白山北部の秋と冬(楽々新道)
- GPS
- 16:10
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,980m
- 下り
- 1,968m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 5:45
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:57
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●新岩間温泉〜小桜平 この木曜日(11/3)から金曜日の早朝まで、標高の高い場所ではずっと降雪だったようで、その直後に入山した。標高1200mあたりから登山道が白くなり始めて、この区間では平均、靴の上部ぐらいの積雪で、多い場所ではヒザまであった。このまま積もることはないと思うが、今後の入山ではロングスパッツや12本爪アイゼンは必須になるだろう。 今回、下りは雪がグサグサになっていて、あちこち水溜まりの登山道になって辟易した。また、雪が消えても、ぬかるんでいて、ずるずるべったん!だった。 ●小桜平〜七倉山 標高が上がるにつれ、積雪は深くなり、ヒザラッセルの場所も多くなってきた。清浄が原に登る急坂では、素直に登れず、手拳を繰り出したり、ストックを束ねて横にして雪を掻いて、もがきながら登った。七倉山に着いたとき周回予定だった白い加賀禅定道を眺めて、こりゃあ絶対、腰ラッセルだなあ!とチキン野郎になり、登って来たルートをピストンすることにした。自分のラッセルもあるし・・・。これからの季節、装備と体力は本当に大事です。 - |
その他周辺情報 | ・山崎旅館(新岩間温泉) 日帰り入浴は700円。ただし9時から11時までは掃除だったため、結局入浴できなかった。くやしー。岩間温泉の源泉へ行っても良かったが、3日ぶりなので、ともかく洗いたかったのだ! ・白峰温泉総湯 で、転戦したら、白山まつりで400円だった。正解。 - |
写真
感想
晩秋の登山として白山北部の周回ルートを計画した。新岩間温泉から楽々新道を登って七倉ノ辻から室堂冬季小屋に泊まり、帰りは加賀禅定道でハライ谷という周回予定だった。しかし・・・
出発は雨で遅れたものの、楽々新道登山口から紅葉を楽しみながら順調に標高を稼いでいったら、登山路がだんだん白くなってきた。部分的ではあったが、いつのまにかにラッセル状態となった。白山冠雪の情報は知らなかったので、出発時、アイゼンやスパッツは悩んだ挙句、クルマに置いてきてしまっていたのだ。積雪の深い部分ではヒザまであり、抜き足のためのモモ上げ運動が辛くなってきて、初日は小桜平避難小屋どまりにした。
2日目、室堂は無理でも七倉から加賀禅定道を下って奥長倉小屋を目指した。標高が高くなるにつれ、積雪も多くなってきた。清浄ヶ原に登る急坂では、なかなか登れず、何度か登っては滑り落ちた。手拳や、必殺”ストック横束ね掻き”でもがいて何とか登れた時は、もう戻ろうかなと思ったが、七倉山までは頑張ろうと考えた。その後、積雪の深い場所ではヒザ上となったが、風当りの強い場所では積雪は少なくて、比較的順調に七倉山のハイマツピークにたどり着けた。
七倉山ピークから予定のルートである加賀禅定道を俯瞰すると、真っ白で、長坂あたりのラッセルが厳しそうだ。今回、予定通り周回できるのと、そうでないのとは大きく意味合いが変わって来るので、心の中で2人の自分がディベートする。イケイケ野郎とチキン野郎だ。突然、チキン野郎のほうが、『この先はリスクが高いぜ!ピストンなら、お前さん自身のラッセル跡があって安全やし!』と・・・結局、これに従う。とほほ・・・。
白山北部のルートは距離が長くて、標高差も大きい。雪山は時間ばかりかかって行程が全然はかどらないので、いつも地団太を踏む思いをさせられるが、まさに、この思いが今回の敗退を余儀なくさせた。また今回の装備や現在のボクの体力ではこれが限界だと思い知らされた。しかし、お天気が最高であったので、とてもいい雪山トレーニングになったのは言うまでもない。
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コメント
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クマさん こんにちは
僕がゆるゆる雪山ハイクしていた時、これほどハードな行動していたんですね。大汝峰の画像は素晴らしいです。雪の大汝峰のこちら側からはあまりみれないですからね。
雪が積もると何倍も時間かかるので単独では相当大変だったと思います。計画通りではないので不本意かもしれませんが最適の判断です。冠雪の情報わかっているのに軽アイゼンも持たずに行動して踏み固められてたから登頂出来ましたがクマさんの言葉をお借りすると運がよかったんだと思います。
雪山シーズンですね!今シーズンはスキーご一緒お願いします!
コーエイさん、まいどです。
いえいえ、そんなにハードではありません。
好天の中、3日間、雪と戯れてました
しかし特に雪山では、ちょっと判断を誤ると、
その遊びが命取りになるのが、おそろしいところです。
お互い、気を付けて楽しみましょうね。
山スキー、ぜひぜひです。
クマ
クマさん、ラッセルお疲れさまでした。
雪が積もるとある程度人が入っているルートとそうでないルートでは難易度がガラッと変わりますよね。トレースの有無で精神的にも違ってくるでしょうし。
でも一人で道を切り開いで七倉山までたどり着いた時の達成感は半端なさそう
本格的な冬が来る前に加賀禅定道あるいてみようかな と思いました。
ソウさん、まいどです。
同じ白山でありながら、
全然、積雪量が違うのに驚きです。
雪山でのトレースに関しては、
ボクの場合、むしろ無いほうを望みます
今回は惨敗兵なので、達成感はないです。
この時期はまだカラダが雪山に慣れてないので、
徐々にですね。
雪は一旦融けると思うので、
いまのうちに加賀禅定道あるいてきたほうがいいですね。
いやー、百四丈ノ滝、裏見で見たかったな〜
実は今回、降りる計画してたんですけど、
とんでもなかったです
クマ
いや、これくらいの降雪があったことは分かっていましたが、クマさんなら体力的にも技術的にも適当に行って帰ってくるだろうとあえて黙ってました
ガッツリ積雪してる時なら適当に歩けちゃいますが、この時期は中途半端に夏道をトレースしないといけないのと雪もフワフワなので難易度高いと思います。
そんな中しっかり七倉まで行って帰ってくるんですからさすがですね。
小桜平の避難小屋、気に入っていただけましたか?
僕も白山では一番のお気に入りです。
立地もいいし、新しいし、何よりプライベート感最高。
問題は水溜り・・・どうやら建てた時の設計ミスで水勾配間違えたらしいです。
ご存知の通り、鳳凰で夏山とおさらばしてきたので、いよいよBCシーズンスタートです!
さんちゃん、
まさにそうです。
この時期は、積雪が中途半端なので、苦労するんです。
でも、ガッツリ積雪したときのラッセルもエグイですがね
山スキーでは、かなり楽になりますが、
本来、山スキーは豪雪の突破手段だったんですからね。
コンクリートの土間に関して、
やっぱり設計ミスでしたか。
木曜日の降雪で、
吹き込んで、この量の水になるのですから、
本格的に降られて気温が上下すると、
土間は、一面に凍って、ツルンツルンになりますね。
さらにこれが繰り返されると、基礎を傷めます。
コンクリート打ち直しが必要そうです。
大切にしていきたい小屋ですから!
なんとか行政に訴えていかないと・・・
クマ
って、そりゃアンタのでしょ!!
と、期待されてたツッコミをしてみましたよ?
もう冬山を楽しんじゃうなんてせっかちさんですね〜
折しも今日は立冬ですが、昨年と違って今年は冬が早いし雪も多そうですね〜。
明日も中部山岳あたりは雪が降りそうですし。
クマさんにはいいシーズンになるのでは?
計画通りに行かず雪に阻まれ主峰には届かずとも、好天の中、誰にも会わず(なのかな?)、静かな初冬の白山を楽しめて、すんばらしい山行ではないですか
ただ、ツボ足ノースパッツでヒザラッセルはしんどいですね。
靴の中ビチャビチャになったのでは?
チキンクマさんが正解だと思いますよ
でもイケイケクマさんの気持ちもよくわかるな〜。
カノスケどん、
そこ、突っ込んでほしかったんですが、
もうちょっと、ヒネリもほしかったんですがね
雪に関して昨シーズンは、ストレスフルなものでしたので、今シーズンは楽しむぞー!という感じで、幸先良かったです。結果論ですが・・・。このシーズンはカノスケどんも、一緒に山スキー行きましょう。
今回はいていたパンツが、裾を絞れるドローコード付きのものだったので、靴の中にはそんなに雪は入ってこなかったのですが、パンツの下部分は濡れてビチャビチャになりました。
静かな白山は、やっぱし雪が似合います。
クマ
私がまちかど博物館を散策中に白山とは、流石ですね。
山も白く覆われる季節ですね。
体力があれば歩きたいところです。
孫と一緒にまちかどをうろうろと面白いです。
一番下の孫が私と息子の間に居座り、人間ブランコを
せがむのが可愛いと思う歳になってしまいました。
ストラッセさん、
子供は遊びになると、無尽蔵の体力しているので、これから大変になりますよ!
否、山登りのための筋力トレーニングになって、ちょうど、良い感じですかね(笑)
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