秋の「右田ヶ岳」、”直登コース”を初体験
- GPS
- 03:35
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 434m
- 下り
- 423m
コースタイム
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 3:35
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「右田ヶ岳(みぎたがだけ)」(標高426m)は、山口県防府市右田の国道262号線や山陽新幹線沿いに位置し、直近には、中国自動車道「防府東IC」がある。また、その名称を「中ノ峰」とも呼ばれ、その麓(ふもと)には、登山口のある「天徳寺」があり、同寺より、「石船山(せきせんざん)」(標高194m)、鎌倉期〜戦国期にかけて存在した城跡のある「南(西)ノ峰」(標高410m)、「右田ヶ岳(中ノ峰)」(標高426m)、「北ノ峰」が連なる岩の連山であるが、さらに、北方の「三谷山」(標高324.8m)や「山城山」(標高260m)にも縦走可能である。また、山頂への縦走路は、天徳寺コース、塚原コース、塔の岡コース、勝坂コース(本ルート・尾根ルート)など豊富にあり、自由なコースの組み合わせやアップダウン、岩登り、迫力ある景観などを楽しめる。低山であるが、登山口が標高0mであるため、それなりのハードさも兼ねそろえているので、手軽な登山訓練場ともなる山である。また、さらに、特筆すべき最もハードな最上級者向けの南側絶壁のロッククライミンコースである「直登コース」がある。 【アクセス】 ・マイカーの場合、 山陽自動車道(防府東IC)→国道262号線(山口市方面)→約300m先のセブンイレブンの交差点を右折 →市道を約800m先の右田小学校前駐車場 →天徳寺(登山口) ・徒歩の場合 JR山陽本線 (防府駅)→塚原バス停 →天徳寺(登山口) 【駐車場】 ・登山口の右田小学校校庭の道路沿いに無料駐車場有り(20台) ・上記駐車場からさらに200m北西方にも新設の無料駐車場有り(20台) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○垂直の岩やロープの急登多数あり、低山でも要注意。 特に”直登コース”は、岩稜を岩登りでロープや鎖もあるが危険個所あり。 ○登山口に登山ポストやトイレなし。(トイレは、右田小学校の屋外施設が利用可能。) |
写真
感想
「右田ヶ岳」、この山は、私、REALISTが登山に興味を持つきっかけとなった山です。山口県の瀬戸内海側中央に位置する防府市の標高462mの里山、一見低い山の様ですが、実際は迫力ある巨石のかたまりで峻嶮(しゅんけん)に切り立った異様な姿は、まるで神々の古代神殿の遺跡群の様で、登山でもスリリングな魅力で1000m級の山にも匹敵する厳しさも体験でき、人気が高く年間を通じて多くの県内外の登山家たちが訪れます。新幹線の車窓から見えるこの岩山を見て、わざわざ登山に来る人もいるそうで、右田ケ岳は、新幹線から見える山の中でその人気度は全国第3位!1位は富士山、2位は伊吹山なんだとか・・・
2011年11月19日から全国公開された映画『アントキノイノチ』(岡田将生・榮倉奈々主演)の山岳部時代場面のリアリティーの追求から撮影ロケがこの岩場で2011年3月1日〜6日の間挙行されました。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の古代の巨大要塞城壁を思わせる右田ヶ岳の西側にある勝坂ルートの岩場は迫力があり、「アントキノイノチ」の原作は長野県の「戸隠山(1904m)」だったのを雪のため撮影出来ず、風景が酷似するこの右田ケ岳が選ばれたのだそうです。
「勝坂ルート」は、以前、昔の友人と下山時に縦走した経験があるのですが、上級者向けのロッククライミングコースとされている今回の「直登コース」については、まだ、コース自体も知識不足で登る気もなかったのですが、それでも、いつか登ろうと以前から気になっていたコースでした。それで、ようやくコースを地図上で確認し、登ってみようと思い挑戦してみました。確かに、岩場で手を離せば、落下し死に至るであろう危険個所は数か所ありましたが、既に、西日本一の山、四国愛媛県の「石鎚山(標高1982m)」に単独でアタック遠征し、最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ、標高1,982m)・石鎚神社山頂社のある弥山(みせん、標高1,974m)・南尖峰(なんせんぽう、標高1,982m)までの馬の背どころか、犬の背の様な細い岩にまたがり、しがみつき進んだ経験もあるので、それほどの恐怖感はありませんでした。それでも、十分にスリリングであり、いい加減な気持ちで登るととても危険であることには変わりありません。素手で握りしめる岩の感触、厳しい岩場の環境でも生き延びる頑丈な木々の太い根の感触はとても心地よいものです。やはり、この山の一般ルートと違い、バリエーションルートであるためか、私の他には誰一人遭遇しませんでした。
最後の岩を越え、頂上に着くと、お天気の良い登山日和の日曜日だったためか、山頂は、登山者で溢れていました。それもそのはず、午前10時過ぎに2か所ある登山者専用駐車場は、どこも満車状態で、下山者が車を出して空きが出るまで30分以上待ちました。私と同じように、これから登ろうという登山者も何度も空きがないか車で様子を見に来ていましたが、どうにか1台空いたときに運よく滑り込みセーフで駐車できましたが、その直後に空いた所にも、待ちわびた単独の女性ハイカーがさっと駐車されました。
この山はソロの女性登山者もとても多い山だと思います。私が下山中に会話した人の数は、11人で、いずれも私と逆方向の登山中の方々でした。最初は、山頂付近で、二人ずれの20歳代若い山ガール、岩を背景に互いに写真撮影されていました。とても笑顔いっぱいで感じの良いお二人でした。それから日陰の岩場で休憩中のソロの中年男性、「もう30分ものんびり休憩しています。」と笑顔で話されました。それから、中年夫婦のお二人、お二人の方から話され、「10年ぶりにやって来たんですよ!」と懐かしそうに話され、「10年前にご夫婦で来れられ思い出の山なんですね!それは、それは、こんな青空のお天気でよかったですね!」と答えました。それからソロの若い山ガール、挨拶の後、「あとどの位で山頂ですかね?時間はどの程度かかりますか?危険な個所はありますか?」などと質問され、わかる範囲内でお答えしました。県外の方でしたが、岩山に魅力を感じるそうです。その後、4人の高校生グループ、この子たちにも質問攻めにあいましたが、とても楽しそうで山登りに興味を感じているようです。それから、観音像がある岩場で再び他のソロの中年の山ガールと遭遇、この方は視線が合った最初から笑顔でニッコリ話されました。とてもうれしそうでした。「気を付けてくださいね、では、登山、頑張ってください!」「ありがとうございます!」会釈され、登って行かれました。私は、たまに誰かと一緒に登るのもいいが、それよりも、こうして、相手に気を遣うこともなく気ままにソロで登って、自分に対する挑戦と見知らぬ人との出会いの一瞬一瞬を大切にしていきたいと思いました。なぜなら、このたまたま、偶然という出会いに強い魅力やとても運命的なものを感じるからです。
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