有明海をカヤックで渡って雲仙普賢岳に登る2016

2016年10月22日(土) ~ 2016年10月23日(日)

• GPS: 16:14
• 距離: 50.9km
• 登り: 1,789m
• 下り: 1,782m

コースタイム

1日目

• 山行: 15:01
• 休憩: 1:14
• 合計: 16:15

6:04 スタート地点
10:36 11:00 大野木場砂防みらい館
11:36 11:40 大野木場登山口
11:47 11:48 牡丹山
13:24 13:24 萬仙平
14:13 14:28 仁田峠
15:04 15:05 紅葉茶屋
15:06 15:07 鬼人谷口
15:53 15:57 立岩の峰
16:14 16:29 雲仙岳
16:45 16:48 紅葉茶屋
17:24 17:25 仁田峠
18:08 18:08 萬仙平
19:22 19:24 牡丹山
19:31 19:34 大野木場登山口
20:19 20:19 大野木場砂防みらい館
22:19 ゴール地点

天候

雨

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車 船

コース状況／危険箇所等

大野木場登山道は利用者が少なく、人とも会わないし登山道が荒れている。
スナメリ、サメ、キジ、イノシシなど野生動物とよく遭遇した。

その他周辺情報

島原の平野鮮魚店、海鮮丼はおススメ！

写真

10/22 6:03

午前6時まだ夜明け前、長洲総合スポーツセンターの海岸からタンデムカヤックで島原を目指し、雲仙普賢岳を登ります。

10/22 6:08

造船所の灯りで、港湾を漕いでるうちに空が白み始める

10/22 6:29

今回の相棒は、三郡山縦走でご一緒したFさん、実にパワフルな人です。

10/22 7:52

2時間ほどで島原城が見えてきた。
この間にスナメリや小型のサメともよく遭遇した。

10/22 8:14

島原港を通過し島原外港へ

10/22 8:20

200年前の眉山山体崩壊で、海に転げ落ちた岩の上からカモメが出迎えてくれた。

10/22 8:40

島原外港の南にある秩父が浦公園に入る

10/22 8:49

島原上陸、カヤック20キロは約2時間45分でした。

10/22 8:56

ここ秩父が浦公園は昨年、田中陽希さんのグレートトラバースで、熊本新港からカヤックで渡って雲仙普賢岳を目指した、島原での起点です。

10/22 9:32

ここからライフジャケットを脱いでザックを背負い、サンダルから登山靴に履き替えて、雲仙普賢岳を目指します。

10/22 9:35

市街地を水無川沿いに歩く

10/22 10:09

天気が良ければ、平成新山が水無川の上流に見えるはずだが、今日は終始、雨に打たれながら歩くことになった。

10/22 10:36

秩父が浦公園を出発して1時間ほどで、25年前の火砕流で被災した大野木場小学校に立ち寄る。

10/22 10:37

秒速50mの火砕流直撃を受けた反対側の窓ガラスは、すべて割れて無くなっていました。
幸い避難して犠牲者は出ていませんが、周りの木造住宅は、風圧だけで倒壊した家もあったそうです。

10/22 10:54

大野木場小学校被災校舎砂防みらい館に寄ると、職員の方が丁寧に被災当時の話をしてくれました。

10/22 11:12

砂防みらい館を後に普賢岳に向けて歩く、畑にはイノシシの足跡、山の中にもイノシシが耕した跡が沢山ありました。

10/22 11:14

雨の中、舗装路を延々歩く

10/22 11:38

秩父が浦を出発して2時間で登山口に到着
寄り道がなかったら1時間半かな。

10/22 11:40

ここから200mくらい蜘蛛の巣地獄が始まった。

10/22 11:47

Fさんに蜘蛛の巣を払ってもらい進む

10/22 11:50

牡丹山を下ると、少し開けた斜面を上がって行く

10/22 11:53

駄菓子でしばし休憩、ワサビパワーで目が覚める

10/22 11:56

ここからは定点カメラがある小屋まで急斜面急登になる、今回のコースで一番キツイ場所だ。
しかも登山道は利用者が少ないためか荒れ果てていて、目印も少なく迷いやすいので注意

10/22 12:11

ブツブツの木

10/22 12:12

マムシ草の群生してる場所、帰りは日没となるので、目印として覚えておきます。

10/22 12:30

30分ほどで急斜面を登り切り定点観測所に到着、この急登は1時間以上に感じた。

10/22 12:46

急斜面は1時間で800mしか進んでない、あと仁田峠まで3キロ、ここからは緩いアップダウンで上がっていく

10/22 12:56

定点観測所から10分ほど歩くと車道に出る、写真では判りにくいが、たぶん観測所整備のための車道で、車一台がやっと通るほどです。

10/22 13:15

車道を横切り登山道へ、ここからはキレイに整備されている。

10/22 13:28

30分で1.6km進んだ、スピードが上がってくる。

10/22 13:49

大野木場登山道に入ってから2時間、仁田峠のロープウェイ乗り場が見えてきた。
あそこには冷凍炒飯の自動販売機がある、昼飯はそれに決めていたので、乗り場が炒飯屋に見える

10/22 13:59

雨で沢の水が増えていた。

10/22 14:05

旧陸軍、軍馬の放牧場の水場跡

10/22 14:06

こんな歴史です。

10/22 14:11

仁田峠到着！めしメシ！

10/22 14:12

ガーン！炒飯屋閉店( ゜Д゜)雨のせいなのか土曜日なのに観光客が一人もいない、理由は不明。
自動販売機も使えませんでした。

10/22 14:27

ここで行動食のビスケットを食べつくし、あとは飴と水と体にため込んだ脂肪で頑張る！
ゴールの雲仙普賢岳が見えてきました。

10/22 14:44

登山道は、メジャールートなので各段に整備されている。

10/22 15:02

紅葉茶屋を通り過ぎ

10/22 15:05

鳩穴分かれに進む

10/22 15:12

風穴、冷たい風が出てました。

10/22 15:27

二つ目の風穴も冷たい風が・・・雨に濡れて寒い

10/22 15:27

振り返ると雲海が広がっていた。

10/22 15:28

平成新山も顔をだした。

10/22 15:33

あと少し

10/22 15:51

どどーんっと平成新山、ここに登れるのはいつになることか

10/22 15:57

まだ紅葉には早そうでした。

10/22 16:11

アザミを見つけた。

10/22 16:13

あと少し！

10/22 16:16

長洲を出発してから10時間、雨の中やっとたどり着きました。

10/22 16:17

晴れていたら、カヤックで渡った海も見えたはずなんだけど、残念です。

10/22 16:17

そういえば大野木場登山口から普賢岳まで、誰一人として会わなかった。

10/22 16:20

普賢岳から雲海を見渡す。

10/22 16:21

そろそろ下山を始める、さらば平成新山

10/22 16:24

日没まであと1時間あまり、明るいうちに出来るだけ下りる。

10/22 17:24

普賢岳から1時間で仁田峠、雲海の向こうが秩父が浦公園、あそこまで戻る。

10/22 17:29

下りは快調！

10/22 18:05

午後6時前にはすっかり暗くなり、前を行くFさんの前をイノシシ3頭が飛び出したが、柔道黒帯のFさんにビビったのか、そのまま走り去ってくれた。

10/22 18:41

仁田峠から定点カメラ小屋まで1時間ちょっとで到着、下りはとにかく速い！

10/22 18:50

先頭を歩くFさんがアケビを見つけた。

10/22 18:50

行動食も底を尽き始めた我々にはご馳走だ。
私は最初苦手だったが、Fさんが5つも6つもむさぼり食う姿に恐る恐る口にしたら、梨のような味がして美味かった！

10/22 19:16

アケビを食って元気が出て急斜面も怪我なく下り。

10/22 19:30

普賢岳から3時間あまりで大野木場登山口に到着、ここから長い舗装路を歩き市街地へ下りる。

10/22 21:18

1時間半歩いて、水無川近くにあったコンビニで下山の打ち上げ！食べかけの写真で失礼します。この日やっとまともな食事だったのでご勘弁

10/22 22:56

秩父が浦公園に戻り、別々にテントを立てて二次会、ワインをひっくり返して、まさに浴びながら飲みました。

10/23 7:13

翌朝、夕べから吹き出した風が更に強くなっていた。

10/23 7:24

テントがすっ転ぶくらい風が強い、台風崩れの低気圧が鹿児島にあり、北風がこれから強くなるそうだ。

風速10m前後吹いている、復路はカヤックで長洲まで帰るのは断念することにした。
鉄道とフェリーを乗り継いで、長洲町に置いた車をとりに行くことにする。

10/23 8:25

二人行く必要が無いので、私が島原外港駅まで歩き、多比良まで島原鉄道で行って、有明フェリーで長洲まで戻り車をとりに行った。
島鉄560円、有明フェリー440円でした。

10/23 12:48

ほとんどロスなく鉄道と船を乗り継ぎ、12時すぎにはFさんが待つ秩父が浦公園に戻ってきたので、少し観光して行くことにした。
巨大な坂本竜馬像は、島原が竜馬が初めて上陸した長崎県の地だからで、服装がサッカーのユニフォームにアレンジされているのは、国見がサッカーが盛んなためです。

10/23 13:05

水無本陣にある被災家屋を見学、私たちが5時間かかって下った道を火砕流は5分で到達する。
逃げ場ないね

10/23 13:09

被災して25年経過しても、生々しく当時の様子を伝えてくれます。

10/23 14:02

そしてお楽しみの昼食、平野鮮魚店のSP海鮮丼1,800円！普段はクルマエビとウニが入っていない海鮮丼900円を注文するのですが、Fさんにご馳走になりました(^O^)

10/23 14:30

平野鮮魚店は海と隣接していて、年に一度は長洲町からカヤック漕いで食べに来てるので、店員さんからも今日は海からですか？陸からですか？って聞かれます。
今日は普賢岳からです(^-^)

10/23 15:25

フェリーに乗って帰路に就く、強風と波浪でフェリーの船底を波が叩く、今日は止めて正解でした。
さらば普賢岳

10/23 16:15

午後4時すぎには、Fさんの車が置いてある長洲総合スポーツセンターに戻り、Fさんと別れプチ・ジャーニーを終わる
次はどこへ行こうか

撮影機器：

サイバーショット DSC-TX10 SONY

サイバーショット DSC-TX30 SONY

AQUOS PHONE EX SH-04E docomo シャープ

装備

共同装備

タンデムカヤック（ナノック・プログレッソ）

感想

縄文とうちゃん

2年前ソロで行った、有明海をカヤックで渡って雲仙普賢岳に登るプチ・ジャーニーを、三郡山を一緒に縦走したFさんと行ってきました。
有明海は潮流が速いので、午前7時の干潮前後の潮が緩い時間を狙い出発、雲仙普賢岳山頂をピストンして、翌日は午前8時すぎからの満ち潮に乗って帰る計画。
上陸地は昨年、グレートトラバースの田中陽希さんが、カヤックで島原に着いた秩父が浦公園にして、雲仙普賢岳までトレースして行きます。
カヤックで島原までの航海中は、スナメリや小型のサメと、山の中でも人には一切出会わず、イノシシやキジと遭遇するなどワイルドな山行となりました。
さらにFさんが山中でアケビをむさぼり食う様は、正に彼は野生の男でした。
計画したルートは、秩父が浦公園から登山道までの舗装路が長く、足に負担をかけます。
大野木場登山口から200m程は、利用者が少ないため登山道が、蜘蛛の巣地獄と化していますし、定点カメラ小屋がある場所までの急登は、一番の難所でしょう。
その後の普賢岳までの登山道は、よく整備され歩きやすかったです。
海の方は、実はFさんとは5年前にタンデムカヤックで、日帰りで長洲町から島原市まで往復漕いだ事があり、カヤックの行程はまったく心配いらなかったが、2日目は強風と波浪で、カヤックでの航海を断念しなければならなかったのは、仕方ないことでした。
2017年1月21日追記、スントムービーでログを動画にしました。