御池岳:タテ谷からみぶな野、そして西端エリアの池を巡る
- GPS
- 09:01
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,161m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 8:41
天候 | 曇り 時々小雨 【気温】登山口出発:7℃ 夕日のテラス:5℃ 御池岳:7℃ 登山口に下山終了:10℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
相乗りでコグルミ谷登山口手前の駐車地へ移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【タテ谷分岐〜タテ谷源頭】まるで廃道です。ルートを外したのかな? (岐に道標は有りますが、踏み跡も目印も見られず、 まるで廃道のように感じました。 地形を確認しながら急斜面を上がり、タテ谷右岸の尾根に出た後も 急な尾根芯登りが続きます。 ▲織特上部のトラバース帯に出る頃、やっと僅かに踏み跡らしき ものに出合います。 8仔の浅い谷に変わり、右手の左岸に現れた鞍掛尾根のP1056に 繋がる尾根に取り付きます。 尾根から下降する場合、突端?の苔生したカレンフェルトが 目印になりそうです。 【キハダの池〜県境稜線】目印、踏み跡は有りません。 ,覆世蕕な尾根の小ピーク?で左の窪地へ降りた所に ヌタ場の様な池が。これが「キハダの池」でしょうか? 窪地から二股を確認して中間尾根を上がり、ブナとカレンフェルトの 尾根筋から右手に鞍掛尾根の登山道をはっきり望める頃、 浅い谷地形の先に見える大きな樹を目指して左へ移ると、 大きなブナが三本縦並びになった「みぶな野」です。 【ヒルコバ〜風池】南下する谷を離れると、目印も踏み跡も有りません。 .劵襯灰个ら南下する谷を下る場合は、谷のヘリを下った方が 無難でしょう。 今回ヘリを避けた斜面を下ったため、南東から合流する谷が見えず、 合流点を見逃し下り過ぎてしまいました。 南東から合流する岩ゴロの谷底から尾根に上がると、 苔むしたカレンフェルトの森が広がり「お花池」に出て、 テーブルランド西エリアが始まります。 3気誉消爾糧根に乗って「夕日のテラス」へ出た後、東側の小尾根を を南東方向へ乗越し「丸池」へ、その後は尾根下の笹地に絡むように 南東へ進んで「風池」に出ました。 |
写真
感想
《今回の山行についてはonetotaniが代表して編集いたします。》
先回、県境稜線からみぶな野へ下ったが、果たして到達したかどうか?
確信が持てない。今回は同行が叶ったdさんと一緒にキハダの池も含めて
タテ谷から尾根を上がって確認してみよう。
コグルミ谷の分岐道標からタテ谷コースへ踏み込むが、
いきなりテープも踏み跡もまるで見当たらない急斜面の登りだ。
地形図を頼りになんとかタテ谷の右岸尾根に取り付くが、
此処も同じように傾斜のきつい尾根だ。コースは廃道化?しており
尾根芯を頼りに高みを目指し、右側にタテ谷らしき景色を見て
トラバース帯にかかると、やっと古びた紫の紐が下がる微かな踏み跡に
出合い、タテ谷の源頭部に出ると右手にカレンフェルトの尾根が
現れる。地形図を確認し鞍掛尾根のP1056に繋がる尾根と判断し
源頭の浅い谷から取付く。
尾根筋に上がると突端の苔生したカレンフェルトと
脇に紐が下がっている幹がある。どうやらルートは正しいようだ。
まずは第一関門はクリアーしたので、dさん差し入れの甘いものを
頬張り一息入れる。
歩き出すと二次林の美しいなだらか尾根だ。疎らな梢の間からP1056も
覗く事が出来、見上げる紅葉も良い具合に色づき、しばし気持ちの良い
尾根歩きだ。しばらくして小さなピークの様な場所で気になって
左手の窪地を観察するとヌタ場の様な池が目に入る。
早速窪地に降りて地形を観察すると、ここが「キハダの池」と
思われるが水の枯れたこの場所かどうか定かではないが、
ここを私達のキハダの池としましょう。
その後も二人で地形図を確認し、合致した地形と判断した二股を分ける
中間尾根を上がる。ブナとカレンフェルトで構成された尾根筋を
しばらく登り観察すると、dさんが浅い谷地形の左奥に巨木を
発見する。ワクワクしながら茂った草を踏み分け近づくと
ブナの林の中に大きなブナが三本縦に並んでいる。「みぶな野」だ!
到達できるかどうか不安だったので、記録ではブナの胴回りが
2.5mほどになるらしいので念のため測ってみるが、もう間違いない。
これで第二関門もクリアーだ。
しばらくはこの癒しの空間を楽しんで、そのまま尾根筋で県境稜線に
向かう。
後半は春に歩いたルートの逆周りだ。
鈴北岳からヒルコバに出て、行動食で小腹をなだめていると
予報に反して小雨が降って来た。
堪らず雨具を着込んで南下する谷でヒルコバを下るが、記憶よりも
かなりの時間下ったが南東から合流する谷が見えない。
高度計を見るとどうやら100m程下り過ぎた位置に居るので、
谷側を確認しながら急斜面を登り返す。
きつい登り返しだが、辺りは紅葉、黄葉が進み沈んだ気持ちを
慰めてくれる。
やっと目的の谷の合流地点に戻り観察すると、我々は谷の縁を避けた
斜面を下ったため合流する谷を見過ごしてしまった事に気づく。
しばらくは岩ゴロの谷底を上がり尾根筋が近づいた辺りで谷を離れる。
やがてカレンフェルトの森が広がるとお花池に到着する。
明るい空の元で見たかったが逆に明るさは乏しくなる一方だ。
楽しみだった夕日のテラスの展望は、濃い霧のため全く視界を
奪われてしまった。
テラス下で風を避け昼食を摂るが、休んでいると身体が冷えてくるのが
分かる。気温は5℃、寒いはずだ。
とうとう霧のテーブルランド歩きになってしまった。
慎重に方角を確認しながら丸池に出て、傾斜を増した尾根下の笹地に
絡んで霧の中を風池に出た後、直接小尾根から御池岳に向かう。
時間も遅く視界も悪い。全く無人の山頂を踏んで早々とカタクリ峠に
下り始める頃、やっと明るさが戻って来た。
陽ざしに映える黄葉の谷からカタクリ峠に戻り、良く踏まれた道で
コグルミ谷を下る。土を踏む靴音以外は全く無音の谷で水音を聞くと
長命水の水場となり、険しくなった谷の左岸に移り、タテ谷分岐まで
戻ると登山口まであと僅かだ。
【タテ谷分岐から風池に至るまでバリエーションルートを辿る
コースで地形図が手放せない山行だったが、dさんのおかげで
キハダの池・みぶな野を確認する事が出来、地形を読みながら
歩く難しさと楽しさをより実感できて、とても貴重な一日だった。】
onetotaniさんこんばんは、dedeppo5さん初めまして
名前だけ聞いたことがありますが、この様なブナの巨木が残る静かな場所があるのですね。このレコを拝見し、あらためて鈴鹿とは奥が深い山域だと教わりました。
ブナは積雪が多い場所でないと実生で育つのは難しいと聞きました。温暖化の影響で積雪量が減り、太平洋側のブナは失われていく運命だそうです。こんなブナの大木が一日でも長く生き延びられる鈴鹿であって欲しいと願うばかりです。
teppan2013さん 今晩は。
間違いなくみぶな野に到達できました。
緩やかな笹原に広がるブナ林の中でも一際目立つ三本並びの大きなブナ。
紅葉のタイミングで眺められるこの場所で、ゆっくりしたい誘惑に
かられました。
平坦な笹原とブナの林、いつ出合っても心癒される風景ですね。
鈴鹿を知り尽くした大ベテランの夢のコラボです
みぶな野、相変わらず素晴らしいです。
御池岳の頂上台地には多くの秘密の場所があるようですね。
さすが、お二人です
totokさん 今晩は。
しっかりした道標に従い踏み込んだタテ谷コースは廃道同然でした。
地形を確認しながら苦労して到着できただけに感激しました。
今回はdさんの準備された詳細な地形図に助けられました。
それと、まだ見通しが利く時間帯にも救われました。
視界が利かない状態では無事歩けなかったと思います。
天候も山行を左右する大きなファクターだと、しみじみ感じました。
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