小津権現山〜花房山ピストン(小津ルートより)
- GPS
- 07:58
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,644m
- 下り
- 1,634m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
広い道をしばらくで小津権現山登山道の看板にしたがい杉谷林道へ入り、終点に駐車場。 駐車場は10台以上のスペース。トイレなし。登山届BOXあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小津ルートの高屋山は何の工事中なのか?コーンとパイプで囲いがされ、立ち入り禁止となっていました。脇を抜けられます。 小津権現山〜花房山間は、大部分でやり過ぎなくらい幅広に刈り込まれており迷うことはないかと思いますが、紛らわしい赤テープがありますので惑わされないように注意してください。 |
その他周辺情報 | 「道の駅 星のふる里ふじはし」 http://www.ibikogen.com/michinoeki.html 道の駅敷地内に「いび川温泉・藤橋の湯」 http://ibigawafujihashisp.wixsite.com/987654321 |
写真
感想
そろそろ奥美濃の紅葉も気になってくる今日この頃。とはいえ、まだ10月下旬ではヤマビル・ヤマダニ・スズメバチ等々の魑魅魍魎が気がかりでヤブ山へ分け入るには気が、いや腰が引けます(^^ゞ
ということで、まずは登山道のある山をいくつか候補に挙げて家を出ますが少々時間が遅くなり、候補の中では一番最寄りの小津ルートからの小津権現山〜花房山のピストンということになりました。
【杉谷林道登山口〜小津権現山】
落石が散らばる杉谷林道を走り、たどり着いた登山口駐車場には先客は一台きり。晴天予報で賑わっているだろうと覚悟していたのに肩すかしをくらった格好に。先客はとっくに先行しているようで、登山届を書いたら熊鈴をしっかり鳴るようにザックに取り付けて出発します。
登山道は初めはたくさんの朴葉とドングリが敷き詰められた緩い登りが続きます。見上げる木々の葉はまだ元気な緑色。やがて傾斜が増して旧道と新道の分岐となりますが、旧道の方は通行させたくないのか?太い木の枝でとめてあるようなので、新道の方を進みました。急登を登り標高850mあたりにさしかかると、いよいよ木々に色づきが見られるようになります。それを楽しみながら小ピークの高屋山に到着すると、登山道がコーンとパイプで通せんぼされて立ち入り禁止の表示がありました。なにやら工事でもされているようで一瞬途方に暮れかけましたが、右から巻いて通過することができました。
前方に紅葉に彩られた前衛峰が姿を見せるようになり、周囲の木々も色とりどりになってきます。とくにカエデ類の赤がなかなかの出来栄え。不作と言われてきた紅葉がここにきて復活か?それらに足止めをくらいつつ前衛峰へ。目の前に迫った小津権現山とかなり遠くに今日の目標である花房山が望まれます。
前衛峰からの下りはシャクナゲの見られる痩せ尾根となり足元注意です。そして黄葉のブナが続く最後の登りをこなして小津権現山に到着しました。山頂にハイカーの姿はなく、やはり登山口の車の主は花房山に向かっているのでしょうか。貸切となった山頂で、とりあえず少し休んでいきましょう。何しろ今日は素晴らしい展望がひろがっているんです。能郷白山をはじめとする奥美濃の山並みはもちろん、白山や御嶽山に北アルプスまで見えています。でもまだそれらの高山にも冠雪は見られませんでした。
【小津権現山〜花房山】
さてそれではいよいよ花房山への縦走路へとむかいます。このルートは3年前のゴールデンウィークに歩いていますが、山友と車2台使っての花房山⇒小津権現山の片道でした。今日は単独なのでピストンすることになります。
小津権現山からはいきなりの激下り。トラロープが張られていますが足場の刈り込みとの位置があってなく、ロープに頼れば草や笹の上を歩くことになるので滑ってしかたがありません。それをくだりきったところにガッカリの植林地。そこから先は3年前とは同じ道とは思えない派手に刈り込まれた道が続き、間違った尾根に入り込むような心配の全くない幅広トレイルになっていました。おかげで随所で展望がひらけていますが、いつのまにやら予報に反した上空の雲がひんぱんに日差しを遮るようになり、紅葉盛りの山肌の輝きに水を差します。今日は1日快晴の約束だったのに!とぼやきながら日差し待ちのため写真撮影のロスタイムも増えていきます。
ところでルート中、地形図のP1068のすぐ東の1050ジャンクションPからの下りだけはちょっと注意が必要かもしれません。切り開きの道は縦走路の尾根の一つ西隣の小尾根方面へと向かっており、なぜだ?という感じで不安を覚えます。でもそれはすぐにトラバース道で縦走路尾根へと復帰します。見上げれば大きな岩があり、それを巻くためのルート工作だったようです。変なところに赤テープがあり惑わされますが、正規ルートはトラロープで誘導されているのでそれを探して進んでください。
やがて鞍部のモレ谷林道分岐が近づきます。林道が入ってきているということで当然のごとく、うっとおしい植林に突入となります。しかしそれは意外に長くは続かず、花房山にむかっての登りになると尾根上から姿を消し再び自然林になりました。
相変わらず広い道が続きますが、個人的には3年前の灌木と笹の中に続く細い一筋の道の方がずっと良かったと思えます。道を作るためだけとは思えない、まるでプチ伐採ともいえる切り開きは明らかに展望を狙ってのものと思われますが、展望は山頂にだけあれば十分と思っている自然派ハイカーの私としてはなんだかなあというのが正直な感想です。でもまあ確かにこのくらいやらないとすぐにヤブに帰ってしまうのかもしれませんが。それにもしこのルートがヤブ尾根であったら、とても日帰りで歩くなんてできなかったのも間違いない事実ですしね。
それでも赤や橙に彩られた道は楽しく、ほとんどカメラをバッグにしまうことができないまま登っていきます。刈り込みによりハゲピークとなっているP1096を越えれば後は緩やかな道が続きます。いつしか雲は消え、安定した日差しを受けて紅葉も最高の輝きを放っています。
と、ここで前方からやってくる本日初めて出会う単独男性ハイカーの姿が。やはり登山口にあった車の主さんで、山頂を目前にしてしばしの立ち話となりました。花房山は貸切だったということで、こんな晴天にこの山域のハイカーの少なさに驚かされます。
下山される男性ハイカーを見送り、たどり着いた花房山山頂はやはり無人で、しばし奥美濃大展望を楽しんでからお昼の大休止とします。しばらくして東杉原からの単独男性ハイカーがやってきました。やはり花房山登山道でも誰にも出会わなかったと言われるので、本日の花房山を訪れたハイカーはこれで3名ということでしょうか。
【ピストンで下山】
すっかり青空が広がって下山するのが惜しくなってきますが、帰り道も同じくらい時間がかかる縦走路。短い時間の滞在で花房山山頂をあとにします。
もはやこのコースを歩いてくるハイカーもいないだろうと、ストックにも予備の熊鈴をつけてダブルベル体制で下っていると、ハゲピークのP1096手前で人の声がします。しばらくすると前方から男女2名づつの4人パーティーがやってきました。後日ヤマレコにアップされて、ユーザーさんパーティーだったと知りました。これで本日の花房山の訪問者は一気に増えて7名になるわけです。
来た道を戻るだけのピストンとはいえ、行きにはかげっていたところが今は日差しを受けて全く違う景色となり、やっぱり足止めされてしまいます。それでもがんばって歩き、行きよりは短い時間で小津権現山に帰還。山頂には遅い時間から登ってきたと思われる男女2人組が休んでいました。
あとは前衛峰への登り返しこそあるものの、一気の下り。あれよあれよと駐車場に帰り着いて、紅葉に展望と満足感いっぱいの1日が終わりました。
あの日に出会った4人組です
いい天気でした〜
当方は初めての小津〜花房でしたがとても楽しめた縦走歩きでした
本当に人も少なく静かな山歩きでした
美濃の山いいところですね〜
ueharuさん、コメントありがとうございます。
ueharuさんやblack703さんのレコはちょくちょく拝見させていただいていたのに、気づかずにさらっとすれ違ってしまっていたとは無念です。
みなさんとお知り合いになる千載一遇のチャンスを逸してしまいました
楽しそうなパーティーでいいな〜とは思っていました。
ueharuさんのレコ、みなさん楽しんでいる様子が伝わってきました。
black703さんのおっしゃるとおり、3年前に歩いた時とは縦走路の様相が一変していて私も驚きました。そして最高の天気で紅葉も大展望もよかったですよね。
これから春にかけては奥美濃の山が最高に楽しいシーズンとなります。black703さんという奥美濃案内人もいらっしゃることですし、ueharuさんもどんどん足を運んでくださいね
それから、次回の?雷倉〜花房山のレコも楽しみにしていますので
hermit-crabさん こんにちは〜
なんとなんと縦走路でお会いしてたとは・・・
私の方こそ奥美濃にお詳しい大ベテランさんのhermit-crabさんとお話したかったです
しかし縦走路驚きましたよね
あれだけの変貌を遂げてるとはwww
私はあの大岩から続くま〜っすぐな道に覆いかぶさる黄葉したシロモジのトンネルが忘れられません モサモサは怖かったですが無造作にボーボーに密集してるからこそ紅葉するともの凄いキレイになりますね
そういう点では伐採されると寂しいですが。。。
でも花房〜雷倉間の縦走路は刈られないんでしょうね・・・w
あそこはとてもとても。。。
ueharuさんなら行けると思いますが、私は積雪期はもっとコースタイムかかってしまうのでムリなんじゃないかと。。。
まともに小津権現や花房を登ってから縦走路取付きでは日帰りはとてもムリですし、モレ谷使って花房→雷に縦走したら雷直下の林道経由してモレ谷方面へ降りないと。。。ですよね これも尾根の雪がどんな感じなのか経験者とご一緒じゃないとかなりキケンなんじゃないかと。。。
少なくとも私のような初心者がご案内できるようなルートではないです
その前にモレ谷のどの辺まで車 が入れるものなのかもわかりません
私には夢の夢の縦走路なのでいつかhermit-crabさんが歩かれたらこちらこそレコを拝見させてくださいませ〜
black703さん、コメントありがとうございます。
だっ、大ベテランだなんてめっそうもありませんよ
もう人がくるなんて考えもなかったので、熊が怖くてダブルベル鳴らして歩いていたものですからバカだと思われてる! と、伏し目がちにすれ違ってしまって後悔しています。
先頭で颯爽と歩かれていたのがblackさんですよね。
そう、奥美濃といえばシロモジですね。新緑にしても黄葉にしても、奥美濃の森を賑やかにしてくれる木です。尾根芯では激ヤブの主力でもありますが
小津権現山〜花房山を歩くハイカーが増えて道が固まってきたら、次は…という感じで雷倉まで刈られることを期待したいですね。
ところで積雪期に林道を使うのはかえって危険なこともあります。急な斜面につけられていることが多いので、道が積雪で斜面になっていて、雪が凍っていたり固かったりすれば「死の滑り台」と化します。
雷倉への縦走はともかく、小津権現山への積雪期ルートとしては横山ダムからの西尾根が安全確実だと思います。ストックとスノーシューだけで登れちゃいますから
ところでヤブ漕ぎで雷倉への縦走だなんて私だってもちろん無理ですので〜
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