戸倉峠から氷ノ山三ノ丸へ激藪の県境縦走 (兵庫県宍粟市・鳥取県)

2016年11月04日(金) [日帰り]

• GPS: 06:46
• 距離: 10.4km
• 登り: 748m
• 下り: 320m

コースタイム

◆所要時間　6時間50分　●歩行距離　10.4Km　▲総上昇量　711m

　07:10　戸倉峠Ⓟ（とくらとうげ）
　07:30　戸倉峠取り付き
　08:25　一ノ丸「△1073m」
　09:40　二ノ丸「△1182m」
　10:40　オアシス休憩適地　〜（昼食）11:05
　13:00　三ノ丸休憩所
　13:15　三ノ丸「△1464m」
　14:00　殿下登山口Ⓟ

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

�‘�山地：戸倉峠の戸倉隧道前
・国道29号の新戸倉トンネル東から旧国道を上がり、施錠さ
　れた林道入口（戸倉隧道前）の駐車スペースに車を置く。
��下山地：氷ノ山殿下コース登山口
・坂ノ谷から山腹に続く整備された坂の谷林道を走行し「殿下
　登山口」にあるバイオトイレ横の路肩に下山用の車輛をデポ
　する。

コース状況／危険箇所等

◆山行概要≪核心部≫
・この県境尾根は過去2回踏破していますが、今回は、宍粟市
　の登山道整備事業の事前調査で入山し、やはり背丈を越え
　る超濃密で頑強なネマガリタケの薮に翻弄されました。
�仝輿卞修慮�境尾根に乗り、二ノ丸までは藪も比較的薄く、
　ミズナラやナナカマドの巨樹に出合いながら順調に進み
　ます。
��二ノ丸の先から核心部になり、三ノ丸への県境ラインを
　GPSでトレースしながらネマガリタケの藪を観音開きで
　漕ぐ。
��三ノ丸直下の超激藪帯の400mに1時間40分（分速4m）
　を要して、ようやく明るい登山道へ出て三ノ丸休憩所に
　辿り着く。
�げ嫉海蓮�激藪から解放されて殿下コースの極楽登山道を
　笑顔で下ります。

写真

ルート詳細図(クリック→元サイズ→拡大)

11/6 14:45

戸倉峠の林道下から入山します

11/6 14:43

熊スプレーを携行

11/4 7:19

戸倉峠へ上がる林道は、伐採作業中で施錠されています

11/4 7:21

旧国道29号の戸倉隧道（廃道）

11/4 7:39

明日登る赤谷山登山口の標柱を左に見送る

11/4 7:46

戸倉峠から北の急な尾根を登ります

11/4 7:50

山中にひっそりと埋まる「一級基準点」金属標

11/4 7:54

伐採作業の作業道が錯綜します

11/4 8:11

氷ノ山から続く山スキールートの標識「��42」が残る

11/4 8:17

ブナの若齢林

11/4 8:18

秘境の紅葉も素晴らしい

11/4 8:23

目印の奇岩

11/4 8:24

秘境の奇樹

11/4 8:31

目に優しい紅葉

11/4 8:33

苔むした倒木が目印の「一ノ丸▲1073m」ピーク

11/4 8:44

大きなヌタ場

11/4 8:51

灌木の薮が続く

11/4 8:52

目指す三ノ丸が見えました

11/4 9:05

南に赤谷山が対峙する

11/6 15:03

ミズナラの巨樹

11/4 9:22

広い高所湿原

11/4 9:48

二ノ丸「△1182m」の山頂に到着

11/6 15:06

幹に穴があいた奇樹

11/4 10:20

倒木跡のオアシスを通過

11/4 10:20

新しい熊の爪跡のようです

11/6 15:10

薮を抜けました

11/6 15:12

ナナカマドの巨樹

11/6 15:14

いつもの日本庭園オアシスでお昼にします

11/4 11:36

いよいよネマガリタケのジャングルに突入します

11/4 12:02

濃密な薮に阻まれて前に進めません

11/4 12:32

ルートの目印の大石を通過

11/6 15:20

薮から解放されて、三ノ丸休憩所へ向かいます

11/6 15:35

良く頑張りました〜♪

11/6 15:28

三ノ丸に立ち寄る

11/6 15:28

氷ノ山を望む

11/6 15:24

氷ノ山の山頂をズームアップ

11/4 13:28

右端に通過してきた三ノ丸休憩所の屋根が見えています

11/6 15:30

分岐から殿下登山口へ降ります

11/4 14:03

殿下登山口が見えてきました

11/4 14:04

デポ車の待つ殿下登山口へ全員無事に下山しました

撮影機器：

PowerShot A1100 IS CANON

COOLPIX S9700 ニコン

感想

yamaya

【感想・コメント】
・この県境ルートは、2011.10.15に宍粟市境界全走の際に
　突破し、2013.10.18にも日本山岳会の県境縦走に同行して
　踏破していますが、三ノ丸直下のネマガリタケの密生はまだ
　まだ健在で、厳しい藪漕ぎが体感できる貴重な山域として残
　っていました。
・超濃密な藪にも、巨樹の倒木等で自然にできた日本庭園のよ
　うなオアシス空間がいきなり現れることがあり、「地獄に仏」
　がしみじみと実感できるのも絶望的な藪の魅力かも知れませ
　ん。
　今後、宍粟市の計画で登山道が整備され、今まで人目に触れ
　なかった秘境の巨樹や高所湿地が注目されるのも楽しみでは
　ありますが、貴重な原生林のルート開発には慎重でありたい
　ものです。
【植生・動物】
・登山道の事前調査のため営林署の入山許可を得て、さらに熊
　の生息地なので、熊スプレー・スターターピストル・ホイッ
　スル・熊鈴を携行しましたが、熊に出合うことも無く、雄鹿
　と子鹿3頭を見かけた程度で無事に通過できました。