずきれいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体に危険個所等はありません。 ところどころで登山道の真ん中にヌタ場ができており、ぬかるんでいる個所があります。 |
その他周辺情報 | 天竺温泉の郷 http://www.tenjiku-onsen.com/ *案内看板に水曜定休と書かれていました。 |
写真
感想
出勤を覚悟していた土曜日でしたが土壇場になって休めることになり、あれこれ行き先を検討する時間もなかったので先週も候補に挙がっていた金剛堂山へ出かけることにしました。
先週末は、やはり富山の僧ヶ岳からの駒ヶ岳と飛騨の籾糠山に登ったのですが、思いのほかブナの黄葉が素晴らしかったので今回もそれに期待しての選択でもあります。
【栃谷登山口〜1346m(片折岳)】
工事の重機やトラックがスタンバイ中の林道を走り到着した栃谷登山口Pにはすでに先客の車が数台。いそいそ支度を始めるとまもなく工事が始まりました。そうかもう8時なんだ、今日は久しぶりにゆっくりスタートとなってしまいました。
百瀬川にかけられた鉄板の橋を渡り道標に従って登山道へ入ります。しばらくは栃谷の流れに沿って進んでいきますが、見上げる斜面の木々はずいぶん色づき始めています。紅葉前線は登山口まで降りてきているんですね。
やがて登山道は栃谷を渡渉してジグザグに斜面を登っていきます。早くも下山してきたハイカーとすれ違い。もしかしたらキノコ採りだったのかも?
途中、左手植林が続き気分を害する(林業関係者のみなさんごめんなさい)部分もありますが、じきにブナの多い道となり視界の及ぶ限りは全て自然林となりました。特にブナ原生林と書かれた道標の立つあたりしばらくの道は黄葉も盛りでとても素敵でした。ただ惜しいのは予報に反した曇り空のせいで、せっかくの黄葉の輝きが見られないことです。
そして灌木交じりの紅葉のトンネルが続く登りをこなすと、地形図にある1346m(片折岳)に到着しました。
【1346m(片折岳)〜前金剛】
ここから一旦緩く下っていきますが、行く手には金剛堂山山頂部が姿を見せ、そこへ向かって紅葉の道が続いているのが確認できると気分は高揚してきます。
再び登りになった道では尾根上は灌木が主体ですが、トラバースする区間では美しいブナ林も見られ、その樹間から望む山肌は秋色そのもの。今年は不作と言われる紅葉も、日差しのない中でこれだけ楽しめるなら十分に及第点をつけてあげるべきでしょう。
さらに、すでに下山してくる何組かの先行ハイカーとすれ違いながら山頂に近づくあたり、ハッとするような紅葉を眼下の山肌に見つけ足が止まります。すれ違うハイカーも、これが今日一番の紅葉だとおっしゃる。しっかり堪能しておきましょう。
そしてうまい具合に先行ハイカーがすべて下山して無人となった金剛堂山(前金剛)に到着です。ところがとたんに冷たい風が吹き付けてきて、一気に汗が冷やされ寒くてじっとしていられない。曇り空ながら、白山や北アルプス、御嶽山など一等三角点から見えるべきものが全て姿を見せているという見事なパノラマが広がっていますが、滞在もそこそこに上着を着込んでさらに先へと続く道を奥金剛目指して進むことにします。
【前金剛〜奥金剛】
灌木は葉を落とし、すっかりベージュになった草原と背の低い笹に覆われた広くのびやかな尾根を、緩くアップダウンしながら進む奥金剛への縦走路はやはり今日のコースのハイライト。金剛堂山を象徴する風景です。
立派な歌碑のある小広場?を過ぎるとすぐに中金剛へ。ここが金剛堂山の最高地点となるようです。ここまでなら前金剛からさしてアップダウンもないので、せっかく金剛堂山を登ったのならここまでは足をのばしておきたいものです。
ここからさらに奥金剛までは見た目かなり遠くに感じますが、進むたび少し角度が違っていくだけで変わっていく草原と山岳展望の風景を楽しんでいれば、少しのぬかるみ通過を除けばさほど苦になることもなく到着できました。
ここでザックをおろしランチ休憩とします。前金剛よりは風はずいぶんマシで、カップラーメンとコーヒーのためのお湯を沸かすのに大きな支障はありませんでした。
さて、そろそろカップラーメンが出来上がろうかというところで後続の4人組ハイカーが到着。そのうちのおひとりが、カメラのレンズキャップを取り出し、「落とさなかった?」と尋ねます。なんと、まさにブナ原生林のあたりからなくなってることに気づいていた私のレンズキャップではありませんか!拾ってくださっていたなんて、ありがとうございました<(_ _)>
【ピストンで下山】
ランチ休憩を終えて下山を開始します。このまま先へ続く道をたどり林道に降り立ち、長い林道を延々歩いて戻るという選択肢もあるようですが今日は往路を戻ります。
日差しを受け明るかった北アルプスもすっかり光を失い、ここ金剛堂山の空はますます雲が厚くなってきました。今日の天気予報は当たらなかったようです。
前金剛に戻って再び紅葉を楽しみながら下っていると、まだ何組かのハイカーが登って来るのに驚かされます。確かに2時間半で登れる山とはいえ、日暮れの早いこの時期ですからね。
やがて林道工事の重機の音が大きくなり駐車場が近づくと、全く予報になかったハズの雨がパラパラ落ちてきました。ヤレヤレ、ほとんど影響のないタイミングだったのは幸いでした。
日差しがなかったのは残念でしたが、紅葉も十分に楽しめ満足な山遊びとなりました。
不作と言われる今年の紅葉ですが、それは紅葉期の早い標高の高いところの話で、これから色づく標高の紅葉はもしかしたらいい色になる可能性もあるんじゃないか?という気にさせてくれた金剛堂山の紅葉でした。
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